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Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1)for Linux and UNIX Systems
E05832-04
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Oracle Real Application Clustersのインストールに関する新機能

ここでは、Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)のインストールおよび構成に関連する、Oracle Database 11gリリース1(11.1)の機能について説明します。内容は次のとおりです。

インストール関連ドキュメントにおける変更点

Oracle Database 11gリリース1では、Oracle Clusterwareを独立した製品としてインストールまたは構成できます。また、記憶域の管理に関するドキュメントが追加されています。インストール計画については、次のドキュメントを参照してください。

『Oracle Database 2日でReal Application Clustersガイド』

2ノードのOracle ClusterwareおよびOracle RAC環境をインストールして構成する手順の概要と例を示します。

Oracle Clusterwareのインストレーション・ガイド

プラットフォーム固有のマニュアルで、Oracle Clusterwareをスタンドアロン製品としてインストールするか、Oracle ClusterwareとともにOracle DatabaseまたはOracle RACをインストールする手順について説明します。このマニュアルには、システム管理者権限を必要とするシステム構成手順が含まれます。

Oracle Real Application Clustersのインストレーション・ガイド

(現在参照中の)このマニュアルです。Oracle Clusterwareのインストールが正常に完了した後に、Oracle RACをインストールする手順について説明します。このマニュアルには、データベース管理者のためのデータベース構成手順が含まれます。

『Oracle Databaseストレージ管理者ガイド』

ストレージの管理、または自動ストレージ管理(ASM)の構成および管理を行うデータベース管理者やストレージ管理者のための情報が記載されています。

『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』

Oracle Clusterwareの管理者リファレンスです。このマニュアルには、オペレーティング・システム構成の変更などの管理作業とOracle Clusterwareのクローニングについての情報が記載されています。

『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』

Oracle RACの管理者リファレンスです。このマニュアルには、管理作業についての情報が記載されています。データベースのクローニング、ノードの追加および削除、Oracle Cluster Registry(OCR)の管理、SRVCTLおよびその他のデータベース管理ユーティリティの使用、オペレーティング・システム構成の変更のチューニングなどの作業が含まれます。

インストール・オプションにおける変更点

Oracle Database 11gでのインストール・オプションの変更を次に示します。

インストール可能な新しいコンポーネント

Oracle Database 11gのインストール時にインストール可能な新しいコンポーネントを次に示します。

インストール可能な拡張機能と新機能

Oracle Database 11gリリース1(11.1)の拡張機能と新機能を次に示します。

自動診断リポジトリ

自動診断リポジトリは、Oracle Database 11gで追加された機能です。この機能の主な目的は、バグの解決に必要な時間を短縮することです。自動診断リポジトリは、Oracle Database 11gで実装される診断フレームワークのレイヤーで、診断データが格納されています。データにアクセスするためのサービスAPIも提供されます。診断データが格納されるデフォルトのディレクトリは、$ORACLE_BASE/diagです。

自動診断リポジトリでは、次のものが実装されます。

Oracle RACインストールで共有Oracle Databaseホームを使用する場合は、自動診断リポジトリをすべてのノードからアクセス可能な共有記憶域の場所に配置する必要があります。

Oracle Clusterwareでは、診断データは継続してCRS_home/logディレクトリに配置されます。CRS_homeはOracle Clusterwareホームです。

自動ストレージ管理の高速ミラー再同期化

ASMの高速ミラー再同期化では、ディスク・パスに一時的な障害が発生した場合でも、ディスク・ドライブのメディアが破損していないかぎり、1つのディスク・グループ内のASMディスクを迅速に再同期できます。障害グループが一時的に使用不可能になるすべての障害が、一時的な障害とみなされます。一時的な障害は、ケーブルの切断、ホスト・バス・アダプタまたはコントローラの障害、ディスクの電源障害などのディスク・パス障害によって発生する可能性があります。高速ミラー再同期化にかかる時間は、停止していた時間によって異なります。再同期化にかかる時間は、通常、ASMディスク・グループ全体を完全に再構築する場合にかかる時間よりも大幅に短くなります。


参照:

『Oracle Databaseストレージ管理者ガイド』

ASMおよびOracle RACの削除機能とその他のConfiguration Assistantの拡張機能

Database Configuration Assistant(DBCA)、Database Upgrade Assistant(DBUA)、Oracle Net Configuration Assistant(NetCA)の機能は改善されています。改善点は、次のとおりです。

DBCA

DBUA

ASM管理に対する新しいSYSASM権限とOSASMオペレーティング・システム・グループ

この機能では、ASM管理作業を実行するための新しいSYSASM権限が導入されています。SYSDBA権限ではなくSYSASM権限を使用することで、ASM管理とデータベース管理の責任分担を明確にすることができます。

OSASMは、ASM専用の新しいオペレーティング・システム・グループです。OSASMグループのメンバーは、オペレーティング・システム認証を使用してSYSASMとして接続できるほか、ASMへの完全なアクセス権を持ちます。

ASMの優先読取りディスク・グループ

以前のリリースのASMでは、データ読取りの優先ディスクとして、ミラー化されたエクステントのプライマリ・コピーを持つディスクが使用されていました。今回のリリースでは、ファイルの新しい初期化パラメータasm_preferred_read_failure_groupsを使用することで、特定のクラスタ・ノードの近くに配置されているディスクを、そのノードがミラー化されたデータを取得するための優先ディスクとして指定できます。このオプションはDatabase Configuration Assistant(DBCA)で提供され、インストール後に構成できます。この変更によって、分散されている共有ストレージ・システムや拡張クラスタ(様々な場所にノードが分散されているクラスタ)のデータの処理が高速になり、障害に対するリカバリ準備も向上します。

自動ストレージ管理のローリング移行

ASMのローリング移行では、データベースの可用性を低下させることなく、クラスタASMノードのASMインスタンスをアップグレードしたり、パッチを適用することができます。ローリング移行によって、可用性が大幅に向上し、あるリリースから次のリリースへのASMソフトウェアの移行をより正確に実行できるようになります。この機能は、Oracle Database 11gリリース1(11.1)以上で実行されるASM構成に適用されます。つまり、ローリング移行を実行するには、Oracle Database 11gリリース1(11.1)をインストールしておく必要があります。


注意:

アップグレード中に、Oracle ASMまたはOracle Databaseホームの所有者を変更することはできません。既存のOracle ASMまたはOracle Databaseホームを所有しているOracleソフトウェア所有者を使用する必要があります。


参照:

『Oracle Databaseストレージ管理者ガイド』

シングル・インスタンスのASMのクラスタASMへの変換

rconfigまたはOracle Enterprise Manager Grid Controlのいずれかを使用して、既存のASMインスタンスを、シングル・インスタンスのストレージ・マネージャからクラスタ・ストレージ・マネージャに変換できます。ASMリリース11.1のインスタンスを直接変換することも、11.1より前のリリースのインスタンスを11.1にアップグレードして変換することもできます。

「データ・マイニング・スキーマの作成」オプション

Oracle Database 11gでは、SYSユーザーとしてSQLスクリプトcatproc.sqlを実行すると、データ・マイニング・スキーマが作成されます。このため、Database Configuration Assistantの「データベース・オプション」画面からデータ・マイニングのオプションが削除されています。

Oracle Disk Managerのネットワーク・ファイル・システム管理

Oracle Disk Manager(ODM)では、オペレーティング・システム・カーネルのNFSドライバを使用せずに、独自でネットワーク・ファイル・システム(NFS)を管理できます。これは、Direct NFSと呼ばれます。Direct NFSによって、Oracle RDBMSカーネルでバージョン3のNFSプロトコルが実装されます。この変更によって、ODMインタフェースを使用して、NFSの状態を監視できるようになりました。Oracle RDBMSカーネル・ドライバでは、ドライバの自動チューニングによって、使用可能なリソースを最大限活用できます。

この機能の特長は次のとおりです。

Optimal Flexible Architecture(OFA)の簡略化

Stripe and Mirror Everything(SAME)アーキテクチャの開発と、ストレージ・デバイスの記憶域およびスループットの容量拡大により、OFAの目的は、当初のパフォーマンスの向上から、別々のソフトウェア、構成ファイルおよびデータを使用した計画的なOracleのインストールを提供する役割へと変化しています。この分割によって、セキュリティが向上し、アップグレード、クローニングおよび他の管理作業が簡単になります。

Oracle Database 11gリリース1(11.1)では、こうした用途の変化に対応するため、OFAにいくつかの変更が行われています。

次のような変更があります。

Oracle RACインストールでは、フラッシュ・リカバリ領域とデータ・ファイルの場所は、すべてのノードで共有されている場所である必要があります。Oracle Universal Installerを使用する場合、この要件はインストール時にのみ適用されます。

この変更は、Oracle Clusterwareのトレース・ファイルの場所には影響しません。


参照:

これらの変更の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。ADRCIを使用したアラート・ログの確認およびトレース・ファイルの表示方法の詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照してください。

サポート強化のためのOracle Configuration Manager

インストール中に、Oracle Configuration Manager(OCM)をインストールするかどうかを選択します。OCMはオプションのツールで、構成情報をOracleMetaLinkアカウントと関連付けることができます。これによって、サーバー・システム情報を常に使用できるため、サービス要求の処理が簡単になります。

OCMツールを構成するには、サービス契約の次の情報が必要です。

ホスト・システムがインターネットに直接接続されていない場合、サーバー・プロキシ情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。

大規模なデータ・ファイルに対するサポート

大規模なデータ・ファイルのサポートは、ASM上の大きいファイルの効率的なサポートとファイルの最大サイズの増加を可能にする自動機能です。


参照:

『Oracle Databaseストレージ管理者ガイド』

データベースのDatabase ControlからGrid Control構成への切替え

以前のリリースでは、Database Configuration Assistantに、作成時にデータベースをDatabase ControlまたはGrid Controlで構成する機能や、作成後にデータベースを再構成する機能が組み込まれていました。ただし、Database ControlからGrid Controlへの構成変更は、手間がかかる作業でした。Oracle Database 11gでは、Database Configuration AssistantでOracle Enterprise Manager構成プラグインを実行することで、データベースの構成をDatabase ControlからGrid Controlに切り替えることができます。

Oracle Database 11gリリース1(11.1)で廃止されたコンポーネント

Oracle Database 10gリリース2(10.2)に含まれていたが、Oracle Database 11gインストールでは使用できなくなったコンポーネントを次に示します。