RMU Monitor Stopコマンドでは、データベースのシャットダウンおよびロールバック、または即時強制終了によって、Oracle Rdbモニター・プロセス(RDMS_MONITORnn。nnはOracle Rdbのバージョン)を正常に停止します。RMU Monitor Stopコマンドを使用して、ノードのすべてのデータベース・アクティビティを停止できます。オプションで、イメージの強制終了またはプロセスの削除を行うことによってユーザー・プロセスを強制終了できます。RMU Monitor Stopコマンドでは、モニター・ログ・ファイルも閉じます。
ノードにログインしたユーザーがOracle Rdbデータベースを使用するには、Oracle Rdbモニター・プロセスがそのノードで稼働している必要があります。VMScluster環境では、データベースにアクセスするクラスタ内の各ノードでモニター・プロセスが稼働している必要があります。
Oracle Rdbモニター・プロセスですべてのデータベース・アクセスが制御され、システム障害やその他のデータベース・ユーザー・プロセスの異常終了の後に自動データベース・リカバリ・プロシージャが起動されます。モニター・ログ・ファイルで、データベースへのすべてのアクセスが自動的に記録されます。
Abort=Delprc
Abort=Forcex
Noabort
Abort=Forcex修飾子では、モニターが即座に停止され、現在のOracle Rdbユーザーはアクティブなトランザクションを完了することも、データベースからデタッチすることもできません。ただし、ユーザー・プロセスは削除されません。アクティブ・トランザクションはロールバックされます。データベースを使用しているプロセスがサブプロセスの完了を待っている場合、サブプロセスが完了するまでトランザクションはロールバックされません。オプションを指定せずにAbort修飾子を使用することは、Abort=Forcex修飾子を指定することと同じです。Abort=Delprc修飾子では、モニターが即座に停止され、現在のOracle Rdbユーザーはアクティブなトランザクションを完了することも、データベースからデタッチすることもできません。Oracle Rdbデータベースにアタッチしていた各ユーザー・プロセスは即座に削除されます。
Noabort修飾子では、現在のユーザー・プロセスは存続し、完了してから停止します。ノードの新規ユーザーはデータベースにアタッチできませんが、既存のデータベース・ユーザーはセッションを正常に完了できます。既存のデータベース・ユーザー・プロセスの終了後、データベース・モニターが停止します。
Noabort修飾子がデフォルトです。
Wait
Nowait
モニターで停止リクエストを認識したときにOracle RMUの処理を終了するか(Nowait)、RMUでモニターの停止が完了するまで待つか(Wait)を指定します。デフォルトはNowaitです。
- RMU Monitor Stopコマンドを使用するには、OpenVMSのSETPRV権限を持っているか、OpenVMSのWORLD、CMKRNL、DETACH、PSWAPM、PRMMBX、ALTPRI、SYSGBL、SYSNAM、SYSPRVおよびBYPASS権限を持っている必要があります。
例1次のコマンドでは、既存のデータベース・ユーザーがデータベースへのアクセスを終了した後に、Oracle Rdbモニター・プロセスを停止します。このノードの新規ユーザーは、Oracle Rdbデータベースにアタッチできません。
$ RMU/MONITOR STOP
例2
次のコマンドでは、Oracle Rdbモニターが即座に停止され、現在のOracle Rdbユーザーはアクティブなトランザクションを完了することも(ロールバックされます)、データベースからデタッチ(DISCONNECT)することもできません。ただし、ユーザー・プロセスは削除されません。モニターが停止するため、このノードのすべてのOracle Rdbアクティビティが終了します。
$ RMU/MONITOR STOP /ABORT=FORCEX
例3
次のコマンドでは、Oracle Rdbモニターが即座に停止され、現在のOracle Rdbユーザーはアクティブなトランザクションを完了することも(ロールバックされません)、データベースからデタッチ(DISCONNECT)することもできません。Oracle Rdbデータベースにアタッチしていたこのノードの各ユーザー・プロセスは即座に削除されます。
$ RMU/MONITOR STOP /ABORT=DELPRC