RAC環境でのCache Connectの設定
Cache ConnectおよびRACをインストールします。Oracle GV$SESSIONの動的パフォーマンス・ビューに対するSELECT権限がキャッシュ管理ユーザーに付与されていることを確認します。
TAFタイムアウトを制御するTimesTen環境変数には、次の2つがあります。
TT_ORA_FAILOVER_TIMEOUT
: ユーザー・アプリケーション(SWTキャッシュ・グループ、伝播オプションを指定したキャッシュ・グループおよびパススルー機能を使用したキャッシュ・グループ)のTAFタイムアウト(分)を指定します。デフォルトは5分です。 TT_AGENT_ORA_FAILOVER_TIMEOUT
: レプリケーション・エージェント(AWTキャッシュ・グループ用)のTAFタイムアウト(分)を指定します。デフォルトは5時間です。
TimesTenデータ・マネージャおよびキャッシュ・エージェントが起動されていることを確認します。次のOracleコンポーネントも起動されている必要があります。
次に、次の手順を実行します。
- RACCallback 接続属性が1(デフォルト)に設定されていることを確認します。
- Oracle PL/SQLパッケージ
DBMS_SERVICE.MODIFY_SERVICE
またはOracle Enterprise Managerを使用してFANイベントのパブリッシュを有効にします。これによって、Oracle ALL_SERVICES
ビュー内のAQ_HA_NOTIFICATIONS
列がYES
に変更されます。(これは、Oracle Database 10g リリース2のクライアントに適用されます。)
DBMS_SERVICE.MODIFY_SERVICE
の詳細は、『Oracle Database PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。
- 次のいずれかの方法でTAFをサービスに対して有効にします。
- Oracle
tnsnames.ora
ファイルに、次の特性を持つCache Connect用サービスを作成します。 DBMS_SERVICE.MODIFY_SERVICE
を使用してTAFフェイルオーバー・タイプを設定します。
『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。
- アプリケーションが直リンクのODBCアプリケーションの場合は、アプリケーションをスレッド・ライブラリにリンクします。これによって、このアプリケーションでFAN通知を受信できるようになります。FANによって、障害を監視するスレッドが作成されます。(これは、Oracle Database 10gリリース2のクライアントに適用されます。)