データ・ストアが破損された場合、あるいはデータ・ストアを削除する必要がある場合は、データ・ストアを破棄できます。ttDestroyユーティリティは、すべてのチェックポイント・ファイル、トランザクション・ログ、およびデーモン・カタログ・エントリ(ただし、DSNではない)を含むデータ・ストアを破棄します。
ttDestroyユーティリティを使用する前に、TimesTen内のすべてのデータ・ストアの名前をチェックします。この情報を表示するには、ttStatusユーティリティを使用します。ttStatusユーティリティは、TimesTenの現在の状態を示す情報を表示します。この情報には、TimesTenデーモン・プロセスとすべてのサブデーモン・プロセスの状態、すべての既存のTimesTenデータ・ストアの名前、現在各TimesTenデータ・ストアに接続中のユーザー数などの様々な情報が含まれます。
コマンド・プロンプトで次のコマンドを実行します。
ttStatus次のメッセージが戻されます。
TimesTen status report as of Thu Apr 22 12:44:03 2005 Daemon pid 2200 port 15100 instance tt51 TimesTen server pid 4092 started on port 15102 ------------------------------------------------ Data store c:\temp\ref_customers There are no connections to the data store Replication policy : Manual Oracle agent policy : Manual ------------------------------------------------ End of reportこのユーティリティを使用して、データ・ストアが破棄されたことを検証します。
データ・ストアを破棄するには、コマンド・プロンプトで次のコマンドを実行します。
UNIXの場合: ttDestroy /tmp/ref_customers
Windowsの場合: ttDestroy \temp\ref_customers
ttStatusユーティリティを再度実行します。
次のメッセージが戻されます。
TimesTen status report as of Thu Apr 22 12:48:03 2005 Daemon pid 2200 port 15100 instance tt51 TimesTen server pid 4092 started on port 15102 ------------------------------------------------- End of reportこれでデータ・ストアが破棄されたため、レッスン6で作成したバックアップを使用してデータ・ストアをリストアできます。ttDestroyユーティリティの詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database C開発者およびリファレンス・ガイド』または『Oracle TimesTen In-Memory Database Java開発者およびリファレンス・ガイド』を参照してください。