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Oracle Rdb for OpenVMS Oracle RMUリファレンス・マニュアル
リリース7.2
E06177-01
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1.6 RMU Analyzeコマンド

データベース内の記憶域、論理領域、またはページ領域の使用に関する統計情報を収集および表示します。

形式



説明

RMU Analyzeコマンドは、データベース管理者に保守ツールを提供するものです。このコマンドは、データベース内での記憶域の利用状態を示した統計情報を、書式を整えて生成します。情報は、記憶領域、論理領域、または記憶領域内の特定のページ範囲を対象に、選択的に表示されます。RMU Analyzeコマンドでは、次の分析を行えます。


コマンド・パラメータ

root-file-spec

分析するデータベース・ルート・ファイルのファイル指定。デフォルトのファイル拡張子は.rdbです。

コマンド修飾子

Areas[=storage-area-list]

分析する記憶領域を指定します。各記憶領域は、名前か、または領域のID番号で指定します。

デフォルト(Areas)では、すべての記憶領域が分析されます。Areas=*修飾子を指定することでも、すべての記憶領域を分析できます。複数の記憶領域を指定する場合は、storage-area-listパラメータに、記憶領域の名前またはID番号をカンマ区切りで指定し、それらをカッコで囲みます。Areas修飾子を省略した場合、すべての記憶領域の情報が表示されます。

StartとEndの修飾子をAreas修飾子と組み合せて使用すると、特定のページを分析できます。storage-area-listパラメータでの複数の記憶領域の指定に、StartとEndの修飾子を使用すると、指定された各記憶領域で、指定された同じ範囲のページが分析されます。

Areas修飾子は、間接コマンド・ファイルと組み合せて使用できます。詳細は、第1.3節を参照してください。

Binary_Output=file-option-list

Nobinary_Output

サマリー結果をバイナリ・ファイルに出力し、データ・ディクショナリと互換性のあるレコード定義ファイルをバイナリ出力ファイルに対して作成できます。バイナリ出力ファイルは、RMU LoadコマンドにRecord_Definition修飾子を使用して、Oracle Rdbデータベースにロードし、ユーザーが記述した管理アプリケーションまたはプロシージャで使用できます。バイナリ出力は、ユーザーが記述したアプリケーションまたはプロシージャで直接使用することもできます。

有効なファイル・オプションは次のとおりです。

Binary_Output修飾子を指定する場合、少なくとも1つのオプションを指定する必要があります。デフォルトはNobinary_Output修飾子で、出力ファイルは作成されません。

End=integer

分析を終了するページ番号を指定します。デフォルトは、記憶領域ファイルの最後です。

Exclude=options

RMU Analyzeコマンド出力から情報を除外します。Exclude=System_RecordsまたはExclude=Metadata、あるいは両方を指定できます。両方のオプションを指定する場合、オプションをカッコに含め、カンマで区切ります。

Exclude修飾子を指定しない場合、データベースのすべての論理領域に対するデータが出力されます。

オプションは次のとおりです。

Exclude修飾子で除外された論理領域に関するデータは蓄積されますが、Analyze出力からは除外されます。

1つのRMU Analyzeコマンドで、Exclude修飾子とLareas修飾子の両方は使用できません。

Lareas [=logical-area-list]

Nolareas

分析する論理領域を指定します。データベースの各表は論理領域名に関連付けられています。デフォルトであるLareas修飾子では、すべての論理領域が分析されます。Lareas=*修飾子を指定することでも、すべての論理領域を分析できます。複数の論理領域を指定する場合、logical-area-listに論理領域名をカンマで区切って指定し、このリストをカッコで囲みます。

Lareas修飾子は、間接コマンド・ファイルと組み合せて使用できます。詳細は、第1.3節を参照してください。

Option=type

分析に含まれる情報のタイプおよび詳細レベルを指定します。3種類の出力が使用できます。

Output=file-name

出力先のファイルの名前を指定します。デフォルトのファイル拡張子は.lisです。Output修飾子を指定しない場合、SYS$OUTPUTが出力先です。

Start=integer

分析を開始するページ番号を指定します。デフォルトは1です。

使用上の注意


例1

次のコマンドでは、mf_personnelデータベースのEMPIDS_LOWおよびEMP_INFO記憶領域が分析されます。


$ RMU/ANALYZE/AREAS=(EMPIDS_LOW,EMP_INFO)/OUTPUT=EMP.OUT -
_$ MF_PERSONNEL.RDB

例2

次の両コマンドでは、mf_personnelデータベースのDEPARTMENTSおよびSALARY_HISTORY記憶領域が分析されます。


$! Using storage area names to specify storage areas
$ RMU/ANALYZE/AREAS=(DEPARTMENTS,SALARY_HISTORY) MF_PERSONNEL.RDB -
$ /OUTPUT=DEP_SAL.OUT
$!
$! Using storage area ID numbers to specify storage areas
$ RMU/ANALYZE/AREAS=(2,9) MF_PERSONNEL.RDB /OUTPUT=DEP_SAL.OUT