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Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1)for Linux and UNIX Systems
E05832-04
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2 Oracle Database 11gおよびOracle Real Application Clustersのインストール

この章では、インストールの第2フェーズとして、Oracle Database 11gリリース1(11.1)およびOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)をインストールする手順について説明します。第1フェーズでは、ご使用のプラットフォームに対応するOracle Clusterwareのインストレーション・ガイドの説明に従って、Oracle Clusterwareのインストールを実行します。


参照:

圧縮ファイルを開く方法や、インストール用のファイルの設定方法などの詳細は、ご使用のプラットフォームに対応するOracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。

各インストール画面のオプションおよびプロンプトについては、インストール中に「ヘルプ」をクリックしてください。


この章の内容は次のとおりです。

2.1 CVUを使用したOracle Databaseのインストールのためのシステム準備状況の検証

Oracle DatabaseおよびOracle RACを正常にインストールするための準備がシステムで完了しているかどうかを検証するには、次のコマンド構文を使用してクラスタ検証ユーティリティ(CVU)のコマンドを入力します。

/mountpoint/runcluvfy.sh stage -pre dbinst -n node_list [-r {10gR1|10gR2|11gR1}]
[-osdba osdba_group][-verbose]

前述の構文例の意味は次のとおりです。

たとえば、マウント・ポイントが/mnt/dvdromで、node1およびnode2で構成されている2ノードのクラスタにOracle Database 11gリリース1(11.1)およびOracle RACをインストールするためにインストール前の検証を実行するには、次のコマンドを入力します。

$ /mnt/dvdrom/cluvfy/runcluvfy.sh stage -pre dbinst -n node1,node2 -verbose

-verboseオプションを選択して、CVUによるシステム検証の進捗状況を表示することをお薦めします。-verboseオプションによって提供される詳細なレポートは、検証に失敗した場合、その原因を特定するために使用できます。

クラスタの検証に失敗した場合、Oracle Clusterwareインストールは機能していません。該当するシステム構成手順を確認および修正して、再度テストを実行します。


参照:

ご使用のプラットフォームに対応するOracle Clusterwareのインストレーション・ガイドを参照してください。

2.2 Oracle Application Expressの要件の確認

Oracle Database 11gリリースでは、Oracle Application ExpressがOracle ApplicationオプションではなくOracle Databaseオプションとして提供されています。Oracle Clusterwareのインストール後にOracle Databaseをインストールする場合に、アップグレードする既存のOracle Databaseインストールが存在する場合は、次のOracle Application Expressの要件を確認します。

2.2.1 Oracle Application Expressのブラウザ要件

Oracle Application Expressアプリケーションを参照または開発するには、WebブラウザでJavaScript、HTML 4.0規格およびCSS 1.0規格がサポートされている必要があります。この要件を満たすブラウザは、次のとおりです。

  • Mozillaバージョン1.2以上

  • Firefoxバージョン1.0以上

2.2.2 既存のOracle HTTP Server環境でのAPEXのインストール

Oracle Application Expressを実行するには、Oracle HTTP Serverとmod_plsqlにアクセス可能である必要があります。この要件を満たすバージョンのHTTP Serverおよびmod_plsqlが含まれている製品は、次のとおりです。

  • Oracle 9i Databaseリリース2(9.2)以上

  • Oracle 9i Application Serverリリース1(1.0.2.2)以上

2.2.3 Oracle Application ExpressのOracle Text要件

Oracle Application Expressで検索可能なオンライン・ヘルプを使用できるように、Oracle Textがインストールされている必要があります。デフォルトでは、Oracle TextはOracle Databaseの一部としてインストールされます。


参照:

Oracle Textの詳細は、『Oracle Textアプリケーション開発者ガイド』を参照してください。

2.2.4 Oracle Application ExpressのOracle XML DB要件

既存のデータベースをOracle Database 11gリリース1(11.1)にアップグレードするには、アップグレードするOracle DatabaseにOracle XML DBがインストールされている必要があります。インストール中に作成された、またはDatabase Configuration Assistant(DBCA)によって作成された事前構成済データベースを使用している場合、Oracle XML DBはすでにインストールおよび構成されています。


参照:

既存のデータベースにOracle XML DBを手動で追加する方法の詳細は、『Oracle XML DB開発者ガイド』を参照してください。

2.3 構成オプションの選択

この項では、Oracle RACのインストールの第2フェーズを開始する前に理解しておく必要のあるOUI機能について説明します。


参照:

シングル・インスタンスのデータベースのOracle RACへの変換方法については、付録C「シングル・インスタンスのOracle DatabaseからOracle Real Application Clustersへの変換」を参照してください。

構成の選択ページには、次のオプションがあります。

Oracle Databaseソフトウェアをインストールする場合は、事前構成済データベース・オプションのいずれかを使用するか、構成の選択ページで「詳細」オプションを選択してカスタム初期データベースを構成することをお薦めします。

環境を構成し、データベースを手動で作成する場合は、構成の選択ページで「データベースを作成しない」を選択し、次のWebサイトに記載されている、手動によるデータベースの作成手順を参照してください。

http://otn.oracle.com

参照:

既存のOracleインストールが存在する場合、バージョン番号、パッチおよび他の構成情報を書き留めて、既存のインストールのためのアップグレード手順を確認します。インストールに進む前にアップグレードに関するOracleドキュメントを参照して、手順を決定します。

アップグレード前、アップグレード後、互換性および相互運用性に関する最新の更新およびベスト・プラクティスについては、「Oracle Upgrade Companion」を参照してください。 次のOracleMetaLinkのNote 466181.1には、「Oracle Upgrade Companion」のWebサイトへのリンクがあります。

https://metalink.oracle.com/


2.4 自動ストレージ管理の構成

自動ストレージ管理を使用する場合は、「自動ストレージ管理(ASM)の構成」を選択し、要求に応じて情報を指定します。必要に応じて、「ヘルプ」をクリックします。

Oracle Automatic Storage Managementのインストールを開始する前に、ASMディスク・グループを構成するストレージ・デバイスへのパスのリストがあることを確認します。

既存のASMインストールが存在するシステムにASM 11gリリース1(11.1)をインストールするときに、既存のASMインストールをアップグレードするように選択する場合、そのシステムでデータベースが実行中であれば、アップグレードを開始する前にそれらのシステムでASMを停止する必要があります。これを行うには、次のコマンドを入力します。

srvctl stop asm -n ASM_nodename

注意:

1つのクラスタにインストールして実行できるASMのバージョンは、1つのみです。

2.5 自動ストレージ管理のローリング・アップグレードの準備

Oracle ASM 11gから、ASMのローリング・アップグレードを実行できるようになりました。このアップグレードはリリース11.1以上で実行できます。下位互換性はありません。ローリング・アップグレードを準備するには、クラスタ内のすべてのノードでASMのソフトウェアのみのインストールを実行します。

ASMのローリング・アップグレードを実行する場合は、次の事項に注意してください。


参照:

ASMのアップグレード計画の準備と、ASMのアップグレードを開始、完了および停止する方法の詳細は、『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』および『Oracle Databaseストレージ管理者ガイド』を参照してください。

2.6 Oracle Database Vaultの構成

カスタム・インストールを使用すると、Oracle Database Vaultをインストールできます。Oracle Database Vaultをインストールする場合は、次の情報を確認してください。

2.6.1 Oracle Database Vaultの要件

Oracle Database Vaultには、次のものが必要です。

  • Oracle Database Enterprise Editionインストール(シングル・インスタンスまたはOracle RAC)。

  • Oracle Enterprise Managerコンソール。

  • カスタム・テンプレート。カスタム・インストールを実行する場合は、Oracle Database Vaultでのデータベースの構成時に、このテンプレートを選択する必要があります。

  • 実行中のOracle Clusterware(Oracle RAC環境でのインストールの場合)。


    注意:

    Oracle Clusterwareを起動する場合は、rootユーザーのアクセス権が必要です。

    コマンドcrsctl start crsでは、データベースも起動されます。OUIを起動してOracle Database Vaultをインストールする前に、データベースを停止してください。


  • Oracle Database Vaultのインストール先のデータベース用に構成されたリスナー。新しいリスナー・プロセスがインストール時に起動されるようにするには、Oracle Universal Installerを起動する前に既存のリスナーを停止する必要があります。

  • oratabファイル(/etc/oratab)およびoraInst.locファイル(/etc/oraInst.loc)に対するOracle Database Vaultインストール所有者の書込み権限。この権限は、Oracle Databaseインストールと同じ所有者か、oinstallグループ・メンバーシップを持つ別のユーザーを使用することで提供されます。

  • Oracle Databaseの既存のパスワード・ファイル。また、パスワード・ファイルの認証パラメータREMOTE_LOGIN_PASSWORDFILEEXCLUSIVEまたはSHAREDに設定しておく必要があります。

    REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILEパラメータはinit.oraファイルで設定できます。パスワード・ファイルを作成および管理するには、orapwdユーティリティを使用します。


    参照:

    パスワード・ファイルの作成および管理方法の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

2.6.2 Oracle Database Vaultのアカウント

Oracle Database Vaultでは、インストール中に作成可能な2つのアカウントを求められます。 Oracle Database Vault所有者アカウントとOracle Database Vaultアカウント・マネージャ・アカウントの2つです。 Oracle Database Vault所有者のアカウント名およびパスワードは、インストール中に指定する必要があります。 Oracle Database Vaultアカウント・マネージャの作成は任意です。

2.6.2.1 Oracle Database Vault所有者

Oracle Database Vault所有者アカウントには、DV_OWNERロールが付与されます。 このアカウントでは、Oracle Database Vaultのロールおよび構成を管理できます。

Oracle Database Vault所有者のユーザー名は2から30文字、アカウント・パスワードは8から30文字で指定できます。

Oracle Database Vault所有者アカウントには、セキュアなパスワードを選択してください。適用されるパスワード制限は、次のとおりです。

  • パスワードには少なくとも、英字1文字、数字1文字、英数字以外の記号1文字を含める必要があります。

  • パスワードとアカウント名は異なる必要があります。

  • パスワードには同じ文字を連続して使用することはできません。

2.6.2.2 Oracle Database Vaultアカウント・マネージャ

Oracle Database Vaultアカウント・マネージャには、DV_ACCTMGRロールが付与されます。このアカウントは、データベース・ユーザー・アカウントの管理に使用されます。 Oracle Database Vaultアカウント・マネージャを作成すると、職務を簡単に分離できます。 Oracle Database Vaultアカウント・マネージャ・アカウントを作成しない場合、DV_ACCTMGRロールはデフォルトでOracle Database Vault所有者アカウントに付与されます。

Oracle Database Vaultアカウント・マネージャのユーザー名は2から30文字、アカウント・パスワードは8から30文字で指定できます。

Oracle Database Vault所有者と同じパスワード制限が、Oracle Database Vaultアカウント・マネージャにも適用されます。

2.6.3 複数のOracle Database Vaultホーム

Oracle Database Vaultは、同じシステムの異なるOracleホームに複数回インストールできます。

2.6.4 Oracle Database Vaultインストールでのリスナーの起動

リスナーおよびデータベースは、インストールを行ったノード以外のすべてのOracle RACノードで起動する必要があります。Oracle Database Vault Oracle RACインスタンスは、サーバー・コントロール(srvctl)・ユーティリティを使用して起動および停止する必要があります。Oracle RACインスタンスの起動および停止に、SQL*Plusは使用しないでください。

次に例を示します。

$ORACLE_HOME/bin/lsnrctl start listener_name
$ORACLE_HOME/bin/srvctl start instance -d database_name -i instance_name

2.6.5 Oracle Database Vaultのインストール

Oracle RACのインストール時またはインストール後に、カスタム・インストールを使用してOracle Database Vaultをインストールできます。

2.6.5.1 Oracle RACのインストール時のOracle Database Vaultのインストール

Oracle RACのインストール時にOracle Database Vaultをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Universal Installerを起動して、カスタム・インストールを選択します。

  2. デフォルトのインストール・コンポーネントに加えて、「Oracle Label Security (OLS) 」と「Oracle Database Vault」を選択します。

  3. 必要な管理ユーザー・アカウントとパスワードを指定し、インストールを続行します。

2.6.5.2 Oracle RACのインストール後のOracle Database Vaultのインストール

Oracle RACのインストール後にOracle Database Vaultをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle RAC Enterprise Editionデータベースをインストールします。

  2. すべてのデータベース・プロセスを停止します。

  3. Oracle Universal Installerを起動して、カスタム・インストールを選択します。

  4. 「Oracle Label Security (OLS) 」と「Oracle Database Vault」を選択してインストールします。

  5. Oracle RACデータベースを起動します。

  6. DBCAを起動して、「データベースの構成」オプションを選択します。

  7. コンポーネント・リストで、「Oracle Label Security」と「Oracle Database Vault」を選択します。

  8. 必要な管理ユーザー・アカウントとパスワードを指定し、構成を続行します。

2.7 Oracle Database構成タイプの説明

OUIを起動すると、データベース構成タイプとして、「汎用」「トランザクション処理」「データ・ウェアハウス」または「詳細」を選択できます。

最初の3つの構成タイプについては、この章に後述する手順でも作成できます。「詳細」を選択すると、第3章で説明するように、Database Configuration Assistant(DBCA)を使用してデータベースを作成できます。データベース作成には、DBCAを使用することをお薦めします。

2.7.1 汎用、トランザクション処理およびデータ・ウェアハウス構成タイプ

「汎用」、「トランザクション処理」および「データ・ウェアハウス」構成タイプでは、事前構成済データベース・テンプレートが使用されます。

インストール中に、事前構成済データベース・テンプレートのいずれかを選択すると、OUIによってOracle Net Configuration Assistant(NetCA)およびDBCAが起動され、それ以上入力することなく、事前構成済データベースがインストールされます。データベースのインストール中、OUIにプログレス・バーが表示されます。

これら3つの構成タイプでのDBCAの処理によって、初期データベースが作成され、Oracleネットワーク・サービスが構成されます。「データベース・ファイル記憶域オプションの指定」ページでRAWデバイスを選択すると、各表領域に対してRAWデバイスが構成されているかどうかがDBCAによって確認されます。

詳細構成を選択した場合、次の項で説明するように、固有の情報を入力する必要があります。

2.7.2 詳細構成タイプ

「詳細」構成タイプを選択すると、OUIによってDBCAが実行され、「汎用」、「トランザクション処理」、「データ・ウェアハウス」および4つ目の構成タイプである「カスタム・データベース」が表示されます。

「詳細」構成タイプは、デフォルト以外のキャラクタ・セットでデータベースを作成したり、製品ユーザー・インタフェースを英語以外の言語に変換して追加するなど、特定の要件に対応するために使用します。デフォルトでは、新しいデータベースのキャラクタ・セットは、オペレーティング・システムの言語に基づいてインストール時に構成されます。


参照:

キャラクタ・セットおよび言語構成の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

最初の3つのテンプレートは、事前構成済データベース・タイプのカスタマイズ可能なバージョンです。「カスタム・データベース」タイプは、事前構成済オプションを使用せずにデータベースを作成します。

次の項では、Oracle RACデータベースを作成する場合のOUIおよびDBCAの処理について詳しく説明します。


参照:

グローバリゼーションの構成の詳細は、ご使用のプラットフォームに対応するOracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。

2.8 Oracle Configuration Managerオプション

インストール中、Oracle Configuration Managerの有効化に必要な情報を入力するように求められます。このオプションによって、Oracle RAC構成に関する情報をOracleMetaLinkアカウントと関連付けることができます。Oracleサポート・サービスのサポートが必要になった場合、この構成情報は問題を迅速に解決するのに役立ちます。

Oracle Configuration Managerは、インストール中またはインストール後に有効にしたり、有効にしないように選択することもできます。インストール中に有効にするには、次の情報が使用可能である必要があります。

登録エラーが発生し、正しい国番号が指定されているかどうかが不明な場合は、OracleMetalinkhttps://metalink.oracle.com)を参照してください。OracleMetaLinkアカウントに関連付けられた国名は、「Licenses」リンクの下にある「Profile」セクションで確認できます。


参照:

詳細は、『Oracle Configuration Manager Installation and Administration Guide』を参照してください。

2.9 データベース・セキュリティ・オプション

インストール中、データベース・セキュリティ構成を選択するように求められます。「セキュアな構成」オプションでは、データベース監査オプション、パスワードの方針および有効期限の設定をデータベースに構成できます。

新しいデータベースのインストールには、Oracle Database 11gリリース1(11.1)のデフォルト構成に「セキュアな構成」オプションが含まれています。 これらの拡張セキュリティ制御を無効にする場合は、「セキュリティ設定の無効化」ボックスを選択できます。選択すると、Oracle Databaseは、Oracle Database 10gリリース2のデフォルト・オプションでインストールされます。インストール後、DBCAを起動してセキュリティ設定を変更できます。監査やパスワードなどのセキュリティ設定を有効または無効にしたり、以前のセキュリティ設定に戻すこともできます。

データベース・アップグレードの場合、アップグレードしたデータベースでは、既存のデータベース・セキュリティ構成が保持され、既存のアプリケーションとの互換性が確保されます。インストール後、DBCAを使用して、「セキュアな構成」で監査やパスワードなどのセキュリティ設定を有効または無効にしてテストできます。


注意:

インストール中か、インストール後にDBCAを使用して、データベースで「セキュアな構成」オプションを構成することをお薦めします。

2.10 データベースのパスワードの選択

パスワードの指定では、次のガイドラインに従います。

2.11 インストール中のOUI、DBCAおよびその他の補助ツールの動作

インストール後、OUIによってNet Configuration Assistant(NetCA)が起動されます。NetCAの処理が完了すると、OUIによってDBCAが起動され、Optimal Flexible Architecture(OFA)のガイドラインに従ってデータベースが作成されます。つまり、DBCAによって、標準的なファイルのネーミング方法および配置方法に従って、デフォルトのサーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)を含むデータベース・ファイルが作成されます。

DBCAによる処理では、最初に次のことを行います。

スタンドアロン・モードでDBCAを使用して、データベースやASMインストールを作成または削除したり、Oracle Enterprise Manager Database ControlからOracle Enterprise Manager Grid Controlにデータベース管理を切り替えることもできます。

Oracle Databaseリリース11.1では、Oracle RACデータベースのサービスの管理は実行されなくなったことに注意してください。サービスのあらゆる管理および監視には、Oracle Enterprise Manager DB ControlまたはGrid Controlを使用します。


参照:

リスナーの構成などで問題が発生した場合、およびLightweight Directory Access Protocol(LDAP)サポートの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

Oracle Database 10g以上のリリースでは、一部のデータベースの言語および地域の定義ファイルが更新され、関連ロケールで使用されるロケール表記規則がより正確に反映されるようになりました。

デフォルトのNLSパラメータ値で行われた変更が、既存のアプリケーションに影響する場合は、Oracle9iの互換性定義ファイルをインストールすることで、変更を元に戻すことができます。Oracle11gのファイルのかわりにOracle9iのファイルをインストールするには、「Oracle Universal Installerを使用したOracle RACのインストール」の手順に従ってOUIをコマンドラインから起動し、次の文を使用してb_cr9idata変数をtrueに設定する必要があります。

runInstaller oracle.rsf.nlsrtl_rsf:b_cr9idata=true

参照:

Oracle Databaseの言語および地域の定義ファイルの更新の詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。

2.12 他の言語でのOracle Databaseのインストール

データベースまたはデータベースで実行されているアプリケーションで、デフォルト(英語)以外の言語を使用する場合は、カスタム・インストール方法を使用する必要があります。


参照:

『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』

2.13 データベース名の選択

グローバル・データベース名には、30文字以内の、英字で始まる文字列を指定できます。グローバル・データベース名のドメイン部分には、128文字以内の、英数字およびピリオド(.)からなる文字列を指定できます。SID接頭辞は、英字で始める必要があります。

2.14 Oracle Universal Installerを使用したOracle RACのインストール

次の手順を実行して、Oracle DatabaseソフトウェアおよびOracle RACをインストールします。

  1. SSHで他のノードにアクセスできることを確認します。パス・フレーズの入力を求めるプロンプトが表示された場合は、それをシステム管理者から入手してください。

    必要に応じて、パス・フレーズによって、セキュア・シェル(SSH)を設定するための資格証明が提供されます。OUIでは、OUIを実行する端末セッション用にセキュア・シェル鍵をロードする必要があります。

  2. OUIを実行する端末を開き、oracleユーザー(Oracle Databaseソフトウェア・インストールの所有者にするユーザー・アカウント)でログインし、次のコマンドを入力します。

    $ exec /usr/bin/ssh-agent $SHELL
    $ /usr/bin/ssh-add
    

    パス・フレーズの入力を求めるようにシステムが構成されている場合は、プロンプトに従って各鍵に対するパス・フレーズを入力します。

    次に例を示します。

    [rac@node1 .ssh]$ exec /usr/bin/ssh-agent $SHELL
    [rac@node1 .ssh]$ ssh-add
    Enter passphrase for /home/crs/.ssh/id_rsa
    Identity added: /home/oracle/.ssh/id_rsa (/home/crs/.ssh/id_rsa)
    Identity added: /home/oracle/.ssh/id_dsa (/home/crs/.ssh/id_dsa)
    

    これらのコマンドによって、ノードでssh-agentが起動され、SSH RSA鍵およびDSA鍵がメモリーにロードされます。

  3. インストール中、rootユーザーとしてスクリプトを実行するように求められるため、suまたはsudoの資格証明を持っていることを確認します。

  4. Oracle Database 11gリリース1(11.1)のインストール・メディアのDisk1ディレクトリからrunInstallerコマンドを実行します。OUIの「ようこそ」ページが表示されたら、「次へ」をクリックします。

  5. OUIのプロンプトに従って、情報を入力するか、またはスクリプトを実行します。インストール手順の詳細は、「ヘルプ」をクリックしてください。インストール中に問題が発生した場合は、インストール・ログ・ファイルに記録されているOUI の動作を調査します。このログ・ファイルはOracle Inventoryディレクトリの次の場所に格納されます。

    OraInventory/logs/installActionsdate_time.log
    

    注意:

    データベースのインストールで使用するOracleホームの名前とパスは、第1フェーズでOracle Clusterwareのインストールに使用したホームとは異なるものにする必要があります。Oracle Database 11gおよびOracle RACソフトウェアは、Oracle Clusterwareソフトウェアをインストールしたホームにはインストールしないでください。

    アップグレードする場合は、同じタイプのOracleホームを使用する必要があります。たとえば、ローカルOracleホームから共有Oracleホームに変更することはできません。


    次に、インストールの注意に関する追加情報を示します。

    • Linuxシステムへのインストールで、ASMライブラリ・ドライバ(ASMLIB)を使用しており、インストール時に自動ストレージ管理(ASM)を選択した場合は、ASMLIBがASMディスクとマーク付けしたすべてのディスクが、ASMによってデフォルトで検出されます。

    • Linuxシステムへのインストールで、ASMLIBを使用しておらず、インストール時にASMを選択した場合は、oracleアカウントが読取り/書込み権限を所有し、/dev/raw/*とマーク付けされたすべてのディスクが、ASMによってデフォルトで検出されます。ASMに使用するディスクが他の場所にある場合は、インストール時にディスク検出文字列を変更できます。

      Standard EditionからOracle RACをインストールする場合は、データベース記憶域にASMを使用する必要があります。

      Grid Control Management Agentのインストールを完了している場合は、「データベース管理オプションの選択」ページで、Grid ControlまたはローカルのDatabase Controlのいずれかを選択できます。それ以外の場合は、データベース管理用のローカルのDatabase ControlのみがOracle RACでサポートされます。ローカルのDatabase Controlを使用する場合は、電子メール・オプションを選択して、送信SMTPサーバー名と電子メール・アドレスを選択できます。

      Oracle Enterprise Managerを含まないカスタム・ソフトウェア・インストール、Oracle Enterprise Manager構成を含まないインストール、ユーザー独自のスクリプトによるデータベースの作成など、Oracle Enterprise Managerを含まないインストールを実行する場合は、OUI、DBCAまたはOracle Enterprise Manager Configuration Assistant(EMCA)ユーティリティを使用して、後でOracle Enterprise Managerを構成できます。

インストールの第2フェーズ(最終フェーズ)を完了したら、第4章「Oracle Real Application Clustersのインストール後の手順」に進んでインストール後の作業を実行します。


注意:

インストールが完了し、データベースを作成した後で、データベースにOracle Database 11gリリース1(11.1)製品をさらにインストールする場合は、追加の製品をインストールする前に、Oracleホームで実行されているすべてのプロセスを停止する必要があります。すべてのデータベース・プロセスを停止する必要があるのは、Oracle Universal Installerが特定の実行可能ファイルおよびライブラリに再リンクするためです。詳細は、付録E「既存のOracle Real Application Clustersデータベースでのプロセスの停止方法」を参照してください。