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Oracle Secure Enterprise Searchクイック・インストレーション・ガイド
10g リリース1(10.1.6) for HP-UX PA-RISC(64-bit)
B28918-01
 

 

Oracle® Secure Enterprise Search

クイック・インストレーション・ガイド

10g リリース1(10.1.6) for HP-UX PA-RISC(64-bit)

部品番号: B28918-01

原典情報: B28816-01 Oracle Secure Enterprise Search Quick Installation Guide 10g Release 1 (10.1.6) for HP-UX PA-RISC (64-Bit)

2006年5月

このマニュアルでは、Oracle Secure Enterprise Search(SES)のインストール方法について説明します。項目は次のとおりです。

1 システム要件

ソフトウェア要件は次のとおりです。

  1. Oracle SESは、次のオペレーティング・システムのいずれかのバージョンにインストールできます。

    • HP-UX 11.11

    • HP-UX 11.23

  2. 次のパッチがインストールされている必要があります。

    • HP-UX 11.11用

      • PHCO_28123: cumulative SAM patch

      • PHKL_29198: Psets Enablement Patch; top(1)

      • PHNE_28476: Cumulative STREAMS Patch

      • PHNE_28923: LAN product cumulative patch

      • PHSS_28871: ld(1) and linker tools cumulative patch

      • PHSS_28880: HP aC++ -AA runtime libraries (aCC A.03.50)

      • PHCO_26331: mountall cumulative patch, Dev IDs enabler

      • PHCO_29109: Pthread enhancement and fixes

      • PHKL_25468: eventport (/dev/poll) pseudo driver

      • PHKL_25842: Thread Abort

      • PHKL_25993: thread nostop for NFS, rlimit, Ufalloc fix

      • PHKL_25994: Thread NOSTOP, Psets Enablement, Ufalloc

      • PHKL_25995: ufalloc;VxFS3.5;SPP fragmentation

      • PHKL_26468: Shared synchronization performance support

      • PHKL_28489: copyin EFAULT, LDCD access type

    • HP-UX 11.23用

      • PHNE_30580 (HMP)

      • PHSS_31072

      • PHSS_30771

      • PHSS_30795

      • PHCO_31820

      • PHSS_31849

      • PHSS_31852

システムが要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. インストールされているHP-UXのバージョンを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # uname -a
    HP-UX hostname B.11.11 U 9000/800 109444686 unlimited-user license
    
    

    この例では、HP-UX 11iのバージョンは11.11です。

  2. HP-UX 11i Quality Packがインストールされているかどうかを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/swlist -l bundle | grep GOLD
    
    

    Quality Packがインストールされていない場合、または2003年6月より前の日付の場合、最新のQuality Packを次のURLからダウンロードしてインストールします。

    http://www.software.hp.com/SUPPORT_PLUS/qpk.html

  3. パッチがインストールされているかどうかを調べるために、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/swlist -l patch | grep PHSS_28880
    
    

    かわりに、インストールされているすべてのパッチのリストを表示するには、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/swlist -l patch | more
    
    

    必要なパッチがインストールされていない場合、次のURLからダウンロードしてインストールします。

    http://itresourcecenter.hp.com

Oracle SESには、最低3GBのディスク領域が必要です。 これには、インストール用の2GBと、初期Oracle SES索引を作成するための約500MBが含まれます。

その他のOracle SES要件は、検索する必要のあるデータの量に応じて異なります。構成例を次に示します。

100,000件のドキュメントを索引付けする場合の要件は、次のとおりです。

システムは、少なくとも次のハードウェア要件を満たしている必要があります。

システムが要件を満たしていることを確認するには、次の手順に従います。

  1. 物理RAMのサイズを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/dmesg | grep "Physical:"
    
    

    システムにインストールされている物理RAMのサイズが256MBより少ない場合、メモリーを増設してからインストールを続ける必要があります。

  2. 構成されているスワップ領域のサイズを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/swapinfo -a
    
    

    必要な場合は、追加スワップ領域の構成方法について使用中のシステムのドキュメントを参照してください。

  3. /tmpディレクトリで使用できる空きディスク領域の量を調べるために、次のコマンドを入力します。

    # bdf /tmp
    
    

    /tmpディレクトリで使用できるディスク領域が400 MBより少ない場合、次のいずれかの手順を実行します。

    • /tmpディレクトリから不要なファイルを削除して、必要なディスク領域を確保します。

    • oracleユーザーの環境変数設定時にTEMPおよびTMPDIR環境変数を設定します(後述)。

    • /tmpディレクトリを含むファイル・システムを拡張します。 必要な場合は、ファイル・システムの拡張に関する情報についてシステム管理者に相談してください。

  4. システムで使用できる空きディスク領域の量を調べるために、次のコマンドを入力します。

    # bdf
    
    

    このコマンドでは、マウントされているすべてのファイル・システム上のディスク領域使用量が表示されます。 インストールを完了するには、十分なディスク領域のあるファイル・システムを指定します。

  5. システム・アーキテクチャが64ビットかどうかを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # /bin/getconf KERNEL_BITS
    
    

    このコマンドでは、次の出力が戻されます。 必要な出力が表示されない場合、このシステムにはソフトウェアをインストールできません。

1,000,000件のドキュメントを索引付けする場合の要件は、次のとおりです。

インストール前のヒントなど、インストール関連のヘルプについては、次のOracle SESチュートリアルを参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm


注意:

Oracle SESの管理ツールおよびデフォルトの問合せアプリケーションは、次のブラウザで動作保証されています。
  • Firefox 1.0、1.0.1、1.0.6、1.0.7、1.5

  • Internet Explorer 6.0

  • Netscape 7.1、7.2

  • Mozilla 1.7.3


2 カーネル・パラメータの構成

次のカーネル・パラメータが、示された式または推奨値以上の値に設定されていることを確認してください。

パラメータ 推奨される式または値
ksi_alloc_max (nproc*8)
max_thread_proc 256
maxdsiz 1073741824(1GB)
maxdsiz_64bit 2147483648(2GB)
maxssiz 134217728(128MB)
maxssiz_64bit 1073741824(1GB)
maxswapchunks 16384
maxuprc ((nproc*9)/10)
msgmap (2+msgmni)
msgmni 4096
msgseg 32767
msgtql 4096
ncsize (ninode+vx_ncsize)
nfile (15*nproc+2048)
nflocks 4096
ninode (8*nproc+2048)
nkthread (((nproc*7)/4)+16)
nproc 4096
semmap (semmni+2)
semmni 4096
semmns (semmni*2)
semmnu (nproc-4)
semvmx 32767
shmmax 物理メモリーのサイズ(0X40000000)または1073741824のいずれか大きいほう
shmmni 512
shmseg 120
vps_ceiling 64


注意:

いずれかのパラメータの現在の値がこの表に示した値よりも大きい場合、そのパラメータは変更しないでください。

前述のカーネル・パラメータに現在指定されている値または式を確認し、必要に応じて変更する手順は、次のとおりです。

  1. オプションで、ローカル・システムの表示を指定するためにDISPLAY環境変数を設定します。

    • Bourne、BashまたはKornシェル

      $ DISPLAY=local_host:0.0 ; export DISPLAY
      
      
    • Cシェル

      % setenv DISPLAY local_host:0.0
      
      
  2. System Administration Manager(SAM)を起動します。

    # /usr/sbin/sam
    
    
  3. 「Kernel Configuration」領域を選択してから、「Configurable Parameters」領域を選択します。

  4. 各パラメータに指定された値または式を確認し、必要な場合は、その値または式を変更します。

    必要に応じて、SAMのオンライン・ヘルプでこの手順の実行方法の詳細を参照してください。

  5. SAMを終了します。

    静的パラメータに指定された値を変更した場合は、カーネルを再ビルドしてシステムをリブートする必要があります。

  6. 必要な場合は、システムの再起動時にログインしてユーザーをrootに切り替えます。

3 1023以下のポート番号へのインストール

Oracle SESはroot以外のユーザーがインストールする必要があります。 UNIXプラットフォームでは、rootユーザーのみが1023以下のポートにバインドできます。Oracle SESを1023以下のポート番号にインストールするには、次の手順に従います。

  1. インストール時にポート(80など)を指定します。

  2. インストールの完了後にrootユーザーとしてログインします。

  3. 次のコマンドを実行します。

    chgrp -R root $ORACLE_HOME/jdk
    $ORACLE_HOME/bin/searchctl start
    

注意:

  • searchctl startコマンドは、rootユーザーが実行する必要があります。ただし、searchctl stopコマンドは、rootユーザーまたはOracle SESをインストールしたユーザーが実行できます。

  • $ORACLE_HOMEは、Oracle SESがインストールされているディレクトリを表します。


1024以上のポートへのインストールが完了した後で、1023以下のポートに変更する場合は次の手順に従います。

  1. 次のコマンドで中間層をシャットダウンします。

    $ORACLE_HOME/bin/searchctl stop
    
    
  2. $ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_SEARCH/config/http-web-site.xml内でport属性の値を編集します。 (新規ポートが使用されていないことを確認してください。)

  3. rootユーザーとしてログインします。

  4. 次のコマンドを実行します。

    chgrp -R root $ORACLE_HOME/jdk
    $ORACLE_HOME/bin/searchctl start
    

4 Oracle Secure Enterprise Searchのインストール

Oracle SESの簡易インストール手順については、次のURLでインストール・ヒントのチュートリアルを参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm

次の手順では、ディスク・マウント・ポイントを/SD_CDROMと呼びます。マウント・ポイントが異なる場合は、/SD_CDROMの出現箇所をすべて正しいマウント・ポイント名で置き換えてください。

インストーラを起動する手順は、次のとおりです。

  1. 「システム要件」で説明した最低要件をすべてチェックしたことを確認します。

  2. Oracle SESをインストールするユーザーでコンピュータにログインします。

  3. Oracle Secure Enterprise Search DVDを挿入します。

  4. コンピュータに自動マウント機能がない場合は、DVDの手動マウント手順を「DVDのマウント」で確認してください。

  5. インストーラを起動します。

    prompt> cd
    prompt> /dvd/runInstaller
    
    

    Oracle Universal Installerが起動します。


    注意:

    インストーラはマウント・ポイント・ディレクトリから実行しないでください。インストーラをマウント・ポイントから起動しないように、cdコマンドで現行のディレクトリをホーム・ディレクトリに変更します。

    Oracle Universal Installerで指定する必要のある値は、管理パスワードのみです。残りの値はデフォルトに設定されますが、オーバーライドできます。インストール・パラメータは、次のとおりです。

    • 検索サーバー名: 検索サーバー名。

    • 管理パスワード: 後で管理ツールへのログオンに使用するパスワード。

    • HTTPポート: Oracle SES中間層がリスニングするポート。たとえば、Oracle SESをホストmyhost.oracle.comにインストールした場合にポート7890を指定すると、検索ページのURLはhttp://myhost.oracle.com:7890/search/query/searchとなります。

    • インストール先パス: Oracle SESソフトウェアがインストールされている場所。

    • データ記憶域の場所: Oracle SESのデータが格納される場所。

    次のスクリーンショットは、Oracle Universal Installer画面を示しています。

    install9.gifの説明は次にあります。
    画像の説明

4.1 DVDのマウント

最初に、該当するインストールの1枚目のDVDをマウントします。 必要に応じて2枚目以降のディスクをマウントします。 次の手順に従って、Oracle DVDを手動でマウントします。

  1. DVDをDVDドライブに入れます。

  2. rootユーザーとしてログインし、DVDマウント・ポイント・ディレクトリがない場合は次のコマンドを使用して作成します。

    $ su root
    # /usr/bin/mkdir dvdrom_mount_point_directory
    
    

    注意:

    デバイス名を調べるには、次のコマンドを使用します。
    $ ioscan -fun -C disk
    

    出力は次のようになります。

    disk 10 10/12/5.2.0 sdisk CLAIMED DEVICE TOSHIBA DVD-ROM XM-5701TA
    /dev/dsk/c0t6d0 /dev/rdsk/c0t6d0
    
    

    使用しているDVDデバイス用のエントリが/etc/pfs_fstabファイルにない場合、エントリを追加する必要があります。 rootユーザーとして、システム・エディタを使用して/etc/pfs_fstabファイルに次の書式の行を追加します。

    device_file mount_point filesystem_type
    
    

    この書式で、最初のエントリはDVDデバイスを、2つ目のエントリはマウント・ポイントを示しています。 この例の場合、device_file/dev/dsk/c0t6d0です。 パスが/dev/dsk/c0t6d0のDVDの場合、次を入力します。

    /dev/dsk/c0t6d0 /dvd pfs-rrip xlat=unix 1 0
    
    
  3. 次のコマンドを入力してDVDをマウントします。

    # /usr/sbin/mount -F cdfs -o rr /dev/dsk/cxdytz /dvd
    
    

    この例では、/dvdがディスク・マウント・ディレクトリで、/dev/dsk/cxdytzがディスク・デバイスのデバイス名、たとえば/dev/dsk/c0d6t0.です。

  4. rootアカウントからログアウトします。

    # exit
    
    

現在の作業ディレクトリがDVD上にある状態でOracle Universal Installerを実行する場合、次の手順に従って次のDVDをマウントします。

  1. システムのルート・ディレクトリに変更してrootユーザーとしてログインします。

    $ cd /
    $ su root
    
    
  2. DVDをアンマウントするために、次のコマンドを使用します。

    # /usr/sbin/umount /dvd
    
    
  3. DVDドライブからDVDを取り出します。

  4. 必要に応じて、必要なDVDをDVDドライブに挿入し、次のコマンドを使用してマウントします。

    # /usr/sbin/mount /dvd
    
    

5 Oracle Secure Enterprise Searchの削除

Oracle SESを削除するには、Oracle SESをインストールしたユーザーとして$ORACLE_HOME/install/deinstall_sesを実行します。


注意:

Oracle SESインスタンスが1023以下のポートにバインドされており、中間層をrootユーザーとして実行していた場合は、削除後に$ORACLE_HOMEにファイルが残ることがあります。 削除の完了後に、rootユーザーとしてログインし、残っているファイルを削除してください。

6 Oracle Secure Enterprise Searchの再起動

検索エンジンの起動および停止には、searchctlツールを使用します。リブート後にOracle SESを再起動するには、Oracle SESがインストールされている$ORACLE_HOME/binディレクトリにナビゲートしてsearchctl startallを実行します。

手順の詳細は、Oracle SESチュートリアルの起動/停止に関する項を参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm

7 次に実行する作業

Oracle Secure Enterprise Searchをよく理解するために、次のタスクを完了することをお薦めします。

8 追加情報

この項では、次の内容について説明します。

製品のライセンス

このメディア・パックに含まれている製品は、トライアル・ライセンス契約に基づき、30日間、インストールおよび評価できます。 ただし、30日間の評価期間後もいずれかの製品の使用を継続する場合、プログラム・ライセンスをご購入いただく必要があります。

Oracleサポート・サービスへのお問合せ

Oracle製品サポートをご購入いただいた場合、Oracleサポート・サービスに、年中無休で24時間いつでも、お問い合せいただけます。 Oracle製品サポートの購入方法、またはOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、Oracleサポート・サービスのWebサイトを参照してください。

http://www.oracle.co.jp/support/

製品マニュアルの入手方法

Oracle製品のマニュアルは、HTMLおよびAdobe社PDF形式で提供されており、入手方法がいくつかあります。

PDFドキュメントを表示するには、必要に応じて、Adobe社のWebサイトから、無料のAdobe Acrobat Readerをダウンロードしてください。

http://www.adobe.com/

9 その他の情報

クイック・リファレンス
リソース  連絡先/ Webサイト 

開発者向けのテクニカル・リソースにアクセスできます。 

http://otn.oracle.co.jp/ 

インストール・マニュアルにアクセスできます。 

http://otn.oracle.co.jp/tech/install/ 

サポート・サービスに関する情報にアクセスできます。 

http://www.oracle.co.jp/support/ 

日本オラクル技術営業の連絡先です。 

0120-155-096
(受付時間等の詳細は後述します。) 


注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 


オラクル製品のインストールに関する情報

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    Oracle Secure Enterprise Searchクイック・インストレーション・ガイド, 10g リリース1(10.1.6) for HP-UX PA-RISC(64-bit)

    部品番号: B28918-01

    原本名: Oracle Secure Enterprise Search Quick Installation Guide, 10g Release 1 (10.1.6) for HP-UX PA-RISC (64-Bit)

    原本部品番号: B28816-01

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