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Oracle Database インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2)for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium

B25683-02
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用語集

ASMインスタンス (ASM instance)

ASMディスク・グループを管理するOracleインスタンス。自動ストレージ管理のインストールおよび構成時に自動的に作成される。「Oracleシステム識別子(SID)」も参照。

ASMディスク・グループ (ASM disk group)

自動ストレージ管理により1つのユニットとして管理される一連のディスク・デバイス。各ディスク・デバイスには、個別の物理ディスク、RAIDストレージ・アレイや論理ボリュームなどの複数のディスク・デバイス、または物理ディスク上のパーティションを使用できる。ASMディスク・デバイスは、ASMインスタンスを作成するとき、またはOracle Database Configuration Assistantを使用して作成できる。

listener.oraファイル (listener.ora file)

次の項目を識別するためのリスナー用構成ファイル。

listener.oraファイルは、ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥network¥adminディレクトリにある。

Oracle Database 10gリリース1(10.2)では、サービス登録により、データベース・サービスを識別する必要がない。ただし、Oracle Enterprise Managerを使用する場合は、Oracle Database 10gリリース1(10.2)に静的なサービス構成が必要。

OPS$

オペレーティング・システム固有の頭字語。初期化ファイル・パラメータOS_AUTHENT_PREFIXにより、データベースに接続するユーザーを認証するためにOracleで使用される接頭辞をユーザーが指定できる。Oracleでは、このパラメータの値をユーザーのオペレーティング・システム・アカウント名およびパスワードの前に連結する。 接続要求が発行されると、Oracleでは接頭辞の付いたユーザー名をデータベース内のOracleユーザー名と比較する。

このパラメータのデフォルト値は""(NULL文字列)で、そのためオペレーティング・システム・アカウント名には接頭辞が追加されない。旧リリースでは、OPS$がデフォルト設定であった。

Oracle Documentation Library

Oracle Documentation Libraryには、このインストレーション・ガイドまたは『Oracle Databaseリリース・ノートfor Microsoft Windows(32-bit)』は含まれていない。これらのドキュメントは、「Oracle Database 10g Release 2 (10.2)」というメディアに含まれており、Oracle Technology Network(OTN)でも入手できる。

Oracle Net Foundationレイヤー (Oracle Net foundation layer)

クライアント・アプリケーションとサーバー間の接続の確立と維持、およびこれらの間でのメッセージ交換を行うネットワーク通信レイヤー。

ORACLE_BASE

ORACLE_BASEは、Oracle Databaseディレクトリ・ツリーのルート。Oracle Universal Installerのデフォルト設定を使用してOFA準拠のデータベースをインストールした場合、ORACLE_BASEX:¥oracle¥product¥10.2.0Xは任意のハード・ドライブで、C:¥oracle¥product¥10.2.0などとなる)。

ORACLE_HOME

Oracle Database製品が実行される環境に対応する。この環境には、インストール済製品のファイルの場所、製品のバイナリ・ファイルを指すPATH変数、レジストリ・エントリ、ネット・サービス名およびプログラム・グループが含まれる。

Oracle Universal Installerのデフォルト設定を使用して、OFA準拠のデータベースをインストールする場合、Oracleホーム(このマニュアルでは¥ORACLE_HOME)は、X:¥ORACLE_BASEの下に置かれる。デフォルトのOracleホームはdb_nnはOracleホーム番号)。Oracleホームには、Oracle Databaseソフトウェアの実行可能ファイルやネットワーク・ファイル用のサブディレクトリが置かれる。「Oracleホーム(Oracle home)」も参照。

Oracleコンテキスト (Oracle Context)

相対識別名がcn=OracleContextのディレクトリ・サブツリーのルートで、すべてのOracleソフトウェア情報が保持される。1つのディレクトリ内に1つ以上のOracleコンテキストが存在する場合がある。Oracleコンテキストは、ディレクトリ・ネーミング・コンテキストと関連付けることができる。

Oracleコンテキストには、次のOracleエントリを含めることができる。

Oracleスキーマ (Oracle schema)

LDAP準拠のディレクトリ・サーバーに格納できるものを決定する規則の集合。Oracleには、Oracle Net Servicesエントリなど、多くのOracleエントリ・タイプに適用される独自のスキーマがある。Oracle Net Servicesエントリ用のOracleスキーマは、エントリに含まれる属性を含む。

Oracleホーム (Oracle home)

Oracleコンポーネントをインストールするディレクトリ・パス(たとえば、C:¥oracle¥product¥10.2.0¥db_n)。Oracle Universal Installerの「ファイルの場所の指定」ウィンドウの「パス」フィールドで、Oracleホームの入力が要求される。
ORACLE_HOME」および「Oracleホーム名(Oracle home name)」も参照。

Oracleホーム名 (Oracle home name)

現行のOracleホームの名前(Db_1など)。各Oracleホームには、コンピュータ上の他のすべてのOracleホームと区別するために名前が付いている。インストール時に、Oracle Universal Installerの「ファイルの場所の指定」ウィンドウの「名前」フィールドで、Oracleホーム名の入力が要求される。

RAWパーティション (raw partitions)

最低限のディスク(ブロック)レベルでアクセスされる物理ディスクの部分。

REDOログ・ファイル (redo log file)

データベース・バッファ・キャッシュ内のデータに対する変更がすべて記録されるファイル。インスタンスに障害が発生すると、管理者はREDOログ・ファイルを使用してメモリー内で変更のあったデータをリカバリできる。

SID

データベースをコンピュータにあるその他すべてのデータベースと区別するOracleシステム識別子。SIDは、文字が8文字以上かまたはピリオドを入力しないかぎり、グローバル・データベース名のデータベース名部分(たとえば、sales.us.mycompany.comsales)に自動的にデフォルト設定される。デフォルト値は、そのまま確定することも、変更することもできる。

SIDはASMインスタンスSIDとも呼ばれ、自動ストレージ管理をインストールすると使用可能になる。

sqlnet.oraファイル (sqlnet.ora file)

クライアントまたはサーバーの構成ファイルで、次のものを指定する。

sqlnet.oraファイルは、ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥network¥adminディレクトリにある。

tnsnames.oraファイル (tnsnames.ora file)

接続記述子にマップされるネット・サービス名を含む構成ファイル。このファイルは、ローカル・ネーミング・メソッド用に使用される。tnsnames.oraファイルは、ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥network¥adminディレクトリにある。

UNC

汎用命名規則(Universal Naming Convention: UNC)」を参照。

UNDO表領域 (undo tablespace)

1つ以上のUNDOセグメントが含まれる表領域。UNDO表領域には、他のタイプのセグメント(表、索引など)は作成できない。

自動モードの場合、各Oracleインスタンスには、UNDO表領域が1つのみ割り当てられる。各UNDO表領域は、一連のUNDOファイルで構成される。UNDOブロックは、エクステントに分けられる。エクステントはいつでも、トランザクション表に割り当てられている(使用されている)か、未使用かのいずれかである。

UNDO表領域のブロックは、次のカテゴリに分類される。

インスタンス (instance)

実行中のOracle Databaseインスタンスと関連付けられているプロセス。コンピュータのタイプに関係なく、データベース・サーバーでデータベースを起動すると、Oracle Databaseではシステム・グローバル領域というメモリー領域を割り当て、1つ以上のOracle Databaseプロセスを開始する。システム・グローバル領域とOracle Databaseプロセスのこの組合せをインスタンスと呼ぶ。インスタンスのメモリーとプロセスにより、関連付けられたデータベースのデータが効率的に管理され、データベースのユーザーの要求に対応する。

インストール・タイプ (installation type)

インストールするコンポーネントを自動的に選択する事前定義のコンポーネント・セット。各最上位コンポーネントで使用可能なインストール・タイプのリストは、「Oracle Databaseのインストール・タイプ」を参照。

オペレーティング・システム認証による接続 (operating system authenticated connections)

Oracle Databaseに接続するユーザーの認証に使用できるWindowsログイン接続情報。Windows固有の認証には、次の利点がある。

外部プロシージャ (external procedures)

Cプログラミング言語で記述され、共有ライブラリに保存されているプロシージャまたはファンクション。Oracleサーバーは、PL/SQLルーチンを使用して、外部プロシージャまたはファンクションをコールできる。Oracle Databaseが外部プロシージャに接続するには、サーバーをネット・サービス名で構成し、リスナーをプロトコル・アドレスおよびサービス情報で構成する必要がある。

グローバル・データベース名 (global database name)

データベースをネットワーク・ドメインの他のデータベースから一意に区別する完全データベース名。

例:

sales.us.mycompany.com

salesはデータベース名、us.mycompany.comはデータベースが置かれているネットワーク・ドメイン。

サービス登録 (service registration)

PMONプロセス(インスタンス・バックグラウンド・プロセス)がリスナーに情報を自動的に登録する機能。この情報はリスナーに登録されるため、listener.oraファイルはこの静的情報で構成される必要がない。

サービス登録により、リスナーには次の情報が提供される。

この情報により、リスナーはクライアントの接続要求を処理するための最良の方法を決定できる。

システム・グローバル領域 (System Global Area)

1つのOracle Databaseインスタンスのデータおよび制御情報が含まれる共有メモリー構造のグループ。

システム識別子 (system identifier)

SIDを参照。

自動UNDO管理モード (automatic undo management mode)

UNDOデータが専用のUNDO表領域に格納されるOracle Databaseのモード。手動UNDO管理モードと異なり、ユーザーはUNDO表領域の作成のみを管理する。他のすべてのUNDO管理は、自動的に実行される。

自動ストレージ管理 (Automatic Storage Management)

個々のディスク・デバイスの集合から1つのディスク・グループを作成できる。ディスク・グループ内の全デバイス間で、ディスクに対するI/Oのバランスをとる。ストライプ化とミラー化も実行し、I/Oパフォーマンスやデータの信頼性を向上させる。

修飾されていない名前 (unqualified name)

ネットワーク・ドメインを含まないネット・サービス名。

手動UNDO管理モード (manual undo management mode)

UNDOブロックをユーザーが管理するロールバック・セグメントに格納するデータベース・モード。

初期化パラメータ・ファイル (initialization parameter file)

データベースおよびインスタンスの初期化に必要な情報を含むASCIIテキスト・ファイル。

制御ファイル (control file)

データベースの物理構造を記録し、データベース名、関連データベースとオンラインUNDO表領域の名前および位置、データベース作成のタイム・スタンプ、現行ログ順序番号、およびチェックポイント情報が含まれるファイル。

接続記述子 (connect descriptor)

特別にフォーマットされた、ネットワーク接続のための宛先の記述。接続記述子は、宛先サービスおよびネットワーク経路情報を含む。

宛先サービスは、Oracle Databaseの場合はサービス名、リリース8.0またはバージョン7のOracleデータベースでは、Oracleシステム識別子(SID)を使用して表される。ネットワーク・ルートは、少なくとも、ネットワーク・アドレスを使用してリスナーの場所を示す。

接続識別子 (connect identifier)

接続記述子を解決する名前、ネット・サービス名またはサービス名。 ユーザーは、接続するサービスに対する接続文字列内に、接続識別子とともにユーザー名およびパスワードを渡すことで接続要求を開始する。たとえば、次のようにする。

SQL> CONNECT username/password@connect_identifier 
ディレクトリ・サーバー (directory server)

Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)準拠のディレクトリ・サーバー。ディレクトリは集中化された記憶域を提供し、データベース・ネットワーク・コンポーネント、ユーザー・ポリシーおよびコーポレート・ポリシーの設定、ユーザーの認証およびセキュリティ情報を取り出し、クライアント側とサーバー側のローカル・ファイルを置き換える。

ディレクトリ・ネーミング (directory naming)

ネット・サービス名を接続記述子に解決するディレクトリ・サーバーを指定するネーミング・メソッド。ネット・サービス名は、ディレクトリ・サーバーに一元的に保存される。

デフォルト・ドメイン (default domain)

ほとんどのクライアント要求が発生するネットワーク・ドメイン。クライアントが置かれるドメイン、またはクライアントがネットワーク・サービスを要求するドメインとなることがある。デフォルト・ドメインは、修飾されていないネットワーク名要求に追加されるドメインを決定するクライアント構成パラメータにもなる。"."文字を含まない場合、名前要求は修飾されない。

ネーミング・メソッド (naming method)

クライアント・アプリケーションで、データベース・サービスへの接続の際、接続識別子をネットワーク・アドレスに解決するために使用される解決方法。Oracle Net Servicesは、次のネーミング・メソッドをサポートする。

ネット・サービス名 (net service name)

接続記述子に解決されるサービスの単純名。 ユーザーは、接続するサービスに対する接続文字列内に、ネット・サービス名とともにユーザー名およびパスワードを渡すことで接続要求を開始する。

SQL> CONNECT user_name/password@net_service_name

必要に応じて、ネット・サービス名は次のような様々な場所に格納できる。

汎用命名規則 (Universal Naming Convention: UNC)

ネットワーク・ドライブをドライブ文字にマッピングせずに、ネットワーク上のファイルにアクセスする手段を提供する。UNC名は、次のように構成される。

¥¥computer name¥share name¥filename

表領域 (tablespace)

データベース内の論理記憶域のユニット。表領域は、セグメントという記憶域の論理ユニットに分割され、セグメントはさらにエクステントに分割される。

プロセス間通信 (Interprocess Communication: IPC)

クライアント・アプリケーションで使用されるプロトコルで、データベースとの通信のためにリスナーと同じノードに置かれる。IPCは、TCP/IPより高速なローカル接続を提供する。

プロトコル・アドレス (protocol address)

ネットワーク・オブジェクトのネットワーク・アドレスを識別するアドレス。

接続が行われるとき、クライアントとその要求の受信者(リスナーまたはOracle Connection Manager)は同じプロトコル・アドレスを使用して構成される。クライアントはこのアドレスを使用して接続要求を特定のネットワーク・オブジェクトの位置に送信し、受信者はこのアドレスで要求のリスニングを行う。クライアントと接続受信者に対して同じプロトコルをインストールし、同じアドレスを構成することが重要である。

リスナー (listener)

サーバーに常駐するプロセスで、クライアントからの接続要求のリスニング、およびサーバーへの通信量の管理を行う。

クライアントがデータベース・サーバーとのネットワーク・セッションを要求するときに、リスナーは実際の要求を受け取る。クライアント情報がリスナー情報と一致した場合、リスナーはデータベース・サーバーへの接続を許可する。

リポジトリ (repository)

Oracle Management Serverからアクセス可能なOracleデータベースにある表の集合。Oracle Management Serverでは、すべてのシステム・データおよびアプリケーション・データ、環境全体に分散している管理対象ノードの状態についての情報、別にライセンスを受けられる管理パックに関する情報を格納するために、リポジトリが使用される。

レジストリ (registry)

コンピュータの構成情報を格納するWindowsリポジトリ。

ローカル・ネーミング (local naming)

ネット・サービス名を接続記述子に解決するネーミング・メソッド。この名前は、各クライアントのtnsnames.oraファイルに構成および保存される。


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