ディスクへのロギングでは、アプリケーションでトランザクションのロールバックが可能です。ログの保守に必要な処理と、ログをディスクに書き込むことで発生する遅延の両方が原因で、ディスクへのロギングによってパフォーマンスが低下します。ディスクへのロギングでは、アプリケーションで不要なトランザクションをロールバックできます。
ロギングが無効な場合、永続的コミットは使用できません。ロギングが無効にされた場合、TimesTen Data Managerが失敗した処理の前の時点にデータ・ストアをリストアできないときは、原子的でない処理ではエラーまたは警告が返されます。トランザクション管理の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のトランザクションの管理およびリカバリに関する章を参照してください。
永続性と原子性をパフォーマンスのために無効にできるアプリケーションでは、ロギングを完全にオフにできる可能性があります。ロギングを無効にすると、行レベル・ロック、トランザクションのロールバック、Cache Connect to Oracleおよびレプリケーションをアプリケーションで使用できなくなるため、十分な注意が必要です。また、ロギングを無効にすることで、障害の発生時に処理を最初からやり直す場合、バルク・ロード処理のパフォーマンスを向上するために役立つこともあります。
ロギングを完全に無効にするには、Loggingパラメータを0に設定します。Oracle表をキャッシュするには、ディスクへのロギングを有効にする必要があります。
Loggingを無効に(Loggingを0に設定)すると、行レベル・ロックが無効になります。詳細は、「LockLevel」を参照してください。また、Logging属性を0に設定すると、DurableCommitsおよびLogPurgeが無効になります。このような競合を回避するには、MatchLogOpts属性を使用します。
アクセス制御が有効な場合、この属性の値を現在有効な値以外に変更できるのは、インスタンス管理者またはADMIN権限を持つユーザーのみです。
Loggingは次のように設定します。