UNIXでのリモート・データ・ストアへの接続
例3.6
この例では、TimesTen Clientアプリケーション・マシンは32ビットのSolarisマシンclient.mycompany.comです。このクライアント・アプリケーションは、リモート・サーバー・マシンserver.mycompany.com(別の32ビットSolarisマシン)上のサーバーDSNであるRunData_tt60にアクセスします。サーバーの論理名はttserver_logicalです。TimesTenインストールのインスタンス名はtt60です。
- サーバー・マシンserver.mycompany.comでは、TimesTen Serverが稼働していること、およびTimesTen Serverによってリスニングが行われているポート番号について、ttStatusユーティリティを使用して確認します。
- server.mycompany.com上のシステムODBC.INIファイルに、サーバーDSNであるRunData_tt60が指定されていることを確認します。
これらは、ODBC.INIファイルで次のように指定されている必要があります。
- client.mycompany.com上のTTCONNECT.INIファイルで、リモートTimesTen Server用に論理サーバー名のエントリを作成します。
- クライアント・マシンclient.mycompany.comで、リモートのサーバーDSNであるRunData_tt60に対応するクライアントDSNを作成します。
これらは、ODBC.INIファイルで次のように指定されている必要があります。
- クライアントDSNであるRunDataCS_tt60を使用して、マシンclient.mycompany.comからクライアント・アプリケーションを実行します。次の例では、TimesTen ClientとともにインストールしたttIsqlプログラムを使用します。
例3.7
この例では、デフォルトのポート番号以外を使用するTimesTen Serverにアクセスする方法について説明します。
TimesTen Serverのネットワーク・アドレスがserver.mycompany.comで、TimesTen Serverがポート22222をリスニングしているとします。この場合は、次の方法を使用してサーバーDSNに接続できます。
- ネットワーク・アドレスにserver.mycompany.com、ネットワーク・ポートに22222を指定して論理サーバー名logical_serverを定義します。サーバー名にlogical_server、サーバーDSNにServer_DSNを指定してクライアントDSNを定義します。その後、次のコマンドを実行します。
- または、ネットワーク・アドレスにserver.mycompany.com、ネットワーク・ポートにデフォルトのポート番号を指定して論理サーバー名logical_serverを定義します。サーバー名にlogical_server、サーバーDSNにServer_DSNを指定してクライアントDSNを定義します。コマンドのポート番号を上書きします。
- あるいは、接続文字列にサーバーを定義します。この場合、クライアントDSNや論理サーバー名を定義する必要はありません。
接続のテスト
TimesTenデータ・ストアへのクライアント・アプリケーションの接続をテストするには、次の手順を実行します。
- クライアント・マシンでサーバー・マシンにアクセスできることを確認します。
- サーバー・マシンから応答があるかどうかを確認するために、クライアント・マシンからpingを実行します。
- TimesTen Serverデーモンがサーバー・マシンで稼働していることを確認します。
- TimesTen Serverデーモンがリスニングを行っているポートにtelnetで接続します。次に例を示します。
telnet server.mycompany.com 16002
Connected to server.mycompany.com
- サーバー・マシンはコマンドに応答するが、TimesTen Serveデーモンは応答しない場合は、TimesTen Serverデーモンが稼働していない可能性があります。接続に失敗した場合、次のようなメッセージが表示されます。
telnet: Unable to connect to remote host:
Connection refused
- サーバー・マシン上のttStatusユーティリティを使用して、TimesTen Serverのステータスおよびポート番号を確認します。通常、TimesTen Serverデーモンはインストール時に起動されます。TimesTen Serverデーモンが稼働していない場合は、起動する必要があります。TimesTen Serverの起動方法については、「TimesTen Serverデーモンのオプションの変更」を参照してください。
- クライアント・アプリケーションでデータ・ストアに接続できることを確認します。データ・ストアへの接続を確立できない場合は、TTCONNECT.INIファイルに正しい情報が指定されていることを確認します。
- TTCONNECT.INIファイルの情報が正しい場合は、データ・ストアが存在し、TimesTen Serverデーモンが稼働しているマシンで、データ・ストアに対応するサーバーDSNがシステムのODBC.INIファイルで適切に設定されていることを確認します。