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Oracle Database Clientインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1) for HP-UX
E05981-02
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1 Oracle Clientインストールの概要

この章では、HP-UX用のOracle Clientの様々なインストール・タイプと、Oracle Databaseのインストール前に考慮が必要な問題について説明します。

1.1 インストールの計画

Oracle Databaseのインストールは、次のフェーズで構成されます。

  1. リリース・ノートの参照: インストールを開始する前に、Oracle Databaseのリリース・ノートを参照してください。リリース・ノートは、プラットフォーム固有のマニュアルとともに使用可能です。リリース・ノートの最新バージョンは、次のURLのOracle Technology Networkから入手できます。

    http://www.oracle.com/technology/documentation
    
  2. ライセンス情報の確認: メディア・パック内のインストール・メディアには多くのOracleコンポーネントが含まれていますが、使用可能なのは、ライセンスを購入したコンポーネントのみです。

    Oracleサポート・サービスでは、ライセンスを購入していないコンポーネントに対するサポートは提供していません。


    関連項目:

    『Oracle Databaseライセンス情報』

  3. インストールの計画: この章では、インストールできるOracle製品と、インストール開始前に考慮が必要な問題について説明します。

    また、付録Dでは、サイトでOracleのアプリケーションを使用している場合や複数のOracleクライアント接続が必要な場合のOracleクライアントのインストール方法など、Oracle Databaseコンポーネントのインストールに関するよくある質問について説明しています。

  4. インストール前の作業の完了: 第2章では、製品のインストール前に完了する必要のある作業について説明します。

  5. ソフトウェアのインストール: 次の章を参照してOracle Databaseをインストールします。

    • 第3章では、Oracle Universal Installerを使用して、Oracle Clientをインストールする方法について説明します。

    • 付録Aでは、非対話型(サイレント)インストールの実行方法について説明します。この方法は、Oracle Clientの複数インストールを実行する必要がある場合に使用します。

    • 付録Bでは、グローバリゼーション・サポート情報について説明します。

    • 付録Cでは、インストールで問題が発生した場合のトラブルシューティングに関するアドバイスを提供します。

    • 第5章では、Oracle Database Clientの削除方法について説明します。

  6. インストール後の作業の完了: 第4章では、推奨および必須のインストール後の作業について説明します。

1.2 インストールの考慮事項

この項には、この製品のインストール方法を決定する前に考慮する必要のある情報が記載されています。この項の内容は、次のとおりです。

1.2.1 ハードウェアおよびソフトウェアの動作保証

このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。ただし、このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新バージョンの動作が保証されている場合があるため、動作保証済ハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システム・バージョンの最新リストは、OracleMetaLink Webサイトの動作保証マトリクスを確認してください。OracleMetaLinkのWebサイトは、次のURLで参照できます。

https://metalink.oracle.com

OracleMetaLinkを利用するには、オンライン登録が必要です。ログイン後、画面の右上にある「Certify」をクリックします。「Certifications」ページが表示されます。他のオプションには、「Product Availability」、「Desupport Notices」および「Alerts」があります。

1.2.2 複数のOracleホームのサポート

この製品は、複数のOracleホームをサポートします。つまり、このリリース以前のソフトウェアを、同じシステムの異なるOracleホーム・ディレクトリに複数回インストールできます。

1.2.2.1 Oracleがインストールされているシステムへのソフトウェアのインストール

この製品は、新規のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。Oracle Databaseのあるリリースの製品を別のリリースのOracleホーム・ディレクトリにはインストールできません。たとえば、既存のOracle9iのOracleホーム・ディレクトリにリリース11.1のソフトウェアをインストールすることはできません。このリリースを以前のOracleリリースのソフトウェアがインストールされているOracleホーム・ディレクトリにインストールしようとすると、失敗します。

Oracle Database Clientは、Oracle Databaseと同じリリース・レベルであれば、同じOracle Databaseホームにインストールできます。たとえば、Oracle Database Client 10gリリース2(10.2)を、既存のOracle Database 10gリリース2(10.2)ホームにインストールできます。クライアントのインストール前にパッチ・セットを適用した場合は、再度パッチ・セットを適用する必要があります。

このリリースは、別のOracleホーム・ディレクトリにインストールするかぎり、同じシステムに複数回インストールできます。

1.3 Oracle Clientのインストール方法

Oracle Clientのインストールは、次に示すインストール方法から選択して実行できます。

1.3.1 対話型のインストール方法

対話型によるOracle Clientのインストールでは、Oracle Universal Installerによって一連の画面が表示され、それらの画面を通してOracle Clientソフトウェアのインストールに必要なすべての情報を指定できます。

1.3.2 レスポンス・ファイルを使用した自動インストールの方法

レスポンス・ファイルを作成し、それをOracle Universal Installerの起動時に指定することにより、Oracle Databaseのインストールの手順の一部またはすべてを自動化できます。類似した構成を持つシステム上で複数インストールを実行する必要がある場合や、このソフトウェアをインストールするシステムに、X Window Systemソフトウェアがインストールされていない場合には、この自動インストールの方法が便利です。

レスポンス・ファイルを使用すると、必要な情報をすべて指定したかどうかによって、次のいずれかのモードでOracle Universal Installerを実行できます。

  • サイレント・モード: 必要な情報をすべて指定したレスポンス・ファイルを使用する場合、Oracle Universal Installerはサイレント・モードで実行されます。Oracle Universal Installerの画面は表示されません。

  • 抑制モード: レスポンス・ファイルに必要な情報を一部指定しない場合、Oracle Universal Installerは抑制モードで実行されます。Oracle Universal Installerでは、指定していない情報を入力するための画面のみ表示されます。

これらのモード、およびレスポンス・ファイルを使用したインストールの実行方法の詳細は、付録Aを参照してください。

1.4 Oracle Clientのインストール・タイプ

Oracle Clientのインストール時には、次のインストール・タイプのいずれかを選択できます。


注意:

AL32UTF8は、XMLTypeデータに適したOracle Databaseキャラクタ・セットです。これは、有効なXML文字をすべてサポートするIANA登録済の標準UTF-8エンコーディングと同等です。

Oracle Databaseのデータベース・キャラクタ・セットUTF8(ハイフンなし)をデータベース・キャラクタ・セットAL32UTF8またはキャラクタ・エンコーディングUTF-8と混同しないでください。データベース・キャラクタ・セットUTF8はAL32UTF8で置き換えられています。XMLデータにはUTF8を使用しないでください。UTF8でサポートされるのはUnicodeバージョン3.0以下のみで、有効なXML文字がすべてサポートされるわけではありません。AL32UTF8には、このような制限はありません。

XMLデータにデータベース・キャラクタ・セットUTF8を使用すると、リカバリ不能なエラーが発生したり、セキュリティに悪影響を及ぼしたりする可能性があります。データベース・キャラクタ・セットでサポートされていない文字がinput-document要素名に表示される場合は、置換文字(通常は疑問符)で置き換えられます。これにより解析が終了し、例外が発生します。


1.5 アップグレードの考慮事項

以前のリリースのOracle DatabaseからOracle Database 11gリリース1(11.1)へのアップグレードの詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。次の各項では、既存のデータベースをアップグレードする前に確認する必要があるプラットフォーム固有のその他のアップグレード情報について説明します。

1.5.1 AL24UTFFSSキャラクタ・セット


注意:

この項の情報は、リリース1(9.0.1)以降のOracle Databaseのアップグレードには適用されません。

AL24UTFFSSキャラクタ・セットを使用する既存のデータベースをアップグレードする場合は、事前にデータベース・キャラクタ・セットをUTF8にアップグレードする必要があります。既存のデータベース・キャラクタ・セットをアップグレードする前に、キャラクタ・セット・スキャナ(csscan)ユーティリティを使用してデータを分析することをお薦めします。

キャラクタ・セット・スキャナ・ユーティリティでは、データベース内のすべての文字データがチェックされ、キャラクタ・セットのエンコーディングを変更した場合の効果と問題点がテストされます。キャラクタ・セット・スキャナ・ユーティリティを実行する前に、$ORACLE_HOME/libディレクトリを含めるようにプラットフォームの共有ライブラリ・パス環境変数を設定します。設定が必要な共有ライブラリ・パス環境変数はLD_LIBRARY_PATHです。


注意:

AL32UTF8は、XMLTypeデータに適したOracle Databaseキャラクタ・セットです。これは、有効なXML文字をすべてサポートするIANA登録済の標準UTF-8エンコーディングと同等です。

Oracle Databaseのデータベース・キャラクタ・セットUTF8(ハイフンなし)をデータベース・キャラクタ・セットAL32UTF8またはキャラクタ・エンコーディングUTF-8と混同しないでください。データベース・キャラクタ・セットUTF8はAL32UTF8で置き換えられています。XMLデータにはUTF8を使用しないでください。UTF8でサポートされるのはUnicodeバージョン3.0以下のみで、有効なXML文字がすべてサポートされるわけではありません。AL32UTF8には、このような制限はありません。

XMLデータにデータベース・キャラクタ・セットUTF8を使用すると、リカバリ不能なエラーが発生したり、セキュリティに悪影響を及ぼしたりする可能性があります。データベース・キャラクタ・セットでサポートされていない文字がinput-document要素名に表示される場合は、置換文字(通常は疑問符)で置き換えられます。このため、解析が終了して例外が発生します。



関連項目:

キャラクタ・セット・サポートの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。