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Oracle TimesTen In-Memory Database APIおよびSQLリファレンス・ガイド
リリース6.0
B25770-02
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DELETE

DELETE文は、表から行を削除します。

アクセス制御

TimesTenインスタンスでアクセス制御が有効な場合、この文にはWRITE権限またはデータ・ストア・オブジェクトの所有権が必要です。

SQL構文
DELETE [FIRST NumRows] FROM [Owner.]TableName[CorrelationName]
[WHERE SearchCondition]
パラメータ

DELETE文には、次のパラメータがあります。

FIRST NumRows
削除する行の数を指定します。NumRowsには正のINTEGERを指定する必要があります。FIRST NumRowsは、副問合せを使用した文ではサポートされていません。
[Owner.]TableName
[CorrelationName]
検索条件を満たす行を削除する表を指定します。

[Owner.]TableName [CorrelationName]

ここで、

[Owner.]TableNameには、削除する表を指定します。

CorrelationNameは、直前で指定した表へのシノニムを指定します。その表の列にアクセスする際、DELETE文の中で実際の表名ではなく相関名を使用します。相関名は、基本名の構文ルールを満たしている必要があります(「基本名」を参照)。

SearchCondition
削除する行を指定します。検索条件に一致する行がない場合、表は変更されません。WHERE句を省略した場合は、すべての行が削除されます。検索条件には副問合せを含めることができます。

説明
例13.58

発注件数が50未満の行をすべて削除します。

DELETE FROM Purchasing.OrderItems  
WHERE Quantity < 50; 
例13.59

idが主キーでない場合、次の問合せはすべての重複する注文を削除します。

DELETE FROM orders A 
WHERE EXISTS (SELECT 1 FROM orders B  
WHERE A.id = B.id and A.rowid < B.rowid); 
例13.60

次の順序で文を指定すると、外部キー違反が発生します。

CREATE TABLE Master
(Name CHAR(30), Id CHAR(4) NOT NULL PRIMARY KEY); 
CREATE TABLE Details(MasterId CHAR(4),
Description VARCHAR(200), FOREIGN KEY (MasterId) REFERENCES
Master(Id)); 
INSERT INTO Master('Elephant', '0001');
INSERT INTO Details('0001', 'A VERY BIG ANIMAL');
DELETE FROM Master WHERE Id = '0001'; 
例13.61

ビジーな表を削除しようとするとエラーが発生します。この例では、t1はビジーな表であり、親表とそれに基づく外部キー制約となっています。

CREATE TABLE t1 (a INT NOT NULL, b INT NOT NULL,
 PRIMARY KEY (a)); 
CREATE TABLE t2 (c INT NOT NULL,
 FOREIGN KEY (c) REFERENCES t1(a)); 
INSERT INTO t1 VALUES (1,1); 
INSERT INTO t2 VALUES (1); 
DELETE FROM t1; 
 

次のエラーが返されます。

SQL ERROR (3001):  Foreign key violation [TTFOREIGN_0] a row in child table T2 has a parent in the delete range.