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Oracle Databaseリリース・ノート
11gリリース1(11.1) for Linux
E05994-05
 

 

Oracle® Database

リリース・ノート

11gリリース1(11.1) for Linux

部品番号: E05994-05(原本部品番号:B32001-09)

2010年7月

このリリース・ノートには、今回のリリースのプラットフォーム固有または製品固有のマニュアルに記載されていない重要な情報が含まれています。このドキュメントは、『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の補足です。

このドキュメントは、リリース後に更新される場合があります。このリリース・ノートの更新の確認、およびOracleの他のドキュメントを参照するには、OTN-JのWebサイトのドキュメント・セクションを参照してください。URLは次のとおりです。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

製品固有のリリース・ノートについては、『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』を参照してください。


注意:

クイック・インストレーション・ガイドは今後、印刷物としては提供されません。このマニュアルは、メディア内のソフトウェアと同じ場所にあります。また、Oracle Technology Networkで入手できます。

このリリース・ノートは、次の項目で構成されています。

1 動作要件

Oracle Database 11gリリース1(11.1)に関する最新の動作要件については、次のMy Oracle Support(以前のOracleMetaLink)を参照してください。

https://support.oracle.com

ODBCの動作要件

Oracle Database 11gリリース1(11.1.0.7)以降、Oracle ODBCドライバはLinux x86-64オペレーティング・システムでサポートされます。

2 サポート対象外の製品

『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』の「このリリースで使用できない機能または制限されている機能」の項に、使用できない機能および製品のリストがあります。

3 インストールの事前要件

この項に記載されている要件を除いたインストールの事前要件について、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。

3.1 Linux-PAMライブラリ

最新のLinux-PAM(Pluggable Authentication Modules for Linux)ライブラリをインストールして、アプリケーションによるユーザーの認証方法をシステム管理者が選択できるようにします。

4 インストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

4.1 最新のアップグレード情報

アップグレード前後の処理、互換性、相互運用性に関する最新の更新とベスト・プラクティスについては、My Oracle Support(以前のOracleMetaLink)(https://support.oracle.com/)ノート601807.1を参照してください。これは「Oracle 11g Upgrade Companion」ページにリンクしています。

4.2 Oracle HTTP Serverインストール用の新しいインストール・メディア

Oracle HTTP Serverのインストールには、Oracle Fusion Middleware Web Tier Utilities 11g(11.1.1.2.0)メディアを使用してください。

4.3 Oracle Database 10gリリース2からOracle Database 11gへのアップグレードでファイルのコピー中に発生するエラー

Oracle Database 10gリリース2からOracle Database 11gへのアップグレードを2つ目のノードに対して開始すると、アップグレード・プロセスでのファイルのコピー中にエラー・メッセージが表示されます。

回避策: Oracle RACを最初にインストールしたノードからアップグレード・セッションを実行します。

この問題は、Oracle Bug#6501871によって追跡されます。

4.4 /etc/oratabファイルに複数の自動ストレージ管理インスタンスがリストされる

共有OracleホームにOracle Clusterwareをインストールすると、/etc/oratabファイルに複数の自動ストレージ・インスタンスがリストされます。

自動ストレージ管理のOracleホームを共有ファイル・システムにインストールし、Oracle Universal Installerから自動ストレージ管理インスタンスを作成すると、/etc/oratabファイルに複数の自動ストレージ管理インスタンスがリストされます。

回避策: この問題は、前提条件チェック中にOracle Universal Installerによって検出されます。各ノードの/etc/oratabファイルを編集し、そのノードに含まれないエントリを削除できます。また、ソフトウェアをインストールしてすべてのノードでroot.shスクリプトを実行し、Database Configuration Assistantを実行して自動ストレージ管理インスタンスを作成することもできます。

この問題は、Oracle Bug#5942123によって追跡されます。

4.5 OCFS2の共有Oracleホーム使用時にORA-12157のエラー・メッセージが表示される

OCF2の共有OracleホームにOracle RACをインストールすると、複数のファイルに対してORA-12157のエラー・メッセージが表示されます。

Oracleデータベース・ホームが、Linux上のOCFS2などのメモリーマップされたファイルをサポートしないファイルシステムにインストールされている場合、Oracle Clusterware(CRS)によるOracleデータベース・インスタンスおよび自動ストレージ管理インスタンスのヘルス・チェックが正常に機能しません。

回避策: mmapファンクションを使用して、Oracle Clusterware(CRS)およびOracle Enterprise Managerエージェントは$ORACLE_HOME/dbs/hc_SID.datファイルにアクセスし、自動ストレージ管理インスタンスは$ORACLE_HOME/dbs/ab_SID.datファイルにアクセスします。このため、$ORACLE_HOME/dbs/hc_SID.datファイルおよび$ORACLE_HOME/dbs/ab_SID.datファイルを、クラスタのすべてのノードでmmapファンクションをサポートするファイルシステムに移動する必要があります。ローカル・ディスク・ドライブの場所を使用してファイルを格納するには、次の手順を実行します。

  1. クラスタのすべてのノードで次のようなコマンドを使用して、ローカル・ドライブにファイルをコピーします。

    cp $ORACLE_HOME/dbs/hc_SID.dat  /local_dir/hc_SID.dat
    cp $ORACLE_HOME/dbs/ab_SID.dat  /local_dir/ab_SID.dat
    
  2. 次のようなコマンドを使用して、クラスタのファイルシステムからファイルを削除します。

    rm $ORACLE_HOME/dbs/hc_SID.dat
    rm $ORACLE_HOME/dbs/ab_SID.dat
    
  3. 次のようなコマンドを使用して、$ORACLE_HOME/dbsディレクトリ内のファイルへのシンボリック・リンクを作成します。

    ln -s /local_dir/hc_SID.dat  $ORACLE_HOME/dbs/hc_SID.dat
    ln -s /local_dir/ab_SID.dat  $ORACLE_HOME/dbs/ab_SID.dat
    

関連項目:

OCFS2の詳細は、http://oss.oracle.com/projects/ocfs2/dist/documentation/ocfs2_faq.html#RACリンクでよくある質問の49番を参照してください。

この問題は、Oracle Bug#4961541によって追跡されます。

4.6 glibcの最小バージョン

Oracle Database 11gリリース1(11.1)については、Linux x86およびLinux x86-64システムで必要なglibcパッケージの最小バージョンがglibc-2.4-31.63です。

この問題は、Oracle Bug#9304973によって追跡されます。

4.7 Linux x86でのインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する、Linux x86固有の注意事項の詳細は、次の項を参照してください。


注意:

この項で説明されている問題は、Linux x86上でのみ発生します。

4.7.1 バックアップとリカバリ・オプションの指定後にOracle Database Configuration Assistantが応答しない

自動ストレージ管理を使用せずにデータベースを作成した場合、バックアップおよびリカバリ・データの格納に自動ストレージ管理を指定すると、Oracle Database Configuration Assistantの応答が停止します。

回避策: データベースの作成中に「自動バックアップを使用しません」を選択し、インストール・プロセスを完了します。インストール・プロセスが完了したら、Oracle Database Configuration Assistantを実行し、バックアップおよびリカバリ・データの格納方法を構成します。

この問題は、Oracle Bug#6417211によって追跡されます。

4.7.2 Oracle Universal InstallerでOracle Database Configuration Assistantのステータスが「失敗しました」と表示される

インストール・プロセスが正常に終了した後でも、Oracle Universal Installerで断続的に、Oracle Database Configuration Assistantのステータスが「失敗しました」と表示されます。

この動作は、データベース作成の最後にOracle Database Configuration Assistantによって表示される確認のダイアログを確認せずに、Oracle Databaseのインストールを長時間実行した場合に断続的に見られます。構成されたOracle DatabaseおよびOracle Database Controlは正常に機能します。このエラーは無視しても支障ありません。

この問題は、Oracle Bug#6238219によって追跡されます。

4.7.3 Linux x86での拡張精度のための環境変数ORA_FPU_PRECISIONの設定

x86の浮動小数点ユニットの拡張精度を使用して計算が行われるすべてのプリコンパイル済アプリケーションについて、そのアプリケーションを実行する前に、環境変数ORA_FPU_PRECISIONEXTENDEDに設定する必要があります。


注意:

この変数を設定すると、結果がIEEEに準拠しない浮動小数点となります。そのため、新しいデータタイプBINARY_FLOATまたはBINARY_DOUBLEのいずれかを使用する場合は、環境変数ORA_FPU_PRECISIONを設定しないでください。これは、My Oracle Support(OracleMetaLink)ノート246916.1に記載されています。

4.8 Linux x86-64でのインストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する、Linux x86-64固有の注意事項の詳細は、次の項を参照してください。


注意:

この項で説明されている問題は、Linux x86では発生しません。

4.8.1 Asianux Server 3へのOracle Database 11gインストール時のエラー

Asianux Server 3にOracle Database 11gをインストールする際に、「製品固有の前提条件のチェック」画面に、オペレーティング・システムの前提条件チェックの失敗が表示されます。

回避策: /etc/asianux-releaseの内容を、Asianux Server 3 (Quartet)からAsianux release 3 (Quartet)に変更します。

この問題は、Oracle Bug#6457598によって追跡されます。

4.8.2 Oracle Universal Installerで、無効な値に関するアラートが発生する場合がある

「製品固有の前提条件のチェック」画面に、rmem_default変数の無効な値に関するアラートが表示される場合があります。

回避策: インストール・ガイドに従って変数の値を設定している場合は、アラートに対して使用可能なチェック・ボックスを選択すると、このアラートを無視してインストール・プロセスを続行できます。

この問題は、Oracle Bug#6445078によって追跡されます。

4.8.3 インスタント・クライアントのためにOracleホームのディレクトリ構造が変更された

以前のリリースでは、$ORACLE_HOME/libディレクトリにすべてのライブラリが含まれていました。しかし、Oracle Database Instant Clientのインストール時に32ビット・ライブラリがインストールされないという問題がありました。この問題を解決するため、32ビット・ライブラリを格納する$ORACLE_HOME/lib32ディレクトリがディレクトリ構造に追加されました。

この問題は、Oracle Bug#6338225によって追跡されます。

5 その他の既知の問題

次の各項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

5.1 CPU使用率を収集するメトリックでエラーが表示される

Oracle Enterprise Manager Database ControlがOracle Enterprise Linux 5またはRed Hat Enterprise Linux 5上で稼働している場合、CPU使用率のメトリックでメトリック収集エラーが表示されます。この問題のために、ホストのCPU使用率の情報が表示されません。そのため、ホストのCPU使用率に対するアラートしきい値を設定できません。

この問題は、Oracle Bug#6316367によって追跡されます。

5.2 Oracle Enterprise Linux 5.0およびRed Hat Enterprise Linux 5.0でSELinuxを強制モードにすると共有ライブラリのロード中にエラーが発生する

Oracle Enterprise Linux 5.0およびRed Hat Enterprise Linux 5.0上では、SELinuxEnforcingモードで使用すると、SQL*PlusおよびOracle Call Interface(OCI)プログラムのコールが失敗します。この問題の詳細は、My Oracle Support(以前のOracleMetaLink)ノート454196.1を参照してください。

回避策: 該当するシステム上では、SELinuxPermissive モードにします。

この問題は、Oracle Bug#6140224および#6342166によって追跡されます。

5.3 Oracle Enterprise Manager Database Controlの「ホスト: 管理」タブがOracle Enterprise Linux 5で失敗する

Oracle Enterprise Linux 5でOracle Enterprise Manager Database Controlの「ホスト: 管理」タブをクリックすると、次のエラーが表示されます。

This feature is only available on hosts running Red Hat Linux and SUSE Linux Operating Systems.

この問題のため、Oracle Enterprise Linux 5で、Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用してホストを管理することができません。

この問題は、Oracle Bug#6316469によって追跡されます。

5.4 Oracleクライアント・ライブラリとアプリケーションのリンク

クライアントの静的ライブラリの使用はサポートされていません。

5.5 Pro*CでサポートされないC99構文

Red Hat Enterprise Linux 5およびSUSE Linux Enterprise Server 10では、標準のCヘッダー・ファイルに、Pro*Cパーサーが認識できない__LDBL_REDIR1_DECLなどの記号が含まれている場合があります。

回避策: .pcファイルでは次のいずれかのコードを使用して、プリコンパイル中にヘッダー・ファイルが含まれないようにできます。

#ifndef ORA_PROC
#include <filename.h>
#endif

または

#ifdef ORA_PROC
#define _HEADERFILENAME_H__
#endif

この問題は、Oracle Bug#6142780によって追跡されます。

5.6 rstoraファイルのリンクが失敗する

Oracle Database 11gのインストール時、セキュリティ上の理由から、Oracle Universal Installerによりサード・パーティのライブラリ・パスがLD_LIBRARY_PATH変数から削除されます。このため、インストール中にrtsoraファイルの再リンクが失敗します。Cobolライブラリを使用可能なパスを使用してLD_LIBRARY_PATH変数を更新し、適切なmakeターゲットをコールすることにより、rtsoraファイルを再リンクできます。次のコマンドを使用して、rstoraファイルを作成できます。

$ cd $ORACLE_HOME/precomp/lib
$ make -f ins_precomp.mk rtsora

5.7 Linux上のMozilla Firefox 1.5でパッチのアップロード機能がクラッシュする

Linux上でMozilla Firefox 1.5 Webブラウザを使用し、Oracle Enterprise Manager Database Controlを介してパッチをアップロードすると、Webブラウザ・ウィンドウがクラッシュします。

回避策: Mozilla Firefox 1.5 Webブラウザ・クライアントをLinux以外の環境から起動するか、Internet Explorerなど、かわりのWebブラウザを使用します。

この問題は、Oracle Bug#6008421によって追跡されます。

5.8 ブロック・デバイスの使用

ブロック・デバイス・パーティションを作成するには、次のようにします。

  1. fdiskを使用して、データベース・ファイル用のブロック・デバイス上にディスク・パーティションを作成します。

  2. 各ノードで、/etc/udev/permissions.d内の権限ファイルを作成または修正し、データファイルの権限をデフォルトからroot所有権に変更します。Asianux 2、Oracle Enterprise Linux 4およびRed Hat Enterprise Linux 4では、このファイルの名前は49-oracle.permissionsとする必要があります。これにより、カーネルはこのファイルを50-udev.permissionsよりも先にロードします。Asianux Server 3、Oracle Enterprise Linux 5、Red Hat Enterprise Linux 5およびSUSE Linux Enterprise Server 10では、このファイルの名前は51-oracle.permissionsとする必要があります。これにより、カーネルはこのファイルを50-udev.permissionsよりも後にロードします。

    パーティションごとに、xx-oracle.permissionsの次の構文を使用してアクセス権限を設定します。

    devicepartition:oracle_db_install_owner:OSDBA:0660
    

5.9 RAW論理ボリュームの使用

Oracle Databaseファイルの共有ストレージ・メディアとして、RAW論理ボリュームを使用することもできます。その場合は、必要なパーティションを作成した後に、それらパーティションをすべてのノードのRAWデバイスにバインドする必要があります。ただし、すでに他のデバイスにバインドされているRAWデバイスがないことを最初に確認する必要があります。RAW論理ボリュームをOracle Databaseファイルの共有ストレージ・メディアとして使用するための手順は、『Oracle Clusterwareインストレーション・ガイド』の第5章「Oracle Real Application Clustersストレージの構成」で、LinuxでのRAW論理ボリュームの使用に関する項を参照してください。

5.10 Linux x86でmktempエラーとともにインスタント・クライアントの再生成が失敗する

インスタント・クライアントの再生成の前に、Red Hat Enterprise Linux 5/Oracle Enterprise Linux 5で次のオペレーティング・システム・パッケージをインストールします。

  • redhat-rpm-config-8.0.45-24.el5.0.1(Oracle Enterprise Linux 5)

  • redhat-rpm-config-8.0.45-24.el5(Red Hat Enterprise Linux 5)

5.11 Linux x86-64の既知の問題

次に示すのは、Linux x86-64に固有の既知の問題です。


注意:

この項で説明されている問題は、Linux x86では発生しません。

5.11.1 Locale Builder画面で文字化けが発生する

ZH_TW、ZH_CN、またはKO_KRロケールを使用する場合、Locale Builder画面で、マルチバイト語が四角の箱で表示される場合があります。これは、東アジア言語に関する既知のJDKフォントの問題です。

この問題は、Oracle Bug#6446186によって追跡されます。

5.11.2 Oracle Ultra Searchを実行するためにOC4JADMINユーザーを再アクティブ化する必要がある

OC4JADMINユーザーは、Oracle Database 11gのインストール・プロセス中に非アクティブ化されます。そのため、インストールの完了後に$ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_SEARCH/config/system-jazn-data.xmlファイルを修正する必要があります。このファイルの次の内容を置き換えてください。

<user deactivated="true">
<name>oc4jadmin</name>
<display-name>OC4J Administrator</display-name>
<description>OC4J Administrator</description>

変更後:

<user>
<name>oc4jadmin</name>
<display-name>OC4J Administrator</display-name>
<description>OC4J Administrator</description>

次のコマンドを使用して、Oracle DatabaseのOracle Ultra Search中間層を再起動します。

$ $ORACLE_HOME/bin/searchctl stop
$ $ORACLE_HOME/bin/searchctl start

5.11.3 Linux GLIBCのバグによりClusterwareが不安定になる

Oracle Clusterwareリリース10.2.0.3 CRS Bundle Patch #3、10.2.0.4、11.1.0.6および11.1.0.7で、CSSデーモンocssdに、Oracle RACでサポートされるすべてのLinuxディストリビューションに存在するLinux GLIBCバグに対する脆弱性があります。このバグは通常、CSSデーモンでセグメンテーション違反(SEGV)として示され、CSSデーモンのログ・エントリは次のようになります。

ERROR: clssscExit: CSSD signal 11 in thread GMClientListener

このバグはまた、Linuxの/var/log/messagesファイルに登録されるエラーの原因にもなります。

Oracle CSSD failure 139 
Oracle clsomon failed with fatal status 13

Oracle Clusterwareに、予期しないリブートなどの一般的な不安定が発生する場合は、これらのエラー・メッセージが示されなくても、Linux GLIBCバグを示唆するものと考える必要があります。

推奨カーネル・パッチを適用する前にさらに診断テストが必要な場合は、My Oracle Support(以前のOracleMetaLink)ノート559365.1で詳細を参照してください。

次のglibcバージョンでこの問題が発生することがわかっています。

  • Red HatおよびOracle Enterprise Linux 4 glibc-2.3.4-2.39(EL4u7に含まれるglibc-2.3.4-2.40glibc-2.3.4-2.41では修正済)

  • Red HatおよびOracle Enterprise Linux 5 glibc-2.5-18(EL5u2に含まれるglibc-2.5-20glibc-2.5-24では修正済)

  • SLES10-SP2 glibc-2.4-31.54(この問題についてバグ416838申請済)。修正を入手可能かどうかはNovell社にお問い合せください。

glibcバグの詳細は、次のURLを参照してください。

glibcバグに起因する、ランダム・ノードのリブートとして現れる不安定を回避するには、Oracle Clusterwareリリース10.2.0.3 CRS Bundle Patch #3、10.2.0.4または11.1.0.6(以上)をインストールする前に、ディストリビューションまたはglibcのバージョンを更新する必要があります。この問題の詳細は、My Oracle Support(以前のOracleMetaLink)ノート731599.1を参照してください。

6 ドキュメントの訂正事項および追加事項

次の各項には、Oracle Database 11gおよび関連製品に関する修正事項が含まれています。

6.1 不正なOracle ODBCパッケージの値

Oracle Databaseのインストレーション・ガイドの第2章にある「Oracle ODBCドライバ」の項では、Oracle ODBCパッケージの値がunixODBC-2.2.11およびunixODBC-devel-2.2.11と記載されていますが、この値は正しくありません。正しいOracle ODBCパッケージの値は、unixODBC-2.2.12およびunixODBC-devel-2.2.12です。

6.2 不正な/etc/profileの参照

『Oracle Databaseインストレーション・ガイド for Linux』のOracleインストール所有者のシェル制限の構成に関する項で、3番目のリスト項目に誤った/etc/profileファイルへの参照が含まれています。/etc/profileファイルへの変更は必要ないため、3番目のリスト項目全体を無視してください。

6.3 不正な制御ファイルのサイズ制限

『Oracle Database管理者リファレンス for UNIX Systems』の付録H「データベースの制限」のファイル・サイズの制限に関する表で、制御ファイルのサイズの値が誤って20000データベース・ブロックと記載されています。正しい値は、25000制御ファイル・ブロック(ブロック・サイズは4096バイト)です。

7 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

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部品番号: E05994-05

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