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Oracle Secure Enterprise Searchクイック・インストレーション・ガイド
10g リリース1(10.1.6)for Solaris Operating System(SPARC 64-bit)
B28861-02
 

 

Oracle® Secure Enterprise Search

クイック・インストレーション・ガイド

10g リリース1(10.1.6) for Solaris Operating System(SPARC 64-bit)

部品番号: B28861-02

原典情報: B28688-03 Oracle Secure Enterprise Search Quick Installation Guide 10g Release 1 (10.1.6) for Solaris Operating System (SPARC 64-Bit)

2006年11月

このマニュアルでは、Oracle Secure Enterprise Search(SES)のインストール方法について説明します。項目は次のとおりです。

1 システム要件

ソフトウェア要件は次のとおりです。

  1. Oracle SESは、次のオペレーティング・システムのいずれかのバージョンにインストールできます。

    • Solaris 8, 64-bit

    • Solaris 9, 64-bit

    • Solaris 10, 64-bit

  2. 次のパッケージがインストールされている必要があります。

    SUNWarc
    SUNWbtool
    SUNWhea
    SUNWlibm
    SUNWlibms
    SUNWsprot
    SUNWsprox
    SUNWtoo
    SUNWi1of
    SUNWi1cs
    SUNWi15cs
    SUNWxwfnt
    
    
  3. 次のパッチがインストールされている必要があります。

    • Solaris 8用パッチ

      J2SE Patch Cluster for Solaris 8に含まれているすべてのパッチ

      • 108528-23, SunOS 5.8: kernel update patch

      • 108652-66, X11 6.4.1: Xsun patch

      • 108773-18, SunOS 5.8: IIIM and X I/O Method patch

      • 108921-16, CDE 1.4: dtwm patch

      • 108940-53, Motif 1.2.7 and 2.1.1: Runtime lib. patch for Solaris 8

      • 108987-13, SunOS 5.8: Patch for patchadd and patchrm

      • 108989-02, /usr/kernel/sys/acctctl & /.../exacctsys patch

      • 108993-18, SunOS 5.8: LDAP2 client, libc, libthread ... lib. patch

      • 109147-24, SunOS 5.8: linker patch

      • 110386-03, SunOS 5.8: RBAC Feature Patch

      • 111023-02, SunOS 5.8: /kernel/fs/mntfs and ... sparcv9/mntfs

      • 111111-03, SunOS 5.8: /usr/bin/nawk patch

      • 111308-03, SunOS 5.8: /usr/lib/libmtmalloc.so.1 patch

      • 111310-01, SunOS 5.8: /usr/lib/libdhcpagent.so.1.patch

      • 112396-02, SunOS 5.8: /usr/bin/fgrep patch

      次の追加パッチ

      • 111721-04, SunOS 5.8: Math Library (libm) patch

      • 112003-03, SunOS 5.8: Unable to load fontset in 64-bit Solaris 8 iso-1 or iso-15

      • 112138-01, SunOS 5.8: usr/bin/domainname patch

    • Solaris 9用パッチ

      • 112233-11: SunOS 5.9: Kernel Patch

      • 111722-04: SunOS 5.9: Math Library (libm) patch

システムが要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. インストールされているSolarisのバージョンを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # uname -r
    5.8
    
    
  2. 必要なパッケージがインストールされているかどうかを調べるために、次のようなコマンドを入力します。

    # pkginfo -i SUNWarc SUNWbtool SUNWhea SUNWlibm SUNWlibms \
    SUNWsprot SUNWsprox SUNWtoo SUNWi1of SUNWi1cs SUNWi15cs SUNWxwfnt
    
    
  3. オペレーティング・システムのパッチがインストールされているかどうかを調べるために、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/patchadd -p | grep patch_number
    
    

    オペレーティング・システムのパッチがインストールされていない場合、次のWebサイトからダウンロードしてインストールします。

    http://sunsolve.sun.com

Oracle SESには、最低2GBのディスク領域が必要です。 これには、インストール用の1GBと、初期Oracle SES索引を作成するための約500MBが含まれます。

その他のOracle SES要件は、検索する必要のあるデータの量に応じて異なります。構成例を次に示します。

100,000件のドキュメントを索引付けする場合の要件は、次のとおりです。

システムは、少なくとも次のハードウェア要件を満たしている必要があります。

システムが要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. 物理RAMのサイズを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/prtconf | grep "Memory size"
    
    

    システムにインストールされている物理RAMのサイズが512MBより少ない場合、メモリーを増設してからインストールを続ける必要があります。

  2. 構成されているスワップ領域のサイズを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/swap -s
    
    
  3. /tmpディレクトリで使用できる空きディスク領域の量を調べるために、次のコマンドを入力します。

    # df -k /tmp
    
    
  4. システム上の空きディスク領域の量を調べるために、次のコマンドを入力します。

    # df -k
    
    

1,000,000件のドキュメントを索引付けする場合の要件は、次のとおりです。

インストール前のヒントなど、インストール関連のヘルプについては、次のOracle SESチュートリアルを参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm


注意:

Oracle SESの管理ツールおよびデフォルトの問合せアプリケーションは、次のブラウザで動作保証されています。
  • Firefox 1.0、1.0.1、1.0.6、1.0.7、1.5

  • Internet Explorer 6.0

  • Netscape 7.1、7.2

  • Mozilla 1.7.3


2 カーネル・パラメータの構成

次のカーネル・パラメータが推奨値以上の値に設定されていることを確認してください。

パラメータ 推奨値
noexec_user_stack 1
semsys:seminfo_semmni 100
semsys:seminfo_semmns 1024
semsys:seminfo_semmsl 256
semsys:seminfo_semvmx 32767
shmsys:shminfo_shmmax 4294967296
shmsys:shminfo_shmmin 1
shmsys:shminfo_shmmni 100
shmsys:shminfo_shmseg 10


注意:

いずれかのパラメータの現在の値がこの表に示した値よりも大きい場合、そのパラメータは変更しないでください。

次のパラメータは、Solaris 9では廃止されています。

  • shmsys:shminfo_shmmin

  • shmsys:shminfo_shmseg


前述のカーネル・パラメータに現在指定されている値を確認し、必要に応じて変更する手順は、次のとおりです。

  1. パラメータの現在の値を表示するには、次のコマンドを入力します。

    # grep noexec_user_stack /etc/system
    # /usr/sbin/sysdef | grep SEM
    # /usr/sbin/sysdef | grep SHM
    
    
  2. 現在の値を変更する必要がある場合は、次の手順に従います。

    1. /etc/systemファイルのバックアップ・コピーを、次のようなコマンドを使用して作成します。

      # cp /etc/system /etc/system.orig
      
      
    2. 任意のテキスト・エディタで/etc/systemファイルを開き、必要に応じて、次のような行を追加します(ファイル内にすでに存在する場合は、その行を編集します)。

      set noexec_user_stack=1
      set semsys:seminfo_semmni=100
      set semsys:seminfo_semmns=1024
      set semsys:seminfo_semmsl=256
      set semsys:seminfo_semvmx=32767
      set shmsys:shminfo_shmmax=4294967296
      set shmsys:shminfo_shmmin=1
      set shmsys:shminfo_shmmni=100
      set shmsys:shminfo_shmseg=10
      
      
    3. 次のようなコマンドを入力してシステムをリブートします。

      # /usr/sbin/reboot
      
      
    4. システムが起動した後、ログインしてユーザーをrootに切り替えます。

3 1023以下のポート番号へのインストール

Oracle SESはroot以外のユーザーがインストールする必要があります。 UNIXプラットフォームでは、rootユーザーのみが1023以下のポートにバインドできます。Oracle SESを1023以下のポート番号にインストールするには、次の手順に従います。

  1. インストール時にポート(80など)を指定します。

  2. インストールの完了後にrootユーザーとしてログインします。

  3. 次のコマンドを実行します。

    chgrp -R root $ORACLE_HOME/jdk
    $ORACLE_HOME/bin/searchctl start
    

注意:

  • searchctl startコマンドは、rootユーザーが実行する必要があります。ただし、searchctl stopコマンドは、rootユーザーまたはOracle SESをインストールしたユーザーが実行できます。

  • $ORACLE_HOMEは、Oracle SESがインストールされているディレクトリを表します。


1024以上のポートへのインストールが完了した後で、1023以下のポートに変更する場合は次の手順に従います。

  1. 次のコマンドで中間層をシャットダウンします。

    $ORACLE_HOME/bin/searchctl stop
    
    
  2. $ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_SEARCH/config/http-web-site.xml内でport属性の値を編集します。 (新規ポートが使用されていないことを確認してください。)

  3. rootユーザーとしてログインします。

  4. 次のコマンドを実行します。

    chgrp -R root $ORACLE_HOME/jdk
    $ORACLE_HOME/bin/searchctl start
    

4 Oracle Secure Enterprise Searchのインストール

Oracle SESの簡易インストール手順については、次のURLでインストール・ヒントのチュートリアルを参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm

次の手順では、ディスク・マウント・ポイントを/SD_CDROMと呼びます。マウント・ポイントが異なる場合は、/SD_CDROMの出現箇所をすべて正しいマウント・ポイント名で置き換えてください。

インストーラを起動する手順は、次のとおりです。

  1. 「システム要件」で説明した最低要件をすべてチェックしたことを確認します。

  2. Oracle SESをインストールするユーザーでコンピュータにログインします。

  3. Oracle Secure Enterprise Search CD-ROMを挿入します。

  4. コンピュータに自動マウント機能がない場合は、CD-ROMの手動マウント手順を「CD-ROMのマウント」で確認してください。

  5. インストーラを起動します。

    prompt> cd
    prompt> /SD_CDROM/runInstaller
    
    

    Oracle Universal Installerが起動します。


    注意:

    インストーラはマウント・ポイント・ディレクトリから実行しないでください。インストーラをマウント・ポイントから起動しないように、cdコマンドで現行のディレクトリをホーム・ディレクトリに変更します。

    Oracle Universal Installerで指定する必要のある値は、管理パスワードのみです。残りの値はデフォルトに設定されますが、オーバーライドできます。インストール・パラメータは、次のとおりです。

    • 検索サーバー名: 検索サーバー名。

    • 管理パスワード: 後で管理ツールへのログオンに使用するパスワード。

    • HTTPポート: Oracle SES中間層がリスニングするポート。たとえば、Oracle SESをホストmyhost.oracle.comにインストールした場合にポート7890を指定すると、検索ページのURLはhttp://myhost.oracle.com:7890/search/query/searchとなります。

    • インストール先パス: Oracle SESソフトウェアがインストールされている場所。

    • データ記憶域の場所: Oracle SESのデータが格納される場所。

    次のスクリーンショットは、Oracle Universal Installer画面を示しています。

    install9.gifの説明は次にあります。
    画像の説明

4.1 Solaris 10上でのみのインストール警告

Solaris 10のインストール時に、次の警告メッセージが表示されます。

SUNWsprox package not installed

このメッセージは無視できます。 「Continue」を押してインストールを続けてください。

4.2 CD-ROMのマウント

コンピュータでCD-ROMが自動マウントされない場合の手順は、次のとおりです。

  1. CD-ROMを挿入します。

  2. rootユーザーとしてログインします。

    prompt> su
    Password:
    
    
  3. CD-ROMのマウント・ポイント・ディレクトリを作成します。

    # /bin/mkdir -p /media/cdrom
    
    
  4. マウント・ポイント・ディレクトリにCD-ROMドライブをマウントします。

    # /usr/sbin/mount -r -F hsfs /dev/dsk/cxtydzs2 /media/cdrom
    
    

    この例では、/media/cdromはディスク・マウント・ポイント・ディレクトリで、/dev/dsk/cxtydzs2はCD-ROMデバイスのデバイス名です。

  5. rootユーザーからログアウトします。

    # exit
    

5 Oracle Secure Enterprise Searchの削除

Oracle SESを削除するには、Oracle SESをインストールしたユーザーとして$ORACLE_HOME/install/deinstall_sesを実行します。


注意:

Oracle SESインスタンスが1023以下のポートにバインドされており、中間層をrootユーザーとして実行していた場合は、削除後に$ORACLE_HOMEにファイルが残ることがあります。 削除の完了後に、rootユーザーとしてログインし、残っているファイルを削除してください。

6 Oracle Secure Enterprise Searchの再起動

検索エンジンの起動および停止には、searchctlツールを使用します。リブート後にOracle SESを再起動するには、Oracle SESがインストールされている$ORACLE_HOME/binディレクトリにナビゲートしてsearchctl startallを実行します。

手順の詳細は、Oracle SESチュートリアルの起動/停止に関する項を参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm

7 次に実行する作業

Oracle Secure Enterprise Searchをよく理解するために、次のタスクを完了することをお薦めします。

8 追加情報

この項では、次の内容について説明します。

製品のライセンス

このメディア・パックに含まれている製品は、トライアル・ライセンス契約に基づき、30日間、インストールおよび評価できます。 ただし、30日間の評価期間後もいずれかの製品の使用を継続する場合、プログラム・ライセンスをご購入いただく必要があります。

Oracleサポート・サービスへのお問合せ

Oracle製品サポートをご購入いただいた場合、Oracleサポート・サービスに、年中無休で24時間いつでも、お問い合せいただけます。 Oracle製品サポートの購入方法、またはOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、Oracleサポート・サービスのWebサイトを参照してください。

http://www.oracle.co.jp/support/

製品マニュアルの入手方法

Oracle製品のマニュアルは、HTMLおよびAdobe社PDF形式で提供されており、入手方法がいくつかあります。

PDFドキュメントを表示するには、必要に応じて、Adobe社のWebサイトから、無料のAdobe Acrobat Readerをダウンロードしてください。

http://www.adobe.com/

9 その他の情報

クイック・リファレンス
リソース  連絡先/ Webサイト 

開発者向けのテクニカル・リソースにアクセスできます。 

http://otn.oracle.co.jp/ 

インストール・マニュアルにアクセスできます。 

http://otn.oracle.co.jp/tech/install/ 

サポート・サービスに関する情報にアクセスできます。 

http://www.oracle.co.jp/support/ 

日本オラクル技術営業の連絡先です。 

0120-155-096
(受付時間等の詳細は後述します。) 


注意:

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    部品番号: B28861-02

    原本名: Oracle Secure Enterprise Search Quick Installation Guide, 10g Release 1 (10.1.6) for Solaris Operating System (SPARC 64-Bit)

    原本部品番号: B28688-03

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