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Oracle Data Provider for .NET開発者ガイド
10g リリース2(10.2.0.2)
B31247-01
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Oracle Data Provider for .NETアセンブリ

Oracle.DataAccess.dll アセンブリには、2つのネームスペースがあります。

Oracle.DataAccess.Clientネームスペース

Oracle.DataAccess.Clientネームスペースには、コアADO.NETクラスの実装およびODP.NETの列挙に加えて、ODP.NETの特定のクラスが含まれています。

次の表は、Oracle.DataAccess.ClientネームスペースでサポートされているODP.NETのクラス、列挙およびタイプを示しています。また、.NETストアド・プロシージャでサポートされていないクラスについては、その旨も示しています。

Oracle.DataAccess.Client

表1-1は、クライアント・クラスのリストです。

表1-1 Oracle.DataAccess.Client

クラス 説明

OnChangeEventHandlerデリゲート


OnChangedEventHandlerイベント・デリゲートは、通知を処理するメソッドの署名を表します。

.NETストアド・プロシージャではサポートされません。

OracleClientFactoryクラス


OracleClientFactoryオブジェクトにより、アプリケーションがODP.NETクラスを一般的な方法でインスタンス化できます。

OracleCommandクラス


OracleCommandオブジェクトは、SQLコマンド、ストアド・プロシージャまたはファンクション、または表の名前を表します。

OracleCommandBuilderクラス


OracleCommandBuilderオブジェクトでは、データベースが更新される場合に、OracleDataAdapterに対して自動SQL生成が実行されます。

OracleConnectionクラス


OracleConnectionオブジェクトは、Oracleデータベースへの接続を表します。

OracleConnectionStringBuilderクラス


OracleConnectionStringBuilderオブジェクトにより、アプリケーションが接続文字列を作成または変更できます。

OracleDataAdapterクラス


OracleDataAdapterオブジェクトは、DataSetと通信するデータ・プロバイダ・オブジェクトを表します。

OracleDataReaderクラス


OracleDataReaderオブジェクトは、順方向専用および読取り専用のメモリー内結果セットを表します。

OracleDataSourceEnumeratorクラス


OracleDataSourceEnumeratorオブジェクトにより、アプリケーションが接続先のデータソースのコレクションを一般的な方法で取得できます。

OracleDependencyクラス


OracleDependencyクラスは、アプリケーションとOracleデータベース間の依存性を表します。

.NETストアド・プロシージャではサポートされません。

OracleErrorクラス


OracleErrorオブジェクトは、Oracleデータベースにより報告されるエラーを表します。

OracleErrorCollectionクラス


OracleErrorCollectionオブジェクトは、OracleErrorのコレクションを表します。

OracleExceptionクラス


OracleExceptionオブジェクトは、Oracle Data Provider for .NETでエラーが発生したときに表示される例外を表します。

OracleFailoverEventArgsクラス


OracleFailoverEventArgsクラスは、OracleConnection.Failoverイベントのイベント・データを提供します。

.NETストアド・プロシージャではサポートされません。

OracleFailoverEventHandlerデリゲート


OracleFailoverEventHandlerは、OracleConnection.Failoverイベントを処理するメソッドの署名を表します。

.NETストアド・プロシージャではサポートされません。

OracleGlobalizationクラス


OracleGlobalizationクラスは、セッション、スレッドおよびローカル・コンピュータのOracleグローバリゼーション設定(読取り専用)の取得および設定に使用されます。

OracleInfoMessageEventArgsクラス


OracleInfoMessageEventArgsオブジェクトは、OracleConnection.InfoMessageイベントのイベント・データを提供します。

OracleInfoMessageEventHandlerデリゲート


OracleInfoMessageEventHandlerデリゲートは、OracleConnection.InfoMessageイベントを処理するメソッドの署名を表します。

OracleNotificationEventArgsクラス


OracleNotificationEventArgsクラスでは、通知にイベント・データを提供します。

OracleNotificationRequestクラス


OracleNotificationRequestクラスは、データベース内でサブスクライブする要求を表します。

.NETストアド・プロシージャではサポートされません。

OracleParameterクラス


OracleParameterオブジェクトは、OracleCommandに対するパラメータを表します。

OracleParameterCollectionクラス


OracleParameterCollectionオブジェクトは、OracleParameterのコレクションを表します。

OracleRowUpdatedEventArgsクラス


OracleRowUpdatedEventArgsオブジェクトは、OracleDataAdapter.RowUpdatedイベントのイベント・データを提供します。

OracleRowUpdatedEventHandlerデリゲート


OracleRowUpdatedEventHandlerデリゲートは、OracleDataAdapter.RowUpdatedイベントを処理するメソッドの署名を表します。

OracleRowUpdatingEventArgsクラス


OracleRowUpdatingEventArgsオブジェクトは、OracleDataAdapter.RowUpdatingイベントのイベント・データを提供します。

OracleRowUpdatingEventHandlerデリゲート


OracleRowUpdatingEventHandlerデリゲートは、OracleDataAdapter.RowUpdatingイベントを処理するメソッドの署名を表します。

OracleTransactionクラス


OracleTransactionオブジェクトは、ローカル・トランザクションを表します。

.NETストアド・プロシージャではサポートされません。

OracleXmlQueryPropertiesクラス


OracleXmlQueryPropertiesオブジェクトは、XmlCommandTypeプロパティがQueryである場合に、OracleCommandクラスにより使用されるXMLプロパティを表します。

OracleXmlSavePropertiesクラス


OracleXmlSavePropertiesオブジェクトは、XmlCommandTypeプロパティがInsertUpdateまたはDeleteである場合に、OracleCommandクラスにより使用されるXMLプロパティを表します。


Oracle.DataAccess.Clientの列挙

表1-2は、クライアントの列挙のリストです。

表1-2 Oracle.DataAccess.Clientの列挙

列挙 説明

FailoverEventの列挙


FailoverEventの列挙値は、フェイルオーバーの状態を指定するのに使用されます。

.NETストアド・プロシージャではサポートされません。

FailoverReturnCodeの列挙


FailoverReturnCodeの列挙値はアプリケーションによってODP.NETプロバイダに渡され、フェイルオーバーにエラーが起きた場合に再試行を要求するか、またはフェイルオーバーが成功した場合に続行します。

.NETストアド・プロシージャではサポートされません。

FailoverTypeの列挙


FailoverTypeの列挙値は、呼び出されたフェイルオーバー・イベントのタイプを示すのに使用されます。

.NETストアド・プロシージャではサポートされません。

OracleCollectionTypeの列挙


OracleCollectionTypeの列挙値により、OracleParameterオブジェクトがコレクションを表しているかどうか、表している場合はコレクション型を指定しているかどうかが特定されます。

.NETストアド・プロシージャではサポートされません。

OracleDbTypeの列挙


OracleDbTypeの列挙値は、OracleParameterOracleDbTypeを明示的に指定する際に使用されます。

OracleNotificationInfoの列挙


OracleNotificationInfo列挙値は、通知を引き起こすデータベース・イベントを示します。

.NETストアド・プロシージャではサポートされません。

OracleNotificationSourceの列挙


OracleNotificationSource列挙値は、通知を引き起こす様々なソースを指定します。

.NETストアド・プロシージャではサポートされません。

OracleNotificationTypeの列挙


OracleNotificationType列挙値は、通知を引き起こす様々なタイプを指定します。

.NETストアド・プロシージャではサポートされません。

OracleParameterStatusの列挙


OracleParameterStatusの列挙型は、NULL値が列からフェッチされたかどうか、フェッチ時に切捨てが行われたかどうか、またはNULL値がデータベース列に挿入されるかどうかを指定します。

OracleXmlCommandTypeの列挙


OracleXmlCommandTypeの列挙は、OracleCommandクラスのOracleXmlCommandTypeプロパティに許可されている値を指定します。


Oracle.DataAccess.Typesネームスペース

Oracle.DataAccess.Typesネームスペースは、Oracle Data Provider for .NETで使用できるOracleネイティブ・タイプのクラス、構造および例外を示します。

Oracle.DataAccess.Typesの構造

表1-3は、タイプ構造のリストです。

表1-3 Oracle.DataAccess.Typesの構造

構造 説明

OracleBinary構造


OracleBinary構造は、バイナリ・データの可変長ストリームを表します。

OracleDate構造


OracleDate構造は、Oracle DATEデータ型を表します。

OracleDecimal構造


OracleDecimal構造は、データベース内のOracle NUMBERまたは任意のOracleの数値を表します。

OracleIntervalDS構造


OracleIntervalDS構造は、Oracle INTERVAL DAY TO SECONDデータ型を表します。

OracleIntervalYM構造


OracleIntervalYM構造は、Oracle INTERVAL YEAR TO MONTHデータ型を表します。

OracleString構造


OracleString構造は、文字の可変長ストリームを表します。

OracleTimeStamp構造


OracleTimeStamp構造は、Oracle TimeStampデータ型を表します。

OracleTimeStampLTZ構造


OracleTimeStampLTZ構造は、Oracle TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONEデータ型を表します。

OracleTimeStampTZ構造


OracleTimeStampTZ構造は、Oracle TIMESTAMP WITH TIME ZONEデータ型を表します。


Oracle.DataAccess.Typesの例外

タイプの例外は、ODP.NETタイプ構造でのみ表示されます。表1-4は、タイプ例外のリストです。

表1-4 Oracle.DataAccess.Typesの例外

例外 説明

OracleTypeExceptionクラス


OracleTypeExceptionオブジェクトは、ODP.NETタイプのクラスで発生する例外を処理するためのベース例外クラスです。

OracleNullValueExceptionクラス


OracleNullValueExceptionは、nullであるODP.NETタイプ構造にアクセスを試みたときに表示される例外を表します。

OracleTruncateExceptionクラス


OracleTruncateExceptionクラスは、ODP.NETタイプのクラスで切捨てが行われた場合に表示される例外を表します。


Oracle.DataAccess.Typesのクラス

表1-5は、タイプ・クラスのリストです。

表1-5 Oracle.DataAccess.Typesのクラス

クラス 説明

OracleBFileクラス


OracleBFileは、BFILEデータへの参照が含まれるオブジェクトです。これは、BFILEオブジェクトに対して操作を実行するためのメソッドを提供します。

OracleBlobクラス


OracleBlobオブジェクトは、BLOBデータへの参照が含まれるオブジェクトです。これは、BLOBオブジェクトに対して操作を実行するためのメソッドを提供します。

OracleClobクラス


OracleClobは、CLOBデータへの参照が含まれるオブジェクトです。これは、CLOBオブジェクトに対して操作を実行するためのメソッドを提供します。

OracleRefCursorクラス


OracleRefCursorオブジェクトは、Oracle REF CURSORを表します。

OracleXmlStreamクラス


OracleXmlStreamオブジェクトは、OracleXmlTypeオブジェクトに格納されているXMLデータの順次読取り専用ストリームを表します。

OracleXmlTypeクラス


OracleXmlTypeオブジェクトは、Oracle XmlTypeインスタンスを表します。