この章では、Linux用のOracle Databaseの様々なインストール・タイプと、Oracle Databaseのインストール前に考慮が必要な問題について説明します。
Oracle Databaseのインストールは、次のフェーズで構成されます。
リリース・ノートの参照: インストールを開始する前に、Oracle Databaseのリリース・ノートを参照してください。リリース・ノートは、プラットフォーム固有のマニュアルとともに使用可能です。リリース・ノートの最新バージョンは、次のURLのOracle Technology Networkから入手できます。
http://www.oracle.com/technology/documentation
ライセンス情報の確認: メディア・パック内のインストール・メディアには多くのOracleコンポーネントが含まれていますが、使用可能なのは、ライセンスを購入したコンポーネントのみです。
Oracleサポート・サービスでは、ライセンスを購入していないコンポーネントに対するサポートは提供していません。
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関連項目: 詳細は、『Oracle Databaseライセンス情報』を参照してください。 |
インストールの計画: この章では、インストールできるOracle製品と、インストール開始前に考慮が必要な問題について説明します。
また、付録Hでは、サイトでOracleアプリケーションを使用している場合や、複数のOracle Database接続が必要な場合のOracle Databaseのインストール方法など、Oracle Databaseコンポーネントのインストールに関するよくある質問を参照できます。
インストール前の作業の完了: 第2章では、製品のインストール前に完了する必要のある作業について説明します。
ソフトウェアのインストール: 次の項を参照してOracle Databaseをインストールします。
第3章: Oracle Universal Installerを使用して、Oracle Databaseおよび自動ストレージ管理をインストールする方法について説明します。
付録A: 非対話型(サイレント)インストールの実行方法について説明します。この方法は、Oracle Databaseの複数インストールを実行する必要がある場合に使用します。
付録B: Oracleホームのクローニングについて説明します。
付録F: グローバリゼーション・サポート情報について説明します。
付録G: インストール時に問題が発生した場合のトラブルシューティングについて説明します。
第6章: Oracle Databaseを削除する方法について説明します。
インストール後の作業の完了: 第4章では、推奨および必須のインストール後の作業について説明します。
Oracle Databaseの使用開始: 次の項を参照してOracle Databaseの使用を開始します。
第5章: インストールされたOracle Databaseの内容の確認方法、各種ツールの起動方法、および各種ファイルの検索方法について説明します。
付録C: ネットワーク接続ストレージ・デバイスについて説明します。このデバイスは、Oracleデータベース・ファイルやOracleソフトウェアの格納に使用できます。
付録D: Optimal Flexible Architectureについて説明します。Optimal Flexible Architectureは、メンテナンスをほとんど必要としない信頼性の高いOracleインストールを保証する一連のガイドラインです。
付録E: Oracle Databaseのポート番号を管理する方法について説明します。
この項では、サポートされているLinuxのディストリビューションのインストールについての情報を提供します。この項の内容は、次のとおりです。
Linuxの最小インストールを完了するには、最小インストール・オプション(「Package Group Selection」から「Minimal」オプションを選択するか、「Base pack」を除くすべてのパッケージの選択を解除するカスタム・インストール)を選択します。このインストールには、インストールに必要な多くのRPMが含まれていません。ただし、プラットフォームにOracle Validated RPMをインストールすると、Oracle ClusterwareおよびOracle Databaseの実行に必要な最小限のパッケージがRPMによりダウンロードされます。
Unbreakable Linux Network(ULN)カスタマは、up2dateを使用してOracle Validated RPMを取得できます。ULNカスタマではなく、Red HatまたはOracle Enterprise Linuxを実行している場合は、次のURLからOracle Validated RPMを取得できます。
Enterprise Linux 4の場合:
http://oss.oracle.com/el4/oracle-validated/
Enterprise Linux 5の場合:
http://oss.oracle.com/el5/oracle-validated/
ULNまたはRHN(Red Hatサポート・ネットワーク)のメンバーではなく、Oracleサポートの顧客である場合は、次のURLで、Oracle Validated RPMパッケージのダウンロードをレプリケートするスクリプトの構成の説明をダウンロードできます。
「minimal Linux」を探してください。
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注意: Oracle Validated RPMにより、X11クライアント・ライブラリはインストールされますが、X Window Systemのサーバー・パッケージはインストールされません。Oracle Universal Installer、コンフィギュレーション・アシスタント、Enterprise Managerなどのグラフィカル・ユーザー・インタフェースを使用するには、X Window Systemのサーバー・パッケージがインストールされているシステムにディスプレイを設定します。 |
Oracle Validated RPMをインストールしない場合は、デフォルトのソフトウェア・パッケージ(RPM)でLinuxオペレーティング・システムをインストールすることをお薦めします。このインストールには、ほとんどの必要なパッケージが含まれ、パッケージ依存関係の手動確認を最小限に抑えることができます。インストール中にはRPMをカスタマイズしないことをお薦めします。
デフォルト・インストールの詳細は、次のサイトからOracleMetalinkにログオンしてください。
「Default RPM」を探してください。
インストール後、使用しているディストリビューションのシステム要件を確認して必要なカーネル・パッケージがすべてインストールされていることを確認し、ディストリビューションやシステム構成に必要な他のすべての構成タスクを完了します。
LinuxのディストリビューションがOracle Enterprise LinuxまたはRed Hat Enterprise Linuxであり、Unbreakable Linux Network(ULN)またはRed Hatネットワーク・カスタマである場合は、「Linuxの最小インストールの完了」で説明されているULNまたはオラクル社のオープン・ソース・ソフトウェアのURLから入手できるOracle Validated Configurations Setup RPMを使用して、インストール前のほとんどの構成タスクを完了できます。
インストール後、Oracle Validated Configuration RPMにより、Oracle Validated Configurationsプログラムの推奨事項に基づいてシステム・パラメータが設定および検証され、Oracle ClusterwareおよびOracle Databaseのインストールに必要な追加パッケージがインストールされます。これにより、Oracleソフトウェア所有者(oracle)、OSDBAグループ(dba)、およびOracleインベントリ・グループ(oinstall)が作成されます。また、sysctl.conf設定、システム起動パラメータ、ユーザー制限およびドライバ・パラメータが、パフォーマンス用にテストされた値に更新されます。
ULNカスタマになるには、販売担当者に連絡してください。
サーバーをULNに登録するか、ULNの詳細を確認するには、次のURLを参照してください。
次の手順を使用して、Oracle Unbreakable Linuxチャネルをサブスクライブし、Oracle Validated Configurations Setup RPMを配布するOracle Software for Enterprise Linuxチャネルを追加します。
デフォルトのOracle Enterprise LinuxワークステーションのインストールまたはデフォルトのRed Hat Enterprise Linuxのインストールを完了します。
サーバーをUnbreakable Linux Network(ULN)に登録します。デフォルトでは、自分のオペレーティング・システムおよびハードウェアに応じた最新のEnterprise Linuxチャネルに登録されています。
次のURLにあるULNにログインします。
「Systems」タブをクリックし、「System Profiles」リストで、登録されているサーバーを選択します。「System Details」ウィンドウが開き、サーバーのサブスクリプションが表示されます。
「Available Channels」リストから、Linuxのインストールに適した「Oracle Software for Enterprise Linux channel」(「Oracle Software for Enterprise Linux 4 (x86_64)」など)を選択します。
「Subscribe」をクリックします。
ターミナル・セッションで、rootとして次のコマンドを入力します。
# up2date --nox --show-channels
Oracle Software for Enterprise Linuxチャネルをサブスクライブしていることを示す出力が表示されます。次に例を示します。
el4_i386_latest el4_i386_oracle
rootとしてターミナル・セッションを開き、次のコマンドを使用して、up2dateでOracle Validated Configurations Setup RPMをインストールします。
# up2date --install oracle-validated
クラスタ内のその他すべてのサーバーで手順1〜8を繰り返します。
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注意: システム構成の変更を確認するには、Oracle Validated Configuration RPMのログ・ファイルを確認してください。/etc/sysconfig/oracle-validated/results/orakernel.log |
Oracle Database 11gリリース1をインストールする際は、デフォルトで次の製品がインストールされます。
Oracle Application Expressは、Oracle Databaseで使用するWebアプリケーションの開発およびデプロイを行うためのツールです。このツールを使用することにより、Oracle Databaseの生産性、セキュリティ、信頼性、およびパフォーマンスが向上します。また、プログラミングやスクリプト作成をほとんど行わずに、Webブラウザ上でのみ、既存の表、ビュー、またはスプレッドシートからインポートしたデータに対するレポート作成アプリケーションやデータ入力アプリケーションを構築できます。
Oracle Warehouse Builderは、Oracle Databaseにおけるデータおよびメタデータの完全なライフサイクルを管理する、唯一のエンタープライズ・ビジネス・インテリジェンス統合設計ツールです。このツールを使用すると、グラフィカルな環境でビジネス・インテリジェンス・システムの設計、デプロイおよび管理を短時間で行うことができます。
Oracle DatabaseのStandard EditionおよびEnterprise Editionでは、Oracle Warehouse Builderを使用できます。これにより、データを質の高い情報に統合したり変換することが可能です。移入されていないスキーマOWB_SYSなど、Oracle Warehouse Builderに必要なコンポーネントは、Oracle DatabaseのStandard EditionまたはEnterprise Editionをインストールする際に提供されます。『Oracle Warehouse Builderインストレーションおよび管理ガイド』で説明されているとおり、OWB_SYSスキーマのロックを解除した後で、Oracle Warehouse Builderソフトウェアをクライアント・コンピュータ上にインストールしてください。
Oracle Configuration Managerは、Oracle Databaseをインストールする際にオプションで構成できるユーティリティです。Oracle Configuration Managerは、構成情報の収集とOracle構成リポジトリへのアップロードに使用します。
Oracle Configuration Managerには、次のような利点があります。
サポート問題の解決に要する時間が短縮されます。
問題の積極的な回避策が用意されています。
ベスト・プラクティスやOracleナレッジ・ベースへのアクセス性が向上します。
ユーザーのビジネス・ニーズのより的確な把握と一貫したレスポンスおよびサービスの提供を実現します。
Oracle Configuration Managerは現在、次の2つのモードでインストールできます。
接続モード: サーバーからインターネットに直接接続できる場合や、プロキシ・サーバーを介して接続できる場合、このモードをお薦めします。このモードの場合、構成データは自動的に収集され、Oracleシステムにアップロードされます。Oracle Configuration Managerの更新は自動的に行われます。
切断モード: サーバーからインターネットに接続できない場合、このモードをお薦めします。このモードの場合、emCCR収集コマンドを使用して構成データを手動で収集できます。このコマンドを実行すると、収集された構成データは$ORACLE_HOME/ccr/state/upload/ocmconfig.jarファイルに格納されます。この後、このファイルはOracleサーバーにアップロードできます。
Oracle Database Vaultを使用して、以前は不可能だった方法でビジネス・データを保護できます。Database Vaultでは、多元的かつ重層的な方法を使用してデータベースのセキュリティを実装します。アップグレード・プロセスを計画する前に、Oracle Database Vaultの機能についてよく理解してください。Oracle Database Vaultの基本的な機能の詳細は、『Oracle Database Vault管理者ガイド』を参照してください。
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注意: Database Vaultは削除またはアンインストールできません。ただし、Oracle Database Vaultは無効化できます。詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』の「Oracle Database Vaultの無効化」を参照してください。 |
Oracle SQL Developerは、SQL*Plusのグラフィカル・バージョンです。データベース開発者は、これを使用することにより、基本的なタスクを簡単に実行できます。Oracle SQL Developerを使用して実行できる機能は、次のとおりです。
データベース・オブジェクトの参照、作成、編集および削除
SQL文およびスクリプトの実行
PL/SQLコードの作成、編集、コンパイルおよびデバッグ
データの作成、編集および更新
データのインポート、データおよびデータ定義言語のエクスポート
レポートの表示および作成
Microsoft Access、Microsoft SQL Server、MySQLデータベースのメタデータおよびデータの表示
この項には、この製品のインストール方法を決定する前に考慮する必要のある情報が記載されています。この項の内容は、次のとおりです。
このマニュアルに記載されているプラットフォーム固有のハードウェア要件とソフトウェア要件は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。ただし、このマニュアルの発行後にプラットフォームおよびオペレーティング・システム・ソフトウェアの新バージョンが認定されている場合があるため、認定済ハードウェア・プラットフォームとオペレーティング・システム・バージョンの最新リストは、OracleMetaLink Webサイトの認定済マトリクスを確認してください。OracleMetaLinkのWebサイトは、次のURLで参照できます。
https://metalink.oracle.com
OracleMetaLinkを使用する前に、オンラインでの登録が必要です。ログインした後、画面右上にある「Certify」をクリックします。「Certifications」ページが表示されます。製品またはプラットフォームで証明書を選択できます。
他のオプションには「Oracle's Certification Matrices」、「Desupport Notices」および「Product Availability」があります。
SQL Developerを使用して、複数のOracle以外のデータベースのメタデータおよびデータを表示できます。次の表に、サード・パーティ・データベースの認定を示します。
| データベース | リリース | 注意 |
|---|---|---|
| Microsoft Access | Access 97
Access 2000 Access 2003 |
任意のAccessリリース: JDBCドライバは必要ありませんが、.mdbファイルのシステム表に対する読取り権限があることを確認する必要があります。 |
| Microsoft SQL Server | SQL Server 7
SQL Server 2000 SQL Server 2005 |
任意のMicrosoft SQL Serverリリース: JDBCドライバjtds-1.2.2.jarが必要です。これは、sourceforge.netから入手できるjtds-1.2-dist.zipファイルに含まれています。 |
| MySQL | MySQL 3.x
MySQL 4.x MySQL 5.x |
任意のMySQLリリース: JDBCドライバが必要です。
MySQL 5.x: |
この製品では複数のOracleホームがサポートされています。つまり、このリリース以前のソフトウェアを、同じシステムの異なるOracleホーム・ディレクトリに複数回インストールできます。
この製品は、新規のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。Oracle Databaseのあるリリースから別のリリースのOracleホーム・ディレクトリには、製品をインストールできません。たとえば、既存のOracle9iのOracleホーム・ディレクトリにOracle Database 11gリリース1のソフトウェアをインストールすることはできません。このリリースを以前のOracleリリースのソフトウェアがインストールされているOracleホーム・ディレクトリにインストールしようとすると、失敗します。
このリリースは、別のOracleホーム・ディレクトリにインストールするかぎり、同じシステムに複数回インストールできます。
Oracle Database 11gを初めてインストールするときに、システムの記憶域オプションとして自動ストレージ管理を選択した場合は、そのインストール中に、単一ノード・バージョンのOracle Cluster Synchronization Services(CSS)デーモンが構成され、開始されます。CSSデーモンは、自動ストレージ管理インスタンスと、データベース・ファイル記憶域に関してそのインスタンスに依存するデータベース・インスタンスを同期させるために必要です。デフォルトでは、Oracle Universal InstallerはCSSを構成しません。Oracle Universal Installerがこれらのサービスを構成するのは、記憶域またはリカバリのオプションとして自動ストレージ管理を選択した場合のみです。自動ストレージ管理またはデータベース・インスタンスの起動前にデーモンを実行しておく必要があるため、CSSはシステムの起動時に自動的に開始されるよう構成されます。
Oracle RACのインストールの場合、CSSデーモンはOracle Clusterwareとともに別のOracleホーム・ディレクトリ(Clusterwareホーム・ディレクトリとも呼ばれます)にインストールされます。単一ノード・インストールの場合、CSSデーモンは、自動ストレージ管理が実行されているのと同じOracle Databaseホームにインストールされ、そこから実行されます。
Oracle Databaseと同じOracleホームからCSSをインストールした場合は、システムからOracle Databaseソフトウェアを削除する際に注意が必要です。Oracle Database 11gが格納されているOracleホーム・ディレクトリを削除する前に、CSSデーモン構成を削除するか、または必要に応じて別のOracleホーム・ディレクトリから実行されるようにCSSデーモンを再構成する必要があります。
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注意: 単一システムに複数のOracle Database 11gをインストールし、データベース・ファイルの記憶域に自動ストレージ管理を使用する場合は、CSSデーモンと自動ストレージ管理インスタンスを同じOracleホーム・ディレクトリから実行し、データベース・インスタンスには別のOracleホーム・ディレクトリを使用することをお薦めします。 |
Oracle Database 11gでは、ディスクへの書込みが正常に行われたことを確認できることが必要です。NFSファイル・システム(NASデバイスのファイル・システムなど)では、ディスクへの正常な書込みが行われたことを保証できないことがあります。この場合、データファイルが破損する可能性もあります。ストレージ・ベンダーおよびストレージ・デバイスがOracle Storage Compatibility Programリストに表示されていない場合、NFSにマウントされたファイル・システムにはファイルを格納しないことをお薦めします。
ストレージ・デバイスがサポートされている場合は、それを使用してOracleソフトウェア・ファイルまたはOracleデータベース・ファイル、あるいはその両方を格納できます。
Oracle Database Vaultにより、ベースラインのデータベース監査ポリシーがインストールされます。このポリシーは、Database Vaultのデータベース表に格納されるアクセス制御構成情報、Oracle Catalogに格納される情報(ロールバック・セグメントや表領域など)、システム権限の使用、およびOracle Label Security構成を網羅しています。Oracle Database Vaultをインストールすると、セキュリティ固有のデータベース初期化パラメータがデフォルト値で初期化されます。
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関連項目: データベースの監査ポリシーの詳細は、『Oracle Database Vault管理者ガイド』を参照してください。 |
Oracle Databaseをインストールする際は、次のような様々な方法を選択できます。
対話型の方法を使用してOracle Databaseをインストールする場合は、Oracle Universal Installerに表示される一連の画面で、Oracle Databaseソフトウェアのインストールや、オプションによるデータベースの作成に必要な情報をすべて指定できます。
LinuxにおけるOracle Database 11gリリース1(11.1)では、Oracle Universal Installerが提供する2つの対話型のインストール方法を使用して、Oracle Databaseをインストールできます。
基本: Oracle Databaseを迅速にインストールするには、このインストール方法を選択します。このインストール方法では、ユーザー入力が最小限で済みます。この方法では、ソフトウェアがインストールされ、画面上で指定する情報を使用することにより、汎用のデータベースがオプションで作成されます。このインストール方法はデフォルトです。
拡張: 次のいずれかのタスクを実行する場合は、このインストール方法を選択します。
既存のデータベースのアップグレード
データベース・キャラクタ・セットまたは異なる製品言語の選択
インストール時のEXAMPLE表領域の作成
ソフトウェアとは異なるファイル・システムでのデータベースの作成
データベース記憶域に対する自動ストレージ管理の構成
管理スキーマに対する異なるパスワードの指定
自動バックアップまたはOracle Enterprise Manager通知の構成
Oracle Configuration Managerの構成
カスタム・ソフトウェア・インストールの実行または別のデータベース構成の選択
「使用可能な製品コンポーネント」インストール画面では、Oracle Databaseのインストールでほとんどのユーザーに必要なコンポーネントが自動的に選択されます。また、デフォルトでは選択されないが組み込むことのできるコンポーネントも複数表示されます。使用可能なコンポーネントをリストで検索するには、「詳細」を選択して「インストール・タイプ」画面で「カスタム」を選択します。
レスポンス・ファイルを作成し、それをOracle Universal Installerの起動時に指定することにより、Oracle Databaseのインストールの手順の一部またはすべてを自動化できます。類似した構成を持つシステム上で複数インストールを実行する必要がある場合や、このソフトウェアをインストールするシステムに、X Window Systemソフトウェアがインストールされていない場合には、この自動インストールの方法が便利です。
レスポンス・ファイルを使用すると、必要な情報をすべて指定したかどうかによって、次のいずれかのモードでOracle Universal Installerを実行できます。
サイレント・モード: 必要な情報をすべて指定したレスポンス・ファイルを使用する場合、Oracle Universal Installerはサイレント・モードで実行されます。Oracle Universal Installerの画面は表示されません。
抑制モード: レスポンス・ファイルに必要な情報を一部指定しない場合、Oracle Universal Installerは抑制モードで実行されます。Oracle Universal Installerでは、指定していない情報を入力するための画面のみ表示されます。
これらのモード、およびレスポンス・ファイルを使用したインストールの実行方法の詳細は、付録Aを参照してください。
Oracle Clientは別にインストールできます。Oracle Databaseインストール時にOracle Database Clientをインストールすることはできません。Oracle Database 11gのインストール時には、次のインストール・タイプから1つ選択できます。
Enterprise Edition: 「Standard Edition」を選択した場合にインストールされる全製品に加えて、ライセンスが得られるOracle Databaseオプションとデータベース構成および管理ツールがインストールされます。また、データ・ウェアハウスおよびトランザクション処理で普及している製品もインストールされます。
Standard Edition: 管理ツール、完全分散、レプリケーション、Web機能およびビジネス集中型アプリケーション構築機能の統合セットがインストールされます。
カスタム: このタイプを選択した場合は、Oracle Universal Installerは、Enterprise Editionで使用可能なコンポーネントのうちインストールするコンポーネントを個別に選択するよう要求します。
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関連項目:
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注意: インストール・プロセスはすべてのインストール・タイプで同じです。ライセンスのあるエディションをインストールしてください。 |
インストールを実行する際、その中の操作の1つとして、Oracleデータベースを作成するかどうかを選択できます。Oracleデータベースの作成を選択すると、Oracle Universal InstallerではOracle Database Configuration Assistantを使用してOracleデータベースを作成します。様々な異なるアプリケーション用に設計されている事前構成済データベース・タイプの1つを作成するか、事前構成済データベース・タイプの1つを変更するか、または自分の要件に適したカスタマイズ・データベースを作成できます。
この項では、次のデータベース構成オプションについて説明します。
Oracleでは、インストール時に作成したりカスタマイズできる次の事前構成済データベース・タイプを提供しています。
汎用目的、トランザクション処理
データ・ウェアハウス
これらの事前構成済データベース・タイプの説明は、Oracle Universal InstallerまたはOracle Database Configuration Assistantのオンライン・ヘルプを参照してください。
Oracle Universal Installerは、インストール時の選択により、次の2通りのモードでOracle Database Configuration Assistantを実行します。
非対話モード
「Enterprise Edition」または「Standard Edition」のインストール・タイプを選択した場合、事前構成済データベース・タイプを作成するよう選択してください。Oracle Universal Installerでは、選択したタイプのデータベースの作成に必要な最低限の情報がプロンプトで表示されます。この場合、ソフトウェアのインストール後に、Oracle Database Configuration Assistantが非対話モードで実行され、データベースが作成されます。
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注意: 以前にデータベースを作成していない場合、この方法を使用してデータベースを作成することをお薦めします。 |
対話モード
「カスタム」インストール・タイプまたは「詳細」データベース構成オプションを選択した場合、Oracle Universal Installerではデータベース情報の入力は要求されません。かわりに、Oracle Universal Installerによりソフトウェアがインストールされ、その後に対話モードでOracle Database Configuration Assistantが実行されます。Oracle Database Configuration Assistantの画面を使用すると、事前構成済データベース・タイプの内1つを変更するか、またはカスタム・データベースを作成して、そのデータベースの構成方法を正確に指定できます。
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注意: この方法を選択してデータベースを作成する場合、Oracle Database Configuration Assistantの各画面で指定の必要な情報の説明を表示するには、その画面にある「ヘルプ」をクリックしてください。 |
インストール時にデータベースを作成しない場合は、Oracle Database Configuration Assistantを使用してソフトウェアのインストール後にデータベースを1つ作成できます。インストール後にOracle Database Configuration Assistantを使用してデータベースを作成する方法の詳細は、『Oracle Database 2日でデータベース管理者』を参照してください。
インストール時にデータベースを作成するように選択した場合は、データベース・ファイルについて次の記憶域オプションのいずれか1つを指定できます。
ファイル・システム・オプションを選択すると、Oracle Database Configuration Assistantにより、コンピュータにマウントされたファイル・システムのディレクトリにデータベース・ファイルが作成されます。オペレーティング・システムまたはOracleソフトウェアで使用されるファイル・システムとは異なるファイル・システムを選択することをお薦めします。次のいずれかのファイル・システムを選択できます。
システムに物理的に接続されているディスク上のファイル・システム
論理ボリュームまたはRAIDデバイス以外の基本ディスクにデータベースを作成する場合は、付録Dで説明するOptimal Flexible Architecture(OFA)推奨事項に従い、データベース・ファイルを複数のディスクに分散させることをお薦めします。
論理ボリューム・マネージャ(LVM)またはRAIDデバイス上のファイル・システム
LVMまたはRAID構成で複数のディスクを使用している場合は、Stripe-And-Mirror-Everything(SAME)方法論を使用してパフォーマンスと信頼性を高めることをお薦めします。この方法論を使用すると、データベース記憶域用に複数のファイル・システムのマウント・ポイントを指定する必要がなくなります。
認定されているネットワーク接続ストレージ(NAS)デバイスからマウントされたネットワーク・ファイル・システム(NFS)
オラクル社によってNASデバイスが認定されている場合、これらにデータベース・ファイルを格納できます。
「カスタム」インストール・タイプまたは「詳細」データベース作成オプションを選択すると、新規データベースでOracle Managed Filesの機能を使用するように選択することもできます。この機能を使用すると、データベース・ファイルを作成または削除するときに、ファイル名ではなく、データベース・オブジェクト名を指定すれば実行できます。
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関連項目: Oracle Managed Filesの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 |
自動ストレージ管理は、Oracle Databaseファイルを対象とした、高パフォーマンスのストレージ管理ソリューションです。データベースの作成やレイアウトおよびディスク領域の管理など、動的なデータベース環境の管理作業を簡素化します。
自動ストレージ管理は、単一データベース・インストール環境、複数データベース・インストール環境、およびOracle RAC環境で使用できます。また、Oracle Database 10gリリース1(10.1.0.3以上)で作成されたデータベースで使用できます。ただし、Oracle Database 11gリリース1(11.1)のデータベースでは、Oracle Database 10gリリース1(10.1)の自動ストレージ管理を使用できます。サイトに複数のシングル・インスタンス・データベースがある場合は、Oracle Clusterwareを使用して、複数のデータベースを1つのクラスタ化された記憶域プールに連結し、そのプールを自動ストレージ管理で管理できます。自動ストレージ管理では、REDOログ、制御ファイル、データ・ポンプ・エクスポート・ファイルなど、すべてのデータベース・ファイルの記憶域が管理されます。ただし、Oracle Databaseの実行可能バイナリ・ファイルは管理されません。
高度なレベルでは、自動ストレージ管理を実装すると、ストライプ化およびミラー化を考慮して、パーティション化されたディスクがOracle Databaseに割り当てられます。それぞれのディスク領域は、自動ストレージ管理によって管理されます。したがって、論理ボリューム・マネージャ(LVM)のような従来のディスク管理ツール、ファイル・システムおよび両者の管理に必要となる数多くのコマンドが必要なくなります。自動ストレージ管理とデータベース・インスタンスとの同期化は、CSSにより処理されます。
自動ストレージ管理のインストールは、次の2つの要素によって構成されています。
ディスク・グループとは、自動ストレージ管理により1つのユニットとして管理されるディスク・デバイスの集合です。各ディスク・デバイスには、個別の物理ディスク、RAIDストレージ・アレイや論理ボリュームなどの複数のディスク・デバイス、または物理ディスク上のパーティションを使用できます。ただし、ほとんどの場合、ディスク・グループは1つ以上の個別物理ディスクで構成されます。自動ストレージ管理でディスク・グループ内の入出力操作と記憶域のバランスを効果的に調整できるように、ディスク・グループ内のすべてのデバイスの記憶容量とパフォーマンスが、完全に同じでなくとも類似していることを確認する必要があります。
自動ストレージ管理ディスク・グループ・テンプレートを使用すると、ディスク・グループ内の個別ファイル・タイプの冗長性属性およびストライプ化属性を設定できます。ディスク・グループの作成時に、自動ストレージ管理ではそのディスク・グループ用に一連のデフォルト・テンプレートが作成されます。デフォルトのテンプレート設定は、ディスク・グループのタイプに応じて異なります。たとえば、標準冗長性ディスク・グループの制御ファイルのデフォルト・テンプレートでは、3方向ミラー化が設定されます。その他のファイル・テンプレートはすべて2方向でミラー化されます。高冗長性ディスク・グループの場合、デフォルトのミラー化を変更できません。つまり、高冗長性ディスク・グループでは、すべてのファイルが常に3方向でミラー化されます。デフォルト・テンプレートは、サイトの要件に合せて変更できます。詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。
自動ストレージ管理はディスク・グループのデバイスすべてにデータを均等に分散させて、パフォーマンスと使用率を最適化します。データベースを停止せずに、ディスク・グループにディスク・デバイスを追加または削除できます。ディスクを追加または削除すると、自動ストレージ管理によりディスク・グループ内の各ファイルのバランスが再調整されます。複数のディスク・グループを作成し、日常のファイル格納アクティビティに加えて、バックアップおよびリカバリ操作のような特定のタスクを処理できます。
ディスク・グループにデバイスを追加するときに、そのデバイスの障害グループを指定できます。障害グループにより、同じコントローラに接続されているデバイスなど、共通の障害特性を持つディスク・デバイスが識別されます。コントローラに障害が発生すると、そこに接続されているデバイスがすべて使用不可能になります。デフォルトでは、各デバイスはそれぞれの障害グループにも属しています。自動ストレージ管理では、指定の障害グループを使用してデータをディスク・グループ内のデバイス間に分散し、コンポーネント障害によるデータ消失の危険性を最小限に抑えることができます。
自動ストレージ管理インスタンスでは、自動ストレージ管理ディスク・グループが管理されます。このインスタンスは、自動ストレージ管理を使用するデータベース・インスタンスを開始する前に実行する必要があります。データベース記憶域メカニズムとして自動ストレージ管理を選択すると、このインスタンスが必要に応じて作成され、開始されます。シングル・インスタンスOracle Databaseインストールの場合、必要な自動ストレージ管理インスタンスは、システム上のデータベース・インスタンス数に関係なく1つのみです。単一クラスタ内のどのノードにある自動ストレージ管理インスタンスでも、ディスク・グループ・タイプの任意の組合せを処理できます。
自動ストレージ管理をインストールするための一般的な手順
自動ストレージ管理をインストールするには、Oracle Universal Installerを使用します。このインストレーション・ガイドでは、自動ストレージ管理をインストールするための一般的な手順は次のとおりです。
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関連項目:
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サイトのディスク要件を判断し、必要な場合は自動ストレージ管理に使用する1つ以上のディスク・パーティションを作成します。
サイトのディスク要件を判断する方法のガイドラインは、「自動ストレージ管理インストールのためのディスク・グループの準備」を参照してください。
Oracle Universal Installerを実行して、自動ストレージ管理インスタンスをインストールおよび作成し、さらに自動ストレージ管理ディスク・グループを作成します。
自動ストレージ管理のインストール場所や、インストールに関するその他の考慮事項は、「手順1: 自動ストレージ管理のインストールに関する考慮事項の確認」を参照してください。
自動ストレージ管理インスタンスおよびディスク・グループの作成方法は、「手順2: 自動ストレージ管理インスタンスのインストールおよびディスク・グループの構成」を参照してください。
自動ストレージ管理インスタンスおよびそれに関連するディスク・グループの作成後は、新規に作成するデータベースでファイル記憶域管理に自動ストレージ管理を使用できます。自動ストレージ管理のインストール前に作成したデータベースがある場合は、Oracle Enterprise Managerのデータベースの移行ウィザードを使用して、それらを自動ストレージ管理に移行できます。このウィザードは、Oracle Enterprise Manager Grid ControlまたはOracle Enterprise Manager Database Controlで使用可能です。あるいは、Oracle Database Recovery Manager(RMAN)を使用して移行を実行することもできます。
自動ストレージ管理を使用してOracle Databaseを作成する場合は、「手順3: 自動ストレージ管理を使用するためのOracle Databaseのインストール」を参照してください。
自動ストレージ管理インストールをテストします。
自動ストレージ管理のインストールに成功したかどうかを確認する簡単なテストについては、「手順3: 自動ストレージ管理を使用するためのOracle Databaseのインストール」を参照してください。自動ストレージ管理の起動方法およびアクセス方法と、それらの管理に使用できるOracle Databaseツールについては、「自動ストレージ管理の管理」を参照してください。
RAWデバイスは、ファイル・システムでフォーマットされていないディスク・パーティションまたは論理ボリュームです。新規にインストールしたOracle Database 11gの一部としてデータベースを作成する場合は、RAWデバイスを記憶域オプションとして選択することはできません。ただし、RAWデバイスの既存のバージョンのアップグレードはサポートされています。Oracle Database Configuration Assistantを次の場所から実行する場合は、RAWデバイスを記憶域オプションとして選択できます。
$ORACLE_HOME/bin/dbca
データベース・ファイルの格納にRAWデバイスを使用する場合、データは、オペレーティング・システムのファイル・システム・レイヤーを介さず、パーティションまたはボリュームに直接書き込まれます。ただし、RAWデバイスは作成や管理が困難な場合があり、最新のファイル・システム上ではパフォーマンスがほとんど向上しないため、RAWデバイスよりも自動ストレージ管理またはファイル・システム記憶域を選択することをお薦めします。
データベース管理を容易にするために、OracleではOracle Enterprise Managerと呼ばれるWebベースの管理ツールが提供されています。Oracle Enterprise Managerは、2通りの方法によりデプロイできます。
Oracle Enterprise Manager 10gを環境の中心にデプロイ
Oracle Enterprise Managerを中心にデプロイするには、1つ以上のOracle Management Repositoryと1つのOracle Management Serviceを自分の環境にインストールした後、管理する必要のあるすべてのコンピュータにOracle Enterprise Management Agentをインストールする必要があります。その後、単一のHTMLインタフェースを使用して、それらの全システムのソフトウェア・ターゲットおよびハードウェア・ターゲットを管理および監視できます。ターゲットには、Oracleデータベース、アプリケーション・サーバー、Netリスナーおよびサード・パーティのソフトウェアを含めることができます。この単一のインタフェースは、Oracle Enterprise Manager Grid Control(または簡単にGrid Control)と呼ばれています。
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注意: Oracle Enterprise Manager 10gは、Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストール・メディアで別に提供されています。 |
Oracle Enterprise Manager Database Controlをデータベース・システム上にローカルにデプロイ
Oracle Enterprise Manager Database Controlソフトウェアは、「カスタム」インストール・タイプを選択した場合を除き、Oracle Databaseのインストール時にデフォルトでインストールされます。「カスタム」インストール・タイプを選択した場合は、Oracle Enterprise Manager Database Controlをインストールしないように選択できます。しかし、インストールすることをお薦めします。このローカルでのインストールにより、Oracle Enterprise Manager Database Controlと呼ばれるWebベース・インタフェースが提供されます。Database Controlは、Grid Controlの機能と類似していますが、Database Controlの場合は単一のデータベースのみを管理できます。このシステム上で複数のデータベースを管理する場合は、データベースごとに別のDatabase Controlを構成するか、またはOracle Enterprise Manager 10g Grid Controlをインストールする必要があります。
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注意: Oracle Enterprise Manager 10gの詳細は、『Oracle Enterprise Manager概要』および『Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストレーションおよび基本構成』を参照してください。 |
この項の内容は、次のとおりです。
インストール時に事前構成済データベースを作成するよう選択する場合は、データベースの管理に使用するOracle Enterprise Managerインタフェースについても選択する必要があります。次のオプションを使用できます。
中央データベース管理にGrid Controlを使用
このオプションは、Oracle Management Agentがシステム上にインストールされている場合にのみ使用できます。Oracle Universal Installerにより、システム上でOracle Management Agentが検出された場合は、このオプションを選択して、データベースの管理に使用するOracle Management Serviceを指定できます。
Oracle Management Agentがインストールされていない場合、データベースの管理にDatabase Controlを使用する必要があります。しかし、Oracle Databaseのインストール後にOracle Management Agentをインストールする場合には、このデータベースの管理にGrid Controlを使用できます。
ローカル・データベース管理にDatabase Controlを使用
このオプションは、Oracle Management Agentがシステム上にインストールされていない場合に、デフォルトで選択されます。ただし、Management Agentがインストールされている場合でも、Database Controlを構成してデータベースを管理することを選択できます。
「詳細」データベース構成オプションを選択した場合、または「カスタム」インストール中にデータベースの作成を選択した場合、Oracle Universal Installerは、Oracle Database Configuration Assistantを対話モードで実行します。Oracle Database Configuration Assistantの画面では、データベースの管理に使用するOracle Enterprise Managerインタフェースを指定できます。または、Enterprise Managerを使用してデータベースを構成しないことも選択できます。
インストール時にEnterprise Managerを使用するようにデータベースを構成することをお薦めします。ただし、インストール時にEnterprise Managerを使用するようデータベースを構成しないことを選択した場合は、インストール後にOracle Database Configuration Assistantを使用して、Enterprise Managerを使用するようにデータベースを構成できます。
Oracle Enterprise Manager Database Controlでは、Oracleデータベースの監視、管理および保守に使用できるWebベースのユーザー・インタフェースが提供されます。これを使用して、すべてのデータベース管理タスクを実行できます。また、データベースに関する情報の確定にも使用できます。
インスタンス名、データベースのバージョン、Oracleホームの位置、メディア・リカバリ・オプションおよびその他のインスタンス・データ
現行のインスタンスの可用性
データベース・アラート情報
セッションおよびSQL関連のパフォーマンス情報
領域使用マトリクス
この他にも、セキュリティ・アラートの自動通知機能や、ソフトウェア用のパッチをダウンロードして適用する機能があります。
インストール時にOracle Enterprise Manager Database Controlを使用するよう選択した場合は、オプションでオラクル社推奨のデフォルト・バックアップ方法を使用する自動データベース・バックアップを有効にできます。インストール時に自動バックアップを有効にする必要はありません。Oracle Enterprise Manager Database ControlまたはGrid Controlを使用して、ソフトウェアをインストールしてデータベースを作成した後に自動バックアップを構成できます。
この項の内容は、次のとおりです。
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関連項目:
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自動バックアップを有効にすると、Oracle Enterprise Managerでは、フラッシュ・リカバリ領域と呼ばれるディスク上の記憶域にすべてのデータベース・ファイルをバックアップするOracle Recovery Manager(RMAN)を使用して、日常的なバックアップ・ジョブがスケジュールされます。バックアップ・ジョブの初回実行時には、データベースの全体バックアップが作成されます。その後のバックアップ・ジョブでは、増分バックアップが実行され、先行する24時間におけるどの時点の状態にもデータベースをリカバリできます。
自動バックアップ・ジョブをインストール時に有効にするには、次の情報を指定する必要があります。
フラッシュ・リカバリ領域の位置
フラッシュ・リカバリ領域には、ファイル・システム・ディレクトリまたは自動ストレージ管理ディスク・グループのいずれかを使用するよう選択できます。フラッシュ・リカバリ領域およびデータファイルの場所にデフォルトの値を設定する場合は、先頭のディレクトリとしてOracleベースを使用します。
デフォルトのフラッシュ・リカバリ領域: $ORACLE_BASE/flash_recovery_area
デフォルトのデータファイルの場所: $ORACLE_BASE/oradata
フラッシュ・リカバリ領域に構成されるデフォルトのディスク割当て制限は、2GBです。自動ストレージ管理ディスク・グループでは、必要なディスク領域は選択するディスク・グループの冗長性レベルにより決定します。第2章では、フラッシュ・リカバリ領域の位置の選択方法を説明し、そのディスク領域要件を識別します。
バックアップ・ジョブのオペレーティング・システムのユーザー名およびパスワード
Oracle Enterprise Managerでは、バックアップ・ジョブの実行時に指定するオペレーティング・システムの接続情報が使用されています。指定するユーザー名は、データベース管理者を識別するUNIXグループ(ORA_DBAグループ)に属している必要があります。
インストール時に事前構成済データベースの1つを選択した後に自動バックアップを有効にすると、自動バックアップは次のデフォルト設定で構成されます。
バックアップ・ジョブは毎晩午前2時に実行されるようにスケジュールされます。
フラッシュ・リカバリ領域のディスク割当て制限は、2GBです。
インストール時またはインストール後のいずれかの時点で、Oracle Database Configuration Assistantを使用して自動バックアップを有効にすると、様々なバックアップ・ジョブの開始時間および様々なフラッシュ・リカバリ領域のディスク割当て制限を指定できます。
Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用するようにインストール時に選択した場合は、特定のイベントが発生した場合に電子メールを送信するようにEnterprise Managerを構成できます。これらのイベントには、ディスク領域のクリティカル制限(しきい値)への到達、またはデータベースの予期しない停止などの状態変化を含めることができます。
電子メール通知を選択する場合は、次の情報を指定する必要があります。
Simple Mail Transfer Protocol(SMTP)サーバーのホスト名
アラートを受信する電子メール・アドレス
電子メール・アドレスには、個人のアドレス、共有電子メール・アカウントまたは配布リストを指定できます。
Enterprise Manager Database Controlを使用すると、データベースの作成後に電子メール通知を設定、変更またはカスタマイズできます。
32ビットLinux用のOracle Database 11gリリース1(11.1)データベースは、64ビットLinux用のOracle Database 11gリリース1(11.1)データベースに移行できます。移行の詳細は、『Oracle Database管理者リファレンス for Linux and UNIX-Based Operating Systems』の「32ビットLinuxから64ビットLinuxへのデータベースの移行」を参照してください。
以前のリリースのOracle DatabaseからOracle Database 11gリリース1(11.1)へのアップグレードの詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』を参照してください。次の各項では、既存のデータベースをアップグレードする前に確認する必要があるプラットフォーム固有のその他のアップグレード情報について説明します。
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注意: この項の情報は、リリース1(9.0.1)以降のOracle Databaseのアップグレードには適用されません。 |
AL24UTFFSSキャラクタ・セットを使用する既存のデータベースをアップグレードする場合は、事前にデータベース・キャラクタ・セットをUTF8にアップグレードする必要があります。既存のデータベース・キャラクタ・セットをアップグレードする前に、Character Set Scanner(csscan)ユーティリティを使用してデータを分析することをお薦めします。
Character Set Scannerユーティリティでは、データベース内のすべての文字データがチェックされ、キャラクタ・セットのエンコーディングを変更した場合の効果と問題点がテストされます。Character Set Scannerユーティリティを実行する前に、$ORACLE_HOME/libディレクトリを含めるようにプラットフォームの共有ライブラリ・パス環境変数を設定します。設定が必要な共有ライブラリ・パス環境変数はLD_LIBRARY_PATHです。
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注意: AL32UTF8は、XMLTypeデータに適したOracle Databaseキャラクタ・セットです。これは、有効なXML文字をすべてサポートするIANA登録済の標準UTF-8エンコーディングと同等です。Oracle Databaseのデータベース・キャラクタ・セットUTF8(ハイフンなし)をデータベース・キャラクタ・セットAL32UTF8またはキャラクタ・エンコーディングUTF-8と混同しないでください。データベース・キャラクタ・セットUTF8はAL32UTF8で置き換えられています。XMLデータにはUTF8を使用しないでください。UTF8でサポートされるのはUnicodeバージョン3.0以下のみで、有効なXML文字がすべてサポートされるわけではありません。AL32UTF8には、このような制限はありません。 XMLデータにデータベース・キャラクタ・セットUTF8を使用すると、リカバリ不能なエラーが発生したり、セキュリティに悪影響を及ぼしたりする可能性があります。データベース・キャラクタ・セットでサポートされていない文字がinput-document要素名に表示される場合は、置換文字(通常は疑問符)で置き換えられます。このため、解析が終了して例外が発生します。 |
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関連項目: キャラクタ・セット・サポートの詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。 |
Red Hat Enterprise Linux 2.1にOracle Databaseのリリース8.1.7、9.0.1、9.2.0、または10.1がインストールされている場合、それらのデータベースをアップグレードする前に、オペレーティング・システムをRed Hat Enterprise Linux 3(update 4)にアップグレードする必要があります。アップグレードは、次のいずれかの手順に従って行います。
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関連項目: 『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』 |
オペレーティング・システムをアップグレードします。次に、手動またはOracle Database Upgrade Assistantでデータベースをアップグレードします。オペレーティング・システムのアップグレード中にデータベース環境を保持する方法の詳細は、次のURLから参照できます。
http://www.oracle.com/technology/tech/linux/pdf/rhel_23_upgrade.pdf
データベース・ファイルをコピーします。ここでは、次の手順で処理を実行します。
Red Hat Enterprise Linux 2.1を実行しているコンピュータからRed Hat Enterprise Linux 3.0を実行しているコンピュータへデータベース・ファイルをコピーします。
Red Hat Enterprise Linux 3.0を実行しているコンピュータで制御ファイルを再作成します。
データベースを手動でアップグレードします。
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注意: この方法では、Oracle Database Upgrade Assistantは使用できません。ただし、前のデータベースに戻す処理は容易になります。 |
エクスポート/インポート・ユーティリティを使用して、データベースをアップグレードします。