ヘッダーをスキップ
Oracle Database Clientインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1) for AIX Based Systems
B51499-02
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

2 インストール前の作業

この章では、Oracle Universal Installerを起動する前に完了しておく必要がある作業について説明します。作業の内容は次のとおりです。

2.1 システムへrootとしてログイン

Oracleソフトウェアをインストールする前に、rootユーザーとしていくつかの作業を完了する必要があります。rootユーザーとしてログインするには、次の手順のいずれかを実行します。


注意:

サイレント・モードのインストールを実行する場合を除き、X Window Systemワークステーション、Xターミナル、またはXサーバーがインストールされているPCやその他システムからソフトウェアをインストールする必要があります。

サイレント・モードのインストールの詳細は、付録Aを参照してください。


2.2 ハードウェア要件の確認

システムは、次の最小ハードウェア要件を満たしている必要があります。

2.2.1 メモリー要件

Oracle Database 11gリリース1のインストールのメモリー要件は次のとおりです。

  • 256MB以上のRAM

    RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/lsattr -E -l sys0 -a realmem
    

    RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。

  • 次の表では、インストールされているRAMと構成済スワップ領域要件の関連を示します。

    RAM スワップ領域
    257MB〜512MB RAMのサイズの2倍
    513MB〜2048MB RAMのサイズの1.5倍
    2049MB〜8192MB RAMのサイズと同じ
    8192MB超 RAMのサイズの0.75倍

    構成済スワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/lsps -a
    

    必要に応じて、オペレーティング・システムのドキュメントを参照して追加のスワップ領域の構成方法を確認してください。


注意:

使用可能なRAMおよびスワップ領域は、1つの値で判断せずに、複数の値を取得することをお薦めします。これは、ユーザーとコンピュータとの対話によって使用可能なRAMおよびスワップ領域が常に変化しているためです。

2.2.2 システム・アーキテクチャ

そのシステム・アーキテクチャでソフトウェアを実行できるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

# /usr/bin/getconf HARDWARE_BITMODE

注意:

このコマンドでの想定出力は64です。想定する出力が表示されない場合は、このシステムにソフトウェアをインストールできません。

システムが64ビット・モードで起動されているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。

# bootinfo -K

このコマンドの出力が64の場合は、64ビット・カーネルが有効になっていることを示しています。

2.2.3 ディスク領域要件

Oracle Database 11gリリース1のインストールのディスク領域要件は次のとおりです。

  • /tmpディレクトリでのクライアント・インストールの最低ディスク領域要件は、190MBです。

    /tmpディレクトリ内の使用可能なディスク領域の量を確認するには、次のコマンドを入力します。

    # df -m /tmp
    

    /tmpディレクトリの使用可能な空きディスク領域が400MB未満の場合は、次の手順のいずれかを実行します。

    • ディスク領域の要件が満たされるように、/tmpディレクトリから不要なファイルを削除します。

    • oracleユーザーの環境を設定するときに(後述)、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

    • /tmpディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。ファイル・システムの拡張については、必要に応じて、システム管理者に連絡してください。

  • 次のコマンドを入力して、システム上の空きディスク領域のサイズを確認します。

    • GPFS:

      # df -m
      
    • コンカレントVGにおけるRAW論理ボリューム(HACMP): 次の例で、変数lv_nameは検証の対象となる領域のRAW論理ボリュームの名前です。

      # lslv lv_name
      
    • RAWハード・ディスク: 次の例で、変数rhdisk#は検証の対象となるRAWハード・ディスクの番号、変数size_mbは検証の対象となるパーティションのサイズ(MB)です。

      # lsattr -El rhdisk# -a size_mb
      
    インストール・タイプ ソフトウェア・ファイルの要件(MB)
    InstantClient 340
    管理者 3.5(GB)
    ランタイム 2.3(GB)
    カスタム(最大) 3.7(GB)

2.3 ソフトウェア要件の確認

インストールする製品に応じて、次のソフトウェアがシステムにインストールされているかどうかを確認します。


注意:

Oracle Universal Installerは、システムをチェックして、リストに示されている要件を満たしているかどうかを検証します。これらのチェックに合格するために、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認してください。

2.3.1 オペレーティング・システムの要件

Oracle Database 11gリリース1のオペレーティング・システムの要件は次のとおりです。

  • AIX 5Lバージョン5.3、TL 05、サービス・パック06

  • AIX 6Lバージョン6.1、TL 00、サービス・パック04以上

Oracle Database 11gリリース1には、次のオペレーティング・システムのファイルセットが必要です。

  • bos.adt.base

  • bos.adt.lib

  • bos.adt.libm

  • bos.perf.libperfstat

  • bos.perf.perfstat

  • bos.perf.proctools

  • xlC.aix50.rte:8.0.0.7以上(AIX 5.3)

  • xlC.rte:8.0.0.7以上(AIX 5.3)

  • xlC.aix61.rte:9.0.0.1以上(AIX 6.1)

  • xlC.rte:9.0.0.1以上(AIX 6.1)

  1. インストールされているAIXのディストリビューションおよびバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # oslevel -s
    

    オペレーティング・システムのバージョンがAIX 5.3.0.0テクノロジ・レベル5 SP 6より前の場合は、オペレーティング・システムをこのレベルにアップグレードしてください。AIX 5Lバージョン5.3のメンテナンス・パッケージは次のWebサイトから入手できます。

    http://www-912.ibm.com/eserver/support/fixes/

  2. 次のようなコマンドを入力して、必要なファイルセットのインストールとコミットが実行されているかどうか確認します。

    # lslpp -l bos.adt.base bos.adt.lib bos.adt.libm bos.perf.perfstat \
    bos.perf.libperfstat bos.perf.proctools
    

2.3.2 コンパイラ要件

次に、Oracle Database 11gリリース1におけるPro*C/C++、Oracle Call Interface、Oracle C++ Call Interface、Oracle XML Developer's Kit(XDK)およびGNU Compiler Collection(GCC)のコンパイラ要件を示します。

  • XL C/C++ Enterprise Edition V8.0 for AIX:

    このソフトウェアは、次のリンクからダウンロードできます。

    http://www-1.ibm.com/support/

  • gcc 3.4.5


注意:

IBM XL C/C++ Enterprise Edition V8.0コンパイラをインストールしない場合は、AIX Runtime Environment Component用のこのコンパイラをインストールする必要があります。ランタイム環境のファイルセットは、ライセンス要件なしに次のリンクからダウンロードすることができます。

http://www-1.ibm.com/support/


2.3.3 パッチ要件

また、次のパッチがシステムにインストールされていることも確認する必要があります。


注意:

リストされているよりも新しいバージョンのパッチがシステムにインストールされている可能性もあります。リストされているパッチがインストールされていない場合、インストールする前により新しいバージョンのパッチがインストールされていないかを確認してください。

AIX 5L v5.3のAuthorized Problem Analysis Reports(APAR):

  • IY89080

  • IY92037

  • IY94343

  • IZ01060またはefix for IZ01060

  • IZ03260またはefix for IZ03260

これらの要件の確認方法を、次に示します。

  • APARがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/instfix -i -k ""IY89080 IY92037 IY94343 Iz03260 Iz03260"
    

    APARがインストールされていない場合は、次のWebサイトからAPARをダウンロードし、インストールしてください。

    http://www-912.ibm.com/eserver/support/fixes/

  • WebSphere MQでCSDが必要な場合、次のWebサイトにアクセスし、ダウンロードおよびインストールの情報を参照してください。

    http://www-306.ibm.com/software/integration/wmq/support

2.3.4 Instant Client Light要件

Instant Client Lightを使用する場合は、前の項で説明した要件の他に、アプリケーションで次の言語とキャラクタ・セットを使用する必要があります。

  • 言語: Oracleでサポートされる言語

  • 地域: Oracleでサポートされる地域

  • キャラクタ・セット:

    • シングルバイト

      • US7ASCII

      • WE8DEC

      • WE8MSWIN1252

      • WE8ISO8859P1

    • Unicode

      • UTF8

      • AL16UTF16

      • AL32UTF8

      Instant Client Lightは、次のデータベース・キャラクタ・セットのいずれかを備えるデータベースに接続できます。

      • US7ASCII

      • WE8DEC

      • WE8MSWIN1252

      • WE8ISO8859P1

      • WE8EBCDIC37C

      • WE8EBCDIC1047

      • UTF8

      • AL32UTF8

言語、地域およびキャラクタ・セットは、NLS_LANG環境変数によって決定されます。

2.3.5 その他のソフトウェア要件

使用するコンポーネントに応じて、次のソフトウェアがインストールされていることを確認する必要があります。

2.3.5.1 Oracle JDBC/OCIドライバ

次のIBM JDKバージョン(オプション)は、Oracle Java Database ConnectivityおよびOracle Call Interfaceドライバとともに使用できます。ただし、インストールに必須のものではありません。

  • JDK 1.5(32ビット)

  • JDK 1.5(64ビット)


注意:

今回のリリースでは、IBM JDK 1.5(64ビット)がインストールされています。

2.3.5.2 プログラミング言語

次の製品は次の言語での使用が動作保証されています。

  • Pro*COBOL

    Micro Focus Cobol 5.0

  • Pro*FORTRAN

    IBM XL Fortran V9.1

  • SQL*Module for Ada

    OC Systems PowerAda 5.3以降


注意:

OC SystemsおよびPowerAda 5.3の詳細は、http://www.ocsystems.com/contact.htmlを参照してください。

2.3.5.3 ブラウザ要件

WebブラウザがJavaScriptおよびHTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。次のブラウザは、それらの要件を満たしています。

  • Netscape Navigator 7.2

  • Netscape Navigator 8.1

  • Mozillaバージョン1.7

  • Microsoft Internet Explorer 6.0 SP2

  • Microsoft Internet Explorer 7.0

  • Firefox 1.0.4

  • Firefox 1.5

  • Firefox 2.0

2.4 必要なオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成

このシステムにOracleソフトウェアを初めてインストールするかどうかにより、またインストールする製品により、オペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成が必要になる場合があります。

システム上のOracleソフトウェアの全インストールに対して、単一のOracleインベントリ・グループが必要です。初回インストール後は、そのシステムへの以降のすべてのOracleソフトウェア・インストールに、同一のOracleインベントリ・グループを使用する必要があります。ただし、インストールごとに異なるOracle所有者ユーザーを作成することは可能です。


注意:

次の各項では、ローカル・ユーザーおよびグループの作成方法について説明します。ローカル・ユーザーおよびグループを作成するかわりに、Network Information Services(NIS)などのディレクトリ・サービスに適切なユーザーおよびグループを作成できます。ディレクトリ・サービスの使用方法は、システム管理者に問い合せるか、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。

次の各項では、ローカル・ユーザーおよびグループの作成方法について説明します。

2.4.1 Oracleインベントリ・グループの作成

rootとしてログインし、次の指示に従ってOracleインベントリ・グループおよびソフトウェア所有者の特定または作成を実行します。

Oracleインベントリ・グループが存在するかどうかの確認

Oracleソフトウェアをシステムに初めてインストールするときには、Oracle Universal InstallerによりoraInst.locファイルが作成されます。このファイルでは、Oracleインベントリ・グループ名(通常oinstall)およびOracleインベントリ・ディレクトリのパスが識別されます。

oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。

# more /etc/oraInst.loc
inventory_loc=/u01/app/oraInventory
inst_group=oinstall

前述の出力例は、次の内容を示します。

  • inventory_locグループは、Oracleインベントリの場所を示します。

  • inst_groupパラメータは、Oracleインベントリ・グループ名(この例ではoinstall)を示します。

Oracleインベントリ・グループの作成

oraInst.locファイルが存在しない場合は、次の手順に従ってOracleインベントリ・グループを作成します。

  1. 次のコマンドを入力します。

    # smit security
    
  2. 適切なメニュー項目を選択し、oinstallグループを作成します。

  3. [F10]を押して終了します。

2.4.2 Oracleソフトウェア所有者ユーザーの作成

次の状況では、Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する必要があります。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合。たとえば、これがシステムに対するOracleソフトウェアの最初のインストールの場合。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しているにもかかわらず別のグループ・メンバーシップを持つ別のオペレーティング・システム・ユーザーを使用する場合は、新しいOracle Databaseインストールでそれらのグループにデータベース管理権限を与えます。

2.4.2.1 Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在するかどうかの判別

oracleという名前のOracleソフトウェア所有者ユーザーが存在するかどうかを判別するには、次のコマンドを入力します。

# id oracle

oracleユーザーが存在する場合、このコマンドからの出力は、次のようになります。

uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)

ユーザーが存在する場合、既存のユーザーを使用するか、または他のoracleユーザーを作成するかを決定します。既存のユーザーを使用する場合は、該当ユーザーのプライマリ・グループがOracleインベントリ・グループであり、該当ユーザーが適切なOSDBAグループおよびOSOPERグループのメンバーであることを確認します。詳細は、次の項のいずれかを参照してください。


注意:

必要に応じて、既存のユーザーの使用または変更の前にシステム管理者に連絡してください。

2.4.2.2 Oracleソフトウェア所有者ユーザーの作成

Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合や、新しいOracleソフトウェア所有者ユーザーが必要な場合は、次の手順で作成します。次の手順では、oracleという名前を持つユーザーが存在しない場合は、それを使用します。

  1. 次のコマンドを入力します。

    # smit security
    
  2. 適切なメニュー項目を選択し、次の情報を指定して、oracleユーザーを作成します。

    • 「Primary GROUP」フィールドで、Oracleインベントリ・グループ(oinstallなど)を指定します。

    • 「Group SET」フィールドで、OSDBAグループを(必要な場合はOSOPERグループも)指定します。たとえば、dbaまたはdba,operのように指定します。


      注意:

      oracleユーザーのUIDは、65536未満である必要があります。

  3. [F10]を押して終了します。

  4. oracleユーザーのパスワードを設定します。

    # passwd oracle
    

2.4.2.3 Oracleソフトウェア所有者ユーザーの変更

oracleユーザーが存在するものの、そのプライマリ・グループがoinstallでない、または適切なOSDBAグループまたはOSOPERグループのメンバーでない場合は、次のようにして変更することができます。

  1. 次のコマンドを入力します。

    # smit security
    
  2. 適切なメニュー項目を選択し、oracleユーザーを変更します。

  3. 「Primary GROUP」フィールドで、Oracleインベントリ・グループ(oinstallなど)を指定します。

  4. 「Group SET」フィールドで、必要なセカンダリ・グループ(dbaoperなど)を指定します。

  5. [F10]を押して終了します。

2.5 Oracleベース・ディレクトリの識別または作成

インストールを開始する前に、既存のOracleベース・ディレクトリを識別するか、必要に応じて作成する必要があります。この項の内容は、次のとおりです。


注意:

システムに他のOracleベース・ディレクトリが存在する場合にも、Oracleベース・ディレクトリを作成するように選択できます。

2.5.1 既存のOracleベース・ディレクトリの識別

既存のOracleベース・ディレクトリは、OFAガイドラインに準拠するパスを持たない可能性があります。ただし、既存のOracleインベントリ・ディレクトリまたは既存のOracleホーム・ディレクトリを識別する場合、通常は次のようにOracleベース・ディレクトリを識別できます。

  • 既存のOracleインベントリ・ディレクトリの識別

    次のコマンドを入力してoraInst.locファイルの内容を表示します。

    # more /etc/oraInst.loc
    

    oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。

    inventory_loc=/u01/app/oraInventory
    inst_group=oinstall
    

    inventory_locパラメータは、Oracleインベントリ・ディレクトリ(oraInventory)を識別します。oraInventoryディレクトリの親ディレクトリは、通常、Oracleベース・ディレクトリです。前述の例では、/u01/app/oracleはOracleベース・ディレクトリです。

  • 既存のOracleホーム・ディレクトリの識別

    次のコマンドを入力してoratabファイルの内容を表示します。

    # more /etc/oratab
    

    oratabファイルが存在する場合、このファイルには、次のような行が含まれます。

    *:/u03/app/oracle/product/11.1.0/db_1:N
    *:/opt/orauser/infra_904:N
    *:/oracle/9.2.0:N
    

    各行に指定されたディレクトリ・パスは、Oracleホーム・ディレクトリを示します。使用するOracleソフトウェア所有者のユーザー名が末尾に付いているディレクトリ・パスは、Oracleベース・ディレクトリとして有効な選択です。前述の例で、oracleユーザーを使用してソフトウェアをインストールする場合、次のディレクトリのどちらかを選択できます。

    /u03/app/oracle
    /oracle
    

    注意:

    可能であれば、最初のパス(/u03/app/oracle)のようなディレクトリ・パスを選択します。このパスは、OFAガイドラインに準拠しています。

続行する手順は、次のとおりです。

  • Oracleベース・ディレクトリが存在し、これを使用する場合は、「oracleユーザーの環境の構成」を参照してください。

    この後の項でoracleユーザーの環境を構成する際に、ORACLE_BASE環境変数を設定して選択したディレクトリを指定します。

  • Oracleベース・ディレクトリがシステム上に存在しないか、Oracleベース・ディレクトリを作成する場合、次の項を参照してください。

2.5.2 Oracleベース・ディレクトリの作成

Oracleベース・ディレクトリを作成する前に、ディスク領域がある適切なファイル・システムを識別する必要があります。

適切なファイル・システムを識別するには、次の手順を実行します。

  1. df -mコマンドを使用し、マウントされている各ファイル・システム上の空きディスク領域を調べます。

  2. 表示から、適切な空き領域を持つファイル・システムを識別します。

  3. 指定したファイル・システム用のマウント・ポイント・ディレクトリの名前を書き留めます。

Oracleベース・ディレクトリを作成し、適切な所有者、グループ、および権限を指定する手順は、次のとおりです。

  1. 次のようなコマンドを入力して、識別したマウント・ポイント・ディレクトリ内の推奨サブディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよびそれらの権限を設定します。

    # mkdir -p /mount_point/app
    # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app
    # chmod -R 775 /mount_point/app
    

    次に例を示します。

    # mkdir -p /u01/app
    # chown -R oracle:oinstall /u01/app
    # chmod -R 775 /u01/app
    
    /u01/app/oracle
    
  2. この章の後の部分でoracleユーザーの環境を構成するときには、ORACLE_BASE環境変数を設定して、作成したOracleベース・ディレクトリを指定します。

2.6 oracleユーザーの環境の構成

Oracle Universal Installerはoracleアカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracleユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次のことが必要です。

oracleユーザーの環境を設定する手順は、次のとおりです。

  1. たとえば、Xターミナル(xterm)など、新規ターミナル・セッションを開始します。

  2. 次のコマンドを入力し、Xウィンドウ・アプリケーションがこのシステム上に表示されることを確認します。

    $ xhost fully_qualified_remote_host_name
    

    次に例を示します。

    $ xhost somehost.us.example.com
    
  3. ソフトウェアをインストールするシステムにまだログインしていない場合は、そのシステムにoracleユーザーとしてログインします。

  4. oracleユーザーとしてログインしていない場合は、ユーザーをoracleに切り替えます。

    $ su - oracle
    
  5. 次のコマンドを入力して、oracleユーザーのデフォルト・シェルを確認します。

    $ echo $SHELL
    
  6. oracleユーザーのシェル起動ファイルを任意のテキスト・エディタで開きます。

    Cシェル(cshまたはtcsh)の場合:

    % vi .profile
    
  7. 次の行を入力または編集し、デフォルトのファイル・モード作成マスクに値022を指定します。

    umask 022
    
  8. ORACLE_SIDORACLE_HOMEまたはORACLE_BASE環境変数がファイル内で設定されている場合は、適切な行をファイルから削除します。

  9. ファイルを保存し、エディタを終了します。

  10. シェル起動スクリプトを実行するには、次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Bashシェルの場合:

      $ . ./.bash_profile
      
    • BourneまたはKornシェルの場合:

      $ . ./.profile
      
    • Cシェルの場合:

      % source ./.login
      
  11. ローカル・コンピュータにソフトウェアをインストールしない場合は、リモート・コンピュータで次のコマンドを実行して、DISPLAY変数を設定します。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合:

      $ export DISPLAY=local_host:0.0
      
    • Cシェルの場合:

      % setenv DISPLAY local_host:0.0
      

    この例で、local_hostは、Oracle Universal Installerの表示に使用するローカル・コンピュータのホスト名またはIPアドレスです。

    リモート・コンピュータで次のコマンドを実行して、シェルおよびDISPLAY環境変数が正しく設定されているかどうかをチェックします。

    echo $SHELL
    echo $DISPLAY
    

    今度は、Xアプリケーションを有効にするため、ローカル・コンピュータで次のコマンドを実行します。

    $ xhost + fully_qualified_remote_host_name
    

    Xアプリケーションの表示が正しく設定されていることを確認するには、オペレーティング・システムに付属のX11ベースのプログラム(xclockなど)を実行します。

    $ xclock_path
    

    この例では、xclock_pathがディレクトリ・パスです。たとえば、xclock/usr/X11R6/bin/xclocksにあります。DISPLAY変数が正しく設定されていれば、xclockがコンピュータ画面に表示されます。


    関連項目:

    追加の情報は、PC-X Serverまたはオペレーティング・システム・ベンダーのドキュメントを参照してください。

  12. /tmpディレクトリの空きディスク領域が400MBに満たないことが確認された場合は、400MB以上の空き領域があるファイル・システムを識別し、このファイル・システムの一時ディレクトリを指定するようにTMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

    1. df -mコマンドを使用し、空き領域が十分にある適切なファイル・システムを特定します。

    2. 必要に応じて、次のようなコマンドを入力し、識別したファイル・システム上に一時ディレクトリを作成し、そのディレクトリに適切な権限を設定します。

      $ sudo mkdir /mount_point/tmp
      $ sudo chmod a+wr /mount_point/tmp
      # exit
      
    3. 次のようなコマンドを入力し、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。

      • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

        $ TMP=/mount_point/tmp
        $ TMPDIR=/mount_point/tmp
        $ export TMP TMPDIR
        
      • Cシェルの場合:

        % setenv TMP /mount_point/tmp
        % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
        
  13. 次のようなコマンドを入力し、ORACLE_BASE環境変数を設定します。

    • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

      $ ORACLE_BASE=/u01/app/oracle
      $ export ORACLE_BASE
      
    • Cシェルの場合:

      % setenv ORACLE_BASE /u01/app/oracle
      

    これらの例で、/u01/app/oracleは先に作成または識別したOracleベース・ディレクトリです。

  14. 次のコマンドを入力して、ORACLE_HOMEおよびTNS_ADMIN環境変数が設定されていないことを確認します。

    • Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:

      $ unset ORACLE_HOME
      $ unset TNS_ADMIN
      
    • Cシェルの場合:

      % unsetenv ORACLE_HOME
      % unsetenv TNS_ADMIN
      

    注意:

    ORACLE_HOME環境変数が設定されている場合、Oracle Universal Installerはその環境変数でOracleホーム・ディレクトリのデフォルト・パスとして指定されている値を使用します。ただし、ORACLE_BASE環境変数をユーザーが設定する場合は、ORACLE_HOME環境変数を設定せずに、Oracle Universal Installerから提示されるデフォルト・パスを選択することをお薦めします。

  15. 次のコマンドを入力して、環境変数が正しく設定されていることを確認します。

    $ umask
    $ env | more
    

    umaskコマンドによって値22022、または0022が表示され、この項で設定した環境変数が正しい値になっていることを確認します。