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Oracle Secure Enterprise Searchクイック・インストレーション・ガイド
10g リリース1(10.1.6)for AIX 5L Based Systems(64-bit)
B28920-01
 

 

Oracle® Secure Enterprise Search

クイック・インストレーション・ガイド

10g リリース1(10.1.6) for AIX 5L Based Systems(64-bit)

部品番号: B28920-01

原典情報: B28818-01 Oracle Secure Enterprise Search Quick Installation Guide 10g Release 1 (10.1.6) for AIX 5L Based Systems (64-Bit)

2006年5月

このマニュアルでは、Oracle Secure Enterprise Search(SES)のインストール方法について説明します。項目は次のとおりです。

1 システム要件

ソフトウェア要件は次のとおりです。

  1. Oracle SESは、次のオペレーティング・システムのいずれかのバージョンにインストールできます。

    • AIX 5.2 ML01(64-bit)

    • AIX 5.3(64-bit)

  2. 次のファイルセットがインストールおよびコミットされている必要があります。

    • bos.adt.base

    • bos.adt.lib

    • bos.adt.libm

    • bos.perf.libperfstat

    • bos.perf.perfstat

    • bos.perf.proctools

システムが要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. インストールされているAIXのバージョンを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # oslevel -r
    5200-01
    
    

    オペレーティング・システムのバージョンがAIX 5.2.0.0 Maintenance Level 1(5200-01)より低い場合、このレベルまたはそれ以上のレベルにオペレーティング・システムをアップグレードしてください。 AIXのメンテナンス・パッケージは、次のIBM Webサイトから入手できます。

    https://techsupport.services.ibm.com/server/aix.fdc

  2. 必要なファイルセットがインストールおよびコミットされているかどうかを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # lslpp -l bos.adt.base bos.adt.lib \
    bos.adt.libm bos.perf.perfstat \
    bos.perf.libperfstat bos.perf.proctools
    
    

    ファイルセットがインストールおよびコミットされていない場合、オペレーティング・システムCD-ROMからインストールします。 ファイルセットのインストールの詳細は、オペレーティング・システムまたはソフトウェァのドキュメントを参照してください。

Oracle SESには、最低4GBのディスク領域が必要です。 これには、インストール用の3GBと、初期Oracle SES索引を作成するための約500MBが含まれます。

その他のOracle SES要件は、検索する必要のあるデータの量に応じて異なります。構成例を次に示します。

100,000件のドキュメントを索引付けする場合の要件は、次のとおりです。

システムは、少なくとも次のハードウェア要件を満たしている必要があります。

システムが要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. 物理RAMのサイズを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/lsattr -E -l sys0 -a realmem
    
    

    システムにインストールされている物理RAMのサイズが512MBより少ない場合、メモリーを増設してからインストールを続ける必要があります。

  2. 構成されているスワップ領域のサイズを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/lsps -a
    
    
  3. /tmpディレクトリで使用できる空きディスク領域の量を調べるために、次のコマンドを入力します。

    # df -k /tmp
    
    

    /tmpディレクトリで使用できるディスク領域が400MBより少ない場合、次のいずれかの手順を実行します。

    • /tmpディレクトリから不要なファイルを削除して、必要なディスク領域を確保します。

    • /tmpディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。 必要な場合は、ファイル・システムの拡張に関する情報についてシステム管理者に相談してください。

  4. システムの空きディスク領域の量を調べるために、次のコマンドを入力します。

    # df -k
    
    

1,000,000件のドキュメントを索引付けする場合の要件は、次のとおりです。

インストール前のヒントなど、インストール関連のヘルプについては、次のOracle SESチュートリアルを参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm


注意:

Oracle SESの管理ツールおよびデフォルトの問合せアプリケーションは、次のブラウザで動作保証されています。
  • Firefox 1.0、1.0.1、1.0.6、1.0.7、1.5

  • Internet Explorer 6.0

  • Netscape 7.1、7.2

  • Mozilla 1.7.3


2 シェル制限およびシステム構成パラメータの構成

AIXシステムでは、カーネル・パラメータを構成する必要はありません。 ただし、この項で説明されているようにシェル制限およびシステム構成パラメータを設定することをお薦めします。

2.1 シェル制限の構成

次の表に示されているシェル制限が、示された値に設定されていることを確認します。値を確認および設定する方法については、表に続く手順を参照してください。

シェル制限(smitでの表示) 推奨値
Soft FILE size -1(無制限)
Soft CPU time -1(無制限)

注意: これがデフォルト値です。

Soft DATA segment -1(無制限)
Soft STACK size -1(無制限)

前述のシェル制限に現在指定されている値を確認し、必要に応じて変更する手順は、次のとおりです。

  1. 次のコマンドを入力します。

    # smit chuser
    
    
  2. 「User NAME」フィールドに、Oracleソフトウェア所有者のユーザー名を、たとえば「oracle」と入力します。

  3. リストを下方向にスクロールして、前の表に示されたソフト制限の値が-1であることを確認します。

    必要に応じて、既存の値を変更します。

  4. 変更終了後、[F10]を押して終了します。

2.2 システム構成パラメータの構成

1ユーザーあたりに許されたプロセスの最大数が2048以上に設定されていることを、次のようにして確認します。

  1. 次のコマンドを入力します。

    # smit chgsys
    
    
  2. 「Maximum number of PROCESSES allowed per user」に示された値が2048より大きいか等しいことを確認します。

    必要に応じて、既存の値を変更します。

  3. 変更終了後、[F10]を押して終了します。

3 1023以下のポート番号へのインストール

Oracle SESはroot以外のユーザーがインストールする必要があります。 UNIXプラットフォームでは、rootユーザーのみが1023以下のポートにバインドできます。Oracle SESを1023以下のポート番号にインストールするには、次の手順に従います。

  1. インストール時にポート(80など)を指定します。

  2. インストールの完了後にrootユーザーとしてログインします。

  3. 次のコマンドを実行します。

    chgrp -R root $ORACLE_HOME/jdk
    $ORACLE_HOME/bin/searchctl start
    

注意:

  • searchctl startコマンドは、rootユーザーが実行する必要があります。ただし、searchctl stopコマンドは、rootユーザーまたはOracle SESをインストールしたユーザーが実行できます。

  • $ORACLE_HOMEは、Oracle SESがインストールされているディレクトリを表します。


1024以上のポートへのインストールが完了した後で、1023以下のポートに変更する場合は次の手順に従います。

  1. 次のコマンドで中間層をシャットダウンします。

    $ORACLE_HOME/bin/searchctl stop
    
    
  2. $ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_SEARCH/config/http-web-site.xml内でport属性の値を編集します。 (新規ポートが使用されていないことを確認してください。)

  3. rootユーザーとしてログインします。

  4. 次のコマンドを実行します。

    chgrp -R root $ORACLE_HOME/jdk
    $ORACLE_HOME/bin/searchctl start
    

4 DVDのマウント

コンピュータでDVDが自動マウントされない場合の手順は、次のとおりです。

  1. 必要に応じて、現在マウントされているディスクを次のようなコマンドを入力してアンマウントした後、ドライブから取り出します。

    # umount /dvd
    
    

    この例では、/dvdがDVDドライブのマウント・ポイント・ディレクトリです。

  2. ディスクをDVDドライブに挿入します。

  3. ディスクをマウントするために、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/mount -rv cdrfs /dev/cd0 /dvd
    
    

5 rootpre.shスクリプトの実行

rootユーザーは、インストール前に特定のオペレーティング・システム準備作業を実行する必要があります。 rootユーザーは、Oracle SESインストールの前にシェル・スクリプトrootpre.shを実行する必要があります。

rootpre.shスクリプトを実行するには、次の手順を使用します。

  1. ユーザーをrootに切り替えます。

    $ su - root
    
    
  2. rootpre.shを実行します。

    # /dvd/rootpre/rootpre.sh
    
    
  3. rootアカウントを終了します。

    # exit
    
    

6 Oracle Secure Enterprise Searchのインストール

Oracle SESの簡易インストール手順については、次のURLでインストール・ヒントのチュートリアルを参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm

次の手順では、ディスク・マウント・ポイントを/dvdとして参照しています。 マウント・ポイントが異なる場合は、/dvdへの参照をすべて正しいマウント・ポイント名で置き換えてください。

インストーラを起動する手順は、次のとおりです。

  1. 「システム要件」で説明した最低要件をすべてチェックしたことを確認します。

  2. Oracle SESをインストールするユーザーでコンピュータにログインします。

  3. Oracle Secure Enterprise Search DVDを挿入します。

  4. コンピュータに自動マウント機能がない場合は、DVDの手動マウント手順を「DVDのマウント」で確認してください。

  5. インストーラを起動します。

    prompt> cd
    prompt> /dvd/runInstaller
    
    

    Oracle Universal Installerが起動します。


    注意:

    インストーラはマウント・ポイント・ディレクトリから実行しないでください。インストーラをマウント・ポイントから起動しないように、cdコマンドで現行のディレクトリをホーム・ディレクトリに変更します。

    Oracle Universal Installerで指定する必要のある値は、管理パスワードのみです。残りの値はデフォルトに設定されますが、オーバーライドできます。インストール・パラメータは、次のとおりです。

    • 検索サーバー名: 検索サーバー名。

    • 管理パスワード: 後で管理ツールへのログオンに使用するパスワード。

    • HTTPポート: Oracle SES中間層がリスニングするポート。たとえば、Oracle SESをホストmyhost.oracle.comにインストールした場合にポート7890を指定すると、検索ページのURLはhttp://myhost.oracle.com:7890/search/query/searchとなります。

    • インストール先パス: Oracle SESソフトウェアがインストールされている場所。

    • データ記憶域の場所: Oracle SESのデータが格納される場所。

    次のスクリーンショットは、Oracle Universal Installer画面を示しています。

    install9.gifの説明は次にあります。
    画像の説明

7 Oracle Secure Enterprise Searchの削除

Oracle SESを削除するには、Oracle SESをインストールしたユーザーとして$ORACLE_HOME/install/deinstall_sesを実行します。

8 Oracle Secure Enterprise Searchの再起動

検索エンジンの起動および停止には、searchctlツールを使用します。リブート後にOracle SESを再起動するには、Oracle SESがインストールされている$ORACLE_HOME/binディレクトリにナビゲートしてsearchctl startallを実行します。

手順の詳細は、Oracle SESチュートリアルの起動/停止に関する項を参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm

9 次に実行する作業

Oracle Secure Enterprise Searchをよく理解するために、次のタスクを完了することをお薦めします。

10 追加情報

この項では、次の内容について説明します。

製品のライセンス

このメディア・パックに含まれている製品は、トライアル・ライセンス契約に基づき、30日間、インストールおよび評価できます。 ただし、30日間の評価期間後もいずれかの製品の使用を継続する場合、プログラム・ライセンスをご購入いただく必要があります。

Oracleサポート・サービスへのお問合せ

Oracle製品サポートをご購入いただいた場合、Oracleサポート・サービスに、年中無休で24時間いつでも、お問い合せいただけます。 Oracle製品サポートの購入方法、またはOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、Oracleサポート・サービスのWebサイトを参照してください。

http://www.oracle.co.jp/support/

製品マニュアルの入手方法

Oracle製品のマニュアルは、HTMLおよびAdobe社PDF形式で提供されており、入手方法がいくつかあります。

PDFドキュメントを表示するには、必要に応じて、Adobe社のWebサイトから、無料のAdobe Acrobat Readerをダウンロードしてください。

http://www.adobe.com/

11 その他の情報

クイック・リファレンス
リソース  連絡先/ Webサイト 

開発者向けのテクニカル・リソースにアクセスできます。 

http://otn.oracle.co.jp/ 

インストール・マニュアルにアクセスできます。 

http://otn.oracle.co.jp/tech/install/ 

サポート・サービスに関する情報にアクセスできます。 

http://www.oracle.co.jp/support/ 

日本オラクル技術営業の連絡先です。 

0120-155-096
(受付時間等の詳細は後述します。) 


注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 


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    原本名: Oracle Secure Enterprise Search Quick Installation Guide, 10g Release 1 (10.1.6) for AIX 5L Based Systems (64-Bit)

    原本部品番号: B28818-01

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