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Oracle TimesTen In-Memory Databaseトラブルシューティング・プロシージャ・ガイド
リリース7.0
E05173-02
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増分自動リフレッシュが完全自動リフレッシュになる

増分自動リフレッシュを使用しているときに、完全自動リフレッシュ操作が行われていることを示す次のようなメッセージがデーモン・ログに見つかる場合があります。

10:19:00 Info: 10290:14 ---: Performing a full refresh with root: tablename

このことは、通常、次のいずれかの状況で発生します。

キャッシュ管理ユーザー用に個別の表領域を作成することを強くお薦めします。この表領域は、キャッシュ管理ユーザーのデフォルトの表領域として使用されます。表領域には、各Oracle表の自動リフレッシュ・トリガー、各Oracle表の変更ログ表、およびTimesTenが各キャッシュ管理ユーザーに対して必要とするその他のオブジェクトが含まれます。個別の表領域を指定しない場合、これらのオブジェクトはOracleのシステム表領域に配置されます。

Oracleでのキャッシュ管理ユーザー作成時に表領域を指定します。また、OracleのALTER USER文を使用してユーザーを作成した後も表領域を指定できます。

キャッシュされた各Oracle表の変更ログ表は、キャッシュ管理ユーザーの表領域に存在します。Oracle表の各更新では、1行(1つの変更ログ・レコード)がそのOracle表の変更ログ表に挿入されます。変更ログ・レコードのサイズ(バイト)は次のようになります。

変更ログ・レコードのサイズ=Oracle表の主キーのサイズ+250

変更ログ表のレコード数は、Oracle表での更新率、およびTimesTenでの自動リフレッシュ時間隔によって異なります。すべてのキャッシュで自動リフレッシュされた変更ログ・レコードは、20秒ごとにTimesTenによって削除されます。

キャッシュ管理ユーザーの表領域が一杯になった場合、自動リフレッシュ・トリガーは既存の変更ログ・レコードを削除して、新しい変更ログ・レコード用の領域を確保します。これによって、一部のTimesTenデータ・ストアのいくつかの表に対して完全自動リフレッシュを行うことができます。ただし、パフォーマンスは低下します。

INCREMENTALモードでAUTOREFRESHを使用し、AUTOREFRESHの問合せが変更ログ表をオーバーフローさせている可能性がある場合は、FULL AUTOREFRESH操作の頻度を判断するため、「TimesTenデーモンによって生成されるログの使用」に示すログを確認します。

表領域が一杯になった場合は、次の状態を確認します。

AUTOREFRESH INTERVALの値を減らすか、AUTOREFRESH INCREMENTAL句でWITH LIMITの値を指定して変更ログ表のサイズを増やします。