- TimesTen独自の構文を使用するSQL文がOracleデータベースに渡される場合、TimesTenはその構文がOracleでサポートされていないことを示すエラー・メッセージを返します。
- 準備されたPassThroughコマンドを実行する場合、Oracleの依存オブジェクトのスキーマが準備後に変更されていないと想定しています。このため、Oracleから予想外の結果が発生したり、TimesTenシステムがクラッシュすることがあります。
- TimesTenはキャッシュを無効にする機能を備えていません。TimesTenはキャッシュされた表が最新の状態であるかを検証しません。TimesTenで問合せの構文が正しく、問合せで参照されるすべての表がキャッシュに存在する場合、キャッシュが最新であるかどうかにかかわらず問合せはTimesTenで実行されます。
- OracleのINSERT、UPDATEおよびDELETE処理の受渡しは、前述の表に示すPassThrough属性の設定に依存します。TimesTen Cache Connectは、トリガーやストアド・プロシージャの中に隠されたINSERT、UPDATEおよびDELETE処理を検出できません。このため、TimesTenは隠された処理に対してPassthroughルールを適用できません。
READONLYキャッシュ・グループでのPassThroughのINSERT、UPDATEおよびDELETE処理の結果は、トランザクションがコミットされた後、および次のAUTOREFRESHが完了した後にのみ反映されます。
- TimesTenのSYNCHRONOUS WRITETHROUGHキャッシュ・グループでキャッシュされるOracle表に対する更新を検出またはブロックするメカニズムはありません。更新がキャッシュ経由で渡された文によって実行されたものであるか、その他のキャッシュされていないOracleアプリケーションからのものであるかにかかわらず、変更内容はTimesTenには反映されません。
- Oracle Call Interface(OCI)では、入力パラメータのバインド型を表すメカニズムがサポートされていません。アプリケーションでPassThrough文に正しいSQLのデータ型が指定されているかを確認してください。ODBCドライバにより、CおよびSQLのデータ型がTimesTenに変換され、変換後のデータとSQLのデータ型のコードが表示されます。TimesTenはその情報をOCIに示します。LONG型およびLONG RAW型の入力バインド値の長さは4000に制限されます。
- PassThroughコマンドの準備後にOracleのスキーマが変更された場合、このコマンドを実行すると、アプリケーションは予期しない結果を受け取ることがあります。
- すべてのパススルー・レベルにおいて、トランザクションでDDL文またはDML文がOracleに渡された場合、コミットおよびロールバックはOracleとTimesTenの両方で実行されます。それ以外の場合は、コミットおよびロールバックはTimesTenのみで実行されます。