ヘッダーをスキップ
Oracle Secure Enterprise Search インストレーション・ガイド
10g リリース1(10.1.8.2)for Linux x86-64
E05873-01
 

 

Oracle® Secure Enterprise Search

インストレーション・ガイド

10g リリース1(10.1.8.2)for Linux x86-64

部品番号: E05873-01

原典情報: E10596-01 Oracle Secure Enterprise Search Installation Guide, 10g Release 1 (10.1.8.2) for Linux x86-64

2007年11月

このマニュアルでは、Oracle Secure Enterprise Search(SES)のインストール方法について説明します。項目は次のとおりです。


注意:

Oracle SESをインストールした後、パッチ・セットまたはCritical Patch Update(CPU)が入手可能かどうかを確認してください。CPUは、セキュリティの脆弱性に対応するパッチのコレクションです。CPUには、これらのセキュリティ・パッチで(相互依存性により)必要とされるセキュリティ以外の修正プログラムも含まれます。CPUは蓄積されており、Oracle Technology Network Japanで四半期ごとに提供されます。 Oracle SES 10.1.8.2には、基礎となる10.1.0.5データベースに対応する2007年7月版のCPUが含まれます。それ以降のCPUが入手可能である場合、これをインストールしてください。CPUの詳細は、次のURLにあるWebサイトを参照してください。

http://www.oracle.com/security/critical-patch-update.html



関連項目:

最新のリリース・ノートは、Oracle Technology Network Japan(OTN-J)に掲載されます。OTN-Jを使用するには、オンラインでの登録が必要です。登録は、次のWebサイトから無償で行えます。

http://otn.oracle.co.jp/membership/

すでにOTN-Jのユーザー名およびパスワードを取得している場合は、次のURLでOTN-J Webサイトのドキュメントのセクションに直接接続できます。

http://otn.oracle.co.jp/document/


1 Oracle Secure Enterprise Searchのインストール

この項の内容は、次のとおりです。

1.1 インストール前の作業

この項の内容は、次のとおりです。

1.1.1 Oracle SESの動作保証

Oracle SESは、次のLinuxオペレーティング・システムにインストールできます。

  • Oracle Enterprise Linux 4

  • Red Hat Linux 3、Red Hat Linux 4

  • SUSE Linux 9

サポートされているディストリビューションおよびバージョンは、これらのオペレーティング・システムのみとなります。他のバージョンのLinux上にOracle SESをインストールしないでください。


注意:

Oracle Enterprise Linux 4はRed Hat Linux 4と互換性があります。Oracle Enterprise Linux 4でRed Hat Linux 4と同じ作業を実行してください。ソフトウェア要件(カーネルおよびパッケージ・バージョンなど)は類似しています。

Oracle SESの管理ツールおよびデフォルトの問合せアプリケーションは、次のブラウザで動作保証されています。

  • Firefox 1.0、1.0.1、1.0.6、1.0.7、1.5、2.x

  • Internet Explorer 6.0、7.0

  • Netscape 7.1、7.2

  • Mozilla 1.7.3


注意:

新規10.1.8.2のユーザー・インタフェース機能(結果のクラスタ化、結果のソートとグループ化、ツリー・ポップアップによる参照、および結果リストのカスタマイズを含む)は、Internet Explorerバージョン6と7およびFirefoxバージョン1.5と2.xのみで機能します。 既存の10.1.8.1の機能は、Oracle SESでサポートされている、クラシック・ユーザー・インタフェース(http://<host>:<port>/search/query/search-classic.jsp)を使用したブラウザすべてで機能します。

このマニュアルに記載されている要件および動作保証は、このマニュアルの発行時点での最新情報です。 最新情報は、OracleMetaLinkのWebサイトにある動作保証マトリックスを確認してください。

1.1.2 Oracleソフトウェアのインストールに関する一般的な要件

次の各項では、Oracleソフトウェアのインストールに関する一般的な要件を説明します。

1.1.2.1 rootとしてのシステムへのログイン

Oracleソフトウェアをインストールする前に、rootユーザーとして複数の作業を実行する必要があります。rootユーザーとしてログインするには、次のいずれかの手順を実行します。


注意:

サイレント・インストールを実行する場合を除き、Xサーバー・ソフトウェアがインストールされているX Window Systemワークステーション、X端末またはPCやその他のシステムからソフトウェアをインストールする必要があります。

  • X Window SystemワークステーションまたはX端末からソフトウェアをインストールする場合、次の手順を実行します。

    1. ローカル・ターミナル・セッション、たとえばX端末(xterm)を起動します。

    2. ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合は、次のコマンドを入力し、リモート・ホストがローカルXサーバー上にXアプリケーションを表示できるようにします。

      $ xhost fully_qualified_remote_host_name
      
      
    3. ローカル・システムにソフトウェアをインストールしない場合、sshrloginまたはtelnetコマンドを使用して、ソフトウェアをインストールするシステムに接続します。

      $ telnet remote_host
      
      
    4. rootユーザーとしてログインしていない場合、次のコマンドを入力してユーザーをrootに切り替えます。

      $ su - root
      
      
  • Xサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCまたはその他のシステムからソフトウェアをインストールする場合、次の手順を実行します。


    注意:

    必要に応じて、Xサーバーのマニュアルでこの手順の実行方法の詳細を参照してください。使用しているXサーバー・ソフトウェアによっては、異なる順序での作業の実行が必要な場合があります。

    1. Xサーバー・ソフトウェアを起動します。

    2. Xサーバー・ソフトウェアのセキュリティ設定を構成し、リモート・ホストがローカル・システム上にXアプリケーションを表示できるようにします。

    3. ソフトウェアをインストールするリモート・システムに接続し、そのシステム上でターミナル・セッション、たとえばX端末(xterm)を起動します。

    4. リモート・システム上でrootユーザーとしてログインしていない場合、次のコマンドを入力してユーザーをrootに切り替えます。

      $ su - root
      
1.1.2.2 必要なオペレーティング・システム・グループおよびユーザー

このシステムに初めてOracleソフトウェアをインストールするかどうか、さらにインストールする製品によって、次のオペレーティング・システム・グループおよびユーザーの作成が必要な場合があります。

  • Oracleインベントリ・グループ(通常はoinstall

    システムに初めてOracleソフトウェアをインストールする際に、Oracleインベントリ・グループを作成する必要があります。このグループに対して選択する一般的な名前はoinstallです。このグループはOracleインベントリを所有します。Oracleインベントリは、システムにインストールされているすべてのOracleソフトウェアのカタログです。


    注意:

    Oracleソフトウェアがシステムにすでにインストールされている場合、既存のOracleインベントリ・グループは、新規Oracleソフトウェアのインストールに使用するオペレーティング・システム・ユーザーのプライマリ・グループである必要があります。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザー(通常はoracle

    システムに初めてOracleソフトウェアをインストールする際に、Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する必要があります。このユーザーは、特定のインストール時にインストールされたすべてのソフトウェアを所有します。このユーザーには、プライマリ・グループとしてOracleインベントリ・グループが必要です。


    注意:

    Oracleのマニュアルでは、Oracleソフトウェア所有者ユーザーをoracleユーザーと呼んでいます。

システムにおけるOracleソフトウェアのすべてのインストールに対して、単一のOracleインベントリ・グループが必要です。初めてOracleソフトウェアをインストールした後、そのシステムにおける後続のすべてのOracleソフトウェア・インストールについて、同じOracleインベントリ・グループを使用する必要があります。ただし、異なるインストールについては異なるOracleソフトウェア所有者ユーザーを作成できます。


注意:

ローカル・ユーザーおよびグループを作成するかわりに、ディレクトリ・サービスで適切なユーザーおよびグループを作成できます。たとえば、ネットワーク情報サービス(NIS)があります。ディレクトリ・サービスの使用方法は、システム管理者に問い合せるか、使用しているオペレーティング・システムのマニュアルを参照してください。

1.1.2.3 Oracleインベントリ・グループ

Oracleソフトウェアがシステムにすでにインストールされている場合、既存のOracleインベントリ・グループは、新規Oracleソフトウェアのインストールに使用するオペレーティング・システム・ユーザーのプライマリ・グループである必要があります。この項では、既存のOracleインベントリ・グループを識別し、必要に応じて作成する方法を説明します。

システムに初めてOracleソフトウェアをインストールする場合、Oracle Universal InstallerによってoraInst.locファイルが作成されます。このファイルは、Oracleインベントリ・グループの名前およびOracleインベントリ・ディレクトリのパスを識別します。Oracleインベントリ・グループの有無を判別するには、次のコマンドを入力します。

more /etc/oraInst.loc

このコマンドの出力にグループ名oinstallが表示された場合、Oracleインベントリ・グループはすでに存在します。

oraInst.locファイルが存在する場合、このコマンドからの出力は次のようになります。

inventory_loc=/u01/app/oracle/oraInventory
inst_group=oinstall

inst_groupパラメータは、Oracleインベントリ・グループ名oinstallを示しています。

Oracleインベントリ・グループを作成する際に、oraInst.locファイルが存在しない場合は、次のコマンドを入力してoinstallグループを作成します。

# /usr/sbin/groupadd oinstall

注意:

Oracleインベントリ・グループには、グループ名oinstallを使用することをお薦めします。

1.1.2.4 Oracleソフトウェア所有者ユーザー

次のいずれかの条件に当てはまる場合、Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する必要があります。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しない場合。たとえば、システムに初めてOracleソフトウェアをインストールする場合。

  • Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在するが、別のオペレーティング・システム・ユーザーを使用する場合。


注意:

このマニュアルでは、Oracleソフトウェア所有者ユーザーをoracleと呼んでいます。

Oracleソフトウェア所有者ユーザーoracleの有無を判別するには、次のコマンドを入力します。

# id oracle

oracleユーザーが存在する場合、このコマンドからの出力は次のようになります。

uid=440(oracle) gid=200(oinstall) groups=201(dba),202(oper)

このユーザーが存在する場合、既存のユーザーを使用するか、ユーザーを作成するかを決定します。既存のユーザーを使用する場合は、そのユーザーのプライマリ・グループがOracleインベントリ・グループであることを確認します。


注意:

必要に応じて、既存のユーザーを使用または変更する前に、システム管理者に連絡してください。

Oracleソフトウェア所有者ユーザーを作成する際に、Oracleソフトウェア所有者ユーザーが存在しないか、新規のOracleソフトウェア所有者ユーザーが必要である場合は、次のように作成します。


注意:

次の手順では、ユーザー名oracleを持つユーザーが存在する場合を除いて、このユーザー名を使用してください。

  1. oracleユーザーを作成するには、次のようなコマンドを入力します。

    # /usr/sbin/useradd -g oinstall[ -G dba] oracle
    
    

    このコマンドの説明

    • -gオプションはプライマリ・グループを指定します。プライマリ・グループは、oinstallなどのOracleインベントリ・グループである必要があります。

    • -Gオプションは、オプションのセカンダリ・グループを指定します。

  2. 次のようにoracleユーザーのパスワードを設定します。

    # passwd oracle
    
    

oracleユーザーが存在するが、そのプライマリ・グループがoinstallでない場合、次のようなコマンドを入力します。このとき、-gオプションを使用してプライマリ・グループを指定し、-Gオプションを使用して必要なセカンダリ・グループを指定します。

# /usr/sbin/usermod -g oinstall -G dba oracle

1.1.3 ソフトウェア要件の確認

Linuxシステムは、使用中のLinuxのディストリビューションおよびバージョンに応じて、少なくとも次のソフトウェア要件を満たしている必要があります。

Oracle Enterprise Linux 4.0

  • システムは、2.6.9-42.0.0.0.1.EL(またはそれ以上)のカーネル・バージョンを実行している必要があります。

  • 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)もインストールされている必要があります。

    • binutils-2.15.92.0.2-21

    • compat-db- 4.1.25-9

    • compat-libgcc-296-2.96-132.7.2.i386.rpm

    • compat-libstdc++-296-2.96-132.7.2.i386.rpm

    • compat-libstdc++-33-3.2.3-47.3.x86_64.rpm

    • control-center-2.8.0-12

    • expat-1.95.7-4.i386.rpm

    • fontconfig-2.2.3-7.0.1.i386.rpm

    • freetype-2.1.9-5.el4.i386.rpm

    • gcc-3.4.6-3.1

    • gcc-c++-3.4.6-3.1

    • glibc-2.3.4-2.25

    • glibc-common-2.3.4-2.25

    • glibc-devel-2.3.4-2.25.i386

    • glibc-devel-2.3.4-2.25.x86_64

    • gnome-libs-1.4.1.2.90-44.2.x86_64

    • libgcc-3.4.6-8.0.1.i386.rpm

    • libstdc++-3.4.6-3.1

    • libstdc++-devel-3.4.6-3.1

    • make-3.80-6.EL4

    • pdksh-5.2.14-30.3

    • sysstat-5.0.5-11.rhel4

    • xscreensaver-4.18-5.rhel4.12

    • xorg-x11-deprecated-libs-6.8.2-1.EL.18.0.1.i386.rpm

    • xorg-x11-libs-6.8.2-1.EL.18.0.1.i386.rpm

    • xorg-x11-Mesa-libGL-6.8.2-1.EL.18.0.1.i386.rpm

    • zlib-1.2.1.2-1.2.i386.rpm

Red Hat Enterprise Linux 3.0 (Update 4以上)

  • システムは、2.4.21-27.EL(またはそれ以上)のカーネル・バージョンを実行している必要があります。

  • 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)もインストールされている必要があります。

    • binutils-2.14.90.0.4-35

    • compat-db- 4.0.14-5.x86_64.rpm

    • compat-gcc 7.3-2.96.122.i386.rpm

    • compat-gcc-c++ 7.3-2.96.122.i386.rpm

    • compat-libstdc++- 7.3-2.96.122.i386.rpm

    • compat-libstdc++-devel 7.3-2.96.122.i386.rpm

    • control-center-2.2.01-13

    • gcc-3.2.3-47

    • gcc-c++-3.2.3-47

    • glibc-2.3.2-95.30

    • glibc-devel-2.3.2-95.30.i386

    • glibc-devel-2.3.2-95.30.x86_64

    • glibc-common-2.3.2-95.30

    • gnome-libs-1.4.1.2.90-34.2

    • libstdc++-3.2.3-47

    • libstdc++-devel-3.2.3-47

    • make-3.79-1.17

    • pdksh-5.2.14-21

    • sysstat-5.0.5-5.rhel3

    • xscreensaver-4.10-8

Red Hat Enterprise Linux 4.0(Update 1以上)

  • システムは、2.6.9-11.EL(またはそれ以上)のカーネル・バージョンを実行している必要があります。

  • 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)もインストールされている必要があります。

    • binutils-2.15.92.0.2-13

    • compat-db-4.1.25-9

    • compat-libgcc-296-2.96-132.7.2.i386.rpm

    • compat-libstdc++-296-2.96-132.7.2.i386.rpm

    • compat-libstdc++-33-3.2.3-47.3.x86_64.rpm

    • control-center-2.8.0-12

    • expat-1.95.7-4.i386.rpm

    • fontconfig-2.2.3-7.0.1.i386.rpm

    • freetype-2.1.9-5.el4.i386.rpm

    • gcc-3.4.3-22.1

    • gcc-c++-3.4.3-22.1

    • glibc-2.3.4-2.9

    • glibc-devel-2.3.4-2.9.i386

    • glibc-devel-2.3.4-2.9.x86_64

    • glibc-common-2.3.4-2.9

    • gnome-libs-1.4.1.2.90-44.1

    • libgcc-3.4.6-8.0.1.i386.rpm

    • libstdc++-3.4.3-22.1

    • libstdc++-devel-3.4.3-22.1

    • make-3.80-5

    • pdksh-5.2.14-30

    • sysstat-5.0.5-1

    • xscreensaver-4.18-5.rhel4.2

    • xorg-x11-deprecated-libs-6.8.2-1.EL.18.0.1.i386.rpm

    • xorg-x11-libs-6.8.2-1.EL.18.0.1.i386.rpm

    • xorg-x11-Mesa-libGL-6.8.2-1.EL.18.0.1.i386.rpm

    • zlib-1.2.1.2-1.2.i386.rpm

SUSE Linux Enterprise Server 9 (SP1以上)

  • システムは、2.6.5-7.139(またはそれ以上)のカーネル・バージョンを実行している必要があります。

  • 次のパッケージ(またはそれ以上のバージョン)もインストールされている必要があります。

    • binutils-2.15.90.0.1.1-32.5

    • gcc-3.3.3-43.24

    • gcc-c++-3.3.3-43.24

    • glibc-2.3.3-98.28

    • glibc-devel-2.3.3-98.28

    • glibc-devel-32bit-9-200506062332

    • gnome-libs-1.4.1.7-671.1

    • libstdc++-3.3.3-43.24

    • libstdc++-devel-3.3.3-43.24

    • make-3.80-184.1

    • pdksh-5.2.14-780.4

    • sysstat-5.0.1-35.1

    • xscreensaver-4.16-2.6

システムが要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. インストールされているオペレーティング・システムのバージョンを調べるために、次のコマンドを入力します。

    cat /etc/issue
    
    
  2. 必要なカーネルがインストールされていることを調べるために、次のコマンドを入力します。

    uname -r
    
    

    Red Hat Enterprise Linux 3.0システムでは、出力は次のようになります。

    2.4.21-27.EL
    
    

    この例では、出力にカーネル・バージョン(2.4.21)およびエラータ・レベル(27.EL)が示されています。カーネル・アップデートはRed Hat Networkから入手できます。

    Red Hat Enterprise Linux 4.0システムでは、出力は次のようになります。

    2.6.9-11.EL
    
    

    SUSE Linux Enterprise Server 9システムでは、出力は次のようになります。

    2.6.5-7.191
    
    

    この例では、出力にシステムのカーネル・バージョンが示されています。カーネル・アップデートの入手およびインストール方法は、SUSE社に確認してください。

  3. 必要なパッケージがインストールされているかどうかを調べるために、次のようなコマンドを入力します。

    rpm -q package_name
    
    

    パッケージがインストールされていない場合、または必要なバージョンよりバージョンが低い場合は、使用しているLinuxディストリビューションのメディアからパッケージをインストールするか、必要なバージョンのパッケージをLinuxのベンダーのWebサイトからダウンロードしてください。

1.1.4 ハードウェア要件の確認

Oracle SESには、最低3GBのディスク領域が必要です。これには、インストール用の2.5GBと、初期Oracle SES索引を作成するための約0.5GBが含まれます。その他のOracle SES要件は、検索する必要のあるデータの量に応じて異なります。構成例を次に示します。

100,000件のドキュメントを索引付けする場合の要件は、次のとおりです。

  • 4GBのディスク領域

  • 1GBのRAM

1,000,000件のドキュメントを索引付けする場合の要件は、次のとおりです。

  • 20GBのディスク領域

  • 6GBのRAM

システムは、少なくとも次のハードウェア要件を満たしている必要があります。

  • 512MBの物理RAM

  • 1GBのスワップ領域(またはRAMサイズの2倍)

    2GB以上のRAMのシステムでは、スワップ領域をRAMのサイズの1〜2倍にすることができます。

  • /tmpディレクトリに400MBのディスク領域

  • Oracleソフトウェア用に最低3GBのディスク領域(インストール・タイプおよびプラットフォームにより異なります)

システムが要件を満たしていることを確認するには、次の手順を実行します。

  1. 物理RAMのサイズを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # grep MemTotal /proc/meminfo
    
    
  2. 構成されているスワップ領域のサイズを調べるために、次のコマンドを入力します。

    # grep SwapTotal /proc/meminfo
    
    
  3. /tmpディレクトリで使用できる空きディスク領域の量を調べるために、次のコマンドを入力します。

    # df -k /tmp
    
    
  4. システム上の空きディスク領域の量を調べるために、次のコマンドを入力します。

    # df -k
    
    

インストール前のヒントなど、インストール関連のヘルプについては、次のOracle SESチュートリアルを参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm

1.1.5 カーネル・パラメータの構成

Oracleインストールを始める前に、次の表に示すパラメータが推奨値以上の値に設定されていることを確認してください。値を確認および設定する方法については、表に続く手順を参照してください。

表1 カーネル・パラメータ

パラメータ ファイル

semmsl

semmns

semopm

250

32000

100

128

/proc/sys/kernel/sem

shmall

2097152

/proc/sys/kernel/shmall

shmmax

物理メモリー・サイズの1/2

/proc/sys/kernel/shmmax

shmmni

4096

/proc/sys/kernel/shmmni

file-max

65536

/proc/sys/fs/file-max

ip_local_port_range

1024 65000

/proc/sys/net/ipv4/ip_local_port_range



注意:

いずれかのパラメータの現在の値がこの表に示した値よりも大きい場合、そのパラメータは変更しないでください。

前述のカーネル・パラメータに現在指定されている値を確認し、必要に応じて変更する手順は、次のとおりです。

  1. 次のようなコマンドを入力して、カーネル・パラメータの現在の値を表示します。


    注意:

    現在の値をメモして、変更する必要のある値を識別してください。カーネル・パラメータ用のコマンドを実行するには、ユーザーがrootである必要があります。

    表2 カーネル・パラメータ用コマンド

    パラメータ コマンド

    semmslsemmnssemopmsemmni

    /sbin/sysctl -a | grep sem

    このコマンドを実行すると、セマフォ・パラメータの値が指定の順序で表示されます。

    shmallshmmaxshmmni

    /sbin/sysctl -a | grep shm

    file-max

    /sbin/sysctl -a | grep file-max

    ip_local_port_range

    /sbin/sysctl -a | grep ip_local_port_range

    このコマンドを実行すると、ポート番号の範囲が表示されます。


  2. いずれかのカーネル・パラメータの値が推奨値と異なる場合は、次の手順を実行します。

    1. テキスト・エディタを使用して/etc/sysctl.confファイルを作成または編集し、次のような行を追加または編集します。


      注意:

      変更する必要のあるカーネル・パラメータ値の行のみを含めてください。セマフォ・パラメータ(kernel.sem)の場合は、4つの値をすべて指定する必要があります。ただし、現在の値のいずれかが推奨値よりも大きい場合は、大きい方の値を指定します。

      kernel.shmall = 2097152
      kernel.shmmax = 2147483648 (that is, half the physical memory)
      kernel.shmmni = 4096
      kernel.sem = 250 32000 100 128
      fs.file-max = 65536
      net.ipv4.ip_local_port_range = 1024 65000
      
      

      /etc/sysctl.confファイルで指定した値は、システムのリブート時も存続します。

    2. 次のコマンドを入力して、カーネル・パラメータの現在の値を変更します。

      /sbin/sysctl -p
      
      

      このコマンドからの出力を調べて、値が適切であることを確認します。値が不適切な場合は、/etc/sysctl.confファイルを編集し、このコマンドを再入力します。

    3. SUSEシステムの場合にのみ、次のコマンドを入力してシステムの再起動時に/etc/sysctl.confファイルが読み取られるようにします。

      # /sbin/chkconfig boot.sysctl on
      
      

Red Hat Enterprise Linux 3でインストーラを実行するための前提条件

JDKの不具合により、Oracleインストーラはnoexec変数がブート時にoffに設定されるまで機能しません。この変数をoffに設定するには、/boot/grub/grub.confファイルのカーネル起動行に次のオプションを追加します。

set noexec=off

1.1.6 oracleユーザーに対するシェル制限の設定

Linuxシステム上のソフトウェアのパフォーマンスを向上させるために、oracleユーザーに対する次のシェル制限を引き上げる必要があります。

表3 oracleユーザーに対するシェル制限

シェル制限 limits.confの項目 強い制限

オープン・ファイル記述子の最大数

nofile

65536

シングル・ユーザーに使用可能なプロセスの最大数

nproc

16384


シェル制限を引き上げる手順は、次のとおりです。

  1. /etc/security/limits.confファイルに次の行を追加します。

    *    soft    nproc   16384
    *    hard    nproc   16384
    *    soft    nofile  1024
    *    hard    nofile  65536
    
    
  2. 存在しない場合は、/etc/pam.d/loginファイルに次の行を追加します。

    session    required     /lib64/security/pam_limits.so
    
    
  3. oracleユーザーのデフォルト・シェルに応じて、デフォルト・シェル起動ファイルを次のように変更します。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合は、/etc/profileファイルに次の行を追加します。

      if [ $USER = "oracle" ]; then
              if [ $SHELL = "/bin/ksh" ]; then
                    ulimit -p 16384
                    ulimit -n 65536
              else
                    ulimit -u 16384 -n 65536
              fi
      fi
      
      
    • Cまたはtcshシェルの場合は、/etc/csh.loginファイルに次の行を追加します。

      if ( $USER == "oracle" ) then
              limit maxproc 16384
              limit descriptors 65536
      endif
      
      
  4. シェル制限の設定後にシステムをリブートします。

    リブートしないと、前提条件チェックに失敗して次のエラーが戻されます。

    =========================================================================
    Error:
    Checking Shell Limits ...
    Actual Result: Detected the following existing settings ...
    Failed >>    Limit on maximum number of processes for a single user: 7168
    Failed >>    Limit on maximum number of open file descriptors: 1024
    Check complete. The overall result of this check is: Failed <<<<
    Problem: The Installer has detected that the limits specified for the
    reported SHELL parameters do not match the recommended limits.
    Recommendation: The recommended values for the SHELL limits are:
    <1> For tcsh, csh and zsh:
        a. maximum number of open file descriptors: 65536
        b. maximum number of processes for a single user: 16384
    <2> For ksh, bash and sh:
        a. maximum number of open file descriptors: 65536(hard); 1024(soft)
        b. maximum number of processes for a single user: 16384(hard); 2047(soft)
    Refer to the documentation for instructions on setting the reported SHELL
    limits to the recommended values.
    =========================================================================
    

1.1.7 1023以下のポート番号へのインストール

Oracle SESはroot以外のユーザーがインストールする必要があります。ただし、LinuxおよびUNIXオペレーティング・システムでは、rootユーザーのみが1023以下のポートにバインドできるように設定する必要があります。1023以下のポートにOracle SESをインストールする手順は、次のとおりです。

  1. インストール時に、1024以上のポートを指定します(7777など)。

  2. インストールの完了後、次の項「Oracle SES中間層ポートの変更」の手順を実行し、1023以下のポート番号に変更します(80など)。

1.1.8 Oracle SES中間層ポートの変更

Oracle SES中間層ポートを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 次のコマンドで中間層をシャットダウンします。

    $ORACLE_HOME/bin/searchctl stop
    
    
  2. $ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_SEARCH/config/http-web-site.xml内でport属性の値を編集します。(新規ポートが使用されていないことを確認してください。)

  3. 1023以下のポートに変更するには、次の手順を実行します。

    1. rootユーザーとして、次のコマンドを実行します。

      chgrp -R root $ORACLE_HOME/jdk
      
      
    2. rootユーザーとしてログオンし、ステップ5を実行します。

  4. 1023以下のポートから1024以上のポートに変更するには、次の手順を実行します。

    1. rootユーザーとしてログオンします。

    2. 次のコマンドを実行します。

      chown -R <user> $ORACLE_HOME/search/opmn
      $ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_SEARCH/persistence
      
      

      ここで、<user>はOracle SESをインストールしたユーザーです。

    3. rootユーザーからログオフし、Oracle SESをインストールしたユーザーとしてログオンします。

  5. 次のコマンドで中間層を起動します。

    $ORACLE_HOME/bin/searchctl start
    

注意:

$ORACLE_HOMEは、Oracle SESがインストールされているディレクトリを表します。

1.1.8.1 Oracle SESの起動、停止と再起動

検索エンジンの起動および停止には、searchctlツールを使用します。 1023以下のポート番号でOracle SESを起動、停止または再起動するには、次のガイドラインに従ってください。

Oracle SESを起動する場合:

  • searchctl startallコマンドは、Oracle SESをインストールしたユーザーが実行する必要があります。

  • searchctl startコマンドは、rootユーザーが実行する必要があります。

Oracle SESを停止する場合:

  • searchctl stopallコマンドは、rootユーザーまたはOracle SESをインストールしたユーザーが実行できます。

Oracle SESを再起動する場合:

  • searchctl restartallコマンドは、Oracle SESをインストールしたユーザーが実行する必要があります。

  • searchctl startコマンドは、rootユーザーが実行する必要があります。


注意:

searchctl stopallコマンドを使用してバックエンドと中間層の両方をシャットダウンした場合、両方を正常に起動するには、まずsearchctl startallを実行してから、searchctl startを実行します。

1.1.9 Oracleベース・ディレクトリの確認

Oracleホーム・ディレクトリは、一般にOracleベース・ディレクトリのサブディレクトリです。 Oracle SESをインストールする前に、ORACLE_BASE環境変数が設定されているか確認してください。 設定されている場合は、その場所に対して書込み権限があることを確認します。 別のユーザーのアカウントまたは場所の下にORACLE_BASEを置くことは推奨されていません。

1.1.10 正しいロケールの設定

Oracle SESをインストールする前に、正しい環境パラメータ(LANGNLS_LANGおよびLC_ALL)を設定する必要があります。

ファイル・ソースが正常にクロールされ、マルチバイト環境で表示されるためには、Oracle SESサーバーを起動するマシンのロケールを、ターゲット・ファイル・システムと同じにする必要があります。このように、Oracle SESクローラはマルチバイト・ファイルおよびパスを表示できます。

インストール環境のロケールが異なる場合、正しいロケールの環境からOracle SESを再インストールする必要があります。たとえば、韓国語環境の場合、LC_ALLko_KRに設定するか、LC_LANGLANGの両方をko_KR.KSC5601に設定します。次に、xtermからsearchctl restartallを実行します。

1.2 インストール作業

Oracle SESの簡易インストール手順については、次のURLでインストール・ヒントのチュートリアルを参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm

次の手順では、ディスク・マウント・ポイントを/SD_DVDROMと呼びます。マウント・ポイントが異なる場合は、/SD_DVDROMの出現箇所をすべて正しいマウント・ポイント名で置き換えてください。

インストーラを起動する手順は、次のとおりです。

  1. 「インストール前の作業」で説明した最低要件をすべてチェックしたことを確認します。

  2. Oracle SESをインストールするユーザーでコンピュータにログオンします。(Oracle SESはroot以外のユーザーがインストールする必要があります。)

  3. Oracle Secure Enterprise Search DVDを挿入します。

  4. コンピュータに自動マウント機能がない場合は、DVD-ROMの手動マウント手順を「DVD-ROMのマウント」で確認してください。

  5. インストーラを起動します。

    cd
    /SD_DVDROM/runInstaller
    
    

    Oracle Universal Installerが起動します。


    注意:

    インストーラはマウント・ポイント・ディレクトリから実行しないでください。インストーラをマウント・ポイントから起動しないように、cdコマンドで現行のディレクトリをホーム・ディレクトリに変更します。

    Oracle Universal Installerで指定する必要のある値は、管理パスワードのみです。残りの値はデフォルトに設定されますが、オーバーライドできます。インストール・パラメータは、次のとおりです。

    • 検索サーバー名: 検索サーバー名。複数のOracle SESインスタンスを同じディレクトリ(認可)サーバーに接続するには、各インスタンスに固有の名前が必要です。

    • 管理パスワード: 後で管理ツールへのログオンに使用するパスワード。

    • HTTPポート: Oracle SES中間層がリスニングするポート。たとえば、Oracle SESをホストmyhost.oracle.comにインストールした場合にポート7890を指定すると、検索ページのURLはhttp://myhost.oracle.com:7890/search/query/searchとなります。

    • インストール先パス: Oracle SESソフトウェアがインストールされている場所。

    • データ記憶域の場所: Oracle SESのデータが格納される場所。

    次のスクリーンショットは、Oracle Universal Installer画面を示しています。

    install9.gifの説明は次にあります。
    画像の説明

    次のURLは、インストールが成功したことを示します。

    • 検索: http://host:port/search/query/search

    • 管理ツール: http://host:port/search/admin/index.jsp(インストール時に指定したパスワードを使用してログオン)

1.2.1 Oracle SESがすでにインストールされているシステムへのインストール

各インストールを個別のOracleホーム・ディレクトリにインストールするかぎり、このリリース(または以前のリリース)のOracle SESを同じシステムに2回以上インストールできます。「検索サーバー名」「HTTPポート」および「インストール先パス」の各パラメータには、異なる値を使用します。

あるリリースのOracle SESから、異なるリリースのOracleホーム・ディレクトリに製品をインストールすることはできません。 たとえば、リリース10.1.8.2のソフトウェアを既存の10.1.6 Oracleホーム・ディレクトリにインストールすることはできません。このリリースを、以前のOracleリリースのソフトウェアを含むOracleホーム・ディレクトリにインストールしようとすると、インストールが失敗します。

1.2.2 DVD-ROMのマウント

コンピュータでDVD-ROMが自動マウントされない場合の手順は、次のとおりです。

  1. DVD-ROMを挿入します。

  2. rootユーザーとしてログインします。

    su
    Password:
    
    
  3. DVD-ROMのマウント・ポイント・ディレクトリを作成します。

    /usr/bin/mkdir /SD_DVDROM
    
    
  4. マウント・ポイント・ディレクトリにDVD-ROMドライブをマウントします。

    mount -t iso9660 /dev/dvd /SD_DVDROM
    
    

    この例では、/SD_DVDROMはディスク・マウント・ポイント・ディレクトリで、/dev/dvdはディスク・デバイスのデバイス名です。

  5. rootユーザーからログアウトします。

    exit
    

1.3 サイレント・インストール作業

サイレント・インストールではグラフィカルな出力はなく、ユーザーの入力もありません。サイレント・インストールを実行するには、Oracle Universal Installerでレスポンス・ファイルを指定し、コマンドラインで-silentフラグを指定します。複数のコンピュータに類似したインストールが必要な場合、サイレント・インストールを使用します。さらに、コマンドラインを使用してリモート位置からOracle SESのインストールを実行する場合、サイレント・インストールを使用できます。

1.3.1 レスポンス・ファイルの選択

サイレント・インストールを実行する前に、インストールに固有の情報をレスポンス・ファイルに指定する必要があります。正しく構成されていないレスポンス・ファイルを使用してインストールしようとした場合、インストーラでエラーが発生します。レスポンス・ファイルは、テキスト・エディタで作成または編集できるテキスト・ファイルです。

レスポンス・ファイル(server.rsp)は、Oracle SES DVDのDisk 1にある/responseディレクトリに格納されています。サイレント・インストールの要件に従って、レスポンス・ファイルを編集する必要があります。

レスポンス・ファイルを使用するには、まずファイルをDVDからシステムにコピーします。次に例を示します。

  1. /responseディレクトリに移動します。

  2. server.rspファイルをシステムのハード・ドライブにコピーします。

    # cp server.rsp /private/ses/response/server.rsp
    

1.3.2 レスポンス・ファイルの編集

任意のテキスト・エディタを使用してレスポンス・ファイルを編集し、システムに固有の情報を含めます。レスポンス・ファイル内の変数に対して値を指定する必要があります。レスポンス・ファイルにリストされた各変数は、変数タイプを識別するコメントに関連付けられています。次に例を示します。

string = "Sample Value"
Boolean = True or False
Number = 1000
StringList = {"StringValue 1", "String Value 2"}

<Value Required>として指定された値は、サイレント・インストールについて指定する必要があります。Oracle SESのインストールを開始する前に、レスポンス・ファイル内の変数値からコメントを削除します。

1.3.3 レスポンス・ファイルの指定およびインストールの開始

レスポンス・ファイルを指定する前に、レスポンス・ファイル内のすべての値が正しいことを確認します。Oracle Universal Installerでインストール時にレスポンス・ファイルを使用するには、Oracle Universal Installerの起動時にレスポンス・ファイルの場所をパラメータとして指定します。サイレント・インストールを実行するには、-silentパラメータを使用します。

# ./runInstaller -silent -responseFile <absolute_path_and_filename>

警告:

インストール時に、レスポンス・ファイルがOracleホーム内のサブディレクトリにコピーされる場合があります。インストールが正常に完了すると、これらのコピーは削除されます。ただし、インストールに失敗すると、これらのコピーは削除されない場合があります。レスポンス・ファイルにパスワードまたはその他の機密情報を指定した場合、ファイル・システムに残っているレスポンス・ファイルのコピーをすべて削除してください。


サイレント・インストールの成否は、installActions.logファイルに記録されます。さらに、サイレント・インストールによってsilentInstall.logファイルが作成されます。これらのログ・ファイルは、$ORACLE_HOME/oraInventory/logsディレクトリ内に作成されます。

インストールが成功した場合、silentInstall<Date_Time>.logファイルに次の行が含まれます。

The installation of Oracle Secure Enterprise Search was successful.

対応するinstallActions<Date_Time>.logファイルに、インストールに関する具体的な情報が含まれます。

1.3.4 サイレント・インストールのセキュリティに関するヒント

レスポンス・ファイルには、インストール・パスワードがクリアテキストの状態で含まれます。セキュリティ上の問題を最小限にするため、次のガイドラインに従ってください。

  • レスポンス・ファイルに権限を設定し、サイレント・インストールを実行するオペレーティング・システム・ユーザーのみがレスポンス・ファイルを読み取ることができるようにします。

  • 可能であれば、サイレント・インストールの完了後に、システムからレスポンス・ファイルを削除します。

1.3.5 エラー処理

コンテキスト、書式またはタイプが不正である変数の値は、値が指定されていないかのように扱われます。どのセクションにも属さない変数は無視されます。

レスポンス・ファイルが不正または不完全な状態でサイレント・インストールを試行した場合、またはOracle Universal Installerでディスク領域不足などのエラーが発生した場合は、インストールに失敗します。

1.4 削除作業

Oracle SESをアンインストールするには、次の作業を実行します。

  1. 中間層とデータベースをシャットダウンします。

  2. Oracle SESをインストールしたユーザーとして、$ORACLE_HOME/install/deinstall_sesを実行します。

インストール中に、oradataディレクトリ(データ・ファイル、制御ファイルおよびログ・ファイルを含む)が、Oracle SESのOracleホームのディレクトリから1レベル上に作成されます。 アンインストール中に、Oracleホームは削除されますが、oradataディレクトリ(Oracleホーム外にまだ存在する場合)は、削除されません。


注意:

Oracle SESインスタンスが1023以下のポートにバインドされており、中間層をrootユーザーとして実行していた場合は、削除後に$ORACLE_HOMEにファイルが残ることがあります。 削除の完了後に、rootユーザーとしてログオンし、残っているファイルを削除してください。

2 Oracle Secure Enterprise Searchのアップグレード

リリース10.1.8.2への直接アップグレードはサポートされていません。

Oracle SESリリース10.1.8.2にアップグレードするには、最初にリリース10.1.8.1にアップグレードしてからリリース10.1.8.2のパッチ・セットをインストールする必要があります。


関連項目:

『Oracle Secure Enterprise Search Patch Set Readme』

3 Oracle Secure Enterprise Searchの再起動

検索エンジンの起動および停止には、searchctlツールを使用します。リブート後にOracle SESを再起動するには、Oracle SESがインストールされている$ORACLE_HOME/binディレクトリにナビゲートしてsearchctl restartallを実行します。LinuxおよびUNIXプラットフォームでsearchctlコマンドを実行すると、パスワード入力を要求されます。

手順の詳細は、Oracle SESチュートリアルの起動/停止に関する項を参照してください。

http://st-curriculum.oracle.com/tutorial/SESAdminTutorial/index.htm

4 次に実行する作業

Oracle Secure Enterprise Searchをよく理解するために、次のタスクを完了することをお薦めします。

5 関連ドキュメント

リリース・ノート、インストール関連ドキュメント、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、OTN-J(Oracle Technology Network Japan)から、無償でダウンロードできます。OTN-Jを使用するには、オンラインでの登録が必要です。登録は、次のWebサイトから無償で行えます。

http://otn.oracle.co.jp/membership/

すでにOTN-Jのユーザー名およびパスワードを取得している場合は、次のURLでOTN-J Webサイトのドキュメントのセクションに直接接続できます。

http://otn.oracle.co.jp/document/

5.1 サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

オラクル社カスタマ・サポート・センター

オラクル製品サポートの購入方法、およびオラクル社カスタマ・サポート・センターへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.co.jp/support/

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://otn.oracle.co.jp/document/

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://www.oracle.co.jp/education/

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.co.jp
http://otn.oracle.co.jp

注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。

5.2 クイック・リファレンス

リソース お問合せ先情報またはWebサイト
OracleMetaLink https://metalink.oracle.com
アメリカ国内における追加製品、完全ライセンス、バージョン更新およびドキュメントの購入 http://oraclestore.oracle.com
開発者向け技術資料へのアクセス http://otn.oracle.co.jp/
テクニカル・サポート情報へのアクセス http://www.oracle.co.jp/support/
アメリカ国外における最寄りのOracleサポート・センターの検索 http://www.oracle.co.jp/support/
アメリカ国外における最寄りのオラクル社の検索 http://www.oracle.com/global/index.html
アメリカ国内におけるクライアント関係のお問合せ 1-800-223-1711
アメリカ国内の販売代理店へのお問合せ 1-800-ORACLE-1
アメリカ国内におけるテクニカル・サポートへのTTYアクセスの取得 1-800-446-2398

6 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/ を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかし一部のスクリーン・リーダーは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。 TTYサポートについては、(800)446-2398にお電話ください。


Oracle Secure Enterprise Search インストレーション・ガイド, 10g リリース1(10.1.8.2)for Linux x86-64

部品番号: E05873-01

原本名: Oracle Secure Enterprise Search Installation Guide, 10g Release 1 (10.1.8.2) for Linux x86-64

原本部品番号: E10596-01

Copyright © 2006, 2007, Oracle. All rights reserved.

制限付権利の説明

このプログラム(ソフトウェアおよびドキュメントを含む)には、オラクル社およびその関連会社に所有権のある情報が含まれています。このプログラムの使用または開示は、オラクル社およびその関連会社との契約に記された制約条件に従うものとします。著作権、特許権およびその他の知的財産権と工業所有権に関する法律により保護されています。

独立して作成された他のソフトウェアとの互換性を得るために必要な場合、もしくは法律によって規定される場合を除き、このプログラムのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイル等は禁止されています。

このドキュメントの情報は、予告なしに変更される場合があります。オラクル社およびその関連会社は、このドキュメントに誤りが無いことの保証は致し兼ねます。これらのプログラムのライセンス契約で許諾されている場合を除き、プログラムを形式、手段(電子的または機械的)、目的に関係なく、複製または転用することはできません。

このプログラムが米国政府機関、もしくは米国政府機関に代わってこのプログラムをライセンスまたは使用する者に提供される場合は、次の注意が適用されます。

U.S. GOVERNMENT RIGHTS

Programs, software, databases, and related documentation and technical data delivered to U.S. Government customers are "commercial computer software" or "commercial technical data" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations. As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the Programs, including documentation and technical data, shall be subject to the licensing restrictions set forth in the applicable Oracle license agreement, and, to the extent applicable, the additional rights set forth in FAR 52.227-19, Commercial Computer Software--Restricted Rights (June 1987). Oracle USA, Inc., 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065.

このプログラムは、核、航空産業、大量輸送、医療あるいはその他の危険が伴うアプリケーションへの用途を目的としておりません。このプログラムをかかる目的で使用する際、上述のアプリケーションを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。万一かかるプログラムの使用に起因して損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切責任を負いかねます。

Oracle、JD Edwards、PeopleSoft、Siebelは米国Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称は、他社の商標の可能性があります。

このプログラムは、第三者のWebサイトへリンクし、第三者のコンテンツ、製品、サービスへアクセスすることがあります。オラクル社およびその関連会社は第三者のWebサイトで提供されるコンテンツについては、一切の責任を負いかねます。当該コンテンツの利用は、お客様の責任になります。第三者の製品またはサービスを購入する場合は、第三者と直接の取引となります。オラクル社およびその関連会社は、第三者の製品およびサービスの品質、契約の履行(製品またはサービスの提供、保証義務を含む)に関しては責任を負いかねます。また、第三者との取引により損失や損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。