ヘッダーをスキップ
Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1)for Linux and UNIX Systems
E05832-04
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

3 Database Configuration Assistantを使用したOracle Real Application Clustersデータベースの作成

この章では、Database Configuration Assistant(DBCA)をスタンドアロン・モードで使用して、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)データベースを作成および削除する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

3.1 Oracle RACでのDatabase Configuration Assistantの使用

次に、DBCAの主なデータベース機能を示します。

次に、DBCAの主なASM機能を示します。


参照:

  • スタンドアロン・モードでのDBCAの使用については、「DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成」を参照してください。

  • リスナーの構成などで問題が発生した場合の解決およびLightweight Directory Access Protocol(LDAP)対応のディレクトリ・サポートの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。


3.2 Database Configuration Assistantのメリット

DBCAを使用してOracle RACデータベースを作成することをお薦めします。事前構成済データベースを使用すると、自動ストレージ管理(ASM)、サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)、自動UNDO管理などの機能に合わせて環境を最適化できるためです。また、DBCAでは、必要に応じて新しいASMディスク・グループを作成するページが提供されています。ASMまたはクラスタ・ファイル・システム記憶域を使用する場合は、DBCAによって自動バックアップも構成されます。このバックアップは、フラッシュ・リカバリ領域を使用します。

DBCAを使用すると、データベースの作成時にサイト固有の表領域を作成できます。DBCAテンプレートとは異なるデータ・ファイル要件がある場合は、DBCAによってデータベースを作成し、後でデータ・ファイルを変更します。また、データベースの作成時に、ユーザー定義のスクリプトを実行することもできます。

また、DBCAは、クラスタ管理ツールなど、Oracleの様々な高可用性機能を使用できるOracle RAC環境を構成します。DBCAは、定義した構成のサポートに必要なすべてのデータベース・インスタンスも起動します。

3.3 以前のリリースからのリスナーの自動移行

システムにOracle Database 10gリリース10.1がインストールされている場合に、共存させたり、リリース10.1またはリリース10.2をアップグレードするために、Oracle Database 11gリリース1(11.1)をインストールすると、ほぼすべてのインストール・タイプで、Oracle Database 10gリリース10.1のリスナーが11gリリース1(11.1)のOracleホームに自動的に移行されます。移行時に、IPCキー値EXTPROCの既存のリスナーと同じTCP/IPポートを使用して、デフォルトのOracle Net Listenerが構成および起動されます。このプロセスは、次のいずれかの場合に発生します。

このリスナー移行プロセスによって、既存のOracleホームのリスナーが停止され、新しいOracleホームからリスナーが再起動されます。移行時には、移行中のリスナーに登録されているいずれのデータベースにもクライアント・アプリケーションを接続できない場合があります。

3.4 DBCAの要件の検証

Oracle DatabaseおよびOracle RACを正常に作成するための準備がシステムで完了しているかどうかを検証するには、次のコマンド構文を使用してクラスタ検証ユーティリティ(CVU)のコマンドを入力します。

/CRS_home/bin/cluvfy.sh stage -pre dbcfg -n node_list -d Oracle_home [-verbose]

前述の構文例で、CRS_home変数はOracle Clusterwareホーム、node_list変数はクラスタ内のノードのカンマ区切りリスト、Oracle_home変数はOUIでデータベースを作成または変更するOracleホーム・ディレクトリのパスです。

たとえば、node1およびnode2で構成され、CRSホームのパスが/u01/app/crs/、Oracleホームのパスが/u01/app/oracle/product/11.1/db1の2ノードのクラスタのシステムで、Oracle DatabaseおよびOracle RACのインストールのための準備が完了しているかどうかを検証するには、次のコマンドを入力します。

$ /u01/app/crs/bin/cluvfy stage -pre dbcfg -n node1,node2 -d\
/u01/app/oracle/product/11.1/db1

-verboseオプションを選択すると、CVUによるシステム検証の進捗状況および検証結果の詳細を表示できます。

CVUのサマリーにクラスタ検証の失敗が表示された場合は、該当するシステム構成手順を確認および修正して、再度テストを実行します。

cluvfy.sh stage -pre dbcfgコマンドでは、次の項目が検証されます。

3.5 DBCAを使用したOracle RACデータベースの作成

DBCAを使用して、ASMまたはクラスタ・ファイル・システムのないスタンドアロン・モードでデータベースを作成するには、共有ストレージ・デバイスを構成しておく必要があります。さらに、Oracle Net Configuration Assistant(NetCA)を起動してOracle Netのlistener.oraファイルを構成しておく必要があります。

事前構成済データ・ファイルを使用するDBCAテンプレートを選択し、ASMまたはクラスタ・ファイル・システムを使用しない場合、DBCAはデータベースの作成時に、まず各表領域に対応する共有ストレージ・デバイスが作成されているかどうかを検証します。共有ストレージ・デバイスを構成していなかった場合はこれを構成し、DBCAの「記憶域」ページでDBCAが提示するデフォルトのデータ・ファイル名をデバイス名に置き換えてから、データベース作成を継続する必要があります。

DBCAを起動するには、oracleユーザーとして、Oracle RACがインストールされているノードのいずれかに接続し、SSH鍵をメモリーにロードして、$ORACLE_HOME/binディレクトリからdbcaコマンドを入力します。


注意:

Oracle RAC環境では、DBCAを起動する端末セッション用にSSH鍵をメモリーにロードする必要があります。SSH鍵をロードしていない場合、DBCAの起動時にユーザー等価関係エラーが表示されます。システムでSSHにパス・フレーズを使用している場合、SSH鍵をロードするためにパス・フレーズを指定する必要があります。

SSH鍵をロードするには、次のコマンドを使用します。

$ exec /usr/bin/ssh-agent $SHELL
$ /usr/bin/ssh-add

プロンプトに従って、パス・フレーズを指定します。これで、DBCAを起動できるようになります。


DBCAを起動すると、最初に、Oracle RACデータベースを選択するオプションを含む、Oracle RAC用の「ようこそ」ページが表示されます。このOracle RAC用の「ようこそ」ページは、DBCAを起動したOracleホームがクラスタにインストールされている場合にのみ、DBCAによって表示されます。

Oracle RACの「ようこそ」ページが表示されたら、DBCAのプロンプトに従って情報を指定します。必要に応じて、「ヘルプ」をクリックします。

DBCAによってOracle RAC用の「ようこそ」ページが表示されなかった場合は、Oracleホームがクラスタにインストールされているかどうかを検出できなかったことを示しています。この場合は、OUIインベントリが/etc/oraInst.locディレクトリに正しく配置され、oraInventoryファイルが破損していないことを確認します。また、次のCVUコマンド構文を使用してクラスタウェア診断を実行します。

/CRS_home/bin/cluvfy/runcluvfy.sh stage -post crsinst -n nodelist.

たとえば、マウント・ポイント/u01/app/crsと、ノードnode1およびnode2で構成されている場合は、次のコマンドを実行します。

$ /u01/app/crs/bin/cluvfy.sh stage -post crsinst -n node1,node2

DBCAを使用する場合は、次の事項に注意してください。

DBCAのプロンプトに従って作業を行い、「サマリー」ダイアログ・ボックスの情報を確認して「OK」をクリックすると、DBCAによって次の処理が行われます。


注意:

データベースを作成した後で、そのデータベースにOracle Database製品をさらにインストールする場合は、Oracle Universal Installerが特定の実行可能ファイルおよびライブラリを再リンクできるように、追加の製品をインストールする前に、Oracleホームで実行されているすべてのプロセスを停止する必要があります。詳細は、付録E「既存のOracle Real Application Clustersデータベースでのプロセスの停止方法」を参照してください。

3.6 DBCAを使用したOracle RACデータベースの削除

この項では、DBCAを使用したOracle RACデータベースの削除方法について説明します。この手順を実行すると、データベースが削除され、データベースの初期化パラメータ・ファイル、インスタンス、OFA構造およびOracleネットワーク構成が削除されます。ただし、RAWデバイスまたはRAWパーティションにあるデータ・ファイルは削除されません。

DBCAを使用してデータベースを削除するには、次の作業を行います。

  1. いずれかのノードでDBCAを起動します。

    • $ORACLE_HOME/binディレクトリからDBCAコマンドを実行します。

    DBCAの「ようこそ」ページが表示されます。

  2. 「Oracle Real Application Clusters」を選択して「次へ」をクリックします。

    「次へ」をクリックすると「操作」ページが表示されます。

  3. 「データベースの削除」を選択して「次へ」をクリックします。DBCAの「クラスタ・データベースのリスト」ページが表示されます。

  4. ユーザーIDおよびパスワードにオペレーティング・システムの認証がない場合、「クラスタ・データベースのリスト」ページにユーザー名およびパスワードを入力するフィールドが表示されます。このフィールドが表示されたら、SYSDBA権限のあるユーザー・アカウントのユーザーIDおよびパスワードを入力します。

  5. 削除するデータベースを選択し、「終了」をクリックします。

    「終了」をクリックすると、そのデータベースおよびインスタンスの削除を確認するダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 「OK」をクリックすると、データベース本体と関連ファイル、サービスおよび環境設定の削除が開始されます。「取消」をクリックすると、操作が中止されます。

「OK」をクリックすると、DBCAは操作を継続して、このデータベースに関連するすべてのインスタンスを削除します。DBCAは、パラメータ・ファイル、パスワード・ファイルおよびoratabエントリも削除します。

この時点で、次の作業が完了しました。