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Oracle Database Clientインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows(x64)

B25691-04
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4 Oracle Database Clientのインストール後の作業

この章では、インストール後の作業について説明します。

インストール後の必須作業

この項の項目は次のとおりです。

パッチのダウンロードとインストール

必須のパッチをダウンロードするには、インストールに必要なパッチについてOracleMetalinkのWebサイトを確認してください。これにより、Oracle Database Clientを最新の状態に更新できます。


注意

パッチをダウンロードしてもInstant Clientを更新できません。Instant Clientを更新するには、「Instant Clientの更新」の手順を実行してください。 


  1. Webブラウザを使用してOracleMetalinkのWebサイトを表示します。

    http://metalink.oracle.com

  2. OracleMetalinkにログインします。


    注意

    OracleMetalinkに登録していない場合は、「Register for MetaLink!」をクリックします。表示される指示に従って登録してください。 


  3. OracleMetalinkのメイン・ページで「Patches」をクリックします。

  4. 「Simple Search」を選択します。

  5. 次の情報を指定して「Go」をクリックします。

    • 「Search By」フィールドで、「Product」または「Family」を選択し、RDBMSサーバーを指定します。

    • 「Release」フィールドで、現行リリース番号を指定します。

    • 「Patch Type」フィールドで、Patchset/Minipackを指定します。

    • 「Platform or Language」フィールドで、プラットフォームを選択します。

  6. 「View ReadMe」アイコンをクリックしてアクセスできるパッチのREADMEファイルを開き、インストールの手順に従います。

    一部のパッチはOracle Universal Installerでインストールしますが、その他のパッチには専用の手順が必要です。インストールを行う前に、必ずREADMEを読むことをお薦めします。

  7. 「Patch set」ページに戻り、「Download」をクリックしてファイルをシステムに保存します。

  8. unzipユーティリティを使用して、OracleMetaLinkからダウンロードしたOracleのパッチを解凍します。

Instant Clientの更新

Instant Clientを更新する手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology/index.html)からInstant Clientをダウンロードします。

  2. 新しいファイルで旧ファイルを上書きします。

    別のディレクトリにファイルを置く(および旧ファイルを削除する)場合、新しい場所を反映するようにPATH環境変数の設定を更新してください。

インストール後の推奨作業

インストールの完了後、次の項で説明する作業を実行することをお薦めします。

Instant Client Lightの構成

Instant Client Lightを構成するには、これをInstant Clientのかわりにデフォルトにする必要があります。

Instant Client Lightを構成する手順は、次のとおりです。

  1. ORACLE_BASE¥ORACLE_CLIENT_HOMEディレクトリで、oraociei10.dllファイルの名前を変更するか削除します。

    oraociei10.dllファイルは、Instant Client用のメイン・バイナリです。

  2. ORACLE_BASE¥ORACLE_CLIENT_HOME¥install¥instantclient¥lightディレクトリから、oraociicus10.dllファイルをORACLE_BASE¥ORACLE_CLIENT_HOMEディレクトリにコピーします。

    oraociicus10.dllファイルは、Instant Client Light用のバイナリです。

  3. PATH環境変数がORACLE_BASE¥ORACLE_CLIENT_HOMEディレクトリを指していることを確認します。


    注意

    Instant ClientのPATHが設定されていない場合、アプリケーションは最初に、通常のInstant Clientライブラリのロードを試みます。これらが見つからなかった場合、アプリケーションは、次にInstant Client Lightライブラリのロードを試みます。  


OracleデータベースへのOracle Database Clientの接続

Oracle Universal Installerを実行してOracle Database Clientをインストールした後、Net Configuration Assistant(NetCA)を使用して、Oracleデータベースに接続するようOracle Database Clientを構成する必要があります。インストールの最後に、Oracle Universal Installerからデータベース接続を構成するよう要求されます。このオプションを省略した場合、またはデータベース接続を後で変更する必要がある場合、「管理者」「ランタイム」または「カスタム」インストール・タイプでインストールしたときは、次の手順を実行してください。

関連項目

「InstantClient」インストール・タイプをインストールした場合は、「Instant ClientまたはInstant Client LightのOracle Databaseへの接続」を参照してください。 

Oracle Database ClientをOracleデータベースに接続する手順は、次のとおりです。

  1. 「スタート」メニューから、「Oracle - HOME_NAME「Configuration and Migration Tools」「Oracle Net Configuration Assistant」を選択します。

  2. 「ようこそ」ウィンドウで「ローカル・ネット・サービス名構成」を選択し、「次へ」をクリックします。

  3. 「ネット・サービス名の構成」ウィンドウで「追加」を選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「サービス名」ウィンドウで接続するOracleデータベースの名前を入力し、「次へ」をクリックします。

  5. 「プロトコルの選択」ウィンドウで使用するプロトコルを選択し、「次へ」をクリックします。

  6. 「プロトコル」ウィンドウで、選択したプロトコルに応じて適切な情報を入力し、「次へ」をクリックします。

  7. 「ネット・テスト」ウィンドウで接続をテストするかどうかを選択し、「次へ」をクリックします。

  8. 「ネット・サービス名」ウィンドウでネット・サービスの名前を入力し、「次へ」をクリックします。

  9. 他のネット・サービス名の構成に関する、残りの質問に回答し、「終了」をクリックして構成を完了します。

    Net Configuration Assistantにより、次の場所にtnsnames.oraファイルが作成されます。

    ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥network¥admin¥tnsnames.ora
    

    関連項目

    Oracle Net Configuration Assistantの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。 

Instant ClientまたはInstant Client LightのOracle Databaseへの接続

Instant ClientまたはInstant Client LightをOracleデータベースに接続する前に、Instant Clientライブラリを含むディレクトリがPATH環境変数で指定されていることを確認します。(デフォルトでは、インストール・プロセス中にOracle Universal InstallerによってPATH変数が更新されますが、その後、別のユーザーがこの変数を不用意にリセットする可能性があります。)このディレクトリは、インストール中に指定したOracleホーム・ディレクトリです。

たとえば、通常のInstant Clientの場合は次のようになります。

C:¥> oracle¥products¥10.2.0¥client_1

Instant Client Lightの場合は次のようになります。

C:¥> oracle¥products¥10.2.0¥client_1¥light

PATH環境変数の確認後、次の方法のいずれかを使用して、クライアント・アプリケーションのOracle Database接続情報を指定できます。

簡易接続ネーミング・メソッドを使用した接続の指定

Instant Clientのtnsnames設定を構成することなく、クライアント・アプリケーションから直接Oracle Databaseに対する接続アドレスを指定できます。この方法は、tnsnames.oraファイルを作成および管理する必要がないという点で便利です。ただし、アプリケーション・ユーザーは、アプリケーションにログインするときにホスト名およびポート番号を指定する必要があります。

たとえば、クライアント・マシンでSQL*Plusを実行しており、ホスト名がshobeen、ポート番号が1521のデータベース・サーバーにあるsales_usデータベースへ接続するとします。SQL*Plusをコマンドラインから起動した場合、次のようにしてログインできます。

Enter user-name: system@admin@//shobeen:1521/sales_us

同様に、アプリケーション・コードでOracle Call Interfaceネット・ネーミング・メソッドを使用して、Instant ClientとOracle Databaseの接続を作成できます。たとえば、OCIServerAttach()コール内の次の形式により、接続情報を指定します。

tnsnames.oraファイルの構成による接続の指定

デフォルトでは、Instant Clientをインストールする場合、Oracle Universal Installerでは、サンプルのtnsnames.oraファイルも、通常このファイルの作成に使用されるOracle Net Configuration Assistantユーティリティも含められません。しかし、ユーザーが実際のホスト名およびポート番号を指定する必要をなくすには、Instant ClientからOracle Databaseへの接続の設定にtnsnames.oraファイルを使用することを検討します。

別のOracleインストールからこのファイルをコピーして変更することによって、tnsnames.oraファイルを手動で作成するか、またはOracle Net Configuration Assistantを使用して、このファイルを自動的に作成および管理できます。

Oracle Net Configuration Assistantをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. Oracle Universal Installerを実行します。

  2. 「カスタム」インストール・タイプを選択します。

  3. 「使用可能な製品コンポーネント」リストで、Oracle Networkユーティリティを選択し、「次へ」をクリックします。

  4. 「サマリー」ウィンドウで「インストール」をクリックしてから、「終了」および「はい」をクリックしてOracle Universal Installerを終了します。

Oracle Net Configuration Assistantをインストールした後、各クライアント・コンピュータに対して「OracleデータベースへのOracle Database Clientの接続」に記載されている手順を実行します。

次に、各クライアント・コンピュータ上で、次のいずれかの設定を構成します。

空の接続文字列およびLOCAL変数を使用した接続の指定

接続文字列を空の接続文字列("")に設定してから、LOCAL環境変数を次のいずれかの値に設定できます。

この方法により、アプリケーションは、アプリケーション・コード自体が空の接続文字列を使用する場合に、接続文字列を内部的に指定できます。空の接続文字列のメリットは、アプリケーション自体がtnsnames.oraエントリを指定する必要がないという点です。かわりに、ユーザーがアプリケーションを起動した場合、データベースの場所は、スクリプトまたは環境、つまりLOCAL環境変数をどこに設定したかによって決定されます。空の文字列を使用するデメリットは、アプリケーションがデータベースに接続するためにこの追加情報を構成する必要があるという点です。

ユーザー・アカウントの設定

追加のユーザー・アカウントの設定の情報は、『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイド for Microsoft Windows(x64)』を参照してください。

Oracle Database 10gリリース2(10.2)でのOracle9iの言語および定義ファイルの使用

Oracle9iデータベースの言語および地域の定義ファイルをOracle Database 10gリリース2(10.2)で使用できます。Oracle Databaseがインストールされているコンピュータがこの機能を使用するように構成されている場合、この機能を各クライアント・コンピュータでも使用できるようにする必要があります。

この機能を使用可能にする手順は、次のとおりです。

  1. cr9idata.plスクリプト(デフォルトの場所はORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥nls¥
    data¥old
    )を実行します。

    選択したClientインストール・タイプにこのディレクトリが含まれていない場合、cr9idata.plスクリプトはデフォルトのOracle Databaseインストール内の同じディレクトリ・パスにあります。

  2. ORA_NLS10環境変数が、言語および地域の新規定義ファイルをインストールしたディレクトリ(デフォルトの場所はORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥nls¥data)を指すように設定します。

  3. Oracle Databaseを再起動します。

    関連項目

     

Oracle Counters for Windows Performance Monitorの構成

Oracle固有のカウンタを表示して使用できるようにするには、その前に
ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥binディレクトリにあるOperfcfg.exeを使用して
SYSTEMパスワードを指定する必要があります。

システム・パスワードを設定するには、次を入力します。

operfcfg.exe -U SYSTEM -P password -D TNS_Alias_for_database

関連項目

Oracle Counters for Windows Performance Monitorの詳細は、『Oracle Databaseプラットフォーム・ガイド for Microsoft Windows(x64)』を参照してください。 

製品固有のインストール後の必須作業 - Oracle Net Servicesの構成

適切なエントリをtnsnames.oraファイルおよびlistener.oraファイルに追加することにより、Oracle Net Servicesと通信するようにOracle Database Clientを構成できます。以前のリリースのOracleソフトウェアがある場合は、Oracle Netのtnsnames.oraおよびlistener.ora構成ファイルの情報を、以前のリリースから新しいリリースの対応するファイルにコピーできます。


注意

tnsnames.oraファイルおよびlistener.oraファイルのデフォルトの場所は、ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥network¥adminディレクトリです。  



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