この章では、Oracle Universal Installerを起動する前に完了しておく必要がある作業について説明します。作業の内容は次のとおりです。
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注意: このマニュアルには、Linuxの各種プラットフォームにOracle Client 11gリリース1(11.1)をインストールするために必要な情報が含まれています。Oracle Client 11gをインストールするプラットフォームに関連する情報を必ず確認してください。 |
Oracleソフトウェアをインストールする前に、rootユーザーとしていくつかの作業を完了する必要があります。rootユーザーとしてログインするには、次の手順のいずれかを実行します。
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注意: サイレント・モードのインストールを実行する場合を除き、X Window Systemワークステーション、Xターミナル、またはXサーバーがインストールされているPCやその他システムからソフトウェアをインストールする必要があります。サイレント・モードのインストールの詳細は、付録Aを参照してください。 |
X Window SystemワークステーションまたはXターミナルからソフトウェアをインストールする場合は、次の手順を実行します。
Xターミナル(xterm)など、ローカル・ターミナル・セッションを開始します。
ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、次のコマンドを入力して、リモート・ホストでのローカルのXサーバーのXアプリケーションの表示を可能にします。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
次に例を示します。
$ xhost somehost.us.example.com
ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、ssh、rlogin、またはtelnetコマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。
$ telnet fully_qualified_remote_host_name
rootユーザーとしてログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをrootに切り替えます。
$ sudo sh password: #
Xサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCまたは他のシステムからソフトウェアをインストールする場合の手順は、次のとおりです。
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注意: この手順の実行に関する詳細は、必要に応じてXサーバーのドキュメントを参照してください。使用しているXサーバーのソフトウェアによっては、別の順序で作業を実行する必要がある場合があります。 |
Xサーバー・ソフトウェアを開始します。
Xサーバー・ソフトウェアのセキュリティ設定を、リモート・ホストでローカル・システムのXアプリケーションを表示できるように構成にします。
ソフトウェアをインストールするリモート・システムに接続し、そのシステム上でXターミナル(xterm)などのターミナル・セッションを開始します。
rootユーザーとしてリモート・システムにログインしていない場合は、次のコマンドを入力し、ユーザーをrootに切り替えます。
$ sudo sh password: #
システムは、次のOracle Database Client 11gリリース1の最小ハードウェア要件を満たしている必要があります。
Oracle Database Client 11gリリース1のメモリー要件は次のとおりです。
256MB以上のRAM。
RAMサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# grep MemTotal /proc/meminfo
RAMのサイズが必要サイズより小さい場合は、先に進む前にメモリーを増設する必要があります。
次の表では、インストールされているRAMと構成済スワップ領域要件の関連を示します。
| 使用可能なRAM | 必要なスワップ領域 |
|---|---|
| 257MB〜512MB | RAMのサイズの2倍 |
| 513MB〜2048MB | RAMのサイズの1.5倍 |
| 2049MB〜8192MB | RAMのサイズと同じ |
| 8192MB超 | RAMのサイズの0.75倍 |
構成済スワップ領域のサイズを確認するには、次のコマンドを入力します。
# grep SwapTotal /proc/meminfo
必要に応じて、オペレーティング・システムのドキュメントを参照して追加のスワップ領域の構成方法を確認してください。
次のコマンドを入力して、使用可能なRAMおよびスワップ領域を確認します。
# free
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注意: 使用可能なRAMおよびスワップ領域については、値を確定する前に、複数の値を取得することをお薦めします。これは、ユーザーとコンピュータとの対話によって使用可能なRAMおよびスワップ領域が常に変化しているためです。 |
そのシステム・アーキテクチャでソフトウェアを実行できるかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# uname -m
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注意: このコマンドにより、プロセッサ・タイプが表示されます。プロセッサのアーキテクチャが、インストールするOracleソフトウェアのリリースと一致することを確認します。期待する出力が表示されない場合は、このシステムにソフトウェアをインストールできません。 |
Oracle Database Client 11gリリース1のディスク領域要件は次のとおりです。
/tmpディレクトリでのクライアント・インストールの最低ディスク領域要件は、130MBです。
/tmpディレクトリ内の使用可能なディスク領域の量を確認するには、次のコマンドを入力します。
# df -k /tmp
/tmpディレクトリの使用可能な空きディスク領域が400MB未満の場合は、次の手順のいずれかを実行します。
ディスク領域の要件が満たされるように、/tmpディレクトリから不要なファイルを削除します。
oracleユーザーの環境を設定するときに(後述)、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。
/tmpディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。ファイル・システムの拡張については、必要に応じて、システム管理者に連絡してください。
インストール・タイプに応じてOracleソフトウェア用に34〜820MBのディスク領域が必要です。
次のコマンドを入力して、使用可能な空きディスク領域のサイズを確認します。
# df -k
次に、SQL DeveloperのCPU、メモリー、ディスプレイの推奨要件を示します。
| リソース | 推奨 |
|---|---|
| メモリー | 1GBのRAM(推奨)、256MBのRAM(最低) |
| ディスプレイ | 65536色、1024x768以上の解像度 |
インストールする製品に応じて、次のソフトウェアがシステムにインストールされているかどうかを確認します。
|
注意: Oracle Universal Installerは、システムをチェックして、リストに示されている要件を満たしているかどうかを検証します。これらのチェックに合格するために、Oracle Universal Installerを起動する前に要件を確認してください。 |
次に、Oracle Database Client 11gリリース1のオペレーティング・システム要件を示します。
Linux x86およびLinux x86-64の場合:
Asianux 2.0
Asianux 3.0
Oracle Enterprise Linux 4.0
Oracle Enterprise Linux 5.0
Red Hat Enterprise Linux 4.0
Red Hat Enterprise Linux 5.0
SUSE Linux Enterprise Server 10.0
インストールされているLinuxのバージョンを確認するには、次のコマンドを入力します。
# cat /proc/version
|
注意: サポートされているのは、前述の一覧に示したディストリビューションおよびバージョンのみです。他のバージョンのLinuxには、このソフトウェアをインストールしないでください。 |
Oracle Database Client 11gリリース1のカーネル要件は次のとおりです。
Asianux 2、Oracle Enterprise Linux 4.0およびRed Hat Enterprise Linux 4.0の場合:
2.6.9
Asianux 3、Oracle Enterprise Linux 5.0およびRed Hat Enterprise Linux 5.0の場合:
2.6.18
SUSE Linux Enterprise Server 10の場合:
2.6.16.21
必要なカーネルがインストールされているかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# uname -r
このコマンドをRed Hat Enterprise Linux 4.0システム上で実行した場合のサンプル出力を次に示します。
2.6.9-34.0.1.0.11.ELsmp
この例の出力では、システムのカーネル・バージョン(2.6.9)およびエラータ・レベル(34.0.1.0.11)を示しています。
カーネルのバージョンが前述の要件を満たしていない場合、カーネル更新の取得およびインストールについてはオペレーティング・システム・ベンダーに問い合せてください。
Oracle Database Client 11gリリース1のパッケージの要件は次のとおりです。
|
注意:
|
Linux x86の場合:
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| Asianux 2、Oracle Enterprise Linux 4.0およびRed Hat Enterprise Linux 4.0のパッケージ | 次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.15.92.0.2-18 compat-libstdc++-33.2.3-47.3 elfutils-libelf-0.97-5 elfutils-libelf-devel-0.97-5 gcc-3.4.5-2 gcc-c++-3.4.5-2 glibc-2.3.4-2.19 glibc-common-2.3.4-2.19 glibc-devel-2.3.4-2.19 glibc-headers-2.3.4-2.19 libaio-devel-0.3.105-2 libaio-0.3.105-2 libgcc-3.4.5 libstdc++-3.4.5-2 libstdc++-devel-3.4.5-2 make-3.80-5 sysstat-5.0.5 |
| Asianux 3、Oracle Enterprise Linux 5.0およびRed Hat Enterprise Linux 5.0のパッケージ | 次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.17.50.0.6-2.el5 compat-libstdc++-33-3.2.3-61 elfutils-libelf-0.125-3.el5 elfutils-libelf-devel-0.125 gcc-4.1.1-52 gcc-c++-4.1.1-52 glibc-2.5-12 glibc-common-2.5-12 glibc-devel-2.5-12 glibc-headers-2.5-12 libaio-0.3.106 libaio-devel-0.3.106 libgcc-4.1.1-52 libstdc++-4.1.1 libstdc++-devel-4.1.1-52.e15 make-3.81-1.1 sysstat-7.0.0 |
| SUSE Linux Enterprise Server 10 | 次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.16.91.0.5 compat-libstdc++-5.0.7 gcc-4.1.0 glibc-2.4-31.2 glibc-devel-2.4-31.2 ksh-93r-12.9 libaio-0.3.104 libaio-devel-0.3.104 libelf-0.8.5 libgcc-4.1.0 libstdc++-4.1.0 libstdc++-devel-4.1.0 make-3.80 sysstat-6.0.2 |
Linux x86-64の場合:
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| Asianux 2.0、Oracle Enterprise Linux 4.0およびRed Hat Enterprise Linux 4.0のパッケージ | 次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.15.92.0.2 compat-libstdc++-33-3.2.3 compat-libstdc++-33-3.2.3 (32 bit) elfutils-libelf-0.97 elfutils-libelf-devel-0.97 gcc-3.4.5 gcc-c++-3.4.5 glibc-2.3.4-2.19 glibc-2.3.4-2.19 (32 bit) glibc-common-2.3.4 glibc-devel-2.3.4 glibc-devel-2.3.4 (32-bit) libaio-0.3.105 libaio-0.3.105 (32 bit) libaio-devel-0.3.105 libgcc-3.4.5 libgcc-3.4.5 (32-bit) libstdc++-3.4.5 libstdc++-3.4.5 (32 bit) libstdc++-devel 3.4.5 make-3.80 sysstat-5.0.5 |
| Asianux 3.0、Oracle Enterprise Linux 5.0およびRed Hat Enterprise Linux 5.0のパッケージ | 次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.17.50.0.6 compat-libstdc++-33-3.2.3 compat-libstdc++-33-3.2.3 (32 bit) elfutils-libelf-0.125 elfutils-libelf-devel-0.125 gcc-4.1.1 gcc-c++-4.1.1 glibc-2.5-12 glibc-2.5-12 (32 bit) glibc-common-2.5 glibc-devel-2.5 glibc-devel-2.5-12 (32 bit) libaio-0.3.106 libaio-0.3.106 (32 bit) libaio-devel-0.3.106 libgcc-4.1.1 libgcc-4.1.1 (32 bit) libstdc++-4.1.1 libstdc++-4.1.1 (32 bit) libstdc++-devel 4.1.1 make-3.81 sysstat-7.0.0 |
| SUSE Linux Enterprise Server 10 | 次のパッケージ(またはそれ以降のバージョン)がインストールされている必要があります。
binutils-2.16.91.0.5 compat-libstdc++-5.0.7-22.2 gcc-4.1.0 gcc-c++-4.1.0 glibc-2.4-31.2 glibc-32bit-2.4-31.2 (32 bit) glibc-devel-2.4 glibc-devel-32bit-2.4 (32 bit) libaio-0.3.104 libaio-32bit-0.3.104 (32 bit) libaio-devel-0.3.104 libelf-0.8.5 libgcc-4.1.0 libstdc++-4.1.0 libstdc++-devel-4.1.0 make-3.80 sysstat-6.0.2 |
必要なパッケージがインストールされているかどうかを確認するには、次のようなコマンドを入力します。
# rpm -q package_name
パッケージがインストールされていない場合は、Linuxのディストリビューション・メディアからインストールするか、LinuxベンダーのWebサイトから必要なパッケージのバージョンをダウンロードします。
次に、Oracle Database 11gリリース1におけるPro*C/C++、Oracle Call Interface、Oracle C++ Call InterfaceおよびOracle XML Developer's Kit(XDK)のコンパイラ要件を示します。
Intel C++コンパイラ9.1以降、および「パッケージ要件」の一覧に示されていたGNU CとC++コンパイラは、これらの製品で使用できるようにサポートされています。
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注意: Intel Compiler v9.1を使用してOracle C++ Call Interface(OCCI)アプリケーションを構築するには、gcc 3.4.5、gcc 4.0またはgcc 4.1標準テンプレート・ライブラリでのみ使用できます。Oracle XML Developer's Kitは、OCCIと同じコンパイラでサポートされます。 |
使用するコンポーネントに応じて、次のソフトウェアがインストールされていることを確認する必要があります。
ODBCを使用する場合は、最新のLinux用ODBCドライバ・マネージャをインストールする必要があります。ドライバ・マネージャは次のリンクからダウンロードしてインストールできます。
Linux RPMは、このサイトで入手できます。Oracle Databaseのインストールには、ODBCドライバ・マネージャは不要です。
Linux x86の場合
ODBCを使用するには、使用するオペレーティング・システムに応じて、次の32ビットODBC RPMも追加インストールする必要があります。
Asianux 2、Oracle Enterprise Linux 4およびRed Hat Enterprise Linux 4の場合:
unixODBC-2.2.11 (32 bit) or later unixODBC-devel-2.2.11 (32 bit) or later
Asianux 3、Oracle Enterprise Linux 5およびRed Hat Enterprise Linux 5の場合:
unixODBC-2.2.11 (32 bit) or later unixODBC-devel-2.2.11 (32 bit) or later
SUSE 10の場合:
unixODBC-32bit-2.2.11 (32 bit) or later unixODBC-devel-32bit-2.2.11 (32 bit) or later
Linux x86-64の場合
ODBCを使用するには、使用するオペレーティング・システムに応じて、次の64ビットODBC RPMも追加インストールする必要があります。
Asianux 2、Oracle Enterprise Linux 4およびRed Hat Enterprise Linux 4の場合:
unixODBC-2.2.11 (32 bit) or later unixODBC-devel-2.2.11 (64 bit) or later unixODBC-devel-2.2.11 (64 bit ) or later
Asianux 3、Oracle Enterprise Linux 5およびRed Hat Enterprise Linux 5の場合:
unixODBC-2.2.11 (32 bit) or later unixODBC-devel-2.2.11 (64 bit) or later unixODBC-devel-2.2.11 (64 bit ) or later
SUSE 10の場合:
unixODBC-32bit-2.2.11 (32 bit) or later unixODBC-2.2.11 (64 bit ) or later unixODBC-devel-2.2.11 (64 bit) or later
JNDI拡張機能付きSun JDK 1.5.0-06のJDKバージョンをOracle Java Database ConnectivityおよびOracle Call Interfaceドライバとともに使用できます。ただし、インストールに必須のものではありません。
WebブラウザがJavaScriptおよびHTML 4.0標準とCSS 1.0標準をサポートしている必要があります。次のWebブラウザはOracle Enterprise Manager Database Controlをサポートしています。
Netscape Navigator 7.2
Netscape Navigator 8.1
Mozillaバージョン1.7
Microsoft Internet Explorer 6.0 SP2
Microsoft Internet Explorer 7.0
Firefox 1.0.4
Firefox 1.5
Firefox 2.0
このシステムにOracleソフトウェアを初めてインストールするかどうかにより、またインストールする製品により、次に示すオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成が必要になる場合があります。
Oracle中央インベントリへの書込みアクセスが可能なグループ(oraInventory)に属している必要があります。
Oracleソフトウェアのインストール時のインストール・ログとトレース・ファイル。これらのファイルは、今後の参照のために関連するOracleホームにコピーされます。
Oracleのインストールに関するその他のメタデータ・インベントリ情報は個々のOracleホーム・インベントリ・ディレクトリに格納され、中央インベントリからは分離されます。
新規インストールでは、Oracle Universal Installerを使用して中央インベントリ・ディレクトリを作成することをお薦めします。デフォルトでは、/u01/appなどOFA構造に準拠してOracleパスを作成すると、中央インベントリはパスu01/app/oraInventoryに作成され、すべてのOracleインストールの所有者は、適切な権限を使用して、このディレクトリに書き込むことができます。
Oracleソフトウェア所有者ユーザー(通常はoracle)
Oracleソフトウェアをシステムに初めてインストールする場合は、このユーザーを作成する必要があります。このユーザーはインストール時にインストールされる全ソフトウェアの所有者となります。このユーザーには、プライマリ・グループとしてOracleインベントリ・グループを指定する必要があります。また、セカンダリ・グループは、OSDBAグループおよびOSOPERグループであることが必要です。
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注意: Oracleドキュメントでは、このユーザーはoracleユーザーと呼ばれます。 |
システム上のOracleソフトウェアの全インストールに対して、単一のOracleインベントリ・グループが必要です。初回インストール後は、そのシステムへの以降のすべてのOracleソフトウェア・インストールに、同一のOracleインベントリ・グループを使用する必要があります。ただし、インストールごとに異なるOracle所有者ユーザーを作成することは可能です。
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注意: 次の各項では、ローカル・ユーザーおよびグループの作成方法について説明します。ローカル・ユーザーおよびグループを作成するかわりに、Network Information Services(NIS)などのディレクトリ・サービスに適切なユーザーおよびグループを作成できます。ディレクトリ・サービスの使用方法は、システム管理者に問い合せるか、オペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。 |
次の各項では、ローカル・ユーザーおよびグループの作成方法について説明します。
Oracleインベントリ・グループがまだ存在しない場合は、これを作成する必要があります。次の項目ごとに、Oracleインベントリ・グループが存在する場合の名前の確認方法、および必要な場合の作成方法を説明します。
Oracleソフトウェアをシステムに初めてインストールするときには、Oracle Universal InstallerによりoraInst.locファイルが作成されます。このファイルでは、Oracleインベントリ・グループ名(通常oinstall)およびOracleインベントリ・ディレクトリのパスが識別されます。oraInst.locファイルには、次のような内容が含まれます。
inventory_loc=central_inventory_location inst_group=group
前述の例では、central_inventory_locationがOracle中央インベントリの場所、groupが中央インベントリへの書込み権限のあるグループ名を示します。
既存のOracleインベントリがある場合は、すべてのOracleソフトウェアのインストールで同じOracleインベントリを使用し、インストールに使用するすべてのOracleソフトウェア・ユーザーにこのディレクトリへの書込み権限があることを確認してください。
Oracleインベントリ・グループが存在するかどうかを確認するには、次のコマンドを入力します。
# more /etc/oraInst.loc
oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oraInventory inst_group=oinstall
前述の出力例は、次の内容を示します。
inventory_locグループは、Oracleインベントリの場所を示します。
inst_groupパラメータは、Oracleインベントリ・グループ名(この例ではoinstall)を示します。
Oracleインベントリ・グループの作成
oraInst.locファイルが存在しない場合は、次のコマンドを入力してOracleインベントリ・グループを作成します。
# /usr/sbin/groupadd oinstall
次の状況では、Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する必要があります。
Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合。たとえば、これがシステムに対するOracleソフトウェアの最初のインストールの場合。
Oracleソフトウェア所有者ユーザーは存在するが、異なるオペレーティング・システム・ユーザーを使用する場合。
oracleという名前のOracleソフトウェア所有者ユーザーが存在するかどうかを判別するには、次のコマンドを入力します。
# id oracle
oracleユーザーが存在する場合、このコマンドからの出力は、次のようになります。
uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)
ユーザーが存在する場合、既存のユーザーを使用するか、または他のoracleユーザーを作成するかを決定します。既存のユーザーを使用する場合は、そのユーザーのプライマリ・グループがOracleインベントリ・グループであることを確認してください。詳細は、次の項のいずれかを参照してください。
|
注意: 必要に応じて、既存のユーザーの使用または変更の前にシステム管理者に連絡してください。 |
既存のOracleソフトウェア所有者ユーザーを使用し、ユーザーのプライマリ・グループがOracleインベントリ・グループの場合、「必要なソフトウェア・ディレクトリの識別」を参照してください。
既存のユーザーを変更するには、「Oracleソフトウェア所有者ユーザーの変更」を参照してください。
ユーザーを作成する場合は、次の項を参照してください。
Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合や、新しいOracleソフトウェア所有者ユーザーが必要な場合は、次の手順で作成します。次の手順では、oracleという名前を持つユーザーが存在しない場合は、それを使用します。
oracleユーザーを作成するには、次のようなコマンドを入力します。
# /usr/sbin/useradd -g oinstall[ -G dba]oracle
各項目の意味は次のとおりです。
-gオプションは、プライマリ・グループを指定します。oinstallなど、Oracleインベントリ・グループを指定する必要があります。
-Gオプションはオプションのセカンダリ・グループであるOSOPERグループ(たとえばdba)を指定します。
# passwd oracle
続行するには、「必要なソフトウェア・ディレクトリの識別」を参照してください。
Oracleソフトウェア用に次のディレクトリを識別または作成する必要があります。
Oracleベース・ディレクトリは、Oracleソフトウェア・インストールの最上位ディレクトリです。これは、Microsoft WindowsシステムでのOracleソフトウェアのインストールに使用されるC:\Oracleディレクトリと類似しています。Linuxシステムでは、Optimal Flexible Architecture(OFA)のガイドラインによって、次に示すものと類似したパスをOracleベース・ディレクトリに使用することが推奨されています。
/mount_point/app/oracle_sw_owner
mount_pointは、Oracleソフトウェアが格納されるファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリです。
このマニュアルの例では、マウント・ポイント・ディレクトリに/u01を使用しています。ただし、/oracleまたは/opt/oracleなど、別のディレクトリも選択できます。
oracle_sw_ownerは、oracleなど、Oracleソフトウェア所有者のオペレーティング・システム・ユーザー名です。
すべてのOracle製品を含むORACLE_BASEフォルダを指定する必要があります。
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注意: 既存のOracleベースがある場合は、既存のものを使用ドロップダウン・ボックスから選択できます。デフォルトでは、ドロップダウン・ボックスには、選択したOracleベースの既存の値が含まれます。詳細は、「Oracle Clientソフトウェアのインストール」を参照してください。Oracleベースがない場合は、リスト・ボックスでテキストを編集し、新規作成できます。 |
同じOracleベース・ディレクトリを複数のインストールに使用したり、個別のOracleベース・ディレクトリを異なるインストール用に作成したりできます。異なるオペレーティング・システム・ユーザーが同じシステム上にOracleソフトウェアをインストールする場合、各ユーザーは個別のOracleベース・ディレクトリを作成する必要があります。次に示すOracleベース・ディレクトリの例は、すべて同じシステムに存在させることが可能です。
/u01/app/oracle /u01/app/orauser /opt/oracle/app/oracle
次の各項では、インストールに適した既存のOracleベース・ディレクトリの識別方法、および必要な場合のOracleベース・ディレクトリの作成方法について説明します。
Oracleベース・ディレクトリを作成するか既存のディレクトリを使用するかにかかわらず、ORACLE_BASE環境変数を設定して、そのディレクトリのフルパスを指定する必要があります。
Oracleインベントリ・ディレクトリ(oraInventory)には、システム上にインストールされたすべてのソフトウェアのインベントリが格納されます。このディレクトリは、単一システム上にインストールされたすべてのOracleソフトウェアに必須であり、共有のものです。既存のOracleインベントリ・パスがある場合は、Oracle Universal InstallerはそのOracleインベントリを使用します。
このシステムにOracleソフトウェアを初めてインストールする場合、Oracle Universal Installerは、/u01/appなどu[01-09]/appフォーマットでOFA準拠のパスを作成したかどうかを確認します。また、インストールを実行しているユーザーがそのパスへの書込み権限があるかどうかも確認します。すべてを満たしている場合、Oracle Universal Installerはパス/u[01-09]/app/oraInventoryにOracleインベントリ・ディレクトリを作成します。次に例を示します。
/u01/app/oraInventory
oracleユーザーに$ORACLE_BASE環境変数を設定している場合、Oracle Universal InstallerはOracleインベントリ・ディレクトリをパス$ORACLE_BASE/../oraInventoryに作成します。たとえば、$ORACLE_BASEが/opt/oracle/11に設定されている場合、Oracleインベントリ・ディレクトリはパス/opt/oracle/oraInventoryに作成されます。
OFA準拠パスも作成しておらず、$ORACLE_BASEも設定していない場合、Oracleインベントリ・ディレクトリはインストールを実行するユーザーのホーム・ディレクトリに配置されます。次に例を示します。
/home/oracle/oraInventory
Oracle Universal Installerでは、指定したディレクトリが作成され、それに対する適切な所有者、グループおよび権限が設定されます。ディレクトリを作成する必要はありません。
|
注意: すべてのOracleソフトウェア・インストールはこのディレクトリに依存します。ディレクトリを必ず定期的にバックアップしてください。システムからすべてのOracleソフトウェアを完全に削除した場合を除き、このディレクトリは削除しないでください。 |
Oracleホーム・ディレクトリは、特定のOracle製品のソフトウェアをインストールするために選択するディレクトリです。異なるOracle製品、または同じOracle製品の異なるリリースは、個別のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。Oracle Universal Installerを実行すると、このディレクトリへのパスや識別する名前の指定を求めるプロンプトが表示されます。指定するディレクトリは、Oracleベース・ディレクトリのサブディレクトリである必要があります。Oracleホーム・ディレクトリには、次のようなパスを指定することをお薦めします。
$ORACLE_BASE/product/11.1.0/client_1
Oracle Universal Installerは、指定したディレクトリ・パスをOracleベース・ディレクトリの下に作成します。また、適切な所有者、グループおよび権限も設定されます。このディレクトリを作成する必要はありません。
|
注意: インストール時には、事前定義済の権限が適用された既存のディレクトリを、Oracleホーム・ディレクトリとして指定しないでください。指定した場合、ファイルおよびグループの所有権のエラーによりインストールが失敗する可能性があります。 |
インストールを開始する前に、既存のOracleベース・ディレクトリを識別するか、必要に応じて作成する必要があります。この項の内容は、次のとおりです。
|
注意: システムに他のOracleベース・ディレクトリが存在する場合にも、Oracleベース・ディレクトリを作成するように選択できます。 |
既存のOracleベース・ディレクトリは、OFAガイドラインに準拠するパスを持たない可能性があります。ただし、既存のOracleインベントリ・ディレクトリまたは既存のOracleホーム・ディレクトリを識別する場合、通常は次のようにOracleベース・ディレクトリを識別できます。
既存のOracleインベントリ・ディレクトリの識別
次のコマンドを入力してoraInst.locファイルの内容を表示します。
# more /etc/oraInst.loc
oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドの出力は次のようになります。
inventory_loc=/u01/app/oraInventory inst_group=oinstall
inventory_locパラメータは、Oracleインベントリ・ディレクトリ(oraInventory)を識別します。oraInventoryディレクトリの親ディレクトリは、通常、Oracleベース・ディレクトリです。前述の例では、/u01/app/oracleはOracleベース・ディレクトリです。
次のコマンドを入力してoratabファイルの内容を表示します。
# more /etc/oratab
oratabファイルが存在する場合、このファイルには、次のような行が含まれます。
*:/u03/app/oracle/product/11.1.0/db_1:N *:/opt/orauser/infra_904:N *:/oracle/9.2.0:N
各行に指定されたディレクトリ・パスは、Oracleホーム・ディレクトリを示します。使用するOracleソフトウェア所有者のユーザー名が末尾に付いているディレクトリ・パスは、Oracleベース・ディレクトリとして有効な選択です。前述の例で、oracleユーザーを使用してソフトウェアをインストールする場合、次のディレクトリのどちらかを選択できます。
/u03/app/oracle /oracle
|
注意: 可能であれば、最初のパス(/u03/app/oracle)のようなディレクトリ・パスを選択します。このパスは、OFAガイドラインに準拠しています。 |
既存のOracleベース・ディレクトリの識別
Oracleホーム・ディレクトリを特定した後は、次のコマンドを発行してOracleベースの場所を確認します。
cat inventory/ContentsXML/oraclehomeproperties.xml
続行する手順は、次のとおりです。
Oracleベース・ディレクトリが存在し、これを使用する場合は、「oracleユーザーの環境の構成」を参照してください。
この後の項でoracleユーザーの環境を構成する際に、ORACLE_BASE環境変数を設定して選択したディレクトリを指定します。
Oracleベース・ディレクトリがシステム上に存在しないか、Oracleベース・ディレクトリを作成する場合、次の項を参照してください。
Oracleベース・ディレクトリを作成する前に、ディスク領域がある適切なファイル・システムを識別する必要があります。
適切なファイル・システムを識別するには、次の手順を実行します。
マウント済の各ファイル・システム上の空きディスク領域を判別するには、次のコマンドを使用します。
# df -k
表示から、適切な空き領域を持つファイル・システムを識別します。
指定したファイル・システム用のマウント・ポイント・ディレクトリの名前を書き留めます。
Oracleベース・ディレクトリを作成し、適切な所有者、グループ、および権限を指定する手順は、次のとおりです。
次のようなコマンドを入力して、識別したマウント・ポイント・ディレクトリ内の推奨サブディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよびそれらの権限を設定します。
# mkdir -p /mount_point/app # chown -R oracle:oinstall /mount_point/app # chmod -R 775 /mount_point/app/
次に例を示します。
# mkdir -p /u01/app # chown -R oracle:oinstall /u01/app # chmod -R 775 /u01/app/
この章の後の部分でoracleユーザーの環境を構成するときには、ORACLE_BASE環境変数を設定して、作成したOracleベース・ディレクトリを指定します。
Oracle Universal Installerはoracleアカウントから実行します。ただし、Oracle Universal Installerを起動する前に、oracleユーザーの環境を構成する必要があります。環境を構成するには、次のことが必要です。
oracleユーザーの環境を設定する手順は、次のとおりです。
たとえば、Xターミナル(xterm)など、新規ターミナル・セッションを開始します。
次のコマンドを入力し、Xウィンドウ・アプリケーションがこのシステム上に表示されることを確認します。
$ xhost fully_qualified_remote_host_name
次に例を示します。
$ xhost somehost.us.example.com
ソフトウェアをインストールするシステムにまだログインしていない場合は、そのシステムにoracleユーザーとしてログインします。
oracleユーザーとしてログインしていない場合は、ユーザーをoracleに切り替えます。
$ su - oracle
oracleユーザーのデフォルト・シェルを確認するには、次のコマンドを入力します。
$ echo $SHELL
シェル起動スクリプトを実行するには、次のいずれかのコマンドを入力します。
Bashシェルの場合:
$ . ./.bash_profile
BourneまたはKornシェルの場合:
$ . ./.profile
Cシェルの場合:
% source ./.login
ローカル・コンピュータにソフトウェアをインストールしない場合は、リモート・コンピュータで次のコマンドを実行して、DISPLAY変数を設定します。
Bourne、BashまたはKornシェルの場合:
$ export DISPLAY=local_host:0.0
Cシェルの場合:
% setenv DISPLAY local_host:0.0
この例で、local_hostは、Oracle Universal Installerの表示に使用するローカル・コンピュータのホスト名またはIPアドレスです。
リモート・コンピュータで次のコマンドを実行して、シェルおよびDISPLAY環境変数が正しく設定されているかどうかをチェックします。
echo $SHELL echo $DISPLAY
今度は、Xアプリケーションを有効にするため、ローカル・コンピュータで次のコマンドを実行します。
$ xhost + fully_qualified_remote_host_name
Xアプリケーションの表示が正しく設定されていることを確認するには、オペレーティング・システムに付属のX11ベースのプログラム(xclockなど)を実行します。
$ xclock_path
この例では、xclock_pathがディレクトリ・パスです。たとえば、xclockは/usr/X11R6/bin/xclocksにあります。DISPLAY変数が正しく設定されていれば、xclockがコンピュータ画面に表示されます。
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関連項目: 追加の情報は、PC-X Serverまたはオペレーティング・システム・ベンダーのドキュメントを参照してください。 |
/tmpディレクトリの空きディスク領域が400MBに満たないことが確認された場合は、400MB以上の空き領域があるファイル・システムを識別し、このファイル・システムの一時ディレクトリを指定するようにTMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。
マウント済の各ファイル・システム上の空きディスク領域を判別するには、次のコマンドを使用します。
# df -k /tmp
必要に応じて、次のようなコマンドを入力し、識別したファイル・システム上に一時ディレクトリを作成し、そのディレクトリに適切な権限を設定します。
$ sudo mkdir /mount_point/tmp $ sudo chmod a+wr /mount_point/tmp # exit
次のようなコマンドを入力し、TMPおよびTMPDIR環境変数を設定します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ TMP=/mount_point/tmp $ TMPDIR=/mount_point/tmp $ export TMP TMPDIR
Cシェルの場合:
% setenv TMP /mount_point/tmp % setenv TMPDIR /mount_point/tmp
次のようなコマンドを入力し、ORACLE_BASEおよびORACLE_SID環境変数を設定します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ ORACLE_BASE=/u01/app/oracle $ ORACLE_SID=sales $ export ORACLE_BASE ORACLE_SID
Cシェルの場合:
% setenv ORACLE_BASE /u01/app/oracle % setenv ORACLE_SID sales
これらの例で、/u01/app/oracleは前に作成または識別したOracleベース・ディレクトリ、salesはデータベースの呼び名(通常は5文字以内)です。
次のコマンドを入力して、ORACLE_HOMEおよびTNS_ADMIN環境変数が設定されていないことを確認します。
Bourne、Bash、またはKornシェルの場合:
$ unset ORACLE_HOME $ unset TNS_ADMIN
Cシェルの場合:
% unsetenv ORACLE_HOME % unsetenv TNS_ADMIN
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注意: ORACLE_HOME環境変数が設定されている場合、Oracle Universal Installerはその環境変数でOracleホーム・ディレクトリのデフォルト・パスとして指定されている値を使用します。ただし、ORACLE_BASE環境変数をユーザーが設定する場合は、ORACLE_HOME環境変数を設定せずに、Oracle Universal Installerから提示されるデフォルト・パスを選択することをお薦めします。 |