DELETE文は、表から行を削除します。
TimesTenインスタンスでアクセス制御が有効な場合、この文にはWRITE権限またはデータ・ストア・オブジェクトの所有権が必要です。
DELETE文には、次のパラメータがあります。
FIRST NumRows | 削除する行の数を指定します。NumRowsには正のINTEGERを指定する必要があります。FIRST NumRowsは、副問合せを使用した文ではサポートされていません。 |
[Owner.]TableName [CorrelationName] | 検索条件を満たす行を削除する表を指定します。
[Owner.]TableName [CorrelationName] ここで、 [Owner.]TableNameには、削除する表を指定します。 CorrelationNameは、直前で指定した表へのシノニムを指定します。その表の列にアクセスする際、DELETE文の中で実際の表名ではなく相関名を使用します。相関名は、基本名の構文ルールを満たしている必要があります(「基本名」を参照)。 |
SearchCondition | 削除する行を指定します。検索条件に一致する行がない場合、表は変更されません。WHERE句を省略した場合は、すべての行が削除されます。検索条件には副問合せを含めることができます。 |
発注件数が50未満の行をすべて削除します。
idが主キーでない場合、次の問合せはすべての重複する注文を削除します。
次の順序で文を指定すると、外部キー違反が発生します。
CREATE TABLE Master (Name CHAR(30), Id CHAR(4) NOT NULL PRIMARY KEY); CREATE TABLE Details(MasterId CHAR(4), Description VARCHAR(200), FOREIGN KEY (MasterId) REFERENCES Master(Id)); INSERT INTO Master('Elephant', '0001'); INSERT INTO Details('0001', 'A VERY BIG ANIMAL'); DELETE FROM Master WHERE Id = '0001';
ビジーな表を削除しようとするとエラーが発生します。この例では、t1はビジーな表であり、親表とそれに基づく外部キー制約となっています。
CREATE TABLE t1 (a INT NOT NULL, b INT NOT NULL, PRIMARY KEY (a)); CREATE TABLE t2 (c INT NOT NULL, FOREIGN KEY (c) REFERENCES t1(a)); INSERT INTO t1 VALUES (1,1); INSERT INTO t2 VALUES (1); DELETE FROM t1;次のエラーが返されます。
SQL ERROR (3001): Foreign key violation [TTFOREIGN_0] a row in child table T2 has a parent in the delete range.