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Oracle Secure Backup移行ガイド
リリース10.1
B28442-02
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1 Reliaty BackupからOracle Secure Backupへの移行

この章では、Reliaty BackupからOracle Secure Backupへの移行方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。

Reliaty BackupユーザーへのOracle Secure Backupの紹介

Oracle Secure Backupの概要は、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』で包括的に示されています。この項では、Oracle Secure Backupに移行しようとするReliaty Backupユーザーに関連するOracle Secure Backup機能のみについて説明します。最も重要な点は、次のとおりです。

このように、Oracle Secure BackupはOracleデータベースのバックアップとリストア、および他のファイル・システム・オブジェクトのバックアップとリストアという2つの別個の機能を実行します。


注意:

Reliaty Backupでデータのリカバリと表記されていた箇所は、Oracle Secure Backupではデータのリストアと表記しています。「リカバリ」という語は、データベース・バックアップをロールフォワードするプロセスとしてのデータベース・リカバリのみを指します。

データベースまたはファイル・システムのいずれについても、Oracle Secure Backupを使用してバックアップを実行する場合は、Reliaty Backupの場合と同様に、まず管理ドメインを設定し、ホスト、ユーザー、デバイスなどを定義しておく必要があります。

この項の内容は、次のとおりです。


関連資料:

Oracle Secure Backupのライセンス条項については、『Oracle Secure Backupライセンス情報』を参照してください。

Oracleデータベースのサポート

Oracleデータベースのバックアップをサポートするため、Oracle Secure Backupには次のような新しいオブジェクト・タイプおよびポリシーが追加されています。


注意:

Oracle Secure Backupでは、BMC SQL-BackTrackやMicrosoftのExchangeおよびSQLデータベースはサポートされません。

データベース・バックアップ記憶域セレクタ

Oracleデータベースをバックアップする際には、データベース・バックアップ記憶域セレクタという構成オブジェクトを使用してバックアップの各局面を管理できます。たとえば、バックアップのデバイス制約、メディア・ファミリおよびリソース待機時間を構成できます。Webツールおよびobtoolでは、記憶域セレクタを管理するための新しいコマンド・セット(mksselchssellssselおよびrenssel)がサポートされています。


関連資料:

データベース・バックアップ記憶域セレクタのコマンドの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。

Oracleデータベース・ファイルの除外

データベース以外のデータのバックアップを実行する場合は、データベース・バックアップでバックアップされるファイルをスキップすることができます。このようなファイルには、Oracleデータファイル、制御ファイル、アーカイブREDOログ、フラッシュバック・ログなどがあります。これらのファイルを除外するには、データセット内でexclude oracle database filesディレクティブを指定します。バックアップ説明ファイル(BDF)での対応するエントリは、~filesです。


関連資料:

データセット構文の詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。

バックアップ・ピースおよびセクション

OracleデータベースのRMANバックアップを実行すると、1つ以上のバックアップ・ピースの論理コンテナであるバックアップ・セットが生成されます。各バックアップ・ピースはそれぞれ個別のバックアップ・イメージです。

Webツールおよびobtoolを使用すると、バックアップ・ピースの一覧表示(lspiece)および削除(rmpiece)が可能です。lssectionrmsectionおよびunrmsectionコマンドを使用すると、バックアップ・ピースの各セクションを制御できます。


関連資料:

  • バックアップ・ピース・コマンドの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。

  • セクション・コマンドの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。


コンテンツ管理の有効期限ポリシー

Reliaty Backupでは、ボリューム・セットの作成時に決定された有効期限に基づいてボリュームがリサイクルされていました。この有効期限は、ボリュームのメディア・ファミリ内で定義された書込み時間枠およびボリューム保存時間に基づいたものです。Oracle Secure Backupでは、これと同じタイプの時間管理の有効期限ポリシーを使用しています。時間管理のポリシーを使用するボリュームには、ファイル・システム・バックアップまたはRMANバックアップを作成できます。

新しいコンテンツ管理の有効期限ポリシーを使用するボリュームには、RMANバックアップは同様に作成できますが、ファイル・システム・バックアップは作成できません。メディア・ファミリを作成する場合、使用する有効期限ポリシーのタイプを指定する必要があります。コンテンツ管理のボリュームは、ボリューム上のすべてのバックアップ・ピースに削除済のマークが付けられた時点で失効します。テープ・バックアップに削除済のマークを付けるには、RMANでDELETEコマンドを使用します。

Oracle Secure Backupをインストールすると、デフォルトでRMAN-DEFAULTという名前のコンテンツ管理のメディア・ファミリが組み込まれます。Oracle Secure Backupユーザーがこのメディア・ファミリを削除、変更または名前変更することはできません。


関連資料:

メディア・ファミリ・コマンドの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。

RMANリストア操作の開始時刻の遅延

rmanrestorestartdelay操作ポリシーにより、Oracle Secure BackupがRMANによるリストア操作の開始を待機する時間が制御されます。デフォルトは10秒です。この遅延により、Oracle Secure Backupスケジューラは、複数のリストア・リクエストが競合した場合にテープ配置操作を最適化できます。

用語の変更

Oracle Secure Backupドキュメントでは、Reliaty Backupドキュメントで使用されていた用語が変更されている場合があります。表1-1に、いくつかの重要な変更を示します。

表1-1 用語の変更

旧用語 新用語

管理ホスト

管理サーバー

アーカイブ

バックアップ・イメージ

アーカイブ・セクション

バックアップ・セクション

バックアップ・データベース(Reliaty Backupにより管理ホスト上で保持される)

バックアップ・カタログ(Oracle Secure Backupにより管理サーバー上で保持される)

リカバリ

リストア



関連資料:

Oracle Secure Backupの用語集は、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』を参照してください。

ディレクトリ名およびファイル名の変更

Reliaty Backupルート・ディレクトリは、Oracle Secure Backupホーム・ディレクトリになりました。Oracle Secure Backupでは、このディレクトリ名およびこのディレクトリに含まれるファイル名が変更されています。

表1-2 Reliaty Backupファイルおよびディレクトリの名前変更

旧名 新名

/usr/local/reliaty/backup

/usr/local/oracle/backup

C:\Program Files\Reliaty\Backup

C:\Program Files\Oracle\Backup

/usr/etc/rb

/usr/etc/ob

rbcleanup

obcleanup

rbcopy

obcopy

rbcvt

osbcvt

rbexec

obexec

rbixd

obixd

rbndmpd

obndmpd

rbnotify

obnotify

rbrobotd

obrobotd

rbscheduled

obscheduled

rbserviced

observiced

rbt

obt

rbtar

obtar

rbtool

obtool



関連資料:

Oracle Secure Backupのファイルおよびディレクトリの詳細は、『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』を参照してください。

ユーザーおよびクラスの変更

この項では、ユーザーおよびクラスの取扱い方法の変更について説明します。

Oracleクラスの権限

Oracleデータベース・バックアップへのユーザー・アクセスを制御するため、Oracle Secure Backupには新しいクラス権限が含まれています。Oracleバックアップへのアクセス(access Oracle backups)権限により、Oracle Secure Backupユーザーがアクセスできるデータベース・バックアップが決定されます。Oracleのバックアップおよびリストアの実行(perform Oracle backups and restores)権限により、クラス・メンバーはOracleデータベースをバックアップおよびリストアできるようになります。

Oracleユーザー・クラス

Oracle Secure Backupがインストールされると、oracleという名前の新しいユーザー・クラスが定義されます。このクラス内のユーザーは、RMANのバックアップおよびリストア操作を実行でき、Oracleデータベース・バックアップに対する所有者権限を持ちます。また、adminクラスはすべてのOracle権限を持ちます。

オペレーティング・システム・ユーザーの事前認可

特定のホストにログインしている間、オペレーティング・システム・ユーザー名に対して、RMANまたはコマンドラインによるOracle Secure Backupへのアクセスを事前認可できます。この手法により、通常のOracle Secure Backupログイン要件を満たしていなくてもOracle Secure Backupを使用できるようになります。Oracle Secure Backupをインストールするときに、RMAN操作の実行を事前認可されたoracleという名前のオペレーティング・システム・ユーザーを定義するためのオプションがあります。

ログイン・トークン処理

ログイン・トークンの処理は次のように変更されています。

  • Reliaty Backupで保存されていたログイン・トークンは、ホーム・ディレクトリに保存されません。Oracle Secure Backupでは、ログイン・トークンは管理サーバー(旧名称は管理ホスト)上で保持されます。

  • Reliaty Backupでは、ログイン・トークンはsecurity/logindurationポリシーに基づく有効期限でスタンプされていました。管理者がその後でlogindurationポリシーを変更した場合も、そのログイン・トークンは影響を受けませんでした。Oracle Secure Backupでは、ログイン・トークンにはログイン時刻がタグで示され、ログインを試行するたびにその有効期限が動的に再計算されます。


関連資料:

  • クラス権限の詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。

  • ユーザー・コマンドの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。

  • クラス・コマンドの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。


テープ・デバイス動作の変更

この項では、Oracle Secure Backupでのテープ・ライブラリおよびテープ・ドライブの処理方法の変更について説明します。

自動スワップおよびラップアラウンド・モード

ライブラリ操作の自動スワップおよびラップアラウンド・モードは、Reliaty Backupでは自動マウント・ロジックの一部となっていましたが、Oracle Secure Backupでは使用されません。ユーザー・インタフェースの変更点は、obtool(および同等のWebツール)でmkdevおよびchdevコマンドに対応するオプションが削除されたことのみです。

各テープ・ドライブの問合せ頻度

テープ・ドライブで使用中の位置問合せ頻度がテープのスループットに与える影響は、テープ・ドライブごとに大きく異なります。このため、テープ・ドライブのmkdevおよびchdevに対して--queryfreqオプションを指定することにより、テープ・ドライブごとに位置問合せ頻度を設定できます。これらの値は、operations/positionqueryfrequencyポリシーがデフォルト値に設定されている場合にのみ有効になります。

バルク・インポート/エクスポート・ライブラリ・コマンド

obtoolおよびWebツールでimportvolおよびexportvolライブラリ・コマンドが使用可能です。これらのコマンドを使用すると、インポートおよびエクスポートのメカニズムを介してテープ・ライブラリにテープを追加および削除できます。

obtarコマンドラインで複数のデバイスがサポートされない

Reliaty Backupでは、rbtarコマンドラインで-fおよび-Xfを2回以上指定できました。たとえば、次のコマンドは、rbtarによってtape0が満杯になった後にデバイスtape1に書き込むことを指定します。

rbtar -g home_bdf -f tape0 -f tape1

Oracle Secure Backupでは、obtarコマンドラインで-fまたは-Xfを2回以上指定することはできません。


関連資料:

  • デバイス・コマンドの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。

  • ライブラリ・コマンドの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。


Reliaty BackupからOracle Secure Backupへの移行の概要

この章では、Reliaty Backup管理ドメインをOracle Secure Backup管理ドメインに移行する方法について説明します。移行手順は、どのバージョンのReliaty Backupにも適用可能です。

この章では、Reliaty Backup管理ドメインをOracle Secure Backup管理ドメインに置き換えようとしていることが前提となります。具体的には、移行手順では次のことが前提となります。

新しいOracle Secure Backupドメインからホストまたはデバイスを追加、変更または削除する場合は、そのドメイン内のホストにOracle Secure Backupをインストールした後で、この構成を実行できます。

Reliaty Backupを実行しているホストとOracle Secure Backupを実行しているホストを含む混在ドメインは作成できませんので注意してください。この2つのバックアップ・アプリケーションでは、ソフトウェア・アーキテクチャおよびネットワーク・メッセージが大きく異なります。また、Reliaty BackupとOracle Secure Backupの両方を同じホスト上で同時に実行しないでください。これを行うと、通信ポートの競合が発生します。

移行手順の概要

この項では、基本的な移行手順について説明します。各手順には、この章内で作業が詳しく説明されている項へのリンクが付記されています。

Reliaty BackupをOracle Secure Backupに移行するには、次のようにします。

  1. 管理ドメイン内のすべてのホストおよびデバイスを特定し、管理サーバー上にReliaty Backupファイルをバックアップします。

    この作業の詳細は、「Reliaty BackupからOracle Secure Backupへの移行の準備」を参照してください。

  2. 管理サーバー上にOracle Secure Backupをインストールします。

    インストール中、インストール・スクリプトによりReliaty Backupインストールが検出され、osbcvtという名前の変換ルーチンを実行するかどうか尋ねられます。このユーティリティを使用すると、関連するReliaty Backup管理ファイルが自動的に適切な形式に変換され、Oracle Secure Backup内の適切な場所に置かれます。

    この作業の詳細は、「管理サーバーへのOracle Secure Backupのインストール」を参照してください。

  3. Linuxクライアント、Solarisクライアントおよびメディア・サーバー上で実行されているすべてのReliaty Backupデーモンを停止し、Windowsクライアントおよびメディア・サーバー上で実行されているすべてのReliaty Backupデーモンを停止します。

    Linuxクライアント、Solarisクライアントおよびメディア・サーバーでは、管理サーバーからstoprb を使用して、Reliaty Backupデーモンを停止します。この作業の詳細は、「LinuxおよびUNIXでのOracle Secure BackupおよびReliaty Backupデーモンの停止」を参照してください。

    Windowsクライアントおよびメディア・サーバーでは、Windowsの「コントロール パネル」の「サービス」ツールを使用してReliaty Backupサービスをローカルに停止する必要があります。必要な手順の詳細は、「Windowsメディア・サーバーでのReliaty BackupのアンインストールおよびOracle Secure Backupのインストール」および「WindowsクライアントでのReliaty BackupのアンインストールおよびOracle Secure Backupのインストール」を参照してください。


    注意:

    リモートからWindowsホスト上のReliaty Backupサービスを停止することはできません。したがって、Reliaty Backupサービスはローカルで停止する必要があります。

  4. 管理ドメイン内のメディア・サーバー上にOracle Secure Backupをインストールします。

    管理サーバーの移行が完了した後は、リモート・メディア・サーバー(存在する場合)を移行できます。この手順は、管理サーバーにOracle Secure Backupをインストールする手順と基本的に同じです。

    この作業の詳細は、「メディア・サーバーへのOracle Secure Backupのインストール」を参照してください。

  5. 管理ドメイン内のクライアント上にOracle Secure Backupをインストールします。

    管理サーバーおよびメディア・サーバーの移行が完了した後は、クライアントを移行できます。管理サーバーのクライアント更新機能を使用して、LinuxおよびUNIXクライアントをドメイン内に移動できます。各Windowsクライアントにローカルにログオンする必要があります。

    この作業の詳細は、「クライアントへのOracle Secure Backupのインストール」を参照してください。

  6. インストール後の管理ドメインの確認および構成を実行します。

    この作業の詳細は、「インストール後の確認および構成の実行」を参照してください。

  7. 管理ドメイン内のすべてのLinuxおよびUNIXホストからReliaty Backupをアンインストールします。

    この作業の詳細は、「LinuxおよびUNIXからのReliaty Backupのアンインストール」を参照してください。


関連資料:

osbcvtユーティリティの詳細は、『Oracle Secure Backupリファレンス』を参照してください。

Reliaty BackupからOracle Secure Backupへの移行の準備

最初の作業は、移行の準備をすることです。重要なファイルのバックアップを作成し、アクティブなバックアップ・ジョブおよびスケジュール済バックアップ・ジョブを取り消し、管理サーバー上のReliaty Backupデーモンを停止する必要があります。

これらの手順で、Reliaty Backupでの管理ホストが管理サーバーと表記されていることに注意してください。Reliaty Backupでは、管理サーバーとしてのWindowsホストの使用はサポートされていませんでした。

Reliaty Backupホームは、Reliaty Backupがインストールされているディレクトリです。デフォルトでは、このホーム・ディレクトリはLinuxおよびUNIXでは/usr/local/reliaty/backupであり、WindowsではC:\Program Files\Reliaty\Backupです(表1-2を参照)。

次の手順に従って、移行の準備をします。

  1. Reliaty BackupのWebツールにログインし、管理ドメイン内のすべてのホストおよびデバイスを表示します。この情報を任意の場所にコピーします。

  2. 管理サーバーにログオンし、次のReliaty Backupファイルおよびディレクトリをバックアップします。必ず、Reliaty Backup以外のバックアップ・ツールを使用してください。

    • /etc/rbconfig ファイル

      このファイル内では、バックアップ対象となる他のファイルのパスを見つけることができます。次のサンプル・ファイルは、一般的なディレクトリを示しています。

      local db dir:           /usr/etc/rb
      temp dir:               /usr/tmp
      rb dir:                 /usr/local/reliaty/backup
      admin dir:              /usr/local/reliaty/backup/admin
      
      

      rb dirReliaty Backupホームを示しますので注意してください。

    • rbconfig内に指定されている)Reliaty Backupホーム内のadminディレクトリ

    • rbconfig内に指定されている)ローカル・データベース・ディレクトリ

    • Reliaty Backupホーム内のinstall/rbparametersファイル

    これとは別のバックアップ方法として、rbconfigファイル、ローカル・データベース・ディレクトリおよびデバイス・ファイルをReliaty Backupホームの親ディレクトリにコピーする方法もあります。後で、tarを使用してこのディレクトリのアーカイブを作成します。

    前述の/etc/rbconfigの例に示されたパスを想定した場合、次のようにしてアーカイブを作成します。

    cd /usr/local/reliaty    # navigate to parent directory of Reliaty Backup home
    cp -r /etc/rbconfig /usr/etc/rb .   # copy rbconfig and local db
    cd ..  # navigate to superdirectory
    tar -cvf reliaty.tar reliaty  # create TAR file
    
    

    注意:

    このバックアップにはすべてのホスト上のすべてのバックアップに対するReliaty Backupカタログ・データが全部含まれるため、サイズが非常に大きくなることがあります。バックアップ用の十分なディスク領域があることを確認してください。

    次に、ftpを使用して、TARファイルをネットワーク上の別のホストに転送し、ローカル管理サーバーから元のTARを削除します。これ以外にも、ローカル・テープ・ドライブへのネイティブtarバックアップや、ファイルおよびディレクトリをリムーバブル・メディアに書き込む方法などがあります。

  3. Reliaty Backupホームに移動し、install/probedevユーティリティを実行します。このコマンドにより、/tmp内にprobedev.outが生成されます。

    「管理サーバーへのOracle Secure Backupのインストール」の手順7に示されているように、probedev.outは、メディア・サーバーに接続されたSCSIデバイスを構成する際の参照として使用できます。

  4. Reliaty Backupホーム内のinstall/rbparametersファイルを任意の場所にコピーします。

    rbparametersを新しいobparametersファイルと比較して、インストール場所に矛盾がないことを確認します。

  5. アクティブなバックアップが実行中でないことを確認します。

    アクティブなバックアップがないか調べるには、rbtool内のlsjobコマンドを使用するか、Reliaty Backup Webツールでジョブ・ステータスを確認します。アクティブなジョブが存在する場合は、ジョブが完了するのを待つか、canceljobコマンドを使用してジョブを取り消します。当日ジョブが保留になっている場合も同様に、それらのジョブを取り消します。すべての保留中およびアクティブなジョブを取り消すには、次のようにします。

    rbtool lsjob -s | xargs rbtool canceljob
    
    
  6. 管理サーバー上のすべてのReliaty Backupプロセスを停止します。

    LinuxまたはUNIXシステムを使用している場合は、次のコマンドを使用するとプロセスを一覧表示できます。

    /bin/ps -ef | grep rb
    
    

    すべてのReliaty Backupプロセスに対してkill -9コマンドを使用します。

  7. ドメインにリモート・メディア・サーバーが含まれる場合は、これらのサーバーのデバイス情報を収集します。次の手順に従います。

    1. 各リモート・メディア・サーバーにログオンします。

    2. Reliaty Backupホームに移動し、install/probedevユーティリティを実行します。

    3. メディア・サーバーごとにprobedev.outファイル名を変更して、名前に元のホストが含まれるようにします(probedev_brhost2.outprobedev_brhost3.outなど)。

    4. すべてのメディア・サーバーの名前変更済probedev.outファイルを、管理サーバー上のprobedev.outファイルが含まれる同じディレクトリに転送します。

この項の作業を完了した後は、管理サーバー上にOracle Secure Backupをインストールできます。

管理サーバーへのOracle Secure Backupのインストール

管理サーバーにOracle Secure Backupをインストールする手順は、『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』のLinuxまたはUNIXでのOracle Secure Backupソフトウェアのロードおよびインストールの項に記載されている手順と基本的に同じです。設定およびほとんどのインストールは同じです。

installobスクリプトによってシステムにReliaty Backupがインストールされていることが検出された場合、標準インストールとは移行手順が異なります。この場合、スクリプトにより、Reliaty BackupをOracle Secure Backupに移行するように要求されます。スクリプトにより、osbcvtという名前の移行ユーティリティが実行されます。

この項の手順では、次のことが前提となります。

この項のサンプル出力は、テープ・ドライブおよびテープ・ライブラリが接続されたsun_hostという名前のSolarisホストにインストールすることを想定しています。これらの手順は、LinuxおよびUNIXに対しても同様に適用できます。

管理サーバーにOracle Secure Backupをインストールするには、次のようにします。

  1. LinuxまたはUNIXのscriptユーティリティ(または他に選択した方法)を使用して、移行のトランスクリプトを生成します。オラクル社カスタマ・サポート・センターへの問合せが必要な場合に、このトランスクリプトが役立つことがあります。

  2. 『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』のOracle Secure Backupのインストール・ソフトウェアにアクセスする方法の項に説明されているように、インストール・ソフトウェアをステージングします。

  3. 『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』のLinuxまたはUNIXでのOracle Secure Backupソフトウェアのロードおよびインストールの項に記載されている手順1〜7に従います。選択する内容は次のとおりです。

    1. パッケージをロードするように要求されたら、管理ドメイン内のホストにより使用されるすべてのパッケージをロードします。

    2. yesを入力して、installobを起動します。

    3. obparametersファイルを確認するように要求されたら、obparametersファイルを、「Reliaty BackupからOracle Secure Backupへの移行の準備」で安全な場所に保存した古いrbparametersファイルと比較します。

      通常、obparametersの設定は次のようになっています。

      customized obparameters: yes
      start daemons at boot: yes
      start daemons at install: yes
      
      

      インストール・ディレクトリのパスをカスタマイズする必要がある場合もあります。このファイル内のパラメータの構成方法については、『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』を参照してください。obparametersファイルの内容に問題がない場合は、installobプロンプトでyesを入力します。

    4. 対話型インストール・モードを選択します。

  4. ホストのロールを選択するように要求されたら、管理サーバーのオプションを選択します。

    installobスクリプトによりReliaty Backupインストールが検出された場合、次のような出力が表示されます。この出力はオペレーティング・システムによって異なります。

    An installation of Reliaty Backup has been detected on this host.
    If you have not already backed up your Reliaty Backup installation,
    Oracle recommends that you do so now. As a part of the migration the Oracle
    Secure Backup installer will disable any startup scripts used by Reliaty Backup.
    
    This is required to prevent the contention for port 400 by the Reliaty Backup
    and Oracle Secure Backup service daemons.
    Do you wish to proceed? [yes]
    
    
  5. yesを入力して続行します。

    installobスクリプトにより、移行を確認するように要求されます。

    Would you like to migrate the admin directory from Reliaty Backup
    to Oracle Secure Backup? [yes]
    
    
  6. yesを入力して、adminディレクトリの移行を確認します。

    この時点でinstallobスクリプトによりosbcvtユーティリティが起動し、データの移行が開始されます。スクリプトにより、Oracle Secure Backupデバイス・ドライバが自動的にインストールされます。次のような出力が表示されます。

    Starting data migration from Reliaty Backup to Oracle Secure Backup.
    The Reliaty Backup admin data will be moved to /space/oracle/backup.051011
    
    Data migration from Reliaty Backup is complete.
    
    Beginning the installation.  This will take just a minute and will produce
    several lines of informational output.
    
    Installing Oracle Secure Backup on sun_host (solaris version 5.7)
        generating links for admin installation with Web server
        checking Oracle Secure Backup's configuration file (/etc/obconfig)
        setting Oracle Secure Backup directory to /space/oracle/backup.051011 in
     /etc/obconfig
        setting local database directory to /usr/etc/ob in /etc/obconfig
        setting temp directory to /usr/tmp in /etc/obconfig
        setting administrative directory to /space/oracle/backup.051011/admin in
            /etc/obconfig
        protecting the Oracle Secure Backup directory
        installing /etc/init.d/OracleBackup for observiced start/kill ops at
            operating system run-level transition
        installing start-script (link) /etc/rc2.d/S92OracleBackup
        installing kill-script  (link) /etc/rc1.d/K01OracleBackup
        installing kill-script  (link) /etc/rc0.d/K01OracleBackup
        initializing the administrative domain
    NOTE: installing Oracle Secure Backup driver in order to identify SCSI
    busses...
    NOTE: /space/oracle/backup.051011/.drv.solaris/ob copied to /usr/kernel/drv/ob
    NOTE: /space/oracle/backup.051011/.drv.solaris/ob.conf copied to /usr/kernel/drv/ob.conf
    NOTE: /space/oracle/backup.051011/.drv.solaris/ob64 copied to
     /usr/kernel/drv/sparcv9/ob
    NOTE: The Oracle Secure Backup device driver has been successfully installed.
    
    Is sun_host connected to any tape libraries that you'd like to use with
    Oracle Secure Backup [no]?
    
    

    ローカル・ホストがメディア・サーバーでない場合は、次の3つの質問にnoと答えて管理サーバーのインストールを完了し、「LinuxおよびUNIXでのOracle Secure BackupおよびReliaty Backupデーモンの停止」に進むことができます。それ以外の場合は、次の手順に進んでテープ・デバイスを構成します。

  7. Reliaty Backupで使用していたこのホストにテープ・ライブラリまたはテープ・ドライブが接続されている場合は、システムに接続されているデバイスごとにSCSIターゲットIDおよびSCSI LUNを取得します。

    これらのオペレーティング・システムのSCSIデバイス情報の取得方法については、「LinuxおよびUNIX上のSCSIデバイス情報の検索」を参照してください。

  8. 『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』の「installobの使用によるデバイス特殊ファイルの作成」で説明されているように、デバイス特殊ファイルを作成します。システムに接続されているデバイスごとに、前の手順で取得したSCSIターゲットIDおよびSCSI LUNを指定します。


    注意:

    この手順で示すサンプル出力は例であり、実際のインストールで入力するデータと同じではありません。

    次のサンプル出力は、前の手順からテープ・ライブラリおよびテープ・ドライブを構成する方法を示しています。

    Is sun_host connected to any tape libraries that you'd like to use with
    Oracle Secure Backup [no]? yes
    
    How many Oracle Secure Backup tape libraries are attached to sun_host [1]?
    
    Please describe each tape library by answering the following questions.
    
        Logical unit number [0]:
        SCSI bus name-instance [pci1000,f0]:
        SCSI target ID [3]: 1
        SCSI lun 0-7 [0]:
    
    Is the information you entered correct [yes]?
    
    Is sun_host connected to any tape drives that you'd like to use with
    Oracle Secure Backup [no]? yes
    
    How many Oracle Secure Backup tape drives are attached to sun_host [1]?
    
    Please describe each tape drive by answering the following questions.
    
        Logical unit number [0]:
        SCSI bus name-instance [pci1000,f0]:
        SCSI target ID [4]: 0
        SCSI lun 0-7 [0]:
    
    Is the information you entered correct [yes]?
    
    -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -
    
    Beginning device driver configuration and device special file creation.
    
    NOTE: table for devlinks...
       type=ddi_pseudo;name=ob;addr=0,0;minor=pci1000,f0    obt0
    Could not read symbolic link /dev/bd.off
    /dev/obt0 created
    NOTE: table for devlinks...
       type=ddi_pseudo;name=ob;addr=1,0;minor=pci1000,f0    obl0
    Could not read symbolic link /dev/bd.off
    /dev/obl0 created
    
    -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -
    
    NOTE: You must configure the new devices via the Web interface or via
          the command line using the obtool 'mkdev' command.
    -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -
    
    Would you like to install Oracle Secure Backup on any other machine [yes]?
    
    Enter the name of a host onto which you'd like to install Oracle Secure Backup:
    -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -
    
    Would you like to install Oracle Secure Backup on any other machine [yes]?
    
    
  9. 他のマシンにソフトウェアをインストールするかどうか尋ねられたら、noと答えます。

    次のサンプル出力は、インストールの要約を示しています。

    Would you like to install Oracle Secure Backup on any other machine [yes]? no
    Installation summary:
    
        Installation  Host                OS        Driver      OS Move   Reboot
        Mode          Name                Name      Installed?  Required? Required?
        admin         sun_host            solaris   no          no         no
    Oracle Secure Backup is now ready for your use.
    
    

移行のこの段階では、ドメイン内の他のホストへのインストール準備としてデーモンを停止します。

LinuxおよびUNIXでのOracle Secure BackupおよびReliaty Backupデーモンの停止

Reliaty BackupとOracle Secure Backupのサービス・デーモンはいずれも同じポートを使用します。クライアントまたはメディア・サーバー上でrbservicedが実行されている場合、同じホスト上でobservicedを起動することはできません。このため、クライアントおよびメディア・サーバー上のReliaty Backupプロセスを停止する必要があります。また、管理サーバー上で実行されているOracle Secure Backupプロセスも停止する必要があります。

Oracle Secure BackupおよびReliaty Backupデーモンを停止するには、次のようにします。

  1. 管理サーバーにログオンします(まだログオンしていない場合)。

  2. 管理サーバー上で実行されているすべてのOracle Secure Backupプロセスを停止します。

    次のコマンドを使用すると、プロセスを一覧表示できます。

    /bin/ps -ef | grep ob
    
    

    kill -9コマンドを使用して、各Oracle Secure Backupプロセスを停止します。


    注意:

    Oracle Secure Backupデーモンが、マシンへのテスト・インストールなどの目的でドメイン内の管理サーバー以外のホスト上で実行されている場合、ホストにログインしてps -efを使用してプロセスを識別し、kill -9を使用してこれらのデーモンも同様に停止してください。

  3. LinuxおよびUNIXメディア・サーバーおよびクライアント上のReliaty Backupデーモンを停止するには、管理サーバー上でinstall/stoprbユーティリティを実行します。管理サーバー上のReliaty Backupデーモンは「Reliaty BackupからOracle Secure Backupへの移行の準備」ですでに停止したので、このホスト上のデーモンを停止する必要はありません。


    注意:

    Windowsホスト上のReliaty Backupサービスを停止するには、各Windowsホストにローカルにログオンする必要があります。この手順の詳細は、「Windowsメディア・サーバーでのReliaty BackupのアンインストールおよびOracle Secure Backupのインストール」および「WindowsクライアントでのReliaty BackupのアンインストールおよびOracle Secure Backupのインストール」を参照してください。

    Reliaty Backupデーモンが実行されているホストへのrootとしてのリモート・シェル(rshがあるかどうかにより、手順は異なります。

    • rshが有効になっている場合は、Oracle Secure Backupホームにナビゲートし、管理サーバー上でinstall/stoprbユーティリティを使用します。

      このユーティリティを使用すると、stoprbコマンドの後にスペース区切りリストを指定して、複数のホスト上のReliaty Backupデーモンを停止できます。たとえば、次のコマンドでは、brhost1brhost2およびbrhost3上のReliaty Backupデーモンが停止されます。

      # install/stoprb brhost1 brhost2 brhost3
      
      
    • rshが有効になっていない場合は、ドメイン内のLinuxホストおよびUNIXホストそれぞれにログオンし、プロセスを停止します。

      次のコマンドを使用すると、プロセスを表示できます。

      /bin/ps -ef | grep rb
      
      

      関連付けられたプロセスIDに対してkill -9コマンドを使用します。

移行のこの段階では、管理サーバーのみにOracle Secure Backupがインストールされています。管理ドメイン内のLinuxホストおよびUNIXホスト上で実行されているOracle Secure BackupおよびReliaty Backupデーモンはすべて停止しました。

これで、ドメイン内のメディア・サーバーおよびクライアント上にOracle Secure Backupをインストールできます。これらのホストのいずれかでWindowsオペレーティング・システムが実行されている場合は、これらのホスト上のReliaty Backupサービスを停止し、Reliaty BackupをアンインストールしてからOracle Secure Backupをインストールします。

メディア・サーバーへのOracle Secure Backupのインストール

管理ドメインで管理サーバー以外のメディア・サーバーが使用されている場合は、各メディア・サーバー上にOracle Secure Backupをインストールします。それ以外の場合は、「クライアントへのOracle Secure Backupのインストール」に進みます。

インストール手順はメディア・サーバーのオペレーティング・システムによって異なります。この項では、『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』をすぐに参照できることを前提としています。この項の手順のいくつかはインストール・マニュアルの手順を参照しており、重複する情報は記述されていません。


注意:

移行のこの段階では、メディア・サーバー用のデバイス特殊ファイルおよびドライバのみを構成します。Reliaty Backupデバイス名およびその他のデバイス構成データは、自動的にOracle Secure Backupに移行されます。「インストール後の確認および構成の実行」で、このデータを変更できます。

LinuxおよびUNIXメディア・サーバーへのOracle Secure Backupのインストール

メディア・サーバーにOracle Secure Backupをインストールする手順は、「管理サーバーへのOracle Secure Backupのインストール」と基本的に同じです。各ホストにログオンし、配布メディアをマウントするかZIPファイルをダウンロードすることによりインストール・ソフトウェアにアクセスし、setupおよびinstallobを実行します。異なる点は次のとおりです。

  • installobでホストにより使用されるロールを入力するように要求されたら、administrative serverではなくmedia serverを選択します。

  • ホストは管理サーバーとして構成されていないため、adminディレクトリを移行しないでください。

Windowsメディア・サーバーでのReliaty BackupのアンインストールおよびOracle Secure Backupのインストール

この項の手順は、Windowsメディア・サーバーのみに適用されます。手順はできるかぎり汎用的なものとして作成しているため、GUI要素の名前が各種Windowsプラットフォーム間でわずかに異なることがあります。

WindowsホストにOracle Secure Backupをインストールする前に、Reliaty Backupサービスを停止し、Reliaty Backupをアンインストールする必要があります。LinuxおよびUNIXの場合とは異なり、バッチ・プログラムを実行してWindowsホスト上のReliaty Backupデーモンを管理サーバーからリモートで停止することはできません。

Windowsメディア・サーバーからReliaty Backupをアンインストールし、Oracle Secure Backupをインストールするには、次のようにします。

  1. 管理者としてWindowsホストにログオンします。

  2. 次のようにしてReliaty Backupサービスを停止します。

    1. 「コントロール パネル」を開きます。

    2. 「管理ツール」をダブルクリックします。

    3. 「サービス」をダブルクリックします。

    4. 「Reliaty Backup」をマウスの右ボタンでクリックし、ショートカット・メニューから「停止」を選択します。

  3. 次のようにしてReliaty Backupソフトウェアをアンインストールします。

    1. 「コントロール パネル」を開きます。

    2. 「アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックします。

    3. 「Reliaty Backup」を選択します。

    4. 「削除」をクリックします。

    5. 「はい」をクリックしてReliaty Backupを削除します。

  4. 次のようにしてReliaty Backupデバイス・ドライバを削除します。

    1. 「コントロール パネル」を開きます。

    2. 「システム」をダブルクリックします。

    3. 「ハードウェア」タブをクリックします。

    4. 「デバイス マネージャ」をクリックします。

    5. rbtドライバをマウスの右ボタンでクリックし、ショートカット・メニューから「削除」を選択します。

    6. 「OK」をクリックします。

  5. システムを再起動します。

  6. このホスト上にOracle Secure Backupをインストールし、このホストをメディア・サーバーとして構成します。この作業の詳細は、『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』を参照してください。

管理ドメイン内のすべてのメディア・サーバー上にOracle Secure Backupをインストールした後は、クライアント上にOracle Secure Backupをインストールできます。

クライアントへのOracle Secure Backupのインストール

この項では、『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』をすぐに参照できることを前提としています。この項の手順のいくつかはインストール・マニュアルの手順を参照しており、重複する情報は記述されていません。

クライアントへのインストール手順は、ホストのオペレーティング・システムによって異なります。すべてのLinuxまたはUNIXクライアントのインストール手順はよく似ており、setup および installobスクリプトを使用します。Windowsのインストール手順は、Windowsの標準インストーラに基づきます。

LinuxまたはUNIXクライアントへのOracle Secure Backupのインストール

LinuxまたはUNIXでクライアント・インストールを実行するための完全な手順は、『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』を参照してください。

各クライアントに個別にOracle Secure Backupソフトウェアをインストールする必要があります。ローカルにまたはNFSを介してマウントされたインストール・メディアを使用するか、OTNからダウンロードし、ZIPファイルから展開したインストール・メディアを使用します。

LinuxおよびUNIXクライアントにOracle Secure Backupをインストールするには、次のようにします。

  1. obparametersファイルを、「Reliaty BackupからOracle Secure Backupへの移行の準備」で安全な場所に保存した古いrbparametersファイルと比較し、必要な場合は編集します。

    通常、obparametersの設定は次のようになっています。

    customized obparameters: yes
    start daemons at boot: yes
    start daemons at install: yes
    
    

    インストール・ディレクトリのパスをカスタマイズする必要がある場合もあります。obparametersファイルを確認し、正しいエントリが含まれているか確認します。このファイル内のパラメータの構成方法については、『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』を参照してください。

  2. Oracle Secure Backupホーム・ディレクトリに移動し、installobを実行します。

    Oracle Secure Backupをデフォルトの場所にインストールした場合は、次のようにしてインストール・プログラムを実行します。

    cd /usr/local/oracle/backup
    install/installob
    
    
  3. 要求されたら、対話型インストールおよびクライアント・ロールのみを選択します。

  4. クライアント・インストールが完了したら、次の要求が表示されます。

    Would you like to install Oracle Secure Backup on any other machine [yes]?
    
    

    この要求でno を入力して、installobスクリプトを終了します。

WindowsクライアントでのReliaty BackupのアンインストールおよびOracle Secure Backupのインストール

この項の手順は、Windowsクライアントのみに適用されます。手順はできるかぎり汎用的なものとして作成しているため、Windowsのコントロール パネル内のGUI要素の名前が各種Windowsプラットフォーム間でわずかに異なることがあります。

WindowsホストにOracle Secure Backupをインストールする前に、Reliaty Backupサービスを停止し、Reliaty Backupをアンインストールする必要があります。UNIXおよびLinuxの場合とは異なり、バッチ・プログラムを実行してWindowsホスト上のReliaty Backupデーモンを管理サーバーからリモートで停止することはできません。

WindowsクライアントからReliaty Backupをアンインストールし、Oracle Secure Backupをインストールするには、次のようにします。

  1. 管理者としてWindowsクライアントにログオンします。

  2. 次のようにしてReliaty Backupサービスを停止します。

    1. 「コントロール パネル」を開きます。

    2. 「管理ツール」をダブルクリックします。

    3. 「サービス」をダブルクリックします(「コンピュータの管理」をダブルクリックしてから「サービス」をダブルクリックする必要があることもあります)。

    4. 「Reliaty Backup」をマウスの右ボタンでクリックし、ショートカット・メニューから「停止」を選択します。

  3. 次のようにしてReliaty Backupソフトウェアをアンインストールします。

    1. 「コントロール パネル」を開きます。

    2. 「アプリケーションの追加と削除」をダブルクリックします。

    3. 「Reliaty Backup」を選択します。

    4. 「削除」をクリックします。

    5. 「はい」をクリックしてReliaty Backupを削除します。

  4. Windowsを終了し、再起動します。

  5. 『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』の手順を参照し、このホスト上にOracle Secure Backupをインストールし、このホストをクライアントとして構成します。このホスト上にロールをインストールするように要求されたら、メディア・サーバー・ロールを選択します。

管理ドメイン内のすべてのホストにOracle Secure Backupをインストールした後は、ドメイン構成を確認し、変更を加えることができます。

インストール後の確認および構成の実行

この項では、次の作業について説明します。

移行後の管理ドメインの再初期化

移行後に初めてobtoolを実行する場合は、管理サーバーを再初期化してOracle Secure Backupの新しいセキュリティ機能を認識する必要があります。


注意:

移行後、この手順を行わずに初めてobtoolを使用しようとすると、次のようなエラー・メッセージが表示されます。
Error: Can't fetch this host's information --UID not found.


移行後に管理ドメインを再初期化するには、次の手順に従います。

  1. ps -efコマンドを使用して、実行しているOracle Secure Backupプロセスを識別します。

    ps -ef |grep ob
    
    
  2. kill -9を使用して、手順1で識別した各プロセスを停止します。

    kill -9 pid
    
    
  3. 次のオプションを含むobtoolコマンドを実行して、管理サーバーを再初期化します。

    obtool --initnewdomain --force
    

Oracle Secure Backup設定の確認

管理ドメインの構成データを調べて、Reliaty Backupから正常に移行されたかどうかを確認します。この項では、Oracle Secure Backup Webツールを使用して管理作業を実行する方法について説明します。

この項では、Webツールを使い慣れていること、および『Oracle Secure Backup管理者ガイド』をすぐに参照できることを前提としています。また、「LinuxおよびUNIXでのOracle Secure BackupおよびReliaty Backupデーモンの停止」の手順2の説明に従って管理サーバー上のOracle Secure Backupプロセスを停止したことを前提としています。

Oracle Secure Backup設定を確認するには、次のようにします。

  1. 管理サーバーにログオンし、Oracle Secure Backupサービス・デーモンを起動します。これにより、Apache Webサーバーが自動的に起動します。たとえば、次のように入力します。

    /etc/observiced
    
    
  2. 『Oracle Secure Backup管理者ガイド』の「Webツールの使用方法」で説明されているように、Webツールを起動します。たとえば、管理サーバーの名前がsun_serverの場合、ブラウザに次のURLを入力します。

    https://sun_server
    
    
  3. adminとしてOracle Secure Backup管理ドメインにログインします。

    Oracle Secure Backupのadminパスワードは、Reliaty Backupで使用していたパスワードと同じです。『Oracle Secure Backup管理者ガイド』で説明されているように、このユーザーのパスワードを変更するには、「構成」タブをクリックし、「ユーザー」「パスワードの変更」をクリックします。

  4. Windowsクライアントのバックアップが必要で、かつWindowsドメインがある場合、adminユーザー設定が正しいことを確認します。それ以外の場合は、この手順をスキップして次の手順に進みます。

    次の手順に従ってWindowsドメイン設定を構成します。

    1. 「構成」タブをクリックし、「ユーザー」をクリックします。

    2. adminユーザーを選択し、「編集」をクリックします。

    3. 「Windowsドメイン」をクリックします。

    4. Oracle Secure Backupを使用してバックアップするWindowsクライアントのWindowsドメインごとに、Windowsドメイン名、管理ユーザーおよびパスワードを入力します。

      Windowsドメインのユーザーを定義する際は、管理者または管理者により構成されたユーザーを選択します。このユーザーは、バックアップ・オペレータ・グループに属している必要があり、ログイン時にパスワードの変更を要求されない必要があります。また、有効期限のないパスワードを持ち、ファイルとディレクトリのバックアップ、ファイルとディレクトリのリストア、サービスとしてのログイン、オペレーティング・システムの一部としての活動、割当て制限の拡大、およびプロセス・レベル・トークンの置換を行う権限を持っている必要があります。

  5. 管理ドメイン内のホストの構成データを確認します。

    ホストの情報の確認方法および構成作業の実行方法については、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』を参照してください。次の手順に従います。

    1. ホームページから、「構成」タブをクリックし、「ホスト」をクリックします。

      ホスト・ページは、この手順での作業の基盤として使用します。

    2. オプションで、ホストを選択し、「名前の変更」をクリックして管理ドメイン内のホスト名を変更します。

    3. 各ホストを選択し、「ping」をクリックして、各ホストがIPアドレスに対して解決可能であることを確認します。

      IPアドレスの問題を解決するには、管理サーバー上のnslookupまたは/etc/hostsファイルを使用できます。あるいは、「編集」をクリックしてホストのプロパティを編集し、IPインタフェース名内の1つ以上の解決可能名を定義します。

    4. 各ホストに割り当てられたロールが正しいことを確認します。たとえば、メディア・サーバー・ロールを持つホストが実際にメディア・サーバーであることを確認します。

    5. 各ホストを選択し、「編集」をクリックして、プロパティが正しく設定されていることを確認します。ネットワークの一部ではなくなったホストに、レガシー上の理由でカタログ内にバックアップが存在する場合は、「ホストとの通信の停止」を選択し、「適用」を選択します。

    6. 使用しなくなったホスト(つまりネットワークの一部ではなくなり、必要なカタログ内にバックアップが存在しないホスト)を選択し、「削除」をクリックしてドメインからホストを削除します。

  6. 管理ドメイン内のテープ・デバイスの情報を確認します。

    デバイスの構成方法については、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』を参照してください。次の手順に従います。

    1. 「構成」タブをクリックし、「デバイス」をクリックします。

      デバイス・ページは、この手順での作業の基盤として使用します。

    2. 各デバイスを選択し、「プロパティの表示」をクリックしてプロパティを確認し、設定が正しいことを確認します。


      注意:

      ほとんどの場合、テープ・デバイスは自動的に正しい設定で移行されます。各デバイスの設定を確認する必要があります。正しくないものがあった場合は、次のプロセスを行って新しい設定を入力します。

    3. デバイスごとに「編集」をクリックし、「添付ファイル」をクリックします。添付ファイルは、Oracle Secure Backupがデバイスへのアクセスに使用するホストおよび内部名を識別します。

      新しいデバイス特殊ファイルの名前は、テープ・ドライブの場合はhostname:/dev/obtOSB_LUNで、ライブラリの場合はhostname:/dev/oblOSB_LUNになります。ここで、OSB_LUNはOracle Secure Backup論理ユニット番号のプレースホルダです。

      Reliaty Backupデバイスの既存の添付ファイル(hostname:/dev/rb*)を削除してOracle Secure Backup添付ファイルに置き換えるには、「ホスト」でメディア・サーバーを選択し、RAWデバイス名を入力します。通常、hostname:/dev/rbt0を置き換える場合、新しいデバイスはhostname:/dev/obt0になります。

      「適用」をクリックして添付ファイルの設定を保存し、デバイス・ページに戻ります。

    4. オプションで、「追加」をクリックして、Reliaty Backupから移行されていないWindowsメディア・サーバーに接続されているデバイスを追加します。

    5. デバイスごとに「ping」をクリックして、そのデバイスがアクセス可能であることを確認します。

    6. オプションで、デバイス名を選択し、「名前の変更」をクリックして、別の名前で識別するデバイスの名前を変更します。


      注意:

      既存のバックアップ・スケジュールは、いずれも以前のデバイス名でReliaty Backupからインポートされています。デバイス名を変更した場合は、これらの新しい名前を使用するようにバックアップ・スケジュールを更新することを忘れないでください。

  7. 各メディア・ファミリを編集し、必要な時間管理パラメータを使用して更新します。


    注意:

    この手順を行わずに移行されたメディア・ファミリを使用しようとすると、次のようなエラーが表示されます。
    Need to be time managed, can't be content managed
    
    

  8. データセット、メディア・ファミリ、バックアップ・スケジュールなどのその他の構成データを調べて、移行が正常に行われたことを確認します。

移行のこの段階では、管理ドメイン内の設定の確認、および設定が適切であるかどうかの確認が完了しました。さらに、Oracle Secure Backup設定を追加構成できます。

Oracle Secure Backup設定の追加構成

この項では、管理ドメイン構成を変更します。たとえば、新しいユーザーを作成できます。この項では、詳細な構成手順が示された『Oracle Secure Backup管理者ガイド』をすぐに参照できることを前提としています。

追加のドメイン設定を構成するには、次のようにします。

  1. オプションで、Oracle Secure Backupによりインストールされたデフォルト・クラス内で見つかった権限以外の権限を定義するクラスを追加します。

    この作業の実行方法については、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』の「クラスの構成」を参照してください。

  2. 必要に応じて、他のOracle Secure Backupユーザーを追加します。制限付き権限でログインできるユーザーを作成することもできます。

    この作業の実行方法については、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』の「ユーザーの構成」を参照してください。

  3. デフォルトおよびポリシーの設定を編集して、サイトに対応するようにカスタム構成します。

    この作業の実行方法については、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』の「デフォルトとポリシーの構成」を参照してください。

  4. ユーザー定義の間隔でバックアップ・ステータス・サマリーが生成および通知されるように、ジョブ・サマリー・スケジュールを構成します。

    この作業の実行方法については、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』の「ジョブ・サマリー・スケジュールの構成」を参照してください。

  5. RMANバックアップに必要な事前認可、データベース・バックアップ記憶域セレクタおよびメディア・ファミリを構成します。

    この作業の実行方法については、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』の「RMANおよびOracle Secure Backupの構成」を参照してください。

移行のこの段階では、Oracle Secure Backup管理ドメインが構成されています。これで、通常のバックアップ操作の準備としてバックアップ・スケジュールの作成を開始できます。

バックアップ・スケジュールの構成

通常のバックアップ操作を再開する前に、バックアップ設定が正しく構成されていることと、テープ・デバイスが準備されていることを確認します。

この項では、Oracle Secure Backup Webツールを使用して実行できる管理作業について説明します。これらの作業の実行方法に関する追加情報が必要な場合は、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』を参照してください。

  1. メディア・サーバーを調べて、インベントリ・ステータスが現行であることを確認します。

    adminユーザーとしてWebツールにログインし、次の手順を実行します。

    1. ホームページで、「管理」「ライブラリ」をクリックします。

    2. ライブラリ・ページで、各ライブラリ名を選択し、ライブラリ・コマンドから「インベントリ」を選択します。「適用」をクリックします。

    3. 「強制」を選択してインベントリを強制実行し、「OK」をクリックします。

    4. ライブラリ・ページで、各ライブラリを選択し、「ボリュームの一覧表示」をクリックします。

  2. バックアップ・スケジュールで、構成の変更が反映された正しいホスト名およびデバイス名が指定されていることを確認します。

    バックアップ・スケジュールの構成方法については、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』を参照してください。次の手順に従います。

    1. ホームページから、「バックアップ」「スケジュール」をクリックします。

    2. 各スケジュールを選択し、「編集」をクリックしてプロパティを表示し、必要に応じて変更します。

    3. 「トリガー」をクリックしてトリガー情報を表示し、必要に応じて変更します。

  3. スケジュール・デーモンを再起動します。

    デーモンの管理方法については、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』を参照してください。次の手順に従います。

    1. 「管理」タブをクリックし、「デーモン」をクリックします。

    2. 「タイプ」リストで、「obscheduled」を選択します。

    3. 「ホスト」リストで、管理サーバーを選択します。

    4. 「一時停止」をクリックし、「再開」をクリックします。

  4. ホームページから、「管理」「ジョブ」をクリックして、今日実行するようにスケジュールしたバックアップが表示されていることを確認します。

  5. ホームページから、「バックアップ」「今すぐバックアップ」をクリックしてテスト・バックアップ・ジョブを作成します。たとえば、/tmpディレクトリ内にtestbkupという名前のサブディレクトリを作成し、このディレクトリにいくつかの小さいファイルをコピーしてから、/tmp/testbkupをバックアップします。

  6. ホームページから、「リストア」「バックアップ・カタログ」をクリックします。リストア操作をテストするため、前の手順で作成したバックアップをリストアします。

    これで、Oracle Secure Backupを使用して通常のバックアップ操作を再開できます。

LinuxおよびUNIXからのReliaty Backupのアンインストール

この時点で、Reliaty Backupからの移行はほとんど完了しています。LinuxおよびUNIXホストからReliaty Backupをアンインストールできます。


注意:

Windowsホストからは、「WindowsクライアントでのReliaty BackupのアンインストールおよびOracle Secure Backupのインストール」でReliaty Backupをすでにアンインストールしているため、この作業を行う必要はありません。

ドメイン内のLinuxおよびUNIXホストからReliaty Backupをアンインストールするには、次のようにします。

  1. Reliaty Backupドメインの管理サーバーであったホストにrootとしてログオンします。

  2. Reliaty Backupルート・ディレクトリに移動します。

    cd /usr/local/reliaty/backup
    
    
  3. uninstallrbユーティリティを実行します。

    install/uninstallrb
    
    
  4. uninstallrbの質問に答えて、管理ドメイン内の各LinuxおよびUNIXホストからReliaty Backupを削除します。必ずクライアントを最初に、管理サーバーを最後にアンインストールしてください。

LinuxおよびUNIX上のSCSIデバイス情報の検索

『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』に、Oracle Secure Backupをインストールする際にLinuxおよびUNIX上のデバイス情報を取得する方法の概要が説明されています。Reliaty Backupデバイスの情報を参照するには、「Reliaty BackupからOracle Secure Backupへの移行の準備」の手順3で生成したprobedev.outファイルを調べます。

Solarisの場合、このファイルで文字列/var/adm/messagesを検索し、SCSIデバイスのターゲットおよびLUNを含む行を探します。例1-1に、Solarisシステムにおける関連セクションの例を示します。

例1-1 Solarisでのprobedev出力

/var/adm/messages...
Oct 13 09:52:25 sun_host unix: rb0:   <EXABYTE EXB-85058SQANXR1>
Oct 13 09:52:25 sun_host unix: rb0 at glm0:
Oct 13 09:52:25 sun_host unix:  target 0 lun 0
Oct 13 09:52:25 sun_host unix: rb0 is /pci@1f,0/pci@1/scsi@1/rb@0,0
Oct 13 09:52:25 sun_host unix: rb2:   <EXABYTE EXB-10i>
Oct 13 09:52:25 sun_host unix: rb2 at glm0:
Oct 13 09:52:25 sun_host unix:  target 1 lun 0
Oct 13 09:52:25 sun_host unix: rb2 is /pci@1f,0/pci@1/scsi@1/rb@1,0

例1-1では、EXB-8505テープ・ドライブはSCSIターゲットID 0およびSCSI lun 0を使用しています。EXABYTE EXB-10iテープ・ライブラリはSCSIターゲットID 1およびSCSI lun 0を使用しています。

Linuxの場合、このファイルで文字列/proc/scsi/scsiを検索し、SCSIデバイスのターゲットおよびLUNを含む行を探します。例1-2に、Linuxシステムにおける関連セクションの例を示します。

例1-2 Linuxでのprobedev出力

/proc/scsi/scsi...
Attached devices:
Host: scsi0 Channel: 00 Id: 03 Lun: 00
  Vendor: ADIC     Model: FastStor DLT     Rev: 0115
  Type:   Medium Changer                   ANSI SCSI revision: 02
Host: scsi0 Channel: 00 Id: 04 Lun: 00
  Vendor: Quantum  Model: DLT4000          Rev: D98C
  Type:   Sequential-Access                ANSI SCSI revision: 02

例1-2では、FastStor DLTライブラリはSCSIターゲットID 03およびSCSI lun 0を使用しています。DLT4000テープ・ドライブはSCSIターゲットID 04およびSCSI lun 0を使用しています。

構成プロセス中には、SCSIデバイス情報を指定する以外に、Oracle Secure Backup論理ユニット番号を割り当てる必要もあります。この番号は0〜31の範囲で、デバイス構成中に一意のデバイス特殊ファイル名を生成するために使用されます。デバイス特殊ファイル名の例は、/dev/obt0および/dev/obt1です。

通常、Oracle Secure Backup論理ユニット番号は0から始まり、特定タイプ(ライブラリまたはドライブ)のデバイスが追加されるたびに1ずつ増えます。Oracle Secure Backup論理ユニット番号とSCSI LUNを混同しないでください。SCSI LUNはデバイスのハードウェア・アドレスの一部であり、Oracle Secure Backup論理ユニット番号はユーザーが任意に割り当てた値で、デバイス特殊ファイル名を作成するときに使用されます。Oracle Secure Backup論理ユニット番号は、構成プロセス中に各デバイスについて質問される最初の番号です。