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Oracle Rdb for OpenVMS Oracle RMUリファレンス・マニュアル
リリース7.2
E06177-01
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1.9 RMU Analyze Placementコマンド

表の索引構造に関係する行の配置を示す統計情報の表示が、書式を整えられて生成されます。

形式



説明

RMU Analyze Placementコマンドによって、索引構造に関係する行の配置を分析する保守ツールが提供され、この統計情報の表示が書式を整えられて生成されます。記憶領域を指定して情報を表示できます。

RMU Analyze Placementコマンドでは、WORM(書込み1回、読取り複数回)光ディスク・デバイス上のライトワンス記憶領域での、索引構造に関係する行の配置の分析がサポートされます。論理EOFを超えるページも含め、すべての初期化されていないページが、初期化されたページと同様に分析されます。つまり、すべての割当て済ページが未使用ページとしてカウントされます。予想以上に多くのページが分析される可能性があります。

RMU Analyze Placementコマンドを使用すると、次のことを確認できます。


コマンド・パラメータ

root-file-spec

分析するデータベース・ルート・ファイルのファイル指定。デフォルトのファイル拡張子は.rdbです。

index-name[,...]

情報を収集する索引の名前。デフォルトはすべての有効な索引です。無効な索引に関する情報が必要な場合、これを名前で指定する必要があります。このパラメータはオプションです。間接ファイル参照を使用できます。

コマンド修飾子

Areas[=storage-area-list]

分析する記憶領域を指定します。各記憶領域は、名前または領域のID番号で指定します。

特定の索引の配置情報が必要な場合、索引ではなく、データが含まれる領域を指定します。たとえば、mf_personnelデータベースのSH_EMPLOYEE_ID索引の配置情報が必要な場合、RDB$SYSTEM(索引が含まれる)ではなく、SALARY_HISTORY(データが含まれる)を記憶領域として指定する必要があります。

Areas修飾子を指定しない場合、あるいはAreas修飾子を指定してstorage-area-listを指定しない場合、すべての記憶領域に関する情報が表示されます。

複数の記憶領域を指定する場合、storage-area-listに記憶領域の名前またはID番号をカンマで区切って指定し、このリストをカッコで囲みます。

Areas修飾子に複数の記憶領域を指定した場合、Oracle RMUでの分析で得られるのは、指定したすべての領域に関するサマリーです。分析が、指定した記憶領域ごとに異なるセクションに分けられることはありません。指定した記憶領域の索引情報を得るには、その領域のみをAreas修飾子に指定してRMU Analyze Placementコマンドを発行します。

Areas修飾子は、間接ファイル参照と組み合せて使用できます。詳細は、第1.3節を参照してください。

Areas修飾子(storage-area-listなし)がデフォルトです。

Binary_Output[=file-option-list]

Nobinary_Output

Binary_Output修飾子を指定すると、サマリー結果をバイナリ・ファイルに格納し、データ・ディクショナリと互換性のあるレコード定義ファイルをバイナリ出力ファイルに対して作成できます。バイナリ出力ファイルは、RMU LoadコマンドにRecord_Definition修飾子を使用してOracle Rdbデータベースにロードし、ユーザーが記述した管理アプリケーションまたはプロシージャで使用できます。バイナリ出力は、ユーザーが記述したアプリケーションまたはプロシージャで直接使用することもできます。

有効なファイル・オプションは次のとおりです。

デフォルトはNobinary_Output修飾子で、出力ファイルは作成されません。

Exclude=Metadata

RMU Analyze Placementコマンド・データから情報を除外します。Exclude=Metadata修飾子を指定すると、すべてのOracle Rdb索引(RDB$NDX_REL_NAME_NDX索引、RDB$COLLATIONS_NDX索引など)に関する情報が、RMU Analyze Placementコマンドの出力から除外されます。Exclude修飾子を指定しない場合、データベースのすべての索引に対するデータが出力されます。

Exclude修飾子で除外された索引に関するデータは蓄積されますが、RMU Analyze Placementコマンドの出力からは除外されます。

1つのRMU Analyze Placementコマンドで、Exclude修飾子と1つ以上の索引名を指定することはできません。

Option=type

分析に含まれる情報のタイプおよび詳細レベルを指定します。3種類の出力が使用できます。

Output=file-name

出力先のファイルの名前を指定します。デフォルトのファイル・タイプは.lisです。Output修飾子を指定しない場合、デフォルトの出力先はSYS$OUTPUTです。

Transaction_Type=option

分析操作に使用されるトランザクションのモードを指定できます。有効なオプションは次のとおりです。

この修飾子を使用する場合、オプションを指定する必要があります。

この修飾子のどの形式も使用しない場合、Transaction_Type=Automatic修飾子がデフォルトです。この修飾子は、分析操作に使用されるトランザクション・モードをOracle RMUで決定するよう指定します。データベース内の記憶領域(分析操作でアクセスされないものも含む)でスナップショットが無効の場合、分析操作に使用されるトランザクションは、読取り/書込みモードに設定されます。そうでない場合は、トランザクションは読取り専用モードに設定されます。

Transaction_Type=Read_Only修飾子は、分析操作に使用されるトランザクションを読取り専用モードに設定するよう指定します。トランザクション・タイプを明示的に読取り専用に指定する場合、データベース内のすべての記憶領域でスナップショットが有効である必要はありませんが、分析される記憶領域では有効である必要があります。そうでない場合、エラーが返され、分析操作は失敗します。

すべての記憶領域でスナップショットが有効になっておらず、スナップショットが有効な記憶領域でのみオブジェクトを分析する場合、このオプションを選択します。この場合、Transaction_Type=Read_Only修飾子を使用することによって、分析操作が行われ、データベースの他のユーザーに対しては最小限のロックが課されます。

Transaction_Type=Noread_Only修飾子は、分析操作に使用されるトランザクションを読取り/書込みモードに設定するよう指定します。読取り専用トランザクションで起こるスナップショット・ファイルの増大化を避け、読取り/書込みトランザクションで起こるロックの増加というコストを甘受できる場合、このオプションを選択します。


使用上の注意


例1

次のコマンドで、サンプル人事データベースのDEPARTMENTS_INDEX索引に関係する行の格納に関する情報が得られます。


$ RMU/ANALYZE/PLACEMENT MF_PERSONNEL.RDB DEPARTMENTS_INDEX


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 Indices for database  - DISK1:[DB]MF_PERSONNEL.RDB;

------------------------------------------------------------------------
 Index DEPARTMENTS_INDEX for relation DEPARTMENTS duplicates not allowed
 Levels: 1, Nodes: 1, Keys: 26, Records: 26
 Maximum path length --  DBkeys: 2, IO range: 1 to 2
 Average path length --  DBkeys: 2.00, IO range: 1.00 to 1.65

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