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Oracle Secure Backup Readme
リリース10.1
B28443-03
 

 

Oracle® Secure Backup

Readme

リリース10.1

部品番号: B28443-03

原典情報: B25050-07 Oracle Secure Backup Readme, Release 10.1

2007年7月

このReadmeの目的

このReadmeファイルは、Oracle Secure Backupリリース10.1にのみ関係があります。このReadmeには、サポートされるプラットフォームとデバイス、および既知の問題が記載されています。

ドキュメント

ドキュメントを参照するには、Webブラウザを使用してOracle Secure Backupドキュメント・ライブラリにアクセスしてください。ライブラリのホームページ名はindex.htmで、CD-ROMイメージのdocディレクトリにあります。ライブラリへは、次のURLからオンラインでアクセスすることもできます。

http://www.oracle.com/technology/documentation/

目次

1項「CD-ROMイメージのコンテンツ」

2項「リリースのコンポーネント」

3項「ライセンス情報」

4項「不具合および既知の問題」

5項「サポートされるテープ・デバイスおよびプラットフォーム」

6項「AIXデバイスの識別」

7項「ドキュメントの修正および追加事項」

8項「ドキュメントのアクセシビリティについて」

9項「サポートおよびサービス」

1 CD-ROMイメージのコンテンツ

CD-ROMイメージには、すべての必要なツール、ドキュメント、およびサポートされるプラットフォームでOracle Secure Backupをインストールおよび操作するためのソフトウェアが含まれています。イメージへは、物理CD-ROMまたは次の製品サイトからダウンロードしたZipファイルを使用してアクセスできます。

http://www.oracle.com/technology/products/secure-backup/

CD-ROM内のイメージとZipファイル内のイメージは同じです。

2 リリースのコンポーネント

このリリースに含まれる製品はOracle Secure Backupのみです。

3 ライセンス情報

ライセンス条項は、『Oracle Secure Backupライセンス情報』を参照してください。

4 不具合および既知の問題

次の各項に、Oracle Secure Backupの不具合および既知の問題を示します。

4.1 Enterprise Managerの「メンテナンス」ページにOracle Secure Backupを含める

Enterprise Manager Database ControlまたはEnterprise Manager Grid Controlが稼働するLinuxホストでは、Oracle Database 10gリリース2のパッチ・セットが最初に適用されるまで、Oracle Secure Backupの管理はサポートされません。

また、Enterprise Manager Grid Controlのリリース10.2.0.1および10.2.0.2、Enterprise Manager Database Controlのリリース10.2.0.2では、「メンテナンス」ページに「Oracle Secure Backup」セクションがデフォルトで表示されません。

『Oracle Secure Backup管理者ガイド』の「使用の開始」の章の「Oracle Enterprise Managerの使用方法」の手順に従い、「メンテナンス」ページに「Oracle Secure Backup」セクションを含めるようにEnterprise Managerを構成します。

4.2 時間の同期と「証明書の検証に失敗しました」エラー

管理サーバーのクロックと、クライアントおよびメディア・サーバーのクロックは、それぞれ60分以内で同期している必要があります。管理ドメイン内のホスト間で60分を超える時間差がある場合、新しいホストを構成するためにmkhostコマンドを発行しようとすると問題が発生する可能性があります。クライアントまたはメディア・サーバーのobservicedログ・ファイルには、「証明書の検証に失敗しました」というエラーが記録されます。

この問題を解決するには、管理サーバーのクロックが一致するように管理ドメイン内のすべてのホストのクロックを同期化してから、失敗した操作を再試行します。

4.3 Enterprise ManagerでRMAN-DEFAULTメディア・ファミリを編集できない

リリース10.2.0.2以前のEnterprise Managerを使用している場合、RMAN-DEFAULTメディア・ファミリを編集できません。Oracle Secure BackupのWebツールまたはobtoolを使用して、RMAN-DEFAULTメディア・ファミリを編集します。

4.4 テープ・デバイスのデバッグ・ロギングに起因するバックアップの失敗

テープ・デバイス関連のデバッグ・ロギングは、オラクル社カスタマ・サポート・センターの指示のもとに有効にしてください。サポート担当者の指示以外でテープ・デバイス関連のデバッグ・ロギングを有効にすると、バックアップの失敗の原因となる可能性があります。

4.5 LinuxでのSCSI Genericドライバのインストール

LinuxホストをOracle Secure Backupのメディア・サーバー・ロールに構成するには、そのホストにSCSI Genericドライバをインストールする必要があります。また、再起動後にドライバが自動的にリロードされるようにホストを構成してください。

/etc/modprobe.confファイルで正しく設定すれば、カーネル・モジュールは、通常そのモジュールを必要とする機能によって直接ロードされます。ただし、場合によっては起動時にモジュールのロードを明示的に強制する必要があります。

たとえば、RedHat Enterprise Linuxでは、SCSI Genericドライバのモジュールはsgと名付けられます。Red Hat Enterprise Linuxでは、モジュールをロードするための各種コマンドが格納されている/etc/rc.modulesファイルが存在するかどうか起動時に確認されます。


注意:

rc.localではなく、rc.modulesを使用してください。これは、起動プロセスでrc.modulesの方が先に実行されるためです。

次のコマンドを使用すると、起動時にrootとしてロードするように構成されるモジュールのリストにsgモジュールを追加できます。

# echo modprobe sg >> /etc/rc.modules
# chmod +x /etc/rc.modules

4.6 WindowsでのSecurecommsセキュリティ・ポリシーおよびobtool

Windowsプラットフォームでsecurecommsセキュリティ・ポリシーが有効である場合(デフォルト設定)、Oracle Secure Backupのobtoolコマンドライン・ツールを実行するには、管理者としてログインするか、またはログイン・アカウントが管理者グループに属している必要があります。

4.7 ポリシー・パラメータを変更する場合のWindowsメディア・サーバーおよびクライアントの再起動

特定のポリシー・パラメータを変更する場合、Windowsプラットフォームで稼働しているOracle Secure Backupクライアントおよびメディア・サーバーは自動的に更新されません。次に、影響を受けるパラメータを示します。

  • rmanresourcewaittime

  • rmanrestorestartdelay

  • securecomms

これらのパラメータを変更したら、Windowsクライアントおよびメディア・サーバーのそれぞれの「サービス」でobservicedサービスを停止して再起動する必要があります。(「サービス」にアクセスするには、「スタート」をクリックして、「コントロール パネル」「管理ツール」「サービス」を選択します。)

4.8 Oracle Secure BackupドライバのCPU使用状況(Windows 2000)

Windows 2000ホストにメディア・デバイスが接続されていない場合、ホストをメディア・サーバー・ロールに構成しないでください。

メディア・デバイスが接続されていない状態でWindows 2000ホストにメディア・サーバー・ロールを構成すると、オペレーティング・システムは、引き続きOracle Secure Backupドライバをロードしようとします。ドライバのロードの試行が繰り返されると、システムで使用可能なCPUサイクルの大部分が使用され、システムが使用できなくなります。

4.9 Windows管理サーバーでのホストおよびテープ・ドライブの数の制限

Oracle Secure Backupの管理サーバーとしてWindowsホストを使用する場合、管理ドメインに含めることができるホストとテープ・ドライブの最大数を決定するリソース制限があります。制限は次のようになります。ここで、Hは管理ドメイン内のホストの数を示し、Tは(スタンドアロンまたはテープ・ライブラリの)テープ・ドライブの数を示します。

H + (4 * T) < 40

この制限を超えてOracle Secure Backupの管理ドメインをWindowsで構成し、複数のバックアップ・ジョブやリストア・ジョブを同時に実行すると、場合によってはジョブがリソースを待機してハングする可能性があります。この状況が発生した場合、observicedログ・ファイルに次のエラー・メッセージが記録されます。

reached maximum Windows event limit (FSP event manager)

この問題を解決するには、ハングしたバックアップ・ジョブまたはリストア・ジョブを停止し、他のジョブを実行して完了します。その後、ハングしたジョブを再起動して、実行します。

4.10 WindowsファイアウォールによるOracle Secure Backupへの影響(Windows XP)

Windows XPのWindowsファイアウォールのデフォルト構成では、Oracle Secure Backupが稼働しているWindowsホストで使用するポートをブロックできます。これにより、Windowsホストが、管理ドメイン内のその他のホストに接続できなくなります。

Oracle Secure Backupに干渉しないようにWindowsファイアウォールを構成する手順は、『Oracle Secure Backupインストレーション・ガイド』に記載されています。

4.11 Windows管理サーバーのホスト名には小文字のみを使用

Oracle Secure Backupの管理サーバーとしてWindowsホストを使用する場合、ホスト名に大文字を使用できません。管理サーバーとしてのWindowsのホスト名に大文字を使用すると、「無効な名前です」というエラーが発生します。LinuxまたはSolarisを管理サーバーとして使用する場合、この制限は適用されません。

4.12 サポート対象外の製品

このリリースでは、AIXまたはHP-UXメディア・サーバーはSCSI接続デバイスのみサポートします。ファイバ・チャネル・デバイスは、他のOracle Secure Backupをサポートするプラットフォームに接続できます。

5 サポートされるテープ・デバイスおよびプラットフォーム

サポートされるプラットフォーム、WebブラウザおよびNASのリストについては、次のURLにあるOracleMetalinkの「Certify」を参照してください。

http://metalink.oracle.com/

テープ・デバイスのマトリクスは、次のURLから入手できます。

http://www.oracle.com/technology/products/secure-backup/

6 AIXデバイスの識別

Oracle Secure Backup内にデバイスを構成する前に、ホスト(メディア・サーバー)への接続方法に関する次の識別情報を取得する必要があります。

デバイスが直接AIXホストに接続されている場合、標準のオペレーティング・システム・コマンドを使用すると、SCSI接続デバイスによっては、この情報を簡単に入手できない可能性があります。AIX環境でデバイス情報を収集するのに役立つ、スタンドアロン・ツール(obscan)がCDに含まれています。obscan実行可能ファイルは、CDまたはCDイメージのcdtoolsディレクトリにあります。

obscanを実行するには、デバイスにアクセスするオペレーティング・システム権限(多くの場合、rootアクセス権)を持っている必要があります。obscanの構文は次のようになります。ここで、device_filenameは、スキャンするSCSIアダプタの特定のデバイス・ファイル名です。

obscan device_filename

Oracle Secure Backupで使用するテープ・デバイスと接続する各SCSIアダプタに対してobscanを実行します。次の例では、obscanによって、特定のデバイス・ファイル/dev/scsi2で識別されるSCSIバス(アダプタ)に接続するテープ・デバイスの情報が収集されます。

obscan /dev/scsi2

obscan version 10.0.0.0 (AIX)
Copyright (c) 2007, Oracle. All rights reserved.

DEVICE information for /dev/scsi2

  Target-id : 1, Lun : 0    Vendor   : ADIC       Product  : FastStor 2
  Target-id : 2, Lun : 0    Vendor   : HP         Product  : Ultrium 2-SCSI

Total count of Media Changers and/or Tape devices found : 2

注意:

obscanツールはOracle Secure Backupインストールには含まれていません。AIX環境でのデバイス識別用のオプション・ツールとして提供されます。

7 ドキュメントの修正および追加事項

この項では、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』に関する追加事項を示します。

管理ホストがHP-UX PA-RISC(64ビット)で稼働する場合、nobodyユーザーおよびグループが共有メモリーにアクセスできない可能性があります。この問題を回避するには、次の手順を実行します。

  1. apache/conf/httpd.confファイルで、Webサーバーのユーザーおよびグループのセクションを編集します。

  2. ユーザーnobodyをユーザーjohnに変更します。johnは、ユーザー名の代替例です。さらに、nogroupsvrtechに変更します。svrtechは、ユーザー・グループの代替例です。

  3. obhttpdを起動します。

  4. apache/logs/error_logにエラーがないかどうかを確認します。

8 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。

9 サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.co.jp/support/

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://otn.oracle.co.jp/document/

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://www.oracle.co.jp/education/

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.co.jp 
http://otn.oracle.co.jp 


注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 



Oracle Secure Backup Readme, リリース10.1

部品番号: B28443-03

原本名: Oracle Secure Backup Readme, Release 10.1

原本部品番号: B25050-07

Copyright © 2007, Oracle. All rights reserved.

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