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Oracle Database Clientインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows(x64)

B25691-04
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B Oracle Database Client グローバリゼーション・サポートの構成

この付録では、グローバリゼーション・サポートに関する次のトピックについて説明します。

異なる言語でのOracleコンポーネントのインストールと使用

この項では、次の機能について説明します。

様々な言語でのOracle Universal Installerの実行

デフォルトでは、Oracle Universal Installerはオペレーティング・システムの選択済言語で動作します。Oracle Universal Installerは、次の言語でも実行できます。

Oracle Universal Installerを異なる言語で実行する手順は、次のとおりです。

  1. オペレーティング・システムの実行されている言語を変更します。「スタート」メニューから「設定」「コントロール パネル」を選択します。「コントロール パネル」で「地域と言語のオプション」を選択します。

  2. 「Oracle Database Clientソフトウェアのインストール」の手順に従ってOracle Universal Installerを実行します。


    注意

    選択した言語がNLS_LANGレジストリ・パラメータに割り当てられます。 


異なる言語でのOracleコンポーネントの使用

Oracleコンポーネント(Oracle Net Configuration Assistantなど)で使用する言語として、他の言語を選択できます。ただし、これによりOracle Universal Installerの実行に使用される言語が変更されるわけではありません。Oracleコンポーネントを選択した言語で実行するには、言語をオペレーティング・システムの言語設定と同じにする必要があります。オペレーティング・システムの言語は「コントロール パネル」の「地域の設定」ウィンドウで変更できます。

異なる言語でOracleコンポーネントを使用する手順は、次のとおりです。

  1. 「Oracle Database Clientのインストールの手順」の手順に従って、Oracle Universal Installerを起動します。

  2. 「インストールする製品の選択」ウィンドウで「製品の言語」を選択します。

  3. 「製品の言語」ウィンドウで、「使用可能な言語」フィールドからOracleコンポーネントで使用する言語を選択します。

  4. 矢印ボタンを使用して言語を「選択された言語」フィールドに移動し、「OK」をクリックします。

  5. インストールする製品を適宜選択し、「次へ」を選択します。

    インストールの完了後、インストールされたコンポーネントのダイアログ・ボックスの文字、メッセージおよびオンライン・ヘルプが、選択した言語で表示されます。

NLS_LANGパラメータ

Oracleでは、グローバリゼーション・サポートが提供されています。これによりユーザーは、NLS_LANGパラメータによって定義された各自の言語でデータベースと対話ができます。Oracle Database Clientコンポーネントをインストールすると、Oracle Universal InstallerによりNLS_LANGパラメータがレジストリに設定されます。

オペレーティング・システムのロケール設定により、NLS_LANGパラメータの値がインストール時に決定されます。表B-1に、オペレーティング・システムのロケールと
NLS_LANG値のマッピングを示します。

NLS_LANGパラメータは、HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥ORACLE¥HOMEID¥NLS_LANGサブキーのレジストリに格納されています。IDは、Oracleホームを識別する一意の番号です。

NLS_LANGパラメータは、次の形式です。

NLS_LANG = LANGUAGE_TERRITORY.CHARACTER_SET 

項目の説明:

パラメータ  説明 

LANGUAGE 

言語と、その言語でメッセージ、曜日、月を示すための規則を指定します。 

TERRITORY 

地域と、その地域で週数と日数を計算するための規則を指定します。 

CHARACTER_SET 

メッセージを表示するために使用されるキャラクタ・セットを制御します。 


注意

AL32UTF8は、XMLTypeデータに適したOracle Databaseキャラクタ・セットです。これは、有効なすべてのXML文字をサポートする、IANAに登録された標準UTF-8エンコーディングに相当します。

Oracle Databaseデータベース・キャラクタ・セットUTF8(ハイフンなし)を、データベース・キャラクタ・セットAL32UTF8またはキャラクタ・エンコーディングUTF-8と混同しないでください。データベース・キャラクタ・セットUTF8は、AL32UTF8に置き換えられています。XMLデータにはUTF8を使用しないでください。UTF8では、Unicodeバージョン3.1以前のみがサポートされます。したがって、有効なXML文字の一部がサポートされません。AL32UTF8にはこうした制限はありません。

データベース・キャラクタ・セットUTF8をXMLデータに使用すると、致命的エラーが発生したり、セキュリティに悪影響が及ぶ可能性があります。データベース・キャラクタ・セットでサポートされていない文字が入力ドキュメント要素名に含まれる場合、置換文字(通常は「?」)が代用されます。これにより解析が終了し、例外が発生します。 


関連項目

  • 複数のOracleホームに対するサブキーの場所の詳細は、『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイド for Microsoft Windows(32-bit)』を参照してください。

  • NLS_LANGパラメータおよびグローバリゼーション・サポートの初期化パラメータの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

 

一般に使用されるNLS_LANGの値

表B-1に、様々なWindowsロケールに対するデフォルトのNLS_LANG値を示します。

表B-1    NLS_LANGパラメータの値 
オペレーティング・システムのロケール  NLS_LANGの値 

アラビア語(U.A.E.) 

ARABIC_UNITED ARAB EMIRATES.AR8MSWIN1256 

ブルガリア語 

BULGARIAN_BULGARIA.CL8MSWIN1251 

カタロニア語 

CATALAN_CATALONIA.WE8MSWIN1252 

中国語(簡体字) 

SIMPLIFIED CHINESE_CHINA.ZHS16GBK 

中国語(繁体字) 

TRADITIONAL CHINESE_TAIWAN.ZHT16MSWIN950 

クロアチア語 

CROATIAN_CROATIA.EE8MSWIN1250 

チェコ語 

CZECH_CZECH REPUBLIC.EE8MSWIN1250 

デンマーク語 

DANISH_DENMARK.WE8MSWIN1252 

オランダ語(オランダ) 

DUTCH_THE NETHERLANDS.WE8MSWIN1252 

英語(イギリス) 

ENGLISH_UNITED KINGDOM.WE8MSWIN1252 

英語(アメリカ) 

AMERICAN_AMERICA.WE8MSWIN1252 

エストニア語 

ESTONIAN_ESTONIA.BLT8MSWIN1257 

フィンランド語 

FINNISH_FINLAND.WE8MSWIN1252 

フランス語(カナダ) 

CANADIAN FRENCH_CANADA.WE8MSWIN1252 

フランス語(フランス) 

FRENCH_FRANCE.WE8MSWIN1252 

ドイツ語(ドイツ) 

GERMAN_GERMANY.WE8MSWIN1252 

ギリシア語 

GREEK_GREECE.EL8MSWIN1253 

ヘブライ語 

HEBREW_ISRAEL.IW8MSWIN1255 

ハンガリア語 

HUNGARIAN_HUNGARY.EE8MSWIN1250 

アイスランド語 

ICELANDIC_ICELAND.WE8MSWIN1252 

インドネシア語 

INDONESIAN_INDONESIA.WE8MSWIN1252 

イタリア語(イタリア) 

ITALIAN_ITALY.WE8MSWIN1252 

日本語 

JAPANESE_JAPAN.JA16SJIS 

韓国語 

KOREAN_KOREA.KO16MSWIN949 

ラトビア語 

LATVIAN_LATVIA.BLT8MSWIN1257 

リトアニア語 

LITHUANIAN_LITHUANIA.BLT8MSWIN1257 

ノルウェー語 

NORWEGIAN_NORWAY.WE8MSWIN1252 

ポーランド語 

POLISH_POLAND.EE8MSWIN1250 

ポルトガル語(ブラジル) 

BRAZILIAN PORTUGUESE_BRAZIL.WE8MSWIN1252 

ポルトガル語(ポルトガル) 

PORTUGUESE_PORTUGAL.WE8MSWIN1252 

ルーマニア語 

ROMANIAN_ROMANIA.EE8MSWIN1250 

ロシア語 

RUSSIAN_RUSSIA.CL8MSWIN1251 

スロバキア語 

SLOVAK_SLOVAKIA.EE8MSWIN1250 

スペイン語(スペイン) 

SPANISH_SPAIN.WE8MSWIN1252 

スウェーデン語 

SWEDISH_SWEDEN.WE8MSWIN1252 

タイ語 

THAI_THAILAND.TH8TISASCII 

スペイン語(メキシコ) 

MEXICAN SPANISH_MEXICO.WE8MSWIN1252 

スペイン語(ベネズエラ) 

LATIN AMERICAN SPANISH_VENEZUELA.WE8MSWIN1252 

トルコ語 

TURKISH_TURKEY.TR8MSWIN1254 

ウクライナ語 

UKRAINIAN_UKRAINE.CL8MSWIN1251 

ベトナム語 

VIETNAMESE_VIETNAM.VN8MSWIN1258 

MS-DOSモードおよびバッチ・モードでのNLS_LANG設定

SQL*Plus、SQL Loader、Import、ExportなどのOracle UtilitiesをMS-DOSモードで使用する前に、そのセッションのNLS_LANGパラメータのキャラクタ・セット・フィールドが正しい値に設定されていることを確認します。

いくつかの例外はありますが、MS-DOSモードでは、Windows(ANSIコードページ)とは異なるキャラクタ・セット(またはコードページ)を使用し、レジストリでは、デフォルトのOracleホームのNLS_LANGパラメータが常に該当するWindowsコードページに設定されているため、このように正しい値の設定が必要になります。MS-DOSモード・セッションの
NLS_LANGパラメータを正しく設定していない場合、文字の変換が正しく行われないために、エラー・メッセージやデータが破損します。

日本語、韓国語、中国語(簡体字)および中国語(繁体字)では、MS-DOSコードページはANSIコードページと同一です。この場合、MS-DOSモードでNLS_LANGパラメータを設定する必要はありません。

同様に、バッチ・モードで、プロシージャで処理されるファイルのキャラクタ・セットに応じて、バッチ・プロシージャの始めにSET NLS_LANGコマンドを挿入し、NLS_LANGに正しいキャラクタ・セットの値を設定します。

表B-2は、様々なオペレーティング・システムのロケールに対するMS-DOSモードに対応するOracleキャラクタ・セットの一覧です。

表B-2    オペレーティング・システムのロケールに対するOracleキャラクタ・セット 
オペレーティング・システムのロケール  キャラクタ・セット 

アラビア語 

AR8ASMO8X 

カタロニア語 

WE8PC850 

中国語(簡体字) 

ZHS16GBK 

中国語(繁体字) 

ZHT16MSWIN950 

チェコ語 

EE8PC852  

デンマーク語 

WE8PC850  

オランダ語 

WE8PC850  

英語(イギリス) 

WE8PC850 

英語(アメリカ) 

US8PC437 

フィンランド語 

WE8PC850  

フランス語 

WE8PC850  

ドイツ語 

WE8PC850  

ギリシア語 

EL8PC737  

ハンガリア語 

EE8PC852  

イタリア語 

WE8PC850 

日本語 

JA16SJIS 

韓国語 

KO16MSWIN949 

ノルウェー語 

WE8PC850  

ポーランド語 

EE8PC852  

ポルトガル語 

WE8PC850 

ルーマニア語 

EE8PC852  

ロシア語 

RU8PC866  

スロバキア語 

EE8PC852  

スロベニア語 

EE8PC852 

スペイン語 

WE8PC850  

スウェーデン語 

WE8PC850  

トルコ語 

TR8PC857 

関連項目

Oracle Internet Directoryグローバリゼーション・サポートの問題、およびOracle Internet Directory環境の様々なコンポーネントとツールに必要なNLS_LANG環境変数については、『Oracle Internet Directory管理者ガイド』のディレクトリにおけるグローバリゼーション・サポートに関する項を参照してください。  


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