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Oracle Secure Enterprise Searchインストレーションおよびアップグレード・ガイド
10g リリース1(10.1.8)for Solaris Operating System(SPARC 64-Bit)
B40072-01
 

 

Oracle® Secure Enterprise Search

インストレーションおよびアップグレード・ガイド

10g リリース1(10.1.8)for Solaris Operating System(SPARC 64-Bit)

部品番号: B40072-01

原典情報: B32380-01 Oracle Secure Enterprise Search Installation and Upgrade Guide, 10g Release 1 (10.1.8) for Solaris Operating System (SPARC 64-Bit)

2007年1月

このマニュアルでは、Oracle Secure Enterprise Search(SES)のインストール方法について説明します。項目は次のとおりです。


注意:

Oracle SESをインストールした後、パッチ・セットまたはCritical Patch Update(CPU)が入手可能かどうかを確認してください。CPUは、セキュリティの脆弱性に対応するパッチのコレクションです。CPUには、これらのセキュリティ・パッチで(相互依存性により)必要とされるセキュリティ以外の修正プログラムも含まれます。CPUは蓄積されており、Oracle Technology Network Japanで四半期ごとに提供されます。Oracle SES 10.1.8には、基礎となる10.1.0.5データベースに対応する2006年10月版のCPUが含まれます。それ以降のCPUが入手可能である場合、これをインストールしてください。CPUの詳細は、次のURLにあるWebサイトを参照してください。

http://www.oracle.com/security/critical-patch-update.html


1 Oracle Secure Enterprise Searchのインストール

この項の内容は、次のとおりです。

1.1 インストール前の作業

Oracle SESは、次のオペレーティング・システムにインストールできます。

  • Solaris 8、64ビット

  • Solaris 9、64ビット

  • Solaris 10、64ビット

サポートされているディストリビューションおよびバージョンは、これらのオペレーティング・システムのみとなります。 他のバージョンのSolaris上にOracle SESをインストールしないでください。

この項の内容は、次のとおりです。

1.1.1 Oracleソフトウェアのインストールに関する一般的な要件

次の各項では、Oracleソフトウェアのインストールに関する一般的な要件を説明します。

rootとしてのシステムへのログイン

Oracleソフトウェアをインストールする前に、rootユーザーとして複数の作業を実行する必要があります。rootユーザーとしてログインするには、次のいずれかの手順を実行します。


注意:

サイレント・インストールを実行する場合を除き、Xサーバー・ソフトウェアがインストールされているX Window Systemワークステーション、X端末またはPCやその他のシステムからソフトウェアをインストールする必要があります。

  • X Window SystemワークステーションまたはX端末からソフトウェアをインストールする場合、次の手順を実行します。

    1. ローカル・ターミナル・セッション、たとえばX端末(xterm)を起動します。

    2. ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、次のコマンドを入力し、リモート・ホストがローカルXサーバー上にXアプリケーションを表示できるようにします。

      $ xhost fully_qualified_remote_host_name
      
      
    3. ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合、ssh、rloginまたはtelnetコマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。

      $ telnet remote_host
      
      
    4. rootユーザーとしてログインしていない場合、次のコマンドを入力してユーザーをrootに切り替えます。

      $ su - root
      
      
  • Xサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCまたはその他のシステムからソフトウェアをインストールする場合、次の手順を実行します。


    注意:

    必要に応じて、Xサーバーのマニュアルでこの手順の実行方法の詳細を参照してください。使用しているXサーバー・ソフトウェアによっては、異なる順序での作業の実行が必要な場合があります。

    1. Xサーバー・ソフトウェアを起動します。

    2. Xサーバー・ソフトウェアのセキュリティ設定を構成し、リモート・ホストがローカル・システム上にXアプリケーションを表示できるようにします。

    3. ソフトウェアをインストールするリモート・システムに接続し、そのシステム上でターミナル・セッション、たとえばX端末(xterm)を起動します。

    4. リモート・システム上でrootユーザーとしてログインしていない場合、次のコマンドを入力してユーザーをrootに切り替えます。

      $ su - root
      
      

必要なオペレーティング・システム・グループおよびユーザー

このシステムに初めてOracleソフトウェアをインストールするかどうか、さらにインストールする製品によって、次のオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成が必要な場合があります。

  • Oracleインベントリ・グループ(通常はoinstall

    システムに初めてOracleソフトウェアをインストールする際に、Oracleインベントリ・グループを作成する必要があります。 このグループに対して選択する一般的な名前はoinstallです。このグループはOracleインベントリを所有します。Oracleインベントリは、システムにインストールされているすべてのOracleソフトウェアのカタログです。


    注意:

    Oracleソフトウェアがシステムにすでにインストールされている場合、既存のOracleインベントリ・グループは、新規Oracleソフトウェアのインストールに使用するオペレーティング・システム・ユーザーのプライマリ・グループである必要があります。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザー(通常はoracle

    システムに初めてOracleソフトウェアをインストールする際に、Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する必要があります。このユーザーは、特定のインストール時にインストールされたすべてのソフトウェアを所有します。このユーザーには、プライマリ・グループとしてOracleインベントリ・グループが必要です。


    注意:

    Oracleのマニュアルでは、Oracleソフトウェア所有者ユーザーをoracleユーザーと呼んでいます。

システムにおけるOracleソフトウェアのすべてのインストールに対して、単一のOracleインベントリ・グループが必要です。初めてOracleソフトウェアをインストールした後、そのシステムにおける後続のすべてのOracleソフトウェア・インストールについて、同じOracleインベントリ・グループを使用する必要があります。ただし、異なるインストールについては異なるOracleソフトウェア所有者ユーザーを作成できます。


注意:

ローカル・ユーザーおよびグループを作成するかわりに、ディレクトリ・サービスで適切なユーザーおよびグループを作成できます。たとえば、ネットワーク情報サービス(NIS)があります。ディレクトリ・サービスの使用方法は、システム管理者に問い合せるか、使用しているオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。

次の各項では、Oracleインベントリ・グループおよびOracleソフトウェア所有者ユーザーの作成方法を説明します。

Oracleインベントリ・グループ

Oracleソフトウェアがシステムにすでにインストールされている場合、既存のOracleインベントリ・グループは、新規Oracleソフトウェアのインストールに使用するオペレーティング・システム・ユーザーのプライマリ・グループである必要があります。この項では、既存のOracleインベントリ・グループを識別し、必要に応じて作成する方法を説明します。

システムに初めてOracleソフトウェアをインストールする場合、Oracle Universal InstallerによってoraInst.locファイルが作成されます。このファイルは、Oracleインベントリ・グループの名前およびOracleインベントリ・ディレクトリのパスを識別します。Oracleインベントリ・グループの有無を判別するには、次のコマンドを入力します。

more /var/opt/oracle/oraInst.loc

このコマンドの出力にグループ名oinstallが表示された場合、Oracleインベントリ・グループはすでに存在します。

oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドからの出力は次のようになります。

inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory
inst_group=oinstall

inst_groupパラメータは、Oracleインベントリ・グループ名oinstallを示しています。

oraInst.locファイルが存在しない場合は、次のコマンドを入力してoinstallグループを作成します。

# /usr/sbin/groupadd oinstall


注意:

Oracleインベントリ・グループには、グループ名oinstallを使用することをお薦めします。

Oracleソフトウェア所有者ユーザー

次のいずれかの条件に当てはまる場合、Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する必要があります。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合。たとえば、システムに初めてOracleソフトウェアをインストールする場合。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在するが、別のオペレーティング・システム・ユーザーを使用する場合。


    注意:

    このマニュアルでは、Oracleソフトウェア所有者ユーザーをoracleと呼んでいます。

Oracleソフトウェア所有者ユーザーoracleの有無を判別するには、次のコマンドを入力します。

# id oracle

oracleユーザーが存在する場合、このコマンドからの出力は次のようになります。

uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)

このユーザーが存在する場合、既存のユーザーを使用するか、新規ユーザーを作成するかを決定します。既存のユーザーを使用する場合は、そのユーザーのプライマリ・グループがOracleインベントリ・グループであることを確認します。


注意:

必要に応じて、既存のユーザーを使用または変更する前に、システム管理者に連絡してください。

Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しないか、新規のOracleソフトウェア所有者ユーザーが必要である場合は、次のように作成します。


注意:

次の手順では、ユーザー名oracleを持つユーザーが存在する場合を除いて、このユーザー名を使用してください。

  1. oracleユーザーを作成するには、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/useradd -g oinstall[ -G dba] oracle
    
    

    このコマンドの説明

    • -gオプションはプライマリ・グループを指定します。プライマリ・グループは、oinstallなどのOracleインベントリ・グループである必要があります。

    • -Gオプションは、オプションのセカンダリ・グループを指定します。

  2. 次のようにoracleユーザーのパスワードを設定します。

    # passwd oracle
    
    

oracleユーザーが存在するが、そのプライマリ・グループがoinstallでない場合、次のようなコマンドを入力します。このとき、-gオプションを使用してプライマリ・グループを指定し、-Gオプションを使用して必要なセカンダリ・グループを指定します。

# /usr/sbin/usermod -g oinstall -G dba oracle

1.1.2 ソフトウェア要件の確認

システムは、使用中のSolarisのディストリビューションおよびバージョンに応じて、少なくとも次のソフトウェア要件を満たしている必要があります。

次のパッケージがインストールされている必要があります。

SUNWarc
SUNWbtool
SUNWhea
SUNWlibm
SUNWlibms
SUNWsprot
SUNWsprox
SUNWtoo
SUNWi1of
SUNWi1cs
SUNWi15cs
SUNWxwfnt


注意:

SUNWsproxパッケージはSolaris 8および9に対応しています。 Solaris 10はこのパッケージをサポートしていません。

次のパッチがインストールされている必要があります。

  • Solaris 8用パッチ

    J2SE Patch Cluster for Solaris 8に含まれているすべてのパッチ

    • 108528-23, SunOS 5.8: kernel update patch

    • 108652-66, X11 6.4.1: Xsun patch

    • 108773-18, SunOS 5.8: IIIM and X I/O Method patch

    • 108921-16, CDE 1.4: dtwm patch

    • 108940-53, Motif 1.2.7 and 2.1.1: Runtime lib. patch for Solaris 8

    • 108987-13, SunOS 5.8: Patch for patchadd and patchrm

    • 108989-02, /usr/kernel/sys/acctctl & /.../exacctsys patch

    • 108993-18, SunOS 5.8: LDAP2 client, libc, libthread ... lib. patch

    • 109147-24, SunOS 5.8: linker patch

    • 110386-03, SunOS 5.8: RBAC Feature Patch

    • 111023-02, SunOS 5.8: /kernel/fs/mntfs and ... sparcv9/mntfs

    • 111111-03, SunOS 5.8: /usr/bin/nawk patch

    • 111308-03, SunOS 5.8: /usr/lib/libmtmalloc.so.1 patch

    • 111310-01, SunOS 5.8: /usr/lib/libdhcpagent.so.1.patch

    • 112396-02, SunOS 5.8: /usr/bin/fgrep patch

    次の追加パッチ

    • 111721-04, SunOS 5.8: Math Library (libm) patch

    • 112003-03, SunOS 5.8: Unable to load fontset in 64-bit Solaris 8 iso-1 or iso-15

    • 112138-01, SunOS 5.8: usr/bin/domainname patch

  • Solaris 9用パッチ

    • 112233-11: SunOS 5.9: Kernel Patch

    • 111722-04: SunOS 5.9: Math Library (libm) patch

システムが要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. インストールされているSolarisのバージョンを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # uname -r
    5.8
    
    
  2. 必要なパッケージがインストールされているかどうかを調べるために、次のようなコマンドを入力します。

    # pkginfo -i SUNWarc SUNWbtool SUNWhea SUNWlibm SUNWlibms \
    SUNWsprot SUNWsprox SUNWtoo SUNWi1of SUNWi1cs SUNWi15cs SUNWxwfnt
    
    
  3. オペレーティング・システム・パッチがインストールされているかどうかを調べるために、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/patchadd -p | grep patch_number
    
    

    オペレーティング・システムのパッチがインストールされていない場合、次のWebサイトからダウンロードしてインストールします。

    http://sunsolve.sun.com

1.1.3 ハードウェア要件の確認

Oracle SESには、最低2GBのディスク領域が必要です。これには、インストール用の1GBと、初期Oracle SES索引を作成するための約0.5GBが含まれます。その他のOracle SES要件は、検索する必要のあるデータの量に応じて異なります。構成例を次に示します。

100,000件のドキュメントを索引付けする場合の要件は、次のとおりです。

  • 4GBのディスク領域

  • 1GBのRAM

1,000,000件のドキュメントを索引付けする場合の要件は、次のとおりです。

  • 20GBのディスク領域

  • 6GBのRAM

システムは、少なくとも次のハードウェア要件を満たしている必要があります。

  • 512MBの物理RAM

  • 1GBのスワップ領域(またはRAMサイズの2倍)

    2GB以上のRAMのシステムでは、スワップ領域をRAMのサイズの1〜2倍にすることができます。

  • /tmpディレクトリに400MBのディスク領域

  • Oracleソフトウェア用の1.5GB〜3GBのディスク領域(インストール・タイプおよびプラットフォームによります)

システムがこれらの要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. 物理RAMのサイズを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/prtconf | grep "Memory size"
    
    

    システムにインストールされている物理RAMのサイズが512MBより少ない場合、メモリーを増設してからインストールを続ける必要があります。

  2. 構成されているスワップ領域のサイズを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/swap -s
    
    
  3. /tmpディレクトリで使用できる空きディスク領域の量を調べるために、次のコマンドを入力します。

    # df -k /tmp
    
    
  4. システム上の空きディスク領域の量を調べるために、次のコマンドを入力します。

    # df -k
    
    

インストール前のヒントなど、インストール関連のヘルプについては、次のOracle SESチュートリアルを参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm

1.1.4 カーネル・パラメータの構成

Solaris 8および9では、次のカーネル・パラメータが推奨値以上の値に設定されていることを確認してください。

パラメータ 推奨値
noexec_user_stack 1
semsys:seminfo_semmni 100
semsys:seminfo_semmns 1024
semsys:seminfo_semmsl 256
semsys:seminfo_semvmx 32767
shmsys:shminfo_shmmax 4294967296
shmsys:shminfo_shmmin 1
shmsys:shminfo_shmmni 100
shmsys:shminfo_shmseg 10


注意:

いずれかのパラメータの現在の値がこの表に示した値よりも大きい場合、そのパラメータは変更しないでください。

次のパラメータは、Solaris 9では廃止されています。

  • shmsys:shminfo_shmmin

  • shmsys:shminfo_shmseg


Solaris 10では、次の表に示すカーネル・パラメータが推奨値以上の値に設定されていることを確認してください。 この表には、特定のカーネル・パラメータの/etc/systemファイルを置き換えるリソース・コントロールも含まれます。

パラメータ リソース・コントロール 推奨値
noexec_user_stack NA 1
semsys:seminfo_semmni project.max-sem-ids 100
semsys:seminfo_semmsl process.max-sem-nsems 256
shmsys:shminfo_shmmax project.max-shm-memory 4294967296
shmsys:shminfo_shmmni project.max-shm-ids 100


注意:

Solaris 10では、System V IPCを実装するために/etc/systemファイルに変更を加える必要はありません。 Solaris 10では、実装にリソース・コントロール機能が使用されます。

Solaris 8およびSolaris 9において、前述のカーネル・パラメータに現在指定されている値を確認し、必要に応じて変更する手順は、次のとおりです。

  1. 前述のパラメータの現在の値を表示するには、次のコマンドを入力します。

    # grep noexec_user_stack /etc/system
    # /usr/sbin/sysdef | grep SEM
    # /usr/sbin/sysdef | grep SHM
    
    
  2. 現在の値を変更する必要がある場合は、次の手順に従います。

    1. /etc/systemファイルのバックアップ・コピーを、次のようなコマンドを使用して作成します。

      # cp /etc/system /etc/system.orig
      
      
    2. 任意のテキスト・エディタで/etc/systemファイルを開き、必要に応じて、次のような行を追加します(ファイル内にすでに存在する場合は、その行を編集します)。

      set noexec_user_stack=1
      set semsys:seminfo_semmni=100
      set semsys:seminfo_semmns=1024
      set semsys:seminfo_semmsl=256
      set semsys:seminfo_semvmx=32767
      set shmsys:shminfo_shmmax=4294967296
      set shmsys:shminfo_shmmin=1
      set shmsys:shminfo_shmmni=100
      set shmsys:shminfo_shmseg=10
      
      
    3. 次のようなコマンドを入力してシステムをリブートします。

      # /usr/sbin/reboot
      
      
    4. システムが再起動したら、ログインしてユーザーをrootに切り替えます。

Solaris 10では、次の手順を使用してリソース・コントロールに現在指定されている値を表示し、必要に応じて値を変更します。

  1. リソース・コントロールの現在の値を表示するには、次のコマンドを入力します。

    # id -p // to verify the project id
    uid=0(root) gid=0(root) projid=1 (user.root)
    # prctl -n project.max-shm-memory -i project user.root
    # prctl -n project.max-sem-ids -i project user.root
    
    
  2. 現在の値を変更する必要がある場合は、次のコマンドを入力します。

    1. max-shm-memoryの値を6GBに変更する場合

      # prctl -n project.max-shm-memory -v 6gb -r -i project user.root
      
      
    2. max-sem-idsの値を256に変更する場合

      # prctl -n project.max-sem-ids -v 256 -r -i project user.root
      
      

1.1.5 1023以下のポート番号へのインストール

Oracle SESはroot以外のユーザーがインストールする必要があります。 ただし、UNIXオペレーティング・システムでは、1023以下のポートにバインドできるのはrootユーザーのみです。 次の手順に従って1023以下のポート番号にOracle SESをインストールします。

  1. インストール時に、1024以上のポートを指定します(7777など)。

  2. インストールの完了後、次の項「Oracle SES中間層ポートの変更」の手順を実行し、1023以下のポート番号に変更します(80など)。

1.1.6 Oracle SES中間層ポートの変更

Oracle SES中間層ポートを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドで中間層をシャットダウンします。

    $ORACLE_HOME/bin/searchctl stop
    
    
  2. $ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_SEARCH/config/http-web-site.xml内でport属性の値を編集します。(新規ポートが使用されていないことを確認してください。)

  3. 1023以下のポートに変更するには、次の手順を実行します。

    1. chgrp -R root $ORACLE_HOME/jdkを実行します。

    2. rootユーザーとしてログオンし、ステップ5を実行します。

  4. 1023以下のポートから1024以上のポートに変更するには、次の手順を実行します。

    1. rootユーザーとしてログオンします。

    2. 次のコマンドを実行します。

      chown -R <user> $ORACLE_HOME/search/opmn
      $ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_SEARCH/persistence
      
      

      ここで、<user>はOracle SESをインストールしたユーザーです。

    3. rootユーザーからログオフし、Oracle SESをインストールしたユーザーとしてログオンします。

  5. 次のコマンドで中間層を起動します。

    $ORACLE_HOME/bin/searchctl start
    

注意:

  • searchctl startコマンドは、rootユーザーが実行する必要があります。ただし、searchctl stopコマンドは、rootユーザーまたはOracle SESをインストールしたユーザーが実行できます。

  • $ORACLE_HOMEは、Oracle SESがインストールされているディレクトリを表します。


1.2 インストール作業

Oracle SESの簡易インストール手順については、次のURLでインストール・ヒントのチュートリアルを参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm

次の手順では、ディスク・マウント・ポイントを/SD_DVDROMと呼びます。マウント・ポイントが異なる場合は、/SD_DVDROMの出現箇所をすべて正しいマウント・ポイント名で置き換えてください。

インストーラを起動する手順は、次のとおりです。

  1. 「インストール前の作業」で説明した最低要件をすべてチェックしたことを確認します。

  2. Oracle SESをインストールするユーザーでコンピュータにログインします。(Oracle SESはroot以外のユーザーがインストールする必要があります。)

  3. Oracle Secure Enterprise Search DVDを挿入します。

  4. コンピュータに自動マウント機能がない場合は、DVD-ROMの手動マウント手順を「DVD-ROMのマウント」で確認してください。

  5. インストーラを起動します。

    cd
    /SD_DVDROM/runInstaller
    
    

    Oracle Universal Installerが起動します。


    注意:

    インストーラはマウント・ポイント・ディレクトリから実行しないでください。インストーラをマウント・ポイントから起動しないように、cdコマンドで現行のディレクトリをホーム・ディレクトリに変更します。

    Oracle Universal Installerで指定する必要のある値は、管理パスワードのみです。残りの値はデフォルトに設定されますが、オーバーライドできます。インストール・パラメータは、次のとおりです。

    • 検索サーバー名: 検索サーバー名。複数のOracle SESインスタンスを同じディレクトリ(認可)サーバーに接続するには、各インスタンスに固有の名前が必要です。

    • 管理パスワード: 後で管理ツールへのログインに使用するパスワード。

    • HTTPポート: Oracle SES中間層がリスニングするポート。たとえば、Oracle SESをホストmyhost.oracle.comにインストールした場合にポート7890を指定すると、検索ページのURLはhttp://myhost.oracle.com:7890/search/query/searchとなります。

    • インストール先パス: Oracle SESソフトウェアがインストールされている場所。

    • データ記憶域の場所: Oracle SESのデータが格納される場所。

    次のスクリーンショットは、Oracle Universal Installer画面を示しています。

    install9.gifの説明は次にあります。
    画像の説明

1.2.1 Solaris 10上のみのインストール警告

Solaris 10でのインストール時に、次の警告メッセージが表示されます。

SUNWsprox package not installed

このメッセージは無視できます。 「続行」を押してインストールを再開してください。

1.2.2 DVD-ROMのマウント

大部分のSolarisシステムでは、ディスク・ドライブにディスクを挿入すると自動的にマウントされます。 ディスクが自動マウントされない場合、次の手順を実行してマウントします。

  1. ユーザーをrootに切り替えます。

    $ su - root
    
    
  2. 必要に応じて、次のコマンドを入力して現在マウントされているディスクをイジェクトし、ドライブからディスクを取り出します。

    # eject
    
    
  3. 適切なディスクをディスク・ドライブに挿入します。

  4. ディスクが自動マウントされたことを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # ls /dvd/dvd0
    
    
  5. このコマンドでディスク内容の表示に失敗した場合、次のようなコマンドを入力してディスクをマウントします。

    # /usr/sbin/mount -r -F hsfs /dev/dsk/cxtydzs2 /SD_DVDROM
    
    

    この例では、/SD_DVDROMはディスク・マウント・ポイント・ディレクトリで、/dev/dsk/cxtydzs2はディスク・デバイスのデバイス名であり、/dev/dsk/c0t2d0s2のようになります。

  6. Oracle Universal Installerで「ディスクの場所」ダイアログ・ボックスが表示された場合、ディスクのマウント・ポイント・ディレクトリのパスを入力します。次に例を示します。

    • ディスクを自動マウントする場合

      /dvd/dvd0
      
      
    • ディスクを手動マウントする場合

      /SD_DVDROM
      
      
  7. rootユーザーからログアウトします。

    exit
    

1.3 サイレント・インストール作業

サイレント・インストールではグラフィカルな出力はなく、ユーザーの入力もありません。 サイレント・インストールでは、Oracle Universal Installerにレスポンス・ファイルを提供し、コマンドラインに-silentフラグを指定します。複数のコンピュータに類似したインストールが必要な場合、サイレント・インストールを使用します。さらに、コマンドラインを使用してリモート位置からOracle SESのインストールを実行する場合、サイレント・インストールを使用できます。

1.3.1 レスポンス・ファイルの選択

サイレント・インストールを実行する前に、インストールに固有の情報をレスポンス・ファイルに指定する必要があります。正しく構成されていないレスポンス・ファイルを使用してインストールしようとした場合、インストーラでエラーが発生します。レスポンス・ファイルは、テキスト・エディタで作成または編集できるテキスト・ファイルです。

Oracle SES DVDは、Oracle Universal Installerレスポンス・ファイルに次のテンプレートを提供します。

表1 レスポンス・ファイル

インストール・タイプ レスポンス・ファイル

Oracle SESのインストール

server.rsp

Oracle SESのアップグレード

upgrade.rsp


レスポンス・ファイルは、Oracle SES DVDのDisk 1にある/responseディレクトリに格納されています。サイレント・インストールの要件に従って、レスポンス・ファイルを編集する必要があります。

レスポンス・ファイルを使用するには、まずファイルをDVDからシステムにコピーします。 たとえば、次の手順を実行します。

  1. /responseディレクトリに移動します。

  2. server.rspファイルをシステムのハード・ドライブにコピーします。

    # cp server.rsp /private/ses/response/server.rsp
    

1.3.2 レスポンス・ファイルの編集

任意のテキスト・エディタを使用してレスポンス・ファイルを編集し、システムに固有の情報を含めます。レスポンス・ファイル内の変数に対して値を指定する必要があります。レスポンス・ファイルにリストされた各変数は、変数タイプを識別するコメントに関連付けられています。 次に例を示します。

string = "Sample Value"
Boolean = True or False
Number = 1000
StringList = {"StringValue 1", "String Value 2"}

<Value Required>として指定された値は、サイレント・インストールについて指定する必要があります。Oracle SESのインストールを開始する前に、レスポンス・ファイル内の変数値からコメントを削除します。

1.3.3 レスポンス・ファイルの指定およびインストールの開始

レスポンス・ファイルを指定する前に、レスポンス・ファイル内のすべての値が正しいことを確認します。Oracle Universal Installerでインストール時にレスポンス・ファイルを使用するには、Oracle Universal Installerの起動時にレスポンス・ファイルの場所をパラメータとして指定します。サイレント・インストールを実行するには、-silentパラメータを使用します。

# ./runInstaller -silent -responseFile absolute_path_and_filename

警告:

インストール時に、レスポンス・ファイルがOracleホーム内のサブディレクトリにコピーされる場合があります。インストールが正常に完了すると、これらのコピーは削除されます。ただし、インストールに失敗すると、これらのコピーは削除されない場合があります。レスポンス・ファイルにパスワードまたはその他の機密情報を指定した場合、ファイル・システムに残っているレスポンス・ファイルのコピーをすべて削除してください。


サイレント・インストールの成否は、installActions.logファイルに記録されます。さらに、サイレント・インストールによってsilentInstall.logファイルが作成されます。これらのログ・ファイルは、$ORACLE_HOME/oraInventory/logsディレクトリ内に作成されます。

インストールが成功した場合、silentInstall<Date_Time>.logファイルに次の行が含まれます。

The installation of Oracle Secure Enterprise Search was successful.

対応するinstallActions<Date_Time>.logファイルに、インストールに関する具体的な情報が含まれます。

1.3.4 サイレント・インストールのセキュリティに関するヒント

レスポンス・ファイルには、インストール・パスワードがクリアテキストの状態で含まれます。セキュリティ上の問題を最小限にするため、次のガイドラインに従ってください。

  • レスポンス・ファイルに権限を設定し、サイレント・インストールを実行するオペレーティング・システム・ユーザーのみがレスポンス・ファイルを読み取ることができるようにします。

  • 可能であれば、サイレント・インストールの完了後に、システムからレスポンス・ファイルを削除します。

1.3.5 エラー処理

コンテキスト、書式またはタイプが不正である変数の値は、値が指定されていないかのように扱われます。どのセクションにも属さない変数は無視されます。

レスポンス・ファイルが不正または不完全な状態でサイレント・インストールを試行した場合、またはOracle Universal Installerでディスク領域不足などのエラーが発生した場合は、インストールに失敗します。

1.4 インストール後の作業

この項では、ソフトウェアをインストールした後、インストール後の作業を実行する方法について説明します。

次のURLは、インストールが成功したことを示します。

検索: http://host:port/search/query/search

管理ツール: http://host:port/search/admin/index.jsp(インストール時に指定したパスワードを使用してログイン)

1.4.1 動作保証およびパッチ

Oracle SESの管理ツールおよびデフォルトの問合せアプリケーションは、次のブラウザで動作保証されています。

  • Firefox 1.0、1.0.1、1.0.6、1.0.7、1.5

  • Internet Explorer 6.0

  • Netscape 7.1、7.2

  • Mozilla 1.7.3

このマニュアルに記載されている要件および動作保証は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。最新情報は、OracleMetaLinkのWebサイトにある動作保証マトリックスを確認してください。

1.5 アンインストール作業

Oracle SESをアンインストールするには、Oracle SESをインストールしたユーザーとして$ORACLE_HOME/install/deinstall_sesを実行します。


注意:

Oracle SESインスタンスが1023以下のポートにバインドされており、中間層をrootユーザーとして実行していた場合は、アンインストール後に$ORACLE_HOMEにファイルが残ることがあります。 アンインストールの完了後に、rootユーザーとしてログインし、残っているファイルを削除してください。

2 Oracle Secure Enterprise Searchのアップグレード

この項の内容は、次のとおりです。

2.1 アップグレード前の作業

この項の内容は、次のとおりです。

2.1.1 Oracle SES 10.1.6インスタンスのバックアップ

10.1.8からのダウングレードのサポートはありません。 アップグレードする前に、まずOracle SESをシャットダウンしてから、10.1.6 ORACLE_HOMEディレクトリ、oradataディレクトリおよびoraInventoryディレクトリ全体を別の場所にバックアップします。(oraInventoryディレクトリは、すべてのOracleホームの中央インベントリです。 このディレクトリの場所は、/var/opt/oracle/oraInst.locに指定されています。)

次に例を示します。

$ORACLE_HOME/bin/searchctl stopall
cd ~
msu password
tar cvf ses.tar {$ORACLE_HOME}
tar cvf ses.tar {oraInventory}
tar cvf ses.tar {oradata}

アップグレードに失敗した場合、ORACLE_HOMEoradataおよびoraInventoryディレクトリをクリーン・アップし、tarコマンドを使用してこれらのディレクトリを同じ場所にコピーしなおすことで、10.1.6インスタンスをリストアします。 次に例を示します。

tar xvf ses.tar {$ORACLE_HOME}
tar xvf ses.tar {oraInventory}
tar xvf ses.tar {oradata}

10.1.6の環境に戻った後、10.1.8へのアップグレードを再試行できます。

2.1.2 1023以下のポート番号でのアップグレード

10.1.6インストールが1023以下のポート番号にバインドされている場合、まずOracle SES中間層ポートを1024以上のポート番号に変更します。 アップグレードの完了後、Oracle SES中間層ポートを1023以下のポート番号に戻すことができます。

2.1.3 QTA JARファイルの移動

10.1.6 Oracleホーム・ディレクトリにあるすべてのカスタム問合せ時認可(QTA)JARファイルについて、これらのファイルを新規のOracleホーム・ディレクトリまたは完全に新しい場所に手動で移動します。また、これらのQTA JARファイルを使用したすべてのソースについて、「ホーム - ソース - 認可」ページの「JARファイル名」フィールドで場所を更新します。これにより、アップグレード・プロセス後に旧Oracleホーム・ディレクトリを削除する場合に、これらのJARファイルを誤って削除することがなくなります。

2.2 アップグレード作業

Oracle SESインストール・プロセスで、コンピュータ上に既存のOracle SESインスタンスが検出されると、既存のインストールをアップグレードするか、新規インストールを作成するかのオプションが提供されます。

既存のインストールのアップグレードを選択した場合は、単にプロンプトに従って、Oracle SES 10.1.6ソフトウェアがインストールされている場所、この既存のインストールで設定された管理パスワード、および新規Oracle SES 10.1.8ソフトウェアがインストールされる場所を選択します。10.1.8の場所は、10.1.6の場所とは別である必要があります。つまり、10.1.8は10.1.6 Oracleホーム内にインストールできません。

2.3 サイレント・アップグレード作業

サイレント・アップグレードではグラフィカルな出力はなく、ユーザーの入力もありません。 サイレント・アップグレードでは、Oracle Universal Installerにレスポンス・ファイルを提供し、コマンドラインに-silentフラグを指定します。

レスポンス・ファイルは、Oracle SES DVDのDisk 1にある/responseディレクトリに格納されています。サイレント・アップグレードの要件に従って、レスポンス・ファイルを編集する必要があります。

レスポンス・ファイルを使用するには、まずファイルをDVDからシステムにコピーします。 たとえば、次の手順を実行します。

  1. /responseディレクトリに移動します。

  2. upgrade.rspファイルをシステムのハード・ドライブにコピーします。

    # cp upgrade.rsp /private/ses/response/upgrade.rsp
    
    

任意のテキスト・エディタを使用してレスポンス・ファイルを編集し、システムに固有の情報を含めます。

Oracle Universal Installerでインストール時にレスポンス・ファイルを使用するには、Oracle Universal Installerの起動時にレスポンス・ファイルの場所をパラメータとして指定します。サイレント・インストールを実行するには、-silentパラメータを使用します。

# ./runInstaller -silent -responseFile absolute_path_and_filename

警告:

アップグレード時に、レスポンス・ファイルがOracleホーム内のサブディレクトリにコピーされる場合があります。アップグレードが正常に完了すると、これらのコピーは削除されます。ただし、アップグレードに失敗すると、これらのコピーは削除されない場合があります。レスポンス・ファイルにパスワードまたはその他の機密情報を指定した場合、ファイル・システムに残っているレスポンス・ファイルのコピーをすべて削除してください。


2.4 アップグレード後の作業


警告:

Oracle SESインストールで指定したデータ記憶域の場所は、10.1.6および10.1.8の両方のインストールで共有されます。このデータ記憶域のディレクトリが10.1.6 Oracleホーム内にある場合、10.1.8へアップグレードした後にこのディレクトリを削除しないよう十分注意してください。


2.4.1 フェデレーテッド・ソースの移行

10.1.6インストール内のフェデレーテッド・ソースを移行するには、10.1.8インストール内の各フェデレーテッド・ソースを編集する必要があります。「ホーム - ソース - フェデレーテッド・ソースのカスタマイズ」ページで、ソースのWebサービスURLを入力します。

ソースを編集した後、リモートOracle SESインスタンスでパブリック・フェデレーテッド検索を使用できます。セキュアなフェデレーテッド検索については、『Oracle Secure Enterprise Search管理者ガイド』のセキュアなフェデレーテッド検索の設定に関する項を参照してください。リモートOracle SESインスタンスで10.1.6インストールを使用している場合、セキュアなフェデレーテッド検索を機能させるには、これらのインスタンスも10.1.8にアップグレードする必要があります。

2.4.2 シングル・サインオン構成の移行

10.1.6 Oracle SESインスタンスが、シングル・サインオンURLを使用してOracle SES検索ページおよび管理ツールにアクセスするように構成されている場合、次の手順を実行して、構成を10.1.8に移行します。

  1. $ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_SEARCH/config/http-web-site.xmlファイルを編集します。要素web-siteで、属性protocol"http"から"ajp13"に変更します。

    <web-site ... protocol="ajp13" ... >
    
    
  2. searchctl restartを使用して、Oracle SES中間層を再起動します。

  3. mod_ossoを構成し、SSOで検索を保護します。IfModule要素内の$AS_HOME/Apache/Apache/conf/mod_osso.confに次の行を追加します。

    <Location /search/query/formlogin.uix>
      require valid-user
      AuthType Basic
    </Location>
    
    
  4. Oracle HTTP Serverを再起動します。OracleAS中間層ホストで、次のコマンドを実行します。

    $AS/opmn/bin/opmnctl restartproc process-type=HTTP_Server
    
    opmnctl: restarting opmn managed processes...
    

2.4.3 10.1.8における変更点

  • 10.1.6がOracle Internet Directoryに接続されていた場合、アップグレード後、「グローバル設定 - ID管理設定」ページのユーザー名に「orclApplicationCommonName=oesEntity_ ...」と表示される場合があります。このユーザーは、インスタンスがOracle Internet Directoryに接続した際にOracle SES 10.1.6によって暗黙的に作成されており、Oracle Internet Directory認証および認可に内部的に使用されていました。アップグレード後、10.1.8では、引き続きOracle Internet Directory認証および認可にこのユーザーが使用されます。

  • 10.1.6では、カスタム・クローラ・プラグインのJARファイルが$ORACLE_HOME/search/lib/agentディレクトリに置かれていました。 このディレクトリは、10.1.8には存在しません。 10.1.6のこれらのJARファイルは、$ORACLE_HOME/search/lib/pluginsディレクトリに移行されました。

3 Oracle Secure Enterprise Searchの再起動

検索エンジンの起動および停止には、searchctlツールを使用します。リブート後にOracle SESを再起動するには、Oracle SESがインストールされている$ORACLE_HOME/binディレクトリにナビゲートしてsearchctl restartallを実行します。UNIXプラットフォームでsearchctlコマンドを実行すると、パスワード入力を要求されます。

手順の詳細は、Oracle SESチュートリアルの起動/停止に関する項を参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm

4 次に実行する作業

Oracle Secure Enterprise Searchをよく理解するために、次のタスクを完了することをお薦めします。

5 関連ドキュメント

リリース・ノート、インストール関連ドキュメント、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、OTN-J(Oracle Technology Network Japan)から、無償でダウンロードできます。OTN-Jを使用するには、オンラインでの登録が必要です。登録は、次のWebサイトから無償で行えます。

http://otn.oracle.co.jp/membership/

すでにOTN-Jのユーザー名およびパスワードを取得している場合は、次のURLでOTN-J Webサイトのドキュメントのセクションに直接接続できます。

http://otn.oracle.co.jp/document/

5.1サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

オラクル社カスタマ・サポート・センター

オラクル製品サポートの購入方法、およびオラクル社カスタマ・サポート・センターへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.co.jp/support/

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://otn.oracle.co.jp/document/

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://www.oracle.co.jp/education/

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.co.jp
http://otn.oracle.co.jp

注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。

5.2 クイック・リファレンス

リソース 契約情報またはWebサイト
OracleMetalink
http://metalink.oracle.com
アメリカ国内における追加製品、完全ライセンス、バージョン更新およびドキュメントの購入 http://oraclestore.oracle.com
開発者向け技術資料へのアクセス http://otn.oracle.co.jp/
テクニカル・サポート情報へのアクセス http://www.oracle.co.jp/support/
アメリカ国外における最寄りのOracleサポート・センターの検索 http://www.oracle.com/support
アメリカ国外における最寄りのオラクル社の検索 http://www.oracle.com/global/index.html
アメリカ国内におけるクライアント関係のお問合せ 1-800-223-1711
アメリカ国内の販売代理店へのお問合せ 1-800-ORACLE-1
アメリカ国内におけるテクニカル・サポートへのTTYアクセスの取得 1-800-446-2398

6 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト を参照してください。

http://www.oracle.com/accessibility/

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかし一部のスクリーン・リーダーは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、(800)446-2398にお電話ください。


Oracle Secure Enterprise Searchインストレーションおよびアップグレード・ガイド, 10g リリース1(10.1.8)for Solaris Operating System(SPARC 64-Bit)

部品番号: B40072-01

原本名: Oracle Secure Enterprise Search Installation and Upgrade Guide, 10g Release 1 (10.1.8) for Solaris Operating System (SPARC 64-Bit)

原本部品番号: B32380-01

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