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Oracle Database Clientインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1) for Microsoft Windows
E05879-05
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5 Oracle Database Clientソフトウェアの削除

この章では、Oracle Database Clientソフトウェアの削除方法について説明します。


注意:

最初にOracleコンポーネントを削除するには、必ずOracle Universal Installerを使用してください。新規のOracleインストールにおけるインストールおよび構成の問題を回避するには、この章で説明する手順に従ってください。


関連項目:

個々の要件や制限については、コンポーネント固有のドキュメントを参照してください。

5.1 WindowsでのOracleサービスの停止

Oracleコンポーネントまたはレジストリ・エントリを削除する前に、まずOracle Windowsサービスを停止する必要があります。


関連項目:

サービス停止の詳細は、Microsoftのオンライン・ヘルプを参照してください。

Windowsのサービスを停止する手順は、次のとおりです。

  1. Windowsの「スタート」メニューから、「プログラム」「管理ツール」「サービス」を選択して「サービス」ユーティリティを開きます。

  2. Oracleサービス(名前がOracleまたはOraで始まる)が存在し、状態が「開始」である場合は、各サービスを選択して「停止」をクリックします。

  3. Microsoft Distributed Transaction Coordinatorサービスを停止します。

  4. 「サービス」を終了します。

  5. コンピュータを再起動します。

5.2 Oracle Universal InstallerによるOracle Database Clientの削除

まずOracle Universal Installerを使用して、コンピュータのインベントリからOracle Database Clientを削除します。その後、残りのコンポーネントを手動で削除する必要があります。この項の内容は、次のとおりです。

5.2.1 Oracle Universal InstallerによるOracle Database Clientの削除のガイドライン

次のガイドラインに従います。

  • 最初にOracle Universal Installerによる削除を行わずに、手動でOracle Database Clientコンポーネントを削除しないでください。インストール時に、次のいずれかの方法を使用してOracle Universal Installerを終了する場合は例外です。

    • 「取消」をクリック

    • コンピュータを停止

    • インストールが完了しない場合(つまり、すべての必須構成ツールが最後に実行されない場合)

    これらの場合、Oracle Universal Installerでは、インストールがインベントリに登録されません。しかし、ファイルがユーザーのOracleホームにコピーされている可能性があります。これらのファイルを手動で削除し、インストールを再開します。

  • Oracleホームを手動で削除する必要がある場合、まずOracle Universal Installerを使用してOracleコンポーネントを削除します。Oracleホームを手動で削除する例は、Windowsエクスプローラまたはコマンド・プロンプトを使用したディレクトリ構造の削除によるものです。

    最初にOracleホームを手動で削除しないでください。コンポーネントがOracle Universal Installerインベントリに登録されたまま残るためです。後で同じホームにOracleをインストールしようとすると、選択した一部またはすべてのコンポーネントが、Oracle Universal Installerによってインストール済であると判断されて、インストールされない可能性があります。

5.2.2 Oracle Universal InstallerによるOracle Database Clientの削除の手順

Oracle Universal Installerでは、インストール時に、OracleコンポーネントのWindowsサービスを作成します。ただし、Oracle Universal Installerは、Oracle Net Configuration Assistantによって作成されたサービスをすべて削除するわけではありません。

Oracle Universal Installerを使用してWindowsコンピュータ上のコンポーネントを削除する手順は、次のとおりです。

  1. まず「WindowsでのOracleサービスの停止」の手順に従ってください。

  2. Oracle Universal Installerを起動します。起動の手順は、インストールしたOracle Database Clientのバージョンによって異なります。

    1. Oracle Database Clientの「管理者」、「ランタイム」または「カスタム」のバージョンをインストールした場合、Oracle Universal Installerもインストールされています。「スタート」メニューから、「プログラム」「Oracle - HOME_NAME「Oracle Installation Products」「Universal Installer」を選択します。Oracle Universal Installerのようこそウィンドウが表示されます。

    2. Oracle Database Clientの「InstantClient」バージョンをインストールした場合は、Oracle Universal Installerはインストールされていません。かわりに、インストール・メディア、またはダウンロードあるいはコピーしたインストール・ファイル用に作成したインストール・ディレクトリから、インストーラを実行します。

      これには、Oracle Databaseのインストール・メディアを挿入し、clientディレクトリに移動します。あるいは、インストール・ファイルをダウンロードまたはコピーしたディレクトリに移動します。setup.exeをダブルクリックしてOracle Universal Installerを起動します。ようこそウィンドウで、「インストール/製品の削除」を選択します。

  3. 「製品の削除」ボタンをクリックします。

    インベントリ・ウィンドウが表示されます。

  4. 削除するOracleホームを選択します。Oracleホームで選択したコンポーネントを削除する場合のみ、インストール済コンポーネントのツリーを展開します。

    たとえば、Oracle Database Clientを「ランタイム」オプションでインストールし、後から「カスタム」オプションで追加のコンポーネントをインストールした場合、Oracleホーム・コンポーネントを展開して、Oracleホームにインストールされているすべてのコンポーネントを表示します。

  5. 削除するコンポーネントのボックスを選択します。

  6. 「削除」をクリックします。

    確認ウィンドウが表示されます。

  7. 「はい」をクリックして、選択したコンポーネントを削除します。


    注意:

    一部のコンポーネントを削除すると、他のコンポーネントが正常に機能しなくなる可能性があることを示すメッセージが表示される場合があります。

    コンポーネントがコンピュータから削除されると、削除されたコンポーネントを除き、インベントリ・ウィンドウが表示されます。

  8. 「閉じる」をクリックして、インベントリ・ウィンドウを閉じます。

  9. 「取消」をクリックして、Oracle Universal Installerを終了します。

  10. 「はい」をクリックして、終了を確認します。

  11. Oracle Universal Installerを終了したら、次の項に進んで、残りのOracle Database Clientコンポーネントを削除します。

  12. その後、コンピュータを再起動します。

5.3 残りのOracle Database Clientコンポーネントの手動削除

Oracle Universal Installerでは、すべてのOracleコンポーネントは削除されません。Oracle Universal Installerを使用してOracleコンポーネントを削除した後、残ったレジストリ・キー、環境変数、「スタート」メニューのオプションおよびディレクトリを手動で削除する必要があります。

この項の内容は、次のとおりです。


注意:

まれに、最初からOracle Universal Installerを使用せずに、手動によりコンピュータからOracleコンポーネントを完全に削除することで、システムの深刻な問題が解決することがあります。この方法は、最後の手段としてのみ、かつ、システムからすべてのOracleコンポーネントを削除する場合にのみ使用してください。

5.3.1 PATH環境変数パスの更新

PATH環境変数を確認し、すべてのOracleエントリを削除します。

  1. 「コントロール パネル」の「システム」を表示します。

  2. 「詳細設定」タブを選択し、「環境変数」をクリックします。

  3. システム変数PATHを選択し、これを編集してすべてのOracleエントリを削除します。

    たとえば、PATH変数でORACLE_BASE\ORACLE_HOMEを含むOracleエントリを削除します。次のようなエントリを含むPATH変数があります。

    ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\bin;ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\jre\1.4.2\bin\client;
    ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\jre\1.4.2\bin
    
  4. 変更内容を保存して、「システム」を終了します。

5.3.2 「スタート」メニューからのOracle Database Clientの削除

「スタート」メニューにOracle Database Clientエントリがないか確認し、あれば削除します。

次の手順に従います。

  1. 「スタート」「プログラム」「Oracle - HOME_NAMEを選択します。

  2. 「Oracle - HOME_NAMEを右クリックし、メニューから「削除」を選択します。

次の方法を使用して、Oracle Database Clientメニューのエントリを削除することもできます。

  1. 「スタート」ボタンを右クリックし、ポップアップ・メニューを表示します。

  2. 「エクスプローラ - All Users」オプションを選択します。

  3. Documents and Settingsの下の\スタート メニュー\プログラムフォルダを開きます。

  4. 右クリックしてOracle - HOME_NAMEフォルダを削除します。

5.3.3 Oracle Database Clientディレクトリの削除

すべてのOracle Database Clientレジストリ・キーを削除し、コンピュータを再起動した後、存在するすべてのOracle Database Clientディレクトリおよびファイルを削除します。

  1. 「マイ コンピュータ」またはWindowsエクスプローラを使用して、SYSTEM_DRIVE:\program files\oracleディレクトリを削除します。

  2. 「マイ コンピュータ」またはWindowsエクスプローラを使用して、ハード・ドライブからORACLE_BASEディレクトリを削除します。