Oracle Database Clientをインストールするための32ビット・メディアは、サポートされているすべてのオペレーティング・システムで使用できます。Oracle Database Clientをインストールするための64ビット・メディアは、サポートされているすべてのオペレーティング・システムで使用できます。このマニュアルは、Windows(32-bit)およびWindows x64の両方に対するものです。この章の内容は、次のとおりです。
Oracle Database Clientソフトウェアは、インストール・メディアおよびOracle Technology Network(OTN)のWebサイトで入手可能です。ほとんどの場合、ソフトウェアのインストールには、Oracle Universal Installerのグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用します。ただし、Oracle Universal InstallerでGUIを使用せずにサイレントまたは非対話型のインストールを実行することも可能です。
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注意: Windows Vistaでは、コマンド・プロンプトを使用する場合に管理者権限が必要です。 |
第1章「Oracle Database Clientのインストールの概要」の情報を確認し、インストールを開始する前に第2章「Oracle Database Clientのインストール前の要件」に示した作業を完了します。
さらに、次の問題を検討します。
Windows Vistaへのインストールの考慮事項は、管理者権限によりコマンド・プロンプトを開くことです。
複数のOracle Database Clientインストールを実行する必要がある場合、レスポンス・ファイルを使用したサイレントまたは非対話モードを使用します。これらのモードでは、各コンピュータで、レスポンス・ファイルを使用してコマンドラインからOracle Universal Installerを実行します。レスポンス・ファイルは、Oracle Universal InstallerのGUIダイアログ・ボックスに通常入力する設定内容が含まれているテキスト・ファイルです。この方法により、各コンピュータに類似の設定を使用して、複数のインストールを簡単に実行できます。
Oracle Database Clientを他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータにインストールする場合、Oracle Universal InstallerによりOracleベース・ディレクトリが作成されます。Oracleソフトウェアがすでにインストールされている場合は、1つ以上のOracleベース・ディレクトリがすでに存在します。後者の場合、Oracle Universal InstallerでOracle Database ClientをインストールできるOracleベース・ディレクトリを選択できます。
インストール前にOracleベース・ディレクトリを作成する必要はありませんが、必要ならば作成することもできます。
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注意: システムに他のOracleベース・ディレクトリが存在する場合でも、新しいOracleベース・ディレクトリを作成するように選択できます。 |
すべてのOracleコンポーネントは、同一コンピュータの複数のOracleホームにインストールできます。ただし、一部のコンポーネントでは、一度にサポートできるアクティブ・インスタンスは1つのみです。つまり、現行(最新)のインストールによって以前のものが非アクティブになります。このようなコンポーネントは次のとおりです。
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注意: Oracle Objects for OLEは、Windows x64ではサポートされていません。 |
Oracle Database Clientは、Oracle Databaseと同じリリース・レベルであれば、同じOracle Databaseホームにインストールできます。たとえば、Oracle Database Client 10gリリース2(10.2)を、既存のOracle Database 10gリリース2(10.2)ホームにインストールできます。クライアントのインストール前にパッチ・セットを適用した場合は、再度パッチ・セットを適用する必要があります。コンピュータに他のOracleソフトウェアがインストールされているかどうかに関係なく、Oracle Universal Installerにより、Oracleホーム・ディレクトリを作成するように要求されます。Oracle Database Clientのあるリリースの製品を別のリリースのOracleホーム・ディレクトリにはインストールできません。たとえば、Oracle Database 11gリリース1(11.1)のソフトウェアを、既存のOracle9iのOracleホーム・ディレクトリにインストールすることはできません。このリリースを以前のOracleリリースのソフトウェアがインストールされているOracleホーム・ディレクトリにインストールしようとすると、失敗します。
このリリースは、別のOracleホーム・ディレクトリにインストールするかぎり、同じシステムに複数回インストールできます。
Oracle Database ClientソフトウェアはDVDで配布されますが、Oracle Technology Network(OTN)のWebサイトからもダウンロードできます。Oracle Database Clientへのアクセスおよびインストールは、次のいずれかの方法で実行できます。
Oracle Database ClientをインストールするコンピュータにDVDドライブがない場合、リモートのDVDドライブからインストールを実行できます。次の手順を実行する必要があります。
使用するDVDドライブで、共有アクセスを可能にする必要があります。これを設定するには、DVDドライブがあるリモート・コンピュータで次の手順を実行します。
リモートのDVDドライブをマッピングし、マッピングされたドライプからOracle Universal Installerを実行するには、次の手順をローカル・コンピュータで実行します。
リモートのDVDドライブをマッピングします。
ローカル・コンピュータでWindowsエクスプローラを起動します。
「ツール」メニューから「ネットワーク ドライブの割り当て」を選択し、「ネットワーク ドライブの割り当て」ダイアログを表示します。
リモートDVDドライブに使用するドライブ文字を選択します。
「フォルダ」で、次の形式を使用して、リモートDVDドライブの場所を入力します。
\\remote_hostname\share_name
各パラメータの意味は次のとおりです。
remote_hostnameは、DVDドライブのあるリモート・コンピュータの名前です。
share_nameは、前述の手順の手順4で入力した共有名です。たとえば、次のようになります。
\\computer2\dvd
別のユーザーとしてリモート・コンピュータに接続する必要がある場合は、「異なるユーザー名」をクリックして、ユーザー名を入力します。
「完了」をクリックします。
マッピングされたDVDドライブからOracle Universal Installerを実行します。
リモート・コンピュータにOracle Database Clientをインストールし実行しようとしている(つまり、リモート・コンピュータにハード・ドライブがあり、リモート・コンピュータでOracle Database Clientコンポーネントを実行する)が、そのコンピュータに物理的にアクセスできない場合、リモート・コンピュータでVNCやSymantec pcAnywhereなどのリモート・アクセス・ソフトウェアを実行していれば、インストールを実行できます。ローカル・コンピュータでもリモート・アクセス・ソフトウェアを実行する必要があります。
次の2通りの方法のいずれかによって、リモート・コンピュータにOracle Database Clientをインストールできます。
Oracle Database ClientのDVDのコンテンツをハード・ドライブにコピーした場合、ハード・ドライブからインストールできます。
DVDをローカル・コンピュータのドライブに挿入し、DVDからインストールできます。
Oracle Database ClientのDVDのコンテンツをハード・ドライブにコピーした場合、ハード・ドライブからインストールできます。
完了する必要のある手順は、次のとおりです。
リモート・アクセス・ソフトウェアがインストールされ、リモート・コンピュータとローカル・コンピュータで稼働していることを確認します。
Oracle Database ClientのDVDの内容が含まれているハード・ドライブを共有します。
リモート・コンピュータで、ドライブ文字を共有ハード・ドライブにマッピングします。リモート・コンピュータでこれを実行するには、リモート・アクセス・ソフトウェアを使用します。
リモート・アクセス・ソフトウェアを介して、リモート・コンピュータでOracle Universal Installerを実行します。共有ハード・ドライブからOracle Universal Installerにアクセスします。
DVDをローカル・コンピュータのドライブに挿入し、DVDからインストールできます。
完了する必要のある手順は、次のとおりです。
リモート・アクセス・ソフトウェアがインストールされ、リモート・コンピュータとローカル・コンピュータで稼働していることを確認します。
ローカル・コンピュータで、DVDドライブを共有します。
リモート・コンピュータで、ドライブ文字を共有DVDドライブにマッピングします。リモート・コンピュータでこれを実行するには、リモート・アクセス・ソフトウェアを使用します。
これらの手順は、「リモートDVDドライブからのインストール」で説明されています。
リモート・アクセス・ソフトウェアを介して、リモート・コンピュータでOracle Universal Installerを実行します。共有DVDドライブからOracle Universal Installerにアクセスします。
Oracle Technology Network(OTN)からインストール・ファイルをダウンロードし、ハードディスクに展開できます。
ブラウザを使用して、次のURLにあるOracle Technology Network(OTN)のソフトウェア・ダウンロード・ページにアクセスします。
インストールする製品のそれぞれのダウンロード・ページに移動します。
各ダウンロード・ページで、各必須ファイルのサイズを合計して必要なディスク領域を確認します。ファイル・サイズは、ファイル名の隣に表示されます。
ファイルの格納および展開用に、十分な空き領域のあるファイル・システムを選択します。ほとんどの場合、使用可能なディスク領域には、全圧縮ファイルの合計サイズの2倍以上のサイズが必要です。
選択したファイル・システム上で、インストール・ディレクトリを保持するために、OraDBClient11gなどの親ディレクトリをインストールする製品ごとに作成します。
すべてのインストール・ファイルを、作成したディレクトリにダウンロードします。
ダウンロードしたファイルのサイズが、Oracle Technology Network上の対応するファイルと一致することを確認します。
作成した各ディレクトリでファイルを解凍します。
必須インストール・ファイルを解凍した後、「Oracle Database Clientソフトウェアのインストール」を参照してください。
メディアの内容をハードディスクにコピーする手順は、次のとおりです。
ハード・ドライブにインストール・ファイルのディレクトリを作成します。次に例を示します。
d:\install\client
インストール・メディアの内容を作成したディレクトリにコピーします。
必須インストール・ファイルをコピーしたら、「Oracle Database Clientソフトウェアのインストール」を参照してください。
この項の内容は、次のとおりです。
ほとんどの場合、Oracle Database Clientのインストールには、Oracle Universal Installerのグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用します。ただし、Oracle Universal InstallerでGUIを使用せずに、レスポンス・ファイルを使用したサイレントまたは非対話型のインストールを実行することも可能です。この方法は、複数のOracle Database Clientインストールを実行する必要がある場合に特に役立ちます。
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注意: Windowsのスケジューラ・ジョブの実行中にOracle Universal Installerを実行すると、Windowsのスケジューラ・ジョブがクリーンアップを実行している場合に不明なインストールの問題が発生し、インストールが完了する前に一時ファイルが削除されます。Windowsのスケジューラ・ジョブを実行する前にインストールを完了するか、インストールが完了するまで一時ファイルのクリーンアップを実行するWindowsのスケジューラ・ジョブを無効にすることをお薦めします。 |
Oracle Database Clientをインストールするときは、次のガイドラインに従います。
このリリースのコンポーネントをインストールする際に、Oracle製品の旧リリースのOracle Universal Installerを使用しないでください。
サポートされているすべてのWindowsプラットフォームでは、Oracle Database Clientのインストールに同じインストール・メディアを使用します。
Oracle Database ClientがすでにインストールされているOracleホーム・ディレクトリにOracleソフトウェアを再インストールする場合は、再インストールを開始する前にインストールされていたコンポーネントをすべて再インストールする必要があります。
Oracleサポート・サービスによって提供されたパッチを使用しないかぎり、Java Runtime Environment(JRE)を変更しないでください。Oracle Universal Installerにより、Oracleが提供するバージョンのJREが自動的にインストールされます。Oracle Universal Installerおよび複数のOracleアシスタントを実行するには、このバージョンが必要です。
インストール中にエラーが発生した場合は、「ヘルプ」をクリックするか付録D「Oracle Database Clientインストールのトラフルシューティング」を参照してください。
Oracle Database Clientをインストールする手順は、次のとおりです。
管理者グループのメンバーとして、Oracleコンポーネントをインストールするコンピュータにログオンします。
プライマリ・ドメイン・コントローラ(PDC)またはバックアップ・ドメイン・コントローラ(BDC)にインストールする場合は、ドメイン管理者グループのメンバーとしてログインします。
Oracle Database Clientインストール・メディアを挿入して、clientディレクトリに移動します。あるいは、インストール・ファイルをダウンロードまたはコピーしたディレクトリに移動します。
サポートされているすべてのWindowsプラットフォームでは、Oracle Databaseのインストールに同じインストール・メディアを使用します。
setup.exeをダブルクリックし、Oracle Universal Installerを起動します。
「インストールする製品の選択」画面で、インストールする製品(「Oracle Database 11g」、「Oracle Client」または「Oracle Clusterware」)を選択し、「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面で、目的のインストール・タイプ(「InstantClient」、「管理者」、「ランタイム」または「カスタム」)を選択し、「次へ」をクリックします。
「インストールの場所」画面で、次の詳細を入力します。
Oracleベース: デフォルトでは、Oracleベースのパスが表示されます。このパスは要件に応じて変更できます。
名前: Oracleホームの名前を入力します。
既存のOracleコンポーネントがインストールされているコンピュータにインストールする場合でも、Oracle Database Clientは新しいOracleホームにインストールしてください。
Oracle Database Client 11gリリース1(11.1)ソフトウェアは、Oracle Database 10g以前のソフトウェアが含まれる既存のOracleホームにインストールしないでください。Oracle Database Clientは、Oracle Databaseが同じホームにインストールされていないかぎり、Oracle Database Client 10gリリース2(10.2)以降のソフトウェアが含まれる既存のOracleホームにインストールできます。
パス: Oracleホーム・ファイルのディレクトリの場所を入力します。パス名にはスペースを含めないでください。
「次へ」をクリックします。
手順5で「カスタム」を選択した場合、「使用可能な製品コンポーネント」画面でインストールするコンポーネントを選択し、「次へ」または「インストール」をクリックします。
「製品固有の前提条件のチェック」画面で、Oracle Universal Installerで検出されたエラーを修正し、「次へ」をクリックします。
「サマリー」画面で、インストールするコンポーネントのリストを確認し、「インストール」をクリックします。
「管理者」、「ランタイム」または「カスタム」インストール・タイプを選択した場合、手順12〜20に従い、Oracle Net Configuration Assistantの手順を完了します。
「InstantClient」インストール・タイプを選択した場合、手順21に進みます。インストールが完了した後、「Instant ClientまたはInstant Client LightのOracle Databaseへの接続」の手順に従ってデータベース接続を構成できます。
「Oracle Net Configuration Assistant: ようこそ」画面で、「標準構成の実行」を選択してデフォルトの構成を使用するか、「ネーミング・メソッド構成」オプションを選択します。次に、「次へ」をクリックします。(この手順の残りの手順では、ネーミング・メソッドを使用していることを前提とします。)
「ネーミング・メソッドの構成-メソッドの選択」画面で、目的のネーミング・メソッドを選択し、「次へ」をクリックします。
ほとんどの場合、「ローカル・ネーミング」で十分です。
「ネット・サービス名の構成-サービス名」画面で、接続するデータベース・サービスの名前を入力します。「次へ」をクリックします。
たとえば、salesという名前のデータベースに接続する場合、salesと入力します。
「ネット・サービス名の構成-プロトコルの選択」画面で、選択したプロトコルに応じて適切な情報を入力し、「次へ」をクリックします。
「ネット・サービス名の構成-TCP/IPプロトコル」画面で、Oracleデータベースがインストールされているコンピュータのホスト名を入力します。ポート番号を指定し、「次へ」をクリックします。
たとえば、コンピュータshobeenに接続する場合、shobeenと入力します。
「ネット・サービス名の構成-テスト」画面で、「はい」をクリックして接続のテストを実行します。次に、「次へ」をクリックします。
ほとんどの場合、テストが失敗するのは、Oracle Universal Installerからダイアログ・ボックスに提供されるデフォルトのユーザー名とパスワードがターゲット・データベースのユーザー名とパスワードと一致しない場合のみです。「ログインの変更」をクリックし、ユーザー名とパスワードを再入力して「OK」をクリックします。
「接続中」画面で、「次へ」をクリックします。
「ネット・サービス名」画面で、使用するネット・サービス名を入力します。
残りのプロンプトに応答して、構成を完了します。
「インストールの終了」画面で、「終了」、「はい」の順にクリックしてOracle Universal Installerを終了します。
オプションで、インストール・プロセス中に作成された一時ファイルを削除する場合は、OraInstalldate_timeディレクトリを削除します。OraInstalldate_timeディレクトリには、約50.5MBのファイルが保持されます。このディレクトリは、TEMP環境変数の設定によって設定されている場所に作成されます。
コンピュータを再起動しても、OraInstalldate_timeディレクトリは削除されます。
第4章「Oracle Database Clientのインストール後の作業」に進み、インストール後の作業を完了します。