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Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1)for Microsoft Windows
E05877-03
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1 インストール前のチェックリスト

Oracle Clusterwareのインストール時に発生するほとんどのエラーは、Oracle Universal Installer(OUI)を起動する前に必要なすべての手順を完了していないことが原因です。この章に示すチェック項目を使用して、インストール前に必要な作業がすべて完了していることを確認します。関連する項または作業が説明されているWebサイトに直接移動するには、この章のリンクをたどります。この章の内容は次のとおりです。

1.1 インストールの計画の概要

この項では、Oracle Clusterwareをインストールする前に実行することをお薦めする作業を示します。大規模なシステム管理チーム、ストレージ管理者、ネットワーク管理者、データベース管理者、およびソフトウェアとハードウェアのサード・パーティ・ベンダーからなるTier IVデータ・センターに属するか、1人だけのプロジェクト・チームであるかに関係なく、インストールを成功させるには、計画が重要です。

ここでは、ハードウェアのサイジングまたは容量計画を決定する方法については説明しません。Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)では、ワークロードの増加に対応するために、必要に応じてノードおよびインスタンスを追加できます。インストールの計画時に、次の手順を確認して実行します。

1.1.1 My Oracle Supportの確認

既存のハードウェアにOracle 11gリリース1(11.1)をインストールするかどうかを決定したり、インストールのためにどのようなサーバーおよびストレージ・ハードウェアを購入するかを決定する前に、My Oracle Support(https://metalink.oracle.com)にログオンして、「Certify」タブをクリックします。インストール先のオペレーティング・システム・プラットフォームに関してOracle RACの「Certification Matrix」を確認して、ご使用のハードウェア構成がOracle Clusterwareおよび(インストールする場合は)Oracle RACでサポートされていることを確認します。サポートされているハードウェア・オプションに関するガイダンスを受けて、購入の参考にすることができます。

今回のリリースの時点では、次のURLを参照して、「Certification Matrix」に直接アクセスすることもできます。

http://www.oracle.com/technology/support/metalink/index.html

「Certify」ページでは、サポートされている特定のハードウェア構成に加えて、サポートとパッチについての情報、およびOracle ClusterwareまたはOracle ClusterwareとともにOracle RAC 11gリリース1(11.1)をインストールする方法に関する一般的なアドバイスが提供されます。これには、ベンダー・クラスタウェアや他の構成の問題についての重要な情報が含まれます。


注意:

My Oracle Supportアカウントを持っていない場合は、Oracleサポート・サービスに連絡してください。

また、オラクル社のWebサイト(http://www.oracle.com)を参照して、特定の実装シナリオの計画、ベスト・プラクティスおよびインストール計画に役立つ他の情報に関する追加リソースを入手できます。特に、次のWebサイトを参照してください。

http://www.oracle.com/technology/products/database/clustering/index.html

1.1.2 Oracle Technology Networkの確認

Oracle Technology Network(OTN)では、容量計画、様々なNFSプラットフォームでのベスト・プラクティス、拡張Oracle RACデプロイメントなど、このマニュアルには記載されていないデプロイメント・オプションについてのホワイト・ペーパーを参照できます。次のWebサイトで、ホワイト・ペーパーを確認できます。

http://www.oracle.com/technology/products/database/clustering/index.html

1.1.3 クラスタ検証ユーティリティの使用方法の確認

クラスタ検証ユーティリティ(CVU)は、インストール、パッチ更新または他のシステム変更の準備でシステム検証を実行するために提供されています。CVUを使用すると、インストール、更新またはパッチ操作を正常に実行できるように、必要なシステム構成とインストール前の手順を完了したことを確認できます。

システムまたはインストール前の構成手順を、ベンダーがかわりに実行している場合、CVUで該当する確認を行うように、ベンダーに依頼します。これによって、システムが正しく構成されていることを確認できます。

1.1.4 既存のOracleインストールの確認およびバックアップ

既存のOracleインストールが存在する場合、バージョン番号、パッチおよび他の構成情報を書き留めて、既存のインストールのためのアップグレード手順を確認します。 インストールに進む前にアップグレードに関するOracleドキュメントを参照して、手順を決定します。

アップグレード前、アップグレード後、互換性および相互運用性についての最新情報およびベスト・プラクティスは、「Oracle Upgrade Companion」を参照してください。「Oracle Upgrade Companion」は、My Oracle SupportのNote 466181.1で参照できます。

https://metalink.oracle.com

アップグレードを行う場合は、次の点に注意してください。

  • 1つのクラスタで一度に実行できるOracle Clusterwareのバージョンは、1つのみです。

  • クラスタでは、Oracle 11gリリース1(11.1)以上の複数のOracleホームを使用できます。 ただし、Oracle Clusterwareのバージョンは、Oracle Databaseまたは自動ストレージ管理ソフトウェアのバージョン以上である必要があります。 Oracle Clusterwareは、Oracle Database 10g以上のデータベースまたはリリースをサポートします。

  • 任意のバージョンの自動ストレージ管理(ASM)をインストールできます。バージョンが異なるASMに対して、上位互換性と下位互換性の両方があります。ただし、ソフトウェアのバージョンが混在していると、ASMの機能は、インストールされているソフトウェアのうちでサポートしている最も低いバージョンまで低下します。 たとえば、Oracle Clusterware 11gとともにASMをインストールし、インストールされている既存のOracle Databaseリリース10.2.0.3をサポートするためにそのASMを使用する場合、Oracle Databaseリリース10.2で使用できるASMの機能のみを使用できます。

  • リリース10.1.0.6および10.2.0.3以上では、Database Upgrade Assistant(DBUA)を使用して、Oracle RACでパッチ・セットをアップグレードできます。また、DBUAを使用して、Oracle RACをメジャー・リリース間でアップグレードできます(10.1から10.2、10.2から11gなど)。

  • Oracle Clusterwareリリース10.2からOracle Clusterwareリリース11gにアップグレードする場合、まず10.2.0.3以上のパッチ・セットを適用する必要があります。

  • Oracle Databaseをインストールする場合、前のデータベースにすべてのパッチをインストールしてから新しいデータベースを作成する方が時間がかかりません。たとえば、Oracle Clusterwareホームにパッチを適用し、データベース・ホームを作成してから、データベースにパッチを適用するのではなく、Oracle Clusterwareホームにパッチを適用し、データベース・ホームにパッチを適用してから、新しいデータベースを作成します。

  • 他のシステム変更の場合と同様に、既存のデータベースをバックアップしてから新しいソフトウェアのインストールを試行します。


参照:

『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』

1.1.5 グローバリゼーションの要件の確認

次の手順を行う前に、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照し、インストールの一部として実行する必要があるその他の手順を確認してください。

  • 他のキャラクタ・セットまたは言語を使用している既存のデータベースをアップグレードします。

  • インストールを開始し、デフォルトの言語(英語)以外の言語を追加します。

1.1.6 ドキュメントの確認

この項に加え、このマニュアルの後半と『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド for Microsoft Windows』にあるインストール前とストレージに関する章を確認し、インストールを正常に実行するために必要なすべての手順を実行したことを確認してください。このことは、これらの手順を実行する際にも役立ちます。 また、リリース・ノートおよびMy Oracle Support(https://metalink.oracle.com)を参照して、システム要件に関する最新情報や、インストールに影響する可能性がある他の情報を入手します。このような確認に少しだけ時間を割くことにより、後でインストール・エラーを調べることになる際に、多くの時間をかけずに済みます。

各クラスタ・ノードにWebブラウザをインストールすることをお薦めします。これにより、Oracle RACでOracle Enterprise Managerを使用できます。また、PDF形式およびHTML形式で使用できるオンライン・ドキュメントにもアクセスできます。


参照:

Oracle Databaseの概要については、『Oracle Database概要』を参照してください。Oracle ClusterwareまたはOracle RACの構成およびデプロイメントの詳細は、『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。また、Oracle DatabaseまたはOracle RACをインストールする場合は、ご使用のプラットフォーム用の『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』または『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド』を参照してください。

1.2 サーバー・ハードウェア、ネットワークおよびオペレーティング・システムの概要

ハードウェア、ネットワークおよびオペレーティング・システムについて、Oracleソフトウェアをインストールする前に必要な手順を完了する必要があります。インストール前の必要な手順を完了していないことが、インストールが失敗する最も多い理由です。

このマニュアルで説明されているOracleのインストール前の手順を実行する前に、CPU、メモリー、ローカル・ディスク、ネットワーク・カード、ホスト・バス・アダプタ、インターコネクト、および他のすべてのネットワークまたはサーバー・ハードウェアの取付けを完了しておく必要があります。また、オペレーティング・システムおよびすべてのベンダー・クラスタウェアをインストールしておく必要があります。これらの作業はベンダーのマニュアルを参照して実行します。また、必要に応じて、ベンダーと協力してここに示すOracleのインストール前の手順をすべて完了し、ベンダーのハードウェアおよびソフトウェアが正しく構成されていることを確認します。

サーバーおよびネットワークの準備には、次の作業があります。

1.2.1 サーバーのハードウェア要件およびソフトウェア要件の確認

この項では、サーバーのハードウェア構成要件とソフトウェア構成要件の概略と推奨事項を示します。

要件

クラスタ内の各ノードには、次のものが必要です。

  • プロセッサおよびシステム構成を含む、サポートされているサーバー・ハードウェア。

    既存のハードウェアでインストールを開始する前、および新しいハードウェアを購入する前に、Oracle ClusterwareおよびOracle RAC 11gリリース1(11.1)(インストールする場合)でハードウェアがサポートされていることを確認するために、My Oracle Supportを参照してください。

    また、サポートされている構成について、『Oracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド for Microsoft Windows』の第2章および第4章も参照してください。


    注意:

    Oracle RACをインストールする場合、クラスタ内の各ノードで同じオペレーティング・システムを使用する必要があります。クラスタ内の各ノードで同じソフトウェア構成を使用することをお薦めします。 Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersでは、同じクラスタ内で異なるプラットフォーム(異なるチップ・アーキテクチャを持つサーバー)を使用することはできません。

  • 外部共有ディスク。データベース・ファイルとOracle Clusterwareファイル(Oracle Cluster Registry(OCR)や投票ディスクなど)を格納します(「共有記憶域の概要」を参照)。


    注意:

    Oracle Cluster File System(OCFS)またはネットワーク接続ストレージ(NAS)には、Oracle Clusterwareソフトウェアをインストールできません。

  • (Oracle RACをインストールする場合)各ノード上に、サポートされているインターコネクト・ソフトウェア・プロトコル。Oracle Clusterwareでの投票ディスクのポーリングおよびキャッシュ・フュージョンをサポートします。インターコネクトは、ご使用のプラットフォームに対してオラクル社が保証する製品である必要があります。

推奨事項

次の作業を実行して、サーバーのインストールおよびメンテナンスを簡略化し、サービスの問題を回避することをお薦めします。

  • ほとんどのオペレーティング・システムのネットワーク・タイム・プロトコル機能を有効にして、すべてのノードが同じ参照ネットワーク・タイム・プロトコル・サーバーを使用するようにします。

  • すべてのクラスタ・サイズで冗長スイッチを構成します。

  • サーバーのメンテナンスを簡略化するために、各ノードで同一のサーバー・ハードウェアを使用します。

  • リソース競合の問題を回避するには、プライマリ・ドメイン・コントローラまたはバックアップ・ドメイン・コントローラにOracle RACをインストールしないでください。

追加オプション

  • Oracle Clusterwareでは、ベンダー・クラスタウェアを使用する必要はありませんが、ベンダー・クラスタウェアの多くの実装と相互運用できます。ただし、Oracle RACを使用するには、Oracle Clusterwareをインストールする必要があります。 ベンダー・クラスタウェアを使用する場合、Oracle Clusterwareは、ノードのメンバーシップの判断など、一部の作業でベンダー・クラスタウェアに従います。

  • イーサネット以外のインターコネクトを使用する場合、サード・パーティ・ベンダーのクラスタウェアが必要な場合があります。

1.2.2 ネットワーク接続の概要

ネットワーク構成の設定を開始する前に、ネットワーク管理者が各ノードに対してDHCPサーバーに2つ以上のネットワーク・アドレスを作成していることを確認してください。これらのアドレスは、各ノードのパブリックIPアドレスおよび仮想IPアドレスとして使用されます。

表1-1とその後の説明に、IPアドレスの要件の概要を示します。

表1-1 Oracle Clusterwareの各ノードにおけるIPアドレスの要件の概要

IPアドレスのタイプ 用途 登録先 クライアントからのpingの実行

仮想IPアドレス

クライアントの要求用、および他のノードへの要求のフェイルオーバー用のアドレス

DNS(推奨)。

インストール前は不可、インストール後は可

パブリックIPアドレス

サービス要求用のアドレス

DNS(推奨)。

プライベートIPアドレス

ノード間通信専用のアドレス

DNS(推奨)。クラスタ内の他のノードのみで解決可能であり、専用ネットワーク・ハードウェア上に存在する必要がある。

不可


次に、それぞれのアドレスのタイプに関する追加情報を示します。

  • 仮想IPアドレス: 各ノードのパブリックIPアドレス。クライアント接続のための仮想IPアドレスとして使用されます。ノードに障害がある場合、Oracle Clusterwareは、使用可能なノードのVIPアドレスにフェイルオーバーします。

    インストール中、各ノードのパブリック仮想IPアドレス(VIP)は、クラスタ内のすべてのノードで同じインタフェース名に対応付けられている必要があります。ドメイン・ネーム・サーバー(DNS)を使用する場合は、すべてのクライアントおよびクラスタ・ノードから解決できるように、DNSにVIPのホスト名を登録します。 これはOracle Clusterwareが管理するIPアドレスであるため、インストール時には使用しないでください。

  • パブリックIPアドレス: 各ノードのパブリック・ホスト名アドレス(通常、初期システム構成時にシステム管理者が指定)。パブリックIPアドレス名は、ホスト名に解決可能である必要があります。パブリックIPアドレスとVIPアドレスの両方をDNSに登録します。DNSを使用しない場合は、両方のパブリックIPアドレスが、ノード(すべてのクラスタ・ノード)の%windir%\system32\drivers\etc\hostsファイル、およびデータベースにアクセスする必要があるすべてのクライアント・システムの%windir%\system32\drivers\etc\hostsファイルに存在することを確認する必要があります。

  • プライベートIPアドレス: クラスタ内のノード間通信専用のプライベート・インターコネクト・アドレスとして使用される、各ノードのプライベート・インターネット・プロトコル(IP)・アドレス。各プライベートIPアドレスは、次の条件を満たす必要があります。

    • パブリック・ネットワークから分離されている。

    • すべてのノードで、同じネットワーク・インタフェースを介してアクセスできる。

    • 各ノードのアドレスは一意である。

    • プライベート・ネットワークのノード間のネットワーク・スイッチに接続されている必要がある。

    プライベート・インターコネクトは、Oracle Clusterware、Oracle RACの両方でノード間通信に使用します。同じクラスタ内のノードのみに接続されている1つ以上の専用スイッチで構成することをお薦めします。

    Oracle Clusterwareのインストール時に指定したプライベートIPアドレスによって、Oracle Clusterwareがその通信に使用するプライベート・インターコネクトが決まります。それらはすべて使用可能である必要があり、各ノードのプライベート・インターコネクト・インタフェースは、クラスタ内の別のノードからのpingコマンドに応答できる必要があります。

    サード・パーティ・ベンダーの製品を使用してフェイル・オーバーをサポートするには、プライベート・ネットワーク全体で使用可能な論理インターネット・プロトコル(IP)・アドレスを使用し、ベンダーの指示に従って、使用可能なオペレーティング・システム・ベースのフェイルオーバー・メカニズムをすべて構成することによってこれらを有効にすることをお薦めします。


    注意:

    すべてのホスト名は、英数字が許可されるRFC 952規格に準拠している必要があります。アンダースコア(_)を使用するホスト名は、許可されません。

1.2.3 プラットフォーム固有のサーバー構成の概要

標準のシステム要件の構成に加えて、特定のサーバー・ハードウェアにデプロイする場合に、オペレーティング・システムの追加構成手順が必要な場合があります。 インストール前の手順に関する章を参照してください。また、My Oracle Supportの「Certify」ページを参照して、ご使用のハードウェア・プラットフォーム構成で追加要件または推奨事項がないか確認します。

1.3 共有記憶域の概要

Oracle Clusterwareには、2つのタイプの共有ファイル(Oracle Cluster Registry(OCR)および投票ディスク)が必要です。これらのファイルは、次の2つの記憶域オプションのいずれかに格納する必要があります。

Oracle RACをインストールした後に、データファイルとリカバリ・ファイルを格納するには、次の3つの共有記憶域オプションのいずれかを選択する必要があります。

ストレージ・ベンダーが新たに認定されると、リリースの期間中に記憶域オプションが変更される場合があります。 このため、My Oracle Supportを参照し、使用する必要がある記憶域オプションがご使用のプラットフォームでサポートされていることを確認してください。

1.4 インストールの準備に関する追加情報

この項では、Oracle Clusterware、Oracle Automatic Storage ManagementおよびOracle RACに関する追加情報を示します。この情報は、インストールの構成方法を決定する際に役立つ場合があります。この項の内容は次のとおりです。

1.4.1 Oracle Clusterwareおよびベンダー・クラスタウェア

Oracle Clusterwareでは、クラスタ・サービスが提供されます。Oracle Clusterwareを使用すると、ベンダー・クラスタウェアは必要ありません。Oracle RACをインストールする場合は、Oracle Clusterwareをインストールする必要があります。

1.4.2 Oracle Real Application Clustersインストールの共有コンポーネント

Oracle Clusterwareをインストールした後にOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)をインストールする場合、Oracle RAC環境のすべてのインスタンスは、制御ファイル、パラメータ・ファイルおよびすべてのデータ・ファイルを共有することに注意してください。これらのファイルは、共有クラスタ・ファイル・システムまたは共有ディスクに配置し、すべてのクラスタ・データベース・インスタンスからアクセスできるようにする必要があります。また、各インスタンスには、それぞれ専用のREDOログ・ファイルのセットがあります。障害が発生した場合、REDOログ・ファイルへの共有アクセスによって、障害が発生していないインスタンスがリカバリを実行できます。

1.4.3 Oracle RAC 11gのリリース間の互換性

異なるリリースのOracle Databaseソフトウェアを、同一のコンピュータにインストールして使用できますが、次の点に注意してください。

  • 既存のOracleホームが存在する場合、新たにOracleホームを作成し、そこにOracle Database 11gをインストールします。Oracle Clusterwareは別々のOracle Clusterwareホームにインストールする必要があります。既存のOracle Clusterwareインストールが存在する場合は、古い方のOracle Clusterwareソフトウェアを使用するか、またはそのOracle Clusterwareソフトウェアをアップグレードする必要があります。1つのノードに配置できるのは、1つのOracle Clusterwareホームです。

    Oracle Database 11gのすべてのコンポーネントがインストールされていない場合は、インストール時に、それらを追加インストールするように求められます。

  • Oracle RACをインストールしようとすると、(必要な場合は)OUIによって、Oracle RACを削除して再インストールするように求められます。

  • Oracle9iリリースのOracle RACを実行している場合にそのリリースを使用し続けるには、Oracle9i RACデータベース・サーバーをサポートするためにOracle9i Cluster Managerを使用する必要があります。 Oracle Clusterware 11gは、Oracle9i Databaseソフトウェアとの互換性がありません。

  • 以前のリリースのデータベースが検出された場合、OUIによって、プリファレンスのアップグレードについて尋ねられます。以前のリリースのデータベースをDBUAを使用してアップグレードするか、またはDBCAを使用して新しいデータベースを作成するかを選択できます。このダイアログ・ボックスで収集された情報は、ソフトウェアのインストール後にDBUAまたはDBCAに渡されます。


    注意:

    OracleバイナリをOracleホームから別の場所に移動しないでください。これを行うと、動的リンクに問題が発生します。

  • 異なるリリースのOracle Databaseと自動ストレージ管理(ASM)を実行できます。Oracle DatabaseとASMのリリースが同じ場合は、これらを同じOracleホームから実行できます。これらが異なるリリースの場合は、Oracle DatabaseのリリースとASMのリリースを個別のリリースのホームに配置する必要があります。たとえば、ASM 11gリリース1(11.1)インスタンスをインストールして、Oracle Database 10gリリース2(10.2)データベースとともに使用できます。また、Oracle 11gリリース1(11.1)データベースをインストールして、ASM 10gリリース2(10.2)インスタンスとともに使用できます。


    注意:

    リリースが異なるOracle ASMとOracle Databaseを使用する場合、それぞれの機能は、古い方のソフトウェア・リリースの機能に制限されます。 たとえば、Oracle ASM 11gインスタンスを使用するOracle Database 10gインスタンスでは、リリース11.1のOracle ASMで使用可能な新機能は使用できません。使用できるのは、Oracle ASM 10gの機能のみです。 反対に、Oracle ASM 10gインスタンスを使用するOracle Database 11gリリースは、リリース11.1のデータベースと同様に機能します。

1.4.4 Oracle Configuration Managerのインストール前の要件

Oracle Configuration Manager(OCM)をインストールする前に、次に示すインストール前の要件がすべて満たされていることを確認します。

  • 顧客サポートID(CSI)とMy Oracle Supportの使用可能なユーザー名を入手しておく必要があります。これらはOCMのインストール時に必要です。

  • OCMのインストール時に、有効な国番号を指定する必要があります。 国番号は、My Oracle Supportのユーザー名と関連付けられています。 登録エラーが発生し、正しい国番号が指定されているかどうかが不明な場合は、My Oracle Supportサイト(http://metalink.oracle.com)を参照してください。 My Oracle Supportのユーザー名に関連付けられた国名は、「Licenses」リンクの下にある「Profile」セクションで確認できます。


注意:

OCMは、カスタム・インストールを実行する場合にのみ使用可能です。