この章では、Oracle Database for Windowsを管理する方法について説明します。
この章の項目は次のとおりです。
この項では、Oracle Databaseによりコンピュータにインストールされるサービスの管理方法を説明します。
この項では、次の内容について説明します。
Oracle Database for Windowsでは、1台のコンピュータで複数のOracleホームを使用できます。この機能は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドの付録「Optimal Flexible Architecture」で説明されていますが、Oracleサービスのネーミング規則に影響します。Oracleホーム・ディレクトリへのインストールを実行する場合は、次の処理が必要です。
各Oracleホーム・ディレクトリにデフォルトのOracleホーム名を使用するか、または別のOracleホーム名を指定する必要があります。
各データベースのインストールでシステム識別子およびグローバル・データベース名の指定を求められます。
Oracle Databaseとその製品を使用するには、Oracle Databaseサービスが開始されている必要があります。Oracle Databaseサービスは、3つの異なる場所から開始できます。
Oracle Administration Assistant for Windows
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注意: Oracle Databaseは、OracleServiceSIDの開始時に、起動できます。このために使用するレジストリ・パラメータの詳細は、「サービスを使用したデータベースの起動および停止」を参照してください。 |
コントロール パネル
コントロール パネルからOracle Databaseサービスを開始するには、次のようにします。
Windowsの「サービス」ダイアログにアクセスします。
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関連項目: 詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照 |
開始するサービスをリスト内で探して選択し、「開始」をクリックします。
リストにOracleServiceSIDがない場合は、ORADIMを使用して作成します。
「閉じる」をクリックして「サービス」ダイアログを終了します。
コマンド・プロンプト
コマンド・プロンプトからOracle Databaseサービスを開始するには、次のように入力します。
C:\> NET START service
serviceは、OracleServiceORCLなどの特定のサービス名です。
Oracle Administration Assistant for Windows
Oracle Administration Assistant for WindowsからOracle Databaseサービスを開始するには、次のようにします。
「スタート」メニュー→「プログラム」→「Oracle - HOME_NAME」→「Configuration and Migration Tools」→「Administration Assistant for Windows」を選択します。
SIDを右クリックします。
SIDは、orclなどの特定のインスタンス名です。
「サービスの起動」をクリックします。
これにより、サービスOracleServiceORCLが開始されます。
場合によっては(たとえば、Oracle Databaseを再インストールする場合)、Oracle Databaseサービスを停止する必要があります。Oracle Databaseサービスは、3つの異なる場所から停止できます。
Oracle Administration Assistant for Windows
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注意: Oracle Databaseは、OracleServiceSIDの停止時に、通常、即時または異常終了モードで停止できます。このために使用するレジストリ・パラメータの詳細は、「サービスを使用したデータベースの起動および停止」を参照してください。 |
コントロール パネル
コントロール パネルからOracle Databaseサービスを停止するには、次のようにします。
Windowsの「サービス」ダイアログにアクセスします。
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関連項目: 詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照 |
OracleHOME_NAMETNSListenerを選択し、「停止」をクリックします。
OracleHOME_NAMETNSListenerが停止します。
OracleServiceSIDを選択して「停止」をクリックします。
「OK」をクリックします。
OracleServiceSIDが停止します。
コマンド・プロンプト
コマンド・プロンプトからOracle Databaseサービスを停止するには、次のように入力します。
C:\> net STOP service
serviceは、OracleServiceORCLなどの特定のサービス名です。
Oracle Administration Assistant for Windows
Oracle Administration Assistant for WindowsからOracle Databaseサービスを停止するには、次のようにします。
「スタート」メニュー→「プログラム」→「Oracle - HOME_NAME」→「Configuration and Migration Tools」→「Administration Assistant for Windows」を選択します。
SIDを右クリックします。
SIDは、orclなどの特定のインスタンス名です。
「サービスの停止」をクリックします。
これにより、サービスOracleServiceORCLが停止します。
Oracle Databaseサービスは、Windowsコンピュータが再起動されるたびに自動的に開始されるよう設定できます。自動開始は、2つの異なる場所からオンまたはオフに設定できます。
コントロール パネル
コントロール パネルを使用して、いつどのようにOracle Databaseを起動するかを設定するには、次のようにします。
Windowsの「サービス」ダイアログにアクセスします。
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関連項目: 詳細は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照 |
OracleServiceSIDサービスを選択し、「開始」をクリックします。
「スタートアップの種類」フィールドで「自動」を選択します。
「OK」をクリックします。
「閉じる」をクリックして「サービス」ダイアログを終了します。
Oracle Administration Assistant for Windows
Oracle Administration Assistant for WindowsからOracle Databaseサービスを自動的に開始するには、次のようにします。
「スタート」メニュー→「プログラム」→「Oracle - HOME_NAME」→「Configuration and Migration Tools」→「Administration Assistant for Windows」を選択します。
SIDを右クリックします。
SIDは、orclなどの特定のインスタンス名です。
「起動/停止オプション」を選択します。
「Oracle NTサービス」タブを選択します。
「Oracle NTサービス起動タイプ」で「自動」を選択します。
「適用」をクリックします。
「OK」をクリックします。

次の説明では、データベース・インスタンスが作成されていることを想定しています。
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注意: この章のディレクトリ・パスの例は、Optimal Flexible Architecture(OFA)のガイドラインに準拠しています。インストール時にOFAに準拠していないディレクトリを指定した場合、ディレクトリ・パスは異なったものになります。詳細は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドの付録「Optimal Flexible Architecture」を参照してください。 |
Oracle Databaseを起動または停止するには、次のようにします。
Oracle Databaseサーバーに移動します。
コマンド・プロンプトからSQL*Plusを起動します。
C:\> sqlplus /NOLOG
Oracle Databaseにユーザー名SYSDBAで接続します。
SQL> CONNECT / AS SYSDBA
データベースを起動するには、次のように入力します。
SQL> STARTUP [PFILE=path\filename]
このコマンドでは、path\filenameで指定した初期化パラメータ・ファイルが使用されます。次の場所にあるinit2.oraという名前のファイルを使用してデータベースを起動するとします。
C:\oracle\product\11.1.0\admin\orcl\pfile
この場合、次のように入力します。
SQL> STARTUP PFILE=C:\oracle\product\11.1.0\admin\orcl\pfile\init2.ora
PFILEが指定されていない場合、コマンドでは、ORACLE_HOME\databaseにあるSPFILEが検索されます。このファイルが見つかった場合は、データベースの起動にこのファイルが使用されます。SPFILEが見つからない場合は、ORACLE_BASE\ADMIN\db_name\pfileにあるデフォルトの初期化パラメータ・ファイルが使用されます。
データベースを停止するには、次のように入力します。
SQL> SHUTDOWN [mode]
modeは、normal、immediateまたはabortです。
normalの停止では、Oracle Databaseは停止する前に、現在接続しているすべてのユーザーが切断するまで待機し、新しい接続を禁止します。これがデフォルト・モードです。
immediateの停止では、Oracle Databaseは、アクティブ・トランザクションを終了してロールバックし、クライアントを切断して、停止します。
abortの停止では、Oracle Databaseは、アクティブ・トランザクションを終了してユーザーを切断します。トランザクションのロールバックは行いません。データベースは、次に起動したときに自動リカバリおよびロールバックを実行します。このモードは緊急な場合にのみ使用してください。
Oracle Databaseは、コントロール パネルからサービスOracleServiceSIDを開始または停止することにより、起動または停止できます。OracleServiceSIDを開始するには、STARTUPコマンドを使用するか、次のコマンドを手動で入力します。
C:\> oradim -STARTUP -SID SID [-STARTTYPE srvc | inst | srvc,inst] [-PFILE
filename | -SPFILE]
OracleServiceSIDを停止するには、SHUTDOWNコマンドを使用するか、次のコマンドを手動で入力します。
C:\> oradim -SHUTDOWN -SID SID [-SHUTTYPE srvc | inst | srvc,inst] [-SHUTMODE
normal | immediate | abort]
Oracle Databaseは、OracleServiceSIDを使用した次の2通りの方法で起動および停止できます。
Oracle Administration Assistant for Windows
Oracle Administration Assistant for WindowsからOracle Databaseサービスを使用してデータベースを起動または停止するには、次のようにします。
「スタート」メニュー→「プログラム」→「Oracle - HOME_NAME」→「Configuration and Migration Tools」→「Administration Assistant for Windows」を選択します。
SIDを右クリックします。
SIDは、ORCLなどの特定のインスタンス名です。
「起動/停止オプション」を選択します。
「Oracleインスタンス」タブを選択します。
「サービス開始時にインスタンスを起動」、「サービス停止時にインスタンスを停止」またはその両方を選択します。

レジストリ・パラメータの設定
Oracle Databaseサービスを使用してOracle Databaseを起動または停止するには、次のレジストリ・パラメータを示されている値に設定します。
ORA_SID_AUTOSTART
このパラメータがデフォルト値のtrueに設定されている場合は、OracleServiceSIDの開始時に、Oracle Databaseが起動します。
ORA_SID_PFILE
このパラメータは、初期化パラメータ・ファイルへのフルパスを設定します。このエントリが存在しない場合、oradimは、ORACLE_HOME\databaseのSPFILEまたはPFILEを使用してデータベースの起動を試行します。
ORA_SHUTDOWN
このパラメータがtrueに設定されている場合は、OracleServiceSIDの停止時に、選択したOracle Databaseのインスタンスが停止します。現在のOracleホーム内のすべてのデータベースが対象です。デフォルト値はfalseです。
ORA_SID_SHUTDOWN
このパラメータがデフォルト値のtrueに設定されている場合は、コントロール パネルまたはNet stopコマンドを使用してOracleServiceSIDを手動で停止したときに、SID値で指定されているOracle Databaseのインスタンスが停止します。
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注意: ORA_SHUTDOWNまたはORA_SID_SHUTDOWNがfalseに設定されている場合は、OracleServiceSIDを手動で停止するとOracle Databaseが停止します。ただし、これは異常停止であるため、お薦めしません。 |
次の2つのレジストリ・パラメータはオプションです。
ORA_SID_SHUTDOWNTYPE
このパラメータは、データベース停止モードを制御します。a(abort)、i(immediate)またはn(normal)に設定します。このパラメータを設定しない場合、デフォルトのモードはi(immediate)です。
ORA_SID_SHUTDOWN_TIMEOUT
このパラメータは、特定のSIDのサービスが停止するまでの待機時間の最大値を設定します。
これらの必須およびオプションのパラメータのレジストリの場所は、使用しているコンピュータのOracleホーム・ディレクトリ数によって異なります。Oracleホーム・ディレクトリが1つのみの場合、これらのパラメータは次の場所にあります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\HOME0
複数のOracleホーム・ディレクトリがある場合、これらのパラメータは次の場所にあります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\ORACLE\HOMEID
IDは、コンピュータにOracleホーム・ディレクトリを追加するたびに数字が大きくなります。
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注意: ORADIMを使用してインスタンスを作成または編集する場合は、関連するレジストリ・パラメータが適切な値に自動的に設定されます。 |
コントロール パネルからのOracleServiceSIDの開始または停止
データベースを起動するには、OracleServiceSIDを開始します。
これにより、ORADIMが自動的に起動し、ORA_SID_PFILEで指定された初期化パラメータ・ファイルを使用して-STARTUPコマンドが発行されます。
データベースを停止するには、OracleServiceSIDを停止します。
これによりORADIMが自動的に起動し、ORA_SID_SHUTDOWNTYPEで指定されたモードで-SHUTDOWNコマンドが発行され、Oracle Databaseが停止します。
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関連項目: サービスの開始と停止の方法は、オペレーティング・システムのドキュメントを参照 |
ORADIMまたは「コントロール パネル」の「サービス」ダイアログを使用して、各インスタンスのサービスを開始します。
コマンド・プロンプトで、ORACLE_SID構成パラメータを、最初に実行するインスタンスのSIDに設定します。
C:\> SET ORACLE_SID=SID
SIDはOracle Databaseインスタンス名です。
SQL*Plusを起動します。
C:\> sqlplus /NOLOG
SYSDBAで接続します。
SQL> CONNECT / AS SYSDBA
最初のインスタンスを起動します。
SQL> STARTUP PFILE=ORACLE_BASE\admin\db_name\pfile\init.ora
ORACLE_BASEは、(インストール時に変更しないかぎり)c:\oracle\product\11.1.0です。db_nameはインスタンス名です。
実行するその他のインスタンスに対して、手順2〜5を繰り返します。
パスワード・ユーティリティを使用してパスワード・ファイルを作成します。パスワード・ユーティリティは、Oracle Databaseユーティリティとともに自動的にインストールされます。パスワード・ファイルは、ディレクトリORACLE_BASE\ORACLE_HOME\DATABASEにあり、PWDsid.ORAという名前が付けられています。SIDはOracle Databaseインスタンスを示します。パスワード・ファイルは、Oracle Databaseへのローカル接続またはリモート接続に使用されます。
パスワード・ファイルを作成および移入するには、次のようにします。
パスワード・ユーティリティを使用してパスワード・ファイルを作成します。
C:\> orapwd FILE=PWDsid.ora ENTRIES=max_users
それぞれの意味は次のとおりです。
初期化パラメータ・ファイルのパラメータREMOTE_LOGIN_PASSWORDFILEをexclusive、sharedまたはnoneに設定します。
exclusive値は、1つのインスタンスのみがパスワード・ファイルを使用でき、パスワード・ファイルにはSYS以外の名前が含まれることを指定します。パスワード・ファイルの検索で、Oracle Databaseはレジストリを検索してパラメータORA_SID_PWFILEの値を調べます。値が指定されていない場合は、レジストリを検索してパラメータORA_PWFILEの値を調べます。このパラメータはユーザー名、パスワードおよび権限を含むファイルを指定します。このパラメータが設定されていない場合は、次のデフォルトが使用されます。
ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\DATABASE\PWDsid.ORA.
デフォルト値はsharedです。複数のインスタンス(RAC環境など)がパスワード・ファイルを使用できることを指定します。ただし、パスワード・ファイルによって認識されるユーザーはSYSのみです。他のユーザーは、SYSOPERまたはSYSDBA権限がパスワード・ファイルで付与されている場合でも、それらの権限を使用してログオンすることはできません。このパラメータのshared値は、旧リリースのOracleとの下位互換性があります。Oracle Databaseは、値がexclusiveの場合と同じファイルを検索します。
値noneは、Oracle Databaseでパスワード・ファイルが無視され、特権ユーザーはWindowsオペレーティング・システムで認証されることを指定します。
SQL*Plusを起動します。
C:\> sqlplus /NOLOG
AS SYSDBAを指定して接続します。
SQL> CONNECT / AS SYSDBA
ASMインスタンスの場合、AS SYSASMを指定して接続します。
SQL> CONNECT / AS SYSASM
Oracle Databaseを起動します。
SQL> STARTUP
各ユーザーに適切な権限を付与します。たとえば、データベース管理を実行する必要のあるユーザーには、権限SYSDBAが付与されます。
SQL> GRANT SYSDBA TO db_administrator;
ASMインスタンスの場合、次のようにします。
SQL> GRANT SYSASM TO SYS;
権限付与が正常に実行された場合は、次のメッセージが表示されます。
Statement Processed.
scottは、パスワード・ファイルに追加され、SYSDBA権限でデータベースに接続できるようになります。パスワード・ファイルにユーザー名、ユーザー・パスワードおよびユーザー権限を追加または削除するには、SQL*Plusを使用します。
パスワード・ファイルは、自動的には非表示になりません。2つの異なる場所から、非表示と表示を切り替えることができます。
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注意: パスワード・ファイルは、表示していないと、移動、コピーまたは削除できません。 |
コマンド・プロンプト
パスワード・ファイルを表示するには、次のように入力します。
ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\database> attrib
パスワード・ファイルは、PWDsid.oraとして表示されます。
A ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\database\oradba.exe A ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\database\OraDim.Log A ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\database\PWDsid.ora A ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\database\SPFILEsid.ora
パスワード・ファイルを非表示にするには、次のように入力します。
ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\database> attrib +H PWDsid.ora
変更の結果を表示するには、次のように入力します。
ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\database> attrib
パスワード・ファイルが非表示になっています。
A ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\database\oradba.exe A ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\database\OraDim.Log A H ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\database\PWDsid.ora A ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\database\SPFILEsid.ora
パスワード・ファイルを再び表示するには、次のように入力します。
ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\database> attrib -H PWDsid.ora
Windowsエクスプローラ
パスワード・ファイルを非表示または再表示するには、次のようにします。
ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\databaseディレクトリに移動します。
PWDsid.oraを右クリックします。
「プロパティ」を選択します。
「PWDsid.oraのプロパティ」ダイアログが開きます。
「属性」で、「隠しファイル」の隣にあるチェック・ボックスを選択するか選択を解除します。
「OK」をクリックします。
表示されないパスワード・ファイルを表示または非表示にするには、次のようにします。
ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\databaseディレクトリに移動します。
メイン・メニューの「ツール」メニューから「フォルダ オプション」を選択します。
「表示」タブを選択します。
非表示のパスワード・ファイルを表示するには、「すべてのファイルとフォルダを表示する」を選択します。
表示されているパスワード・ファイルを非表示にするには、「隠しファイルおよび隠しフォルダを表示しない」を選択します。
「OK」をクリックします。
SYSとしてリモート・コンピュータから初期データベースに接続する際に、SYSDBA権限でログオンする場合は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドで説明されているパスワードとは別のパスワードを使用する必要があります。これは、この場合はパスワード・ファイルによりデータベース・アクセスが可能になり、パスワードoracleが必要になるからです。
Oracle Databaseでは、リモート・データベース接続の検証に使用されるパスワードは自動的に暗号化されます。ユーザーがリモート・ログインを試行するたびに、Oracle Databaseはパスワードをリモート・データベースに送信する前に暗号化します。接続に失敗した場合は、エラーがオペレーティング・システム監査ログに記録されます。
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注意: 構成パラメータORA_ENCRYPT_LOGINは、下位互換性を保つために保持されており、デフォルトでtrueに設定されます。レジストリの構成パラメータを追加および設定する方法は、第15章「パラメータおよびレジストリの構成」を参照してください。 |
Oracle Databaseは、汎用命名規則(UNC)を使用してリモート・コンピュータ上のデータベース・ファイルにアクセスできますが、それによりデータベース・パフォーマンスとネットワークの信頼性が低下する可能性があります。UNCは、Local Area Network(LAN)上のリソースの場所を指定するためのPCにおける形式です。UNCでは、次の形式を使用します。
\\server-name\shared-resource-path-name
たとえば、共有サーバーargonのディレクトリC:\oracle\product\11.1.0\oradata\orcl内のファイルsystem01.dbfをUNCで指定すると、次のようになります。
\\argon\oracle\product\11.1.0\oradata\orcl\system01.dbf
アーカイブ・ログ・ファイルの場所は、汎用命名規則(UNC)を使用して指定できないことに注意してください。初期化パラメータLOG_ARCHIVE_DEST_nは、常にローカル・ドライブに設定します。UNC指定に設定されていると、Oracle Databaseは起動せず、次のエラーが表示されます。
ORA-00256: error occurred in translating archive text string '\meldell\rmdrive' ORA-09291: sksachk: invalid device specified for archive destination OSD-04018: Unable to access the specified directory or device O/S-Error: (OS 2) The system cannot find the file specified
ORA-00256エラーは、\\\meldell\rmdriveまたは\\\meldell\\rmdriveと入力した場合にも発生します。Oracle8リリース8.0.4では、制御ファイルには追加の円記号が必要ですが、REDOログ・ファイルおよびデータファイルには必要ありません。
Oracle Databaseを「標準」でインストールすると、データベースはNOARCHIVELOGモードで作成されます。Database Configuration Assistantの「カスタム」オプションでデータベースを作成した場合は、ARCHIVELOGかNOARCHIVELOGのいずれかを選択します。
NOARCHIVELOGモードでは、REDOログはアーカイブされません。アーカイブ・モードをARCHIVELOGに設定して自動アーカイブを使用できるようにすると、REDOログ・ファイルがアーカイブされます。その結果、インスタンスとディスクの両方の障害からOracle Databaseを保護できます。
この項では、アーカイブ・モードをARCHIVELOGに変更して、自動アーカイブを可能にする方法について説明します。
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関連項目: ARCHIVELOGモードおよびNOARCHIVELOGモードの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』の「アーカイブREDOログの管理」を参照 |
コマンド・プロンプトからSQL*Plusを起動します。
C:\> sqlplus /NOLOG
Oracle DatabaseにSYSDBAで接続します。
SQL> CONNECT / AS SYSDBA
データベースがオープンしている場合は、停止します。
SQL> SHUTDOWN
次に、データベースをマウントします。
SQL> STARTUP MOUNT
次のコマンドを入力します。
SQL> ARCHIVE LOG LIST
データベースがアーカイブ・モードでない場合は、次の結果が出力されます。
Database log mode No Archive Mode Automatic archival Disabled Archive destination %RDBMS%\ Oldest online log sequence 34 Current log sequence 37
アーカイブ・モードをARCHIVELOGに変更します。
SQL> ALTER DATABASE ARCHIVELOG;
次のコマンドを入力します。
SQL> ARCHIVE LOG LIST
データベースがアーカイブ・モードになったことが、次の出力で示されます。
Database log mode Archive Mode Automatic archival Disabled Archive destination %RDBMS%\ Oldest online log sequence 34 Current log sequence 37
データベースをオープンします。
SQL> ALTER DATABASE OPEN;
ORACLE_BASE\ADMIN\db_name\pfile\init.oraファイルを開きます。
次の初期化パラメータを検索します。
# LOG_ARCHIVE_DEST_1 = %ORACLE_HOME%\database\archive # LOG_ARCHIVE_FORMAT = "%%ORACLE_SID%%T%TS%S.ARC"
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注意: LOG_ARCHIVE_DEST_nパラメータでは、LOCATION属性でローカルの宛先を指定するときにのみ、Oracle Standard Editionを実行しているスタンバイ宛先を指定できます。詳細は、『Oracle Data Guard概要および管理』の「Oracleソフトウェア要件」を参照してください。 |
各パラメータの先頭にあるコメント記号(#)を削除します。
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注意: LOG_ARCHIVE_FORMATは二重引用符で囲んでください。 |
LOG_ARCHIVE_DEST_nの値を編集し、いっぱいになったREDOログのアーカイブ先の既存ドライブとディレクトリを指定します。
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注意: REDOログのデフォルト・サイズは約100MBです。 |
LOG_ARCHIVE_FORMATの値を編集し、適切なアーカイブ形式を指定します。
%%ORACLE_SID%%%T.ARC
この形式でスレッド番号を指定します。この番号の左側には0が埋め込まれます。デフォルト値は、最大3桁で表される1です。たとえば、SID0001.ARCとなります。
%%ORACLE_SID%%%S.ARC
この形式でログ順序番号を指定します。この番号の左側には0が埋め込まれます。デフォルト値は、最大5桁で表される1です。たとえば、SID0001.ARCとなります。
%%ORACLE_SID%%%t.ARC
この形式でスレッド番号を指定します。左側に文字は埋め込まれません。デフォルト値は、桁数に制限のない1です。たとえば、SID1.ARCとなります。
%%ORACLE_SID%%%s.ARC
この形式でログ順序番号を指定します。左側に文字は埋め込まれません。デフォルト値は、桁数に制限のない1です。たとえば、SID1.ARCとなります。
変更を保存します。
ファイルを終了します。
データベースを停止します。
SQL> SHUTDOWN
データベースを再起動します。
SQL> STARTUP
次のコマンドを入力します。
SQL> ARCHIVE LOG LIST
REDOログ・ファイルの自動アーカイブが使用可能であり、かつアーカイブ先が指定されている場合は、次の結果が出力されます。
Database log mode Archive Mode Automatic archival Enabled Archive destination C:\BACKUP Oldest online log sequence 34 Current log sequence 37