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Oracle Database Vaultリリース・ノート
10gリリース2(10.2.0.4) for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium
B53750-01
 

 

Oracle® Database Vault

リリース・ノート

10gリリース2(10.2.0.4) for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium

部品番号: B53750-01

2009年3月

このリリース・ノートでは、Oracle Database Vault 10gリリース2(10.2.0.4)の使用時に発生する可能性のある問題について説明します。Oracle Database Vaultのインストールの詳細は、Oracle Database Vaultのインストレーション・ガイドを参照してください。

このドキュメントは、リリース後に更新される場合があります。このドキュメントの更新の確認、および他のOracleドキュメントを参照するには、次のOracle Technology Network(OTN)Webサイトのドキュメント・セクションを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/documentation/

このドキュメントの内容は、次のとおりです。

1 インストールの問題および推奨事項

この項では、インストールに関する既知の問題について説明します。また、使用可能な回避策も示します。

1.1 SIDが9文字以上の場合のDVCAの失敗

Oracle Bug#5258820

Database Vaultホームに新しいデータベースを作成した後、Database Vaultコンフィギュレーション・アシスタント(DVCA)の手動での実行は、データベースに対するOracleシステム識別子(SID)が9文字以上の場合に失敗します。

次の手順で不具合を再現できます。

  1. Database Configuration Assistant(DBCA)を使用して、既存のDatabase Vaultホームに新しいデータベースを作成します。

  2. 新しく作成したデータベースで次のようにDVCAを実行します。

    C:\> ORACLE_HOME\bin\dvca -action option -oh oracle_home -jdbc_str
    jdbc_connection_string -sys_passwd SYS_password -owner_account DV_owner_account_name
    -owner_passwd DV_owner_account_password [-acctmgr_account DV_account_manager_
    account_name] [-acctmgr_passwd DV_account_manager_password] [-logfile
    ./dvca.log] [-silent] [-nodecrypt][-lockout] [-languages
    {["en"],["de"],["es"],["fr"],["it"],["ja"],["ko"],["pt_BR"],["zh_CN"],["zh_TW"]}]
    

関連項目:

DVCAコマンドの実行の詳細は、Oracle Database Vaultのインストレーション・ガイドを参照してください。

この不具合は、tnsnames.oraORACLE_HOME\network\admin\tnsnames.ora)ファイル内のOracle Netサービス名が切り捨てられ、8文字になっているためです。

この不具合の回避策は、tnsnames.oraファイル内の切り捨てられたNetサービス名をその正しい値に変更することです。たとえば、データベースのSIDがORACLEDB90の場合、tnsnames.oraのエントリは次のように表示されます。

ORACLEDB = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST ....

tnsnames.oraファイル内の切り捨てられたエントリを次のように正しいエントリに置き換えます。

ORACLEDB90 = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST ....

1.2 DVCAでのDatabase Vault Administrator Webアプリケーションのデプロイの失敗

Oracle Bug#5617850

DVCAでは、DEPLOY_DVAステップ中にDatabase Vault Administratorアプリケーションのデプロイに失敗します。DVCAには次のエラーが表示されます。

Error executing task
DEPLOY_DVA:java.io.FileNotFoundException:
D:\ORACLE\PRODUCT\10.2.0\DB_1\oc4j\j2ee\OC4J_DBConsole_wptgjqa07_ORCL\config\server.xml (Specified PATH not found)

次の手順で回避策を使用できます。

  1. ORACLE_HOMEORACLE_SIDおよびPATH環境変数を設定します。

  2. Enterprise Manager Database Controlプロセスを停止します。次のコマンドを使用します。

    C:\> ORACLE_HOME\bin\emctl stop dbconsole
    
  3. ORACLE_HOME\oc4j\j2ee\OC4J_DBConsole_hostname_SID\config\server.xmlファイルを編集します。</application-server>とある最後の行の直前に次の行を入力します。

    <application name="dva" path="ORACLE_HOME\dv\jlib\dva_webapp.ear" auto-start="true" />
    

    次に例を示します。

    <application name="dva" path="C:\oracle\product\10.2.0\db1\dv\jlib\dva_webapp.ear" auto-start="true" />
    
  4. ORACLE_HOME\oc4j\j2ee\OC4J_DBConsole_hostname_SID\config\http-web-site.xmlファイルを編集します。</web-site>とある最後の行の直前に次の行を入力します。

    <web-app application="dva" name="dva_webapp" root="/dva" />
    
  5. Enterprise Manager Database Controlプロセスを開始します。次のコマンドを使用します。

    C:\> ORACLE_HOME\bin\emctl start dbconsole
    

1.3 Data Guard環境でOracle Database Vaultをインストールできない

Oracle Bug#5577503

Database Vaultインストーラが、既存のフィジカル・スタンバイ・データベースでDatabase Vaultのインストールに失敗します。

次の手順を使用して、新しいフィジカル・スタンバイ・データベースを作成できます。

  1. プライマリ・データベースにDatabase Vaultをインストールします。

  2. プライマリ・データベースのホット・バックアップを使用して、フィジカル・スタンバイ・データベースを作成します。このバックアップにOracleホームを含める必要があります。

  3. プライマリ・データベースとフィジカル・スタンバイ・データベース間の通信を設定します。REDOログにより変更がプライマリ・データベースからスタンバイ・データベースに転送されます。


関連項目:

フィジカル・スタンバイ・データベースの作成の詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』を参照してください。

1.4 Enterprise Managerが自動的に起動しない

Oracle Bug#5623404

Enterprise Managerが、Database Vaultのインストール後、自動的に起動しません。

回避策は、次のコマンドを使用してプロセスを手動で再起動することです。

C:\> ORACLE_HOME\bin\emctl stop dbconsole
C:\> ORACLE_HOME\bin\emctl start dbconsole

1.5 Enterprise Managerがリモート・ノードで自動的に起動しない

Oracle Bug#5654876

Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)データベースにDatabase Vaultをインストールし、リモート・ノードでdvca -action optionracコマンドを実行した後、リモート・ノードでEnterprise Managerが自動的に起動しません。


関連項目:

dvca -action optionracコマンドの実行の詳細は、『Oracle Database Vaultインストレーション・ガイド』を参照してください。

回避策は、リモート・ノードでORACLE_HOME\bin\dvca.batファイルのORACLE_SID変数に正しい値を設定することです。リモート・ノード上で、ORACLE_SID変数を、ローカル・ノードのSIDからリモート・ノードのSIDに変更する必要があります。変更後、リモート・ノードでDVCAを実行できます。

または、次のコマンドを使用してdbconsoleプロセスを手動で再起動できます。

C:\> ORACLE_HOME\bin\emctl stop dbconsole
C:\> ORACLE_HOME\bin\emctl start dbconsole

1.6 Database Vaultのインストール後にデータベース・インスタンスとリスナーが自動的に起動しない

Oracle Bug#6630191

Database Vaultをインストールした後に、リモート・ノード上のデータベース・インスタンスとリスナーが自動的に起動しません。これらは手動で起動する必要があります。

これは予想される動作です。DVCAユーティリティによりローカル・ノードが構成され、そのローカル・ノードでデータベース・インスタンスとリスナーが起動されます。各リモート・ノードでこれらのプロセスを手動で起動する必要があります。

1.7 Enterprise Managerが構成されていないデータベースに対するDatabase Vaultインストール時のエラー

Oracle Bug#6640232およびOracle Bug#6640203

Enterprise Managerが構成されていないデータベースに対してDatabase Vaultをインストールすると、DVCAインストール・ログにエラー・メッセージが出力されている場合があります。DVCAインストール・ログには、次のエラー・メッセージが含まれています。

DVCA_ERROR:java.io.IOException: java.io.IOException:
...
Error executing task DEPLOY_DVA:java.io.IOException:
...

次のエラーを含むエラー・ファイルも出力されている場合があります。

java.lang.NullPointerException
        at javax.swing.LayoutComparator.compare(Unknown Source)
        at java.util.Collections.indexedBinarySearch(Unknown Source)
        at java.util.Collections.binarySearch(Unknown Source)
        at javax.swing.SortingFocusTraversalPolicy.getComponentAfter(UnknownSource)
        at javax.swing.LayoutFocusTraversalPolicy.getComponentAfter(UnknownSource)
        at java.awt.Component.nextFocusHelper(Unknown Source)
        at java.awt.Container.nextFocusHelper(Unknown Source)
        at java.awt.Component.nextFocus(Unknown Source)
        at java.awt.Component.transferFocus(Unknown Source)
        at oracle.ewt.lwAWT.LWComponent.processFocusEvent(Unknown Source)
        at oracle.ewt.lwAWT.AbstractButton.processFocusEvent(Unknown Source)
        at oracle.ewt.button.PushButton.processFocusEvent(Unknown Source)
        at java.awt.Component.processEvent(Unknown Source)
        at java.awt.Container.processEvent(Unknown Source)
        at oracle.ewt.lwAWT.LWComponent.processEventImpl(Unknown Source)
        at oracle.ewt.button.PushButton.processEventImpl(Unknown Source)
        at oracle.ewt.lwAWT.LWComponent.redispatchEvent(Unknown Source)
        at oracle.ewt.lwAWT.LWComponent.processEvent(Unknown Source)
        at java.awt.Component.dispatchEventImpl(Unknown Source)
        at java.awt.Container.dispatchEventImpl(Unknown Source)

Database VaultインスタンスにEnterprise ManagerおよびDatabase Vault Administrator(DVA)をデプロイしない場合、これらのエラーは無視しても問題ありません。

1.8 クローニングしたDatabase Vaultホームに無効なオブジェクトが含まれる

Oracle Bug#6658315およびOracle Bug#6729227

無効なオブジェクトが、クローニングしたDatabase Vaultインスタンスに含まれています。無効なオブジェクトは、カスタム・データベースにDatabase Vaultをインストールした場合も含まれます。

クローニングしたDatabase Vaultインスタンスを作成するには、次の手順を使用します。

  1. 最初のOracleホームにOracle Database Vault 10gリリース2(10.2.0.4)をインストールします。

  2. 2つ目のOracleホームを作成するために、最初のインスタンスをクローニングします。

  3. Net Configuration Assistant(NetCA)とDatabase Configuration Assistant(DBCA)を実行して、クローニングしたインスタンスのリスナーおよびデータベースを構成します。

  4. DBCAを再実行して、クローニングしたインスタンスのOracle Label Security(OLS)を構成します。

  5. 次のようにDatabase Vaultコンフィギュレーション・アシスタント(DVCA)を実行します。

    C:\> ORACLE_HOME\bin\dvca -action option -oh oracle_home
    -jdbc_str jdbc_connection_string -sys_passwd SYS_password -owner_account
    DV_owner_account_name -owner_passwd DV_owner_account_password
    -acctmgr_account DV_account_manager_account_name -acctmgr_passwd
    DV_account_manager_password -logfile .\dvca.log -nodecrypt
    

次のSQL文は、クローニングしたDatabase Vaultインスタンスに無効なオブジェクトが含まれていることを示しています。

SQL> select count(*) from all_objects where status = 'INVALID';

  COUNT(*)
----------
        45

回避策は、utlrp.sqlスクリプトを実行することです。このスクリプトは、パッケージ、プロシージャ、タイプなど、無効な状態にあるすべてのPL/SQLモジュールを再コンパイルします。次のコマンドを使用して、utlrp.sqlスクリプトを実行します。

sqlplus SYS "AS SYSDBA"
Enter password:
SQL> @?\rdbms\admin\utlrp.sql

1.9 Database Vaultインストール後に作成されるエラー・ログ

Oracle Bug#6692032

Enterprise Managerが構成されているOracleデータベースに対してDatabase Vaultをインストールした後、次のエラーを含むエラー・ファイルが生成されます。

load(error):java.sql.SQLException: ORA-12541: TNS:no listener

このエラーは無視できます。

1.10 Oracle Real Application Clustersノードをクローニングした際に必要な追加ステップ

クローニングしたOracle RACノードを作成した後、クローニングしたノードで手動でDVCA(dvca -action option)を実行する前に、クローニングしたノードでORACLE_HOME\bin\dvca.batファイルのORACLE_HOMEおよびORACLE_SID変数に正しい値を設定する必要があります。


関連項目:

dvca -action optionコマンドの実行の詳細は、『Oracle Database Vaultインストレーション・ガイド』を参照してください。

dvcaコマンドでlockoutオプションを使用し、正常にSYSDBA接続をロックアウトする場合、次の値をMicrosoft WindowsレジストリのHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\KEY_ORACLE_HOME_NAMEの下に追加することも必要です。

表1 追加するレジストリ値

名前 タイプ データ

ORA_SID_PWFILE

次に例を示します。

ORA_ORCL_PWFILE

REG_SZ

Path_to_the_password_file

次に例を示します。

C:\ORACLE\PRODUCT\10.2.0\DB_1\dbs\orapwORCL



注意:

  • Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)データベースの場合、SIDinstance_nameに置き換えます。instance_nameSIDinstance_numberを組み合せたものです。

  • Oracle RACデータベースの場合、すべてのクラスタ・ノードにレジストリ値を追加する必要があります。


1.11 リモート・ノードの不正なレジストリ・エントリ

Oracle Bug#5663098

Oracle RACデータベースにDatabase Vaultをインストールした場合、リモート・ノードでDVCA(dvca -action optionrac)を実行する前にリモート・ノードで次のレジストリ・エントリを修正する必要があります。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\KEY_ORACLE_HOME_NAME\ORA_instance_name_PWFILE

リモート・ノード・レジストリのinstance_nameは、ローカル・ノードのデータベース・インスタンス名ではなく、リモート・ノードのデータベース・インスタンス名である必要があります。

このキーの値は、リモート・ノードのパスワード・ファイルの完全なパスである必要があります。次に例を示します。

C:\ORACLE\PRODUCT\10.2.0\DB_1\dbs\orapwORCL2

1.12 DVCAを実行した際に発生するiSQL*Plusエラー

Oracle Bug#6743410

Windows Vista上の既存のDatabase Vaultホームに新規データベースを追加した後に、action -optionスイッチでDatabase Vaultコンフィギュレーション・アシスタント(DVCA)を実行した際、iSQL*Plusサービス関連のエラーが発生します。

このエラー・メッセージは無視できます。あるいは、iSQL*Plus関連のWindowsサービス(OracleOracleHomeNameiSQL*Plus)を、dvcaコマンドを実行する前にオフにします。

1.13 Database VaultインストーラでDVCAエラーがレポートされない

Oracle Bug#6675866

Database Vaultコンフィギュレーション・アシスタント(DVCA)が実行に失敗していても、Database Vaultインストーラにより誤ってインストールの成功がレポートされます。

回避策は、可能性のあるエラーについてインストール・ログ・ファイルのORACLE_HOME\cfgtoollogs\dvca_install.logORACLE_HOME\cfgtoollogs\oui\installActionsInstallDate.logを確認することです。

1.14 Database Vaultアップグレード後にDVCAログ・ファイルにエラーが表示される

Oracle Bug#6742694

Oracle Database Vault 10gリリース2(10.2.0.3)からOracle Database Vault 10gリリース2(10.2.0.4)にアップグレードした場合、Database Vaultコンフィギュレーション・アシスタント(DVCA)を実行してDatabase Vaultを再構成する必要があります。DVCAログ・ファイルに次のエラーが表示される場合があります。

Executing task ACCOUNT_CREATE_OWNER
01/10/08 06:37:06 Error executing task
ACCOUNT_CREATE_OWNER:java.sql.SQLException: ORA-01920: user name 'MACSYS'
conflicts with another user or role name
01/10/08 06:37:06 Executing task GRANT_CONNECT_OWNER
*******
01/10/08 06:37:06 Executing task ACCOUNT_CREATE_MANAGER
01/10/08 06:37:06 Error executing task
ACCOUNT_CREATE_MANAGER:java.sql.SQLException: ORA-01920: user name 'MACAUTH'
conflicts with another user or role name
01/10/08 06:37:06 Executing task GRANT_CONNECT_MANAGER

このエラーは無視できます。

1.15 Oracle Database Vaultのインストールでエラーが発生する

Oracle Bug#7245360

Oracle Database Vaultのインストールにより、次のエラーを含むエラー・ファイルが生成されます。

java.lang.NullPointerException
at javax.swing.LayoutComparator.compare(LayoutComparator.java:61)
at java.util.Collections.indexedBinarySearch(Collections.java:313)
at java.util.Collections.binarySearch(Collections.java:301)
at javax.swing.SortingFocusTraversalPolicy.getComponentAfter(SortingFocusTraversalPolicy.java:204)
at javax.swing.LayoutFocusTraversalPolicy.getComponentAfter(LayoutFocusTraversalPolicy.java:85)
at java.awt.Component.nextFocusHelper(Component.java:6244)
at java.awt.Container.nextFocusHelper(Container.java:2466)
at java.awt.Component.nextFocus(Component.java:6227)
at java.awt.Component.transferFocus(Component.java:6180)
at oracle.ewt.lwAWT.LWComponent.processFocusEvent(Unknown Source)
at oracle.ewt.lwAWT.AbstractButton.processFocusEvent(Unknown Source)
at oracle.ewt.button.PushButton.processFocusEvent(Unknown Source)
at java.awt.Component.processEvent(Component.java:4888)
at java.awt.Container.processEvent(Container.java:1569)
at oracle.ewt.lwAWT.LWComponent.processEventImpl(Unknown Source)
at oracle.ewt.button.PushButton.processEventImpl(Unknown Source)
at oracle.ewt.lwAWT.LWComponent.redispatchEvent(Unknown Source)
at oracle.ewt.lwAWT.LWComponent.processEvent(Unknown Source)
at java.awt.Component.dispatchEventImpl(Component.java:3615)
at java.awt.Container.dispatchEventImpl(Container.java:1627)
at java.awt.Component.dispatchEvent(Component.java:3477)
at java.awt.KeyboardFocusManager.redispatchEvent(KeyboardFocusManager.java:1713)
at java.awt.DefaultKeyboardFocusManager.typeAheadAssertions(DefaultKeyboardFocusManager.java:768)
at java.awt.DefaultKeyboardFocusManager.dispatchEvent(DefaultKeyboardFocusManager.java:453)
at java.awt.Component.dispatchEventImpl(Component.java:3506)
at java.awt.Container.dispatchEventImpl(Container.java:1627)
at java.awt.Component.dispatchEvent(Component.java:3477)
at java.awt.EventQueue.dispatchEvent(EventQueue.java:480)
at java.awt.EventDispatchThread.pumpOneEventForHierarchy(EventDispatchThread.java:201)
at java.awt.EventDispatchThread.pumpEventsForHierarchy(EventDispatchThread.java:151)
at java.awt.EventDispatchThread.pumpEvents(EventDispatchThread.java:145)
at java.awt.EventDispatchThread.pumpEvents(EventDispatchThread.java:137)
at java.awt.EventDispatchThread.run(EventDispatchThread.java:100)

このエラーは無視できます。

2 使用上の問題および推奨事項

この項では、Database Vaultで発生する使用上の問題を説明します。また、これらの問題に対する回避策も示します。

2.1 DV_OWNER、DV_ADMINまたはDV_SECANALYSTロールを持つアカウントは、ALTER USERコマンドを使用できない

Oracle Bug#5161953

DV_OWNERDV_ADMINまたはDV_SECANALYSTロールを持つアカウントは、次のコマンドを実行できません。

ALTER USER user QUOTA UNLIMITED ON tablespace

回避策は、アカウントからロールを取り消し(REVOKE)、ALTER USERコマンドを実行して、アカウントにロールを付与(GRANT)しなおすことです。アカウントが、インストール中に作成されたDV_OWNERアカウントではない場合、この回避策は有効です。インストール中に作成されたDV_OWNERアカウントの場合、次の手順を実行する必要があります。

  1. ALTER USERコマンドのDatabase Vaultコマンド・ルールを無効にします。

  2. ALTER USERコマンドを実行します。

  3. ALTER USERコマンドのDatabase Vaultコマンド・ルールを再度有効にします。

2.2 コマンド・ルールSELECTがSYSADM.%にない

Oracle Bug#5508407

SELECTコマンド・ルールの所有者またはルール・セットを更新しようとすると、次のエラーが表示されます。

Command Rule SELECT not found for schema.%

更新に失敗した後、コマンド・ルールを削除できません。次の手順で回避策を使用できます。

  1. SYSTEMアカウントを使用してSQL*Plusにログインします。次のコマンドを実行します。

    SQL>ALTER SYSTEM FLUSH SHARED_POOL;
    
  2. コマンド・ルールを削除します。

  3. コマンド・ルールを更新する場合は、新しいパラメータでコマンド・ルールを再作成します。

  4. 手順1を繰り返して、新しいコマンド・ルールを有効にします。

2.3 データ・ディクショナリ・レルムによるCREATE SESSION権限の制御

CREATE SESSION権限を付与するには、次のようにします。

  1. データ・ディクショナリ・レルムを一時的に無効にします。

  2. SYSTEMユーザーとしてログインします。

  3. CREATE SESSION権限を付与します。

  4. データ・ディクショナリ・レルムを有効にします。

3 インストールに関するよくある質問

この項では、Database Vaultのインストールに関するよくある質問の一部を示します。Oracle Database Vaultのインストールの詳細は、『Oracle Database Vaultインストレーション・ガイド』を参照してください。

インストーラが既存のOracle Database Enterprise Edition 10gリリース2(10.2.0.4)インスタンスを検出しない。何をする必要があるか

インストーラがデータベース・インスタンス情報を検出できるようにするには、次のことを確認する必要があります。

複数のデータベースを持つOracleホームにOracle Database Vaultをインストールした。Oracleホームの他のデータベースをどのように保護するか

他のデータベースでDatabase Vaultコンフィギュレーション・アシスタント(DVCA)を手動で実行する必要があります。詳細は、『Oracle Database Vaultインストレーション・ガイド』の付録Cを参照してください。

Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)データベース・インスタンスにOracle Database Vaultをインストールした。クラスタの他のノードをどのように保護するか

他のOracle RACノードでDVCAを手動で実行する必要があります。詳細は、『Oracle Database Vaultインストレーション・ガイド』を参照してください。

4 手動でのDVAアプリケーションのデプロイ

Database Vault Administrator(DVA)を手動で次のOracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)ホームにデプロイできます。

ORACLE_HOME\oc4j\j2ee\home

DVAアプリケーションを手動でデプロイするには、次のようにします。

  1. ORACLE_HOME\oc4j\j2ee\home\config\server.xmlファイルを編集します。</application-server>とある最後の行の直前に次の行を入力します。

    <application name="dva" path="ORACLE_HOME\dv\jlib\dva_webapp.ear" auto-start="true" />
    

    次に例を示します。

    <application name="dva" path="C:\oracle\product\10.2.0\db1\dv\jlib\dva_webapp.ear" auto-start="true" />
    
  2. ORACLE_HOME\oc4j\j2ee\home\config\http-web-site.xmlファイルを編集します。</web-site>とある最後の行の直前に次の行を入力します。

    <web-app application="dva" name="dva_webapp" root="/dva" />
    
  3. ORACLE_HOME\oc4j\j2ee\home\config\global-web-application.xmlファイルを編集します。<servlet-class>oracle.jsp.runtimev2.JspServlet</servlet-class>を検索します。この後の次の行を非コメント化します。

    <init-param>
      <param-name>main_mode</param-name>
      <param-value>justrun</param-value>
    </init-param>
    
  4. ORACLE_HOME\dv\jlib\sysman\configディレクトリを作成します。

  5. 作成した構成ディレクトリに、データベース接続構成ファイル、emoms.propertiesを作成します。ファイルに次の行を追加します。

    oracle.sysman.emSDK.svlt.ConsoleMode=standalone
    oracle.sysman.eml.mntr.emdRepRAC=FALSE
    oracle.sysman.eml.mntr.emdRepDBName=ORACLE_SID
    oracle.sysman.eml.mntr.emdRepConnectDescriptor=TNS_connection_string
    

    注意:

    • Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)データベースについては、oracle.sysman.eml.mntr.emdRepRACTRUEに設定する必要があります。

    • oracle.sysman.eml.mntr.emdRepConnectDescriptorについては、ORACLE_HOME\network\admin\tnsnames.oraからの別名を使用できます。あるいは、次の構文を使用できます。

      oracle.sysman.eml.mntr.emdRepConnectDescriptor=(DESCRIPTION\=
      (ADDRESS_LIST\=(ADDRESS\=(PROTOCOL\=TCP)(HOST\=HOSTNAME)(PORT\=PORT)))
      (CONNECT_DATA\=(SERVICE_NAME\=ORACLE_SID)))
      

  6. OC4Jを起動します。OC4Jを起動する前に、正しい環境変数が設定されていることを確認してください。次に例を示します。

    ORACLE_SID=orcl
    ORACLE_HOME=C:\oracle\product\10.2.0\dv
    LD_LIBRARY_PATH=
    C:\oracle\product\10.2.0\dv\BIN;C:\oracle\product\10.2.0\dv\LIB;
    C:\oracle\product\10.2.0\dv\jdbc\lib
    PATH=ORACLE_HOME\bin;ORACLE_HOME\jdk\bin;%PATH%
    

    注意:

    LD_LIBRARY_PATHは、OCIベースのJDBCライブラリを使用するよう設定する必要があります。

    次の構文を使用してOC4Jを起動します。

    C:\> ORACLE_HOME\jdk\bin\java -Djava.awt.headless=true -DEMDROOT=ORACLE_
    HOME\dv\jlib -jar ORACLE_HOME\oc4j\j2ee\home\oc4j.jar  -userThreads -config
    ORACLE_HOME\oc4j\j2ee\home\config\server.xml
    
  7. これで、DVAアプリケーションにアクセスできます。この環境の場合、HTTPポートのデフォルトは8888です。次のURLを使用します。

    http://hostname:8888/dva
    

5 その他の注意事項

この項では、Oracle Database Vaultのドキュメントに記載されていない様々な注意事項を説明します。

5.1 スナップショットおよびマテリアライズド・ビュー

下位互換性のために、キーワードSNAPSHOTMATERIALIZED VIEWのかわりとしてサポートされています。

5.2 JOB_QUEUE_PROCESSES初期化パラメータ

JOB_QUEUE_PROCESSES初期化パラメータは、ジョブの実行用に作成できる最大プロセス数を指定します。1インスタンス当たりのジョブ・キュー・プロセス数を指定します。

このパラメータはゼロ以外の値にする必要があります。JOB_QUEUE_PROCESSESのデフォルト値は10です。

6 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。アメリカ国外からの場合は、+1-407-458-2479にお電話ください。

7 サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=3

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/index.html 
http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html 

注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 



Oracle Database Vaultリリース・ノート, 10gリリース2(10.2.0.4) for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium

部品番号: B53750-01

Oracle Database Vault Release Notes, 10g Release 2 (10.2.0.4) for Microsoft Windows (64-Bit) on Intel Itanium

原本部品番号: B32487-03

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制限付権利の説明

このプログラム(ソフトウェアおよびドキュメントを含む)には、オラクル社およびその関連会社に所有権のある情報が含まれています。このプログラムの使用または開示は、オラクル社およびその関連会社との契約に記された制約条件に従うものとします。著作権、特許権およびその他の知的財産権と工業所有権に関する法律により保護されています。

独立して作成された他のソフトウェアとの互換性を得るために必要な場合、もしくは法律によって規定される場合を除き、このプログラムのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイル等は禁止されています。

このドキュメントの情報は、予告なしに変更される場合があります。オラクル社およびその関連会社は、このドキュメントに誤りが無いことの保証は致し兼ねます。これらのプログラムのライセンス契約で許諾されている場合を除き、プログラムを形式、手段(電子的または機械的)、目的に関係なく、複製または転用することはできません。

このプログラムが米国政府機関、もしくは米国政府機関に代わってこのプログラムをライセンスまたは使用する者に提供される場合は、次の注意が適用されます。

U.S. GOVERNMENT RIGHTS

Programs, software, databases, and related documentation and technical data delivered to U.S. Government customers are "commercial computer software" or "commercial technical data" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations.As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the Programs, including documentation and technical data, shall be subject to the licensing restrictions set forth in the applicable Oracle license agreement, and, to the extent applicable, the additional rights set forth in FAR 52.227-19, Commercial Computer Software--Restricted Rights (June 1987).Oracle USA, Inc., 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065.

このプログラムは、核、航空、大量輸送、医療あるいはその他の本質的に危険を伴うアプリケーションで使用されることを意図しておりません。このプログラムをかかる目的で使用する際、上述のアプリケーションを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。万一かかるプログラムの使用に起因して損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切責任を負いかねます。

Oracle、JD Edwards、PeopleSoft、Siebelは米国Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称は、他社の商標の可能性があります。

このプログラムは、第三者のWebサイトへリンクし、第三者のコンテンツ、製品、サービスへアクセスすることがあります。オラクル社およびその関連会社は第三者のWebサイトで提供されるコンテンツについては、一切の責任を負いかねます。当該コンテンツの利用は、お客様の責任になります。第三者の製品またはサービスを購入する場合は、第三者と直接の取引となります。オラクル社およびその関連会社は、第三者の製品およびサービスの品質、契約の履行(製品またはサービスの提供、保証義務を含む)に関しては責任を負いかねます。また、第三者との取引により損失や損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。