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Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド
リリース7.0
E05170-03
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ttAdoptStores

説明

UNIXシステム上で、TimesTenインスタンスのデータ・ストアを、マイナー・バージョンが同一の新しいTimesTenインスタンスに移動します。たとえば、TimesTen 7.0.1のファイルをTimesTen 7.0.2に移動できます。

このユーティリティは新しいパッチ・リリースへの移行を容易にし、旧リリースをアンインストールせずに新しいリリースをテストするのに有効です。TimesTenの新バージョンをインストールし、1つ以上のデータ・ストアを新しいリリースに移行して、旧バージョンをアンインストールせずにテストできます。このユーティリティでは、両方のインスタンスのマイナー・バージョンが同一であることが必要です。

ttAdoptStoresユーティリティは、移行先のインスタンスで実行する必要があります。

アクセス制御

アクセス制御がTimesTenのインスタンスに対して有効である場合、このユーティリティは2つのインスタンスのTimesTenインスタンス管理者が実行する必要があります。

構文

ttadoptstores {-h | -help | -V} 
ttadoptstores [-quiet] -dspath path 
ttadoptstores [-quiet] -instpath path 

オプション

ttAdoptStoresには次のオプションがあります。

オプション
説明

-dspath path

1つのデータ・ストアを移行します。path引数は、データ・ストア・ファイル(拡張子は含みません)のパスであることが必要です。

-h
-help

-?

使用方法のメッセージを出力して終了します。

-instpath path

インスタンスの全データ・ストアを移行します。path引数は、デーモンの作業ディレクトリ("infodir")のパスであることが必要です。

使用中のデータ・ストアがある場合は、ユーティリティは変更を行わずに失敗します。操作全体が完了するまで、ソース・インスタンスのデータ・ストアには新規に接続できません。

-quiet

冗長メッセージは返されません。

-V | -version

ttAdoptStoresのリリース番号を出力し、終了します。

データ・ストア /my/data/stores/dsを移行するには、次のコマンドを実行します。

ttadoptstores -dspath /my/data/stores/ds

ディレクトリ/opt/TimesTen/instance1のデータ・ストアすべてを移行するには、次のコマンドを実行します。

ttadoptstores -instpath /opt/TimesTen/instance1

注意

一時データ・ストアは移行できません。

移行しようとしているインスタンスがレプリケーション・スキームの一部である場合、ttRepAdmin -duplicateの操作時に、-remoteDaemonPortオプションにポート番号が指定されていないかぎり、移行する側とされる側のレプリケーション・スキームのポート番号は一致している必要があります。通常、レプリケーション・スキームに含まれるインスタンスは、すべて同時に更新する必要があります。

このユーティリティで、sys.odbc.iniのエントリはコピーされません。これらのファイルは手動で移動する必要があります。