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Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1)for Linux and UNIX Systems
E05832-04
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4 Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順

この章では、Oracle Database 11gリリース1(11.1)およびOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)ソフトウェアをインストールした後に実行する、インストール後の作業について説明します。

この章の内容は次のとおりです。


注意:

この章では、基本的な構成についてのみ説明します。より高度な構成およびチューニング情報については、Oracle Databaseの管理者ガイドおよび製品の管理者ガイドとチューニング・ガイドを参照してください。また、インストール後の構成情報の詳細は、ご使用のプラットフォームに対応するOracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。

4.1 インストール後の必要な作業

インストールを完了したら、次の作業を実行する必要があります。

4.1.1 パッチの更新のダウンロードおよびインストール

OracleMetaLink Webサイトを参照して、インストールした環境に必要なパッチの更新を確認します。必要なパッチの更新をダウンロードするには、次の手順を実行します。

  1. Webブラウザを使用して、次のOracleMetaLink Webサイトを表示します。

    https://metalink.oracle.com

  2. OracleMetaLinkにログインします。


    注意:

    OracleMetaLinkの登録ユーザーでない場合は、「Register for MetaLink」をクリックして登録してください。

  3. OracleMetaLinkのメイン・ページで「Patches & Updates」をクリックします。

  4. 「Patches」セクションで「Simple Search」をクリックします。

  5. 次の情報を指定して、「Go」をクリックします。

    • 「Search By」フィールドで「Product or Family」を選択し、「RDBMS Server」を指定します。

    • 「Release」フィールドで現在のリリース番号を指定します。

    • 「Patch Type」フィールドで「Patchset/Minipack」を指定します。

    • 「Platform or Language」フィールドでご使用のプラットフォームを選択します。

  6. 「Results」リストで、Oracle Databaseの最新のパッチ・セットを見つけます。

    Oracle Databaseのパッチ・セットは、「Description」列の説明(Patchset x.x.x.x PATCH SET FOR ORACLE DATABASE SERVER)で確認できます。

  7. 「Patch」列のダウンロードするパッチの番号をクリックします。

  8. 「Patch Set」ページで「View README」 をクリックして、表示されるページを読みます。READMEページには、そのパッチ・セットに関する情報と、パッチの適用方法が記載されています。

  9. 「Patch Set」ページに戻って「Download」をクリックし、ファイルをシステムに保存します。

  10. Oracle Database 11gリリース1(11.1)に付属のunzipユーティリティを使用して、OracleMetaLinkからダウンロードしたOracleパッチの更新を解凍します。unzipユーティリティは$ORACLE_HOME/binディレクトリにあります。

4.1.2 Oracle製品の構成

多くのOracle製品およびオプションは、初めて使用する前に構成する必要があります。個々のOracle Database 11gリリース1(11.1)のデータベース製品またはオプションを使用する前に、Oracle Databaseインストール・メディアのDOCディレクトリから参照できるその製品のドキュメント・ライブラリ内のマニュアル、またはOTN Webサイトから入手できるマニュアルを参照してください。

4.1.3 シンボリック・リンクを使用したOCFS2からのインスタンス関連メモリー・マップ・ファイルの再配置

標準のローカル・ファイル・システムにOracle RACをインストールした場合、この項を読む必要はありません。

Oracle ClusterwareのインストールがOCFS2に作成されている場合は、ヘルス・チェック・ファイル(hc_*.dat)(通常は、$ORACLE_HOME/dbsにあります)をローカル・ファイル・システムに再配置し、そこに元のパスからシンボリック・リンクを作成する必要があります。これは、OCFS2バージョン1.2 for Linuxでは、これらのファイルを操作するためにOracleソフトウェアが使用する、書込み可能な共有mmapアクセスをサポートしていないためです。

ファイルを再配置するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Databaseインスタンスを停止します。

  2. $ORACLE_HOME/dbs/hc_*.datファイルをローカル・ファイル・システムのディレクトリに移動します。

  3. $ORACLE_HOME/dbsディレクトリからローカル・ファイル・システムにあるhc_*.datファイルへのシンボリック・リンクを作成します。

  4. Oracle Databaseインスタンスを再起動します。

4.2 インストール後の推奨する作業

この項では、インストール完了後に実行を推奨する作業について説明します。

4.2.1 インストール後の推奨するデータベース作業

Oracle RACをインストールした後で、次の作業を行うことをお薦めします。

4.2.1.1 root.shスクリプトのバックアップ

インストールの完了後に、root.shスクリプトをバックアップすることをお薦めします。同じOracleホーム・ディレクトリに他の製品をインストールすると、Oracle Universal Installer(OUI)は、インストール中に既存のroot.shスクリプトの内容を更新します。元のroot.shスクリプトの情報が必要になった場合は、root.shファイルのコピーから元に戻すことができます。

4.2.1.2 oracleユーザーの環境変数の設定

oracleユーザーのprofileファイルの各ノードで、環境変数ORACLE_BASEORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDを設定し、ORACLE_HOME/binをパス・ファイルに追加します。

次に例を示します。

export ORACLE_BASE=/u01/app/oracle
export ORACLE_HOME=/u01/app/oracle/11.1.0/db_1
PATH=$PATH:$ORACLE_HOME/bin
export ORACLE_SID=sales1

環境変数ORACLE_HOMEおよびORACLE_SIDを設定せずに、SQL*Plusなどのツールを使用しようとすると、これらの変数を設定するように求めるエラー・メッセージが表示されます。

4.2.1.3 すべてのPL/SQLモジュールの再コンパイル

データベースの作成またはアップグレード後に、utlrp.sqlスクリプトを実行することをお薦めします。このスクリプトを実行すると、パッケージ、プロシージャ、タイプなど、無効な状態になっている可能性があるすべてのPL/SQLモジュールが再コンパイルされます。この手順の実行は任意ですが、後日ではなくインストール時に実行することをお薦めします。

  1. 前の項「oracleユーザーの環境変数の設定」の説明に従って、oracleユーザーの環境を設定します。

  2. 次のコマンドを実行して、SQL*Plusを起動します。

    $ sqlplus "/ AS SYSDBA"
    
  3. utlrp.sqlスクリプトを実行します。

    SQL> @?/rdbms/admin/utlrp.sql
    

4.2.1.4 ユーザー・アカウントの設定

ユーザー・アカウントを任意に追加する設定の詳細は、Oracle Databaseの管理者ガイドを参照してください。

この章の手順を完了すると、第6章「Oracle Real Application Clusters環境でのサーバー・パラメータ・ファイルの構成」で説明する基本的な構成作業を実行できます。

4.2.2 Oracle Enterprise Manager Database Controlへのログイン

インストール中にOracle Enterprise Manager Database Controlを構成する場合は、それを使用してデータベースを管理できます。また、Oracle Enterprise Manager Grid Controlを使用して、データベースを管理できます。

Database Controlを使用するには、データベースをインストールしたノード上でDatabase Controlにアクセスする必要があります。別のクラスタ・ノードからDatabase Controlにログインする場合、そのノードでDatabase Controlインタフェースが起動されるようにOracle Enterprise Managerを再構成する必要があります。


参照:

再構成を実行する手順については、emcaコマンドライン・ヘルプを参照してください。

次の手順を実行してDatabase Controlにログインします。

  1. データベースをインストールしたノードで、Webブラウザを開いてDatabase ControlのURLにアクセスします。次のURL構文を使用します。

    https://host:port/em
    

    この例の意味は、次のとおりです。

    • hostは、Oracle Databaseをインストールしたコンピュータの名前です。

    • portは、インストール中にDatabase Control またはGrid Control用に予約されたポート番号です。

    使用する正しいポート番号がわからない場合は、ファイル$ORACLE_HOME/install/portlist.iniで次の行を検索します。そこには、割り当てられたポートが示されています。

    Enterprise Manager Console HTTP Port (db_name) = 1158
    

    インストールでは、はじめに使用可能なポートが5500から5519の範囲で予約されます。

    たとえば、ホストexampleにOracle DatabaseをインストールしてDatabase Controlがポート1158を使用する場合は、次のURLを使用します。

    https://example:1158/em
    

    Oracle Enterprise Managerによって、Database Controlのログイン・ページが表示されます。

  2. ユーザー名SYSを使用してデータベースにログインし、SYSDBAとして接続します。

    インストール中にSYSアカウントに指定したパスワードを使用します。


    注意:

    SYSTEMまたはSYSMANアカウントを使用してDatabase Controlにログインしたり、または他のデータベース・ユーザーにログイン権限を付与することもできます。

4.3 Oracle RACのためのOracle Configuration Managerのインストール後の構成

Oracle Configuration Managerをインストールした場合、スクリプトを実行して、データベース構成収集を行うデータベース・アカウントを作成する必要があります。このアカウントは、接続モードと切断モードの両方で作成する必要があります。データベース・アカウントには、構成情報を収集するPL/SQLプロシージャが格納され、そのアカウントが、収集を行うデータベース管理システム(DBMS)・ジョブの所有者になります。アカウントの設定後、ログイン権限は不要になるため、アカウントはロックされます。

構成収集が行われるようにデータベースを構成するには、次のスクリプトを実行します。

$ORACLE_HOME/ccr/admin/scripts/installCCRSQL.sh collectconfig -s SID -r\
SYSDBA-USER -p SYSDBA-PASSWORD

スクリプトinstallCCRSQL.shを実行すると、Oracle Configuration Managerユーザーが作成され、PL/SQLプロシージャがORACLE_SIDで定義されているデータベースにロードされます。コマンドラインで-sオプションを使用して、データベースSIDを指定することもできます。次の例では、SIDをorclに指定しています。

$ORACLE_HOME/ccr/admin/scripts/installCCRSQL.sh collectconfig -s orcl

Oracle RACの場合、データベース・スクリプトを実行する必要があるのは、インストールを行ったローカル・インスタンスなど、1つのインスタンスに対してのみです。ただし、Oracle Configuration Managerはすべてのインスタンス・ホームにインストールする必要があります。


参照:

詳細は、『Oracle Configuration Manager Installation and Administration Guide』を参照してください。

4.4 Oracle RACのためのDVCAを使用したOracle Database Vaultのインストール後の作業

Oracle RACインスタンスにOracle Database Vaultをインストールした後、他のすべてのOracle RACノードでOracle Database Vault Configuration Assistant(DVCA)を-action optionracスイッチを指定して実行する必要があります。これにより、インスタンス・パラメータが設定され、SYSDBAのオペレーティング・システム認証が無効になります。

Oracle Database Vaultのインストールを行ったノード以外のすべてのOracle RACノードでこのコマンドを実行する必要があります。この手順は、Oracle Database Vaultの拡張セキュリティ機能を有効にするために必要です。


注意:

リスナーおよびデータベース・インスタンスは、DVCAを実行したノードで実行する必要があります。

次の構文を使用して、DVCAを実行します。

# dvca -action optionrac -racnode host_name -oh oracle_home
-jdbc_str jdbc_connection_string -sys_passwd sys_password
[-logfile ./dvca.log] [-silent] [-nodecrypt] [-lockout]

各要素の意味は次のとおりです。


注意:

SYSDBAアクセスを再度有効にするには、nosysdbaフラグをn(No)に設定してパスワード・ファイルを再作成します。これを行うには、orapwdユーティリティを使用します。

4.5 10.2.0.3データベースおよびOracle Database VaultのOracle Database 11gへのアップグレード

既存のOracle Database 10gリリース2(10.2.0.3)にOracle Database Vaultがインストールされている場合、Oracle Database 11gリリース1(11.1)にアップグレードする前に、Oracle Database Vaultを無効にする必要があります。


注意:

Oracle Database 10gリリース10.1.0.2にOracle Database Vaultがインストールされている場合、Oracle Database 11gにアップグレードする前に、リリース10.1.0.3にアップグレードする必要があります。

Oracle Database Vaultを無効にするには、次の手順を実行します。

  1. 付録Eの説明に従って、すべてのプロセス(リスナー、Oracle Enterprise ManagerおよびOracle Database)を停止します。

  2. Oracle Databaseのrdbms/libディレクトリに移動します。次に例を示します。

    $ cd $ORACLE_HOME/rdbms/lib
    
  3. 次のコマンドを入力します。

    $ make -f ins_rdbms.mk dv_off
    
  4. Oracleホームのbinディレクトリに移動し、Oracle Databaseに再リンクします。次に例を示します。

    $ cd $ORACLE_HOME/bin
    $ relink oracle
    
  5. すべてのプロセス(リスナー、Oracle Enterprise ManagerおよびOracle Database)を再起動します。

  6. Oracle RACデータベースをアップグレードする場合、手順1から5をクラスタ内のRACデータベースの各メンバー・ノードで繰り返します。

  7. ローカル・ノードで、次のコマンド構文を入力します。ここで、Oracle_homeはOracle Databaseのホーム、Database_nameはデータベース名、Sys_passwordはデータベースのSYSパスワード、DV_ownerはOracle Database Vault所有者のユーザー・アカウント、DV_owner_passwdはOracle Database Vault所有者のパスワード、DV_acct_managerはOracle Database Vaultアカウント・マネージャのユーザー・アカウント、DV_acct_passwdはOracle Database Vaultアカウント・マネージャのパスワードです。

    dvca -action disable -oh Oracle_home -service Database_name -sys_passwd Sys_password -owner_account DV_owner -owner_passwd DV_owner_passwd -acctmgr_account DV_acct_manager -acctmgr_passwd DV_acctmanager_passwd -logfile ./dvca.log -nodecrypt

    次に例を示します。

    $ dvca -action disable -oh /u01/app/oracle/10.2.0/db_1 -service sales
    -sys_passwd mySyspw -owner_account DVowner -owner_passwd myDVownerpw
    -acctmgr_account DVacctmgr -acctmgr_passwd myDVmgrpw -logfile ./dvca.log
    -nodecrypt
    
  8. Oracle RACソフトウェアのみのカスタム・インストールでOracle Label SecurityおよびOracle Database Vaultを指定して、Oracle Database 11gをインストールします。Oracle Database 11gのホームで手順2から4を繰り返します。


    注意:

    ソフトウェアのみのインストールのホームでは、プロセスを起動または停止する必要はありません。

  9. Oracle Database 11gリリース1(11.1)のOracleホームからDBUAを起動して、Oracle Databaseをアップグレードします。

  10. すべてのノードで、Oracle Database 11gリリース1(11.1)のOracleホームのOracle Database Vaultを有効にします。

    $ cd $ORACLE_HOME/rdbms/lib
    $ make -f ins_rdbms.mk dv_on
    $ cd $ORACLE_HOME/bin
    $ relink oracle
    

    再リンクの完了後にすべてのプロセスを再起動します。