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Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス・ガイド
リリース7.0
E05176-03
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書式モデル

書式モデルは、文字列に格納された日時および数値データの書式を示す文字リテラルです。文字列を日付または数値に変換する場合は、書式モデルによって、TimesTenでの文字列の解釈方法が決まります。

数値書式モデル

数値書式モデルは、次の関数で使用します。

数値書式要素

数値書式モデルは、1つ以上の数値書式要素で構成されます。次の表に、数値書式モデルの要素を示します。書式モデルにMISまたはPRの書式要素が含まれていないかぎり、負の戻り値の前には負の符号が自動的に含まれ、正の値の前には空白が自動的に含まれます。

デフォルトのAmerican_america NLS設定が使用されます。

数値書式要素

要素
説明
, (カンマ)
9,999
指定された位置にカンマを戻します。1つの数値書式モデルに複数のカンマを指定できます。
制限:
  • 数値書式モデルでは、先頭をカンマ要素にすることはできません。
  • 数値書式モデルでは、小数点文字(ピリオド)の右側にカンマは使用できません。
.(ピリオド)
99.99
指定された位置に小数点(ピリオド(.))を戻します。
制限:
  • 1つの書式モデルで指定できるピリオドは1つのみです。
$
$9999
先行ドル記号を含む値を戻します。
0
0999
9990
先行0(ゼロ)を戻します。
後続0(ゼロ)を戻します。
9
9999
指定された桁数の値を戻します。正の場合は先行空白が含まれ、負の場合は先行マイナスが含まれます。
先行0(ゼロ)は空白ですが、0(ゼロ)値の場合は固定小数点数の整数部分に0(ゼロ)を戻します。
B
B9999
固定小数点数の整数部分が0(ゼロ)の場合、空白を戻します(書式モデル内の0(ゼロ)には関係ありません)。
C
C999
指定された位置にISO通貨記号
NLS_ISO_CURRENCYパラメータの現在の値)を戻します。
D
99D99
指定された位置に小数点文字を戻します。この文字は、NLS_NUMERIC_CHARACTERパラメータの現在の値です。デフォルトはピリオド(.)です。
制限:
  • 1つの数値書式モデルで指定できる小数点文字は1つのみです。
EEEE
9.9EEEE
科学表記法で値を戻します。
G
9G999
指定された位置にグループ・セパレータ(NLS_NUMERIC_CHARACTERパラメータの現在の値)を戻します。1つの数値書式モデルに複数のグループ・セパレータを指定できます。
制限:
  • 数値書式モデルでは、小数点文字(ピリオド)の右側にグループ・セパレータは使用できません。
L
L999
指定された位置にローカル通貨記号(NLS_CURRENCYパラメータの現在の値)を戻します。
MI
999MI
後続のマイナス符号(-)を含む負の値を戻します。
後続の空白を含む正の値を戻します。
制限:
  • MI書式の要素は、数値書式モデルの末尾にのみ使用できます。
PR
999PR
<山カッコ>の中に負の値を戻します。
先行および後続の空白を含む正の値を戻します。
制限:
  • PR書式の要素は、数値書式モデルの末尾にのみ使用できます。
RN
RN
値を大文字のローマ数字として戻します。
rn
rn
値を小文字のローマ数字として戻します。
値は1から3999の整数です。
S
S9999
先行のマイナス符号(-)を含む負の値を戻します。
先行のプラス符号(+)を含む正の値を戻します。
S
9999S
後続のマイナス符号(-)を含む負の値を戻します。
後続のプラス符号(+)を含む正の値を戻します。
制限:
  • S書式の要素は、数値書式モデルの先頭または末尾にのみ使用できます。
TM
TM
テキストの最小数値書式モデルは、文字の最小数を(10進出力で)戻します。この要素の大文字と小文字は区別されません。

デフォルトはTM9で、出力が64文字を超えないかぎり、固定表記法で数値を戻します。出力が64文字を超える場合は、TimesTenによって自動的に科学表記法で数値が戻されます。

制限:
  • この要素の前に他の要素を指定することはできません。
  • この要素の後に、9を1つか、Eを1つか、または(e)を指定できますが、これらを組み合せることはできません。次の文は、エラーを戻します。
  • SELECT TO_NUMBER (1234, `TM9e') from DUAL;
U
U9999
指定された位置にユーロ(または他の)二重通貨記号(NLS_DUAL_CURRENCYパラメータの現在の値)を戻します。
V
999V99
10nを乗算した値を戻します(この値は、必要に応じて丸められます)。nはVに続く9の数です。
X
XXXX
指定された桁数の16進値を戻します。指定された数値が整数でない場合は、TimesTenによって整数に丸められます。
制限:
  • この要素は、正の値または0(ゼロ)のみを受け入れます。負の値はエラーを戻します。
  • この要素の前には、先行の0(ゼロ)を戻す0(ゼロ)またはFMのみを指定できます。その他の要素はすべてエラーを戻します。Xに0(ゼロ)もFMも指定しない場合は、常に戻り値に先行空白が含まれます。

日時書式モデル

日時書式モデルは、次の関数で使用します。

日時書式モデルの合計の長さは、22文字を超えることができません。

デフォルトのAmerican_america NLS設定が使用されます。

日時書式要素

日時書式モデルは、1つ以上の日時書式要素で構成されます。

日時書式要素

要素
説明
-
/
,
.
;
:
"テキスト"
記号および引用符が付いたテキストが結果に出力されます。
AD
A.D.
ピリオド付きまたはピリオドなしのAD標識。
AM
A.M.
ピリオド付きまたはピリオドなしの正午標識。
BC
B.C.
ピリオド付きまたはピリオドなしのBC標識。
D
曜日(1から7)。
DAY
曜日。最大幅の名前を表示するために空白で埋められます。
DD
日付(1から31)。
DDD
通日。
DL
長い日付書式で値を戻します。デフォルトのAMERICAN_AMERICAロケールの場合、これは、書式'fmDay, Month dd, yyyy'を指定することと同じになります。
制限: この書式は、空白で区切られたTS要素でのみ指定できます。
DS
短い日付書式で値を戻します。デフォルトのAMERICAN_AMERICAロケールの場合、これは、書式'MM/DD/RRRR'を指定することと同じになります。
制限: この書式は、空白で区切られたTS要素でのみ指定できます。
DY
曜日の省略名。
FM
先行または後続の空白を含まない値を戻します。
FX
文字データと書式モデルが完全に一致する必要があります。
HH
時刻(1から12)。
HH24
時刻(0から23)。
J
ユリウス日。紀元前4712年1月1日からの日数。Jで指定される数値は整数である必要があります。
MI
分(0から59)。
MM
月(01から12。1月=01)。
MON
月の省略名。
MONTH
月の名前。最大幅の名前を表示するために空白で埋められます。
RM
ローマ数字での月(IからXII。1月=I)。
RR
21世紀に、20世紀の年を2桁のみで格納します。
RRRR
年を丸めます。4桁または2桁のいずれかで入力できます。2桁で入力すると、RRと同じ値が戻されます。この機能を使用しない場合は、年を4桁で入力します。
SS
秒(0から59)。
SSSSS
午前0時以降の秒数(0から86399)。
TS
短い時刻書式で値を戻します。
制限: この書式は、空白で区切られたDLまたはDS要素でのみ指定できます。
X
ローカル基数文字。
例: 'HH:MI:SSXFF'
Y,YYY
この位置にカンマを含む年。
YYYY
SYYYY
4桁の年。 Sによって、紀元前の日付の前にマイナス符号が付けられます。
YYY
YY
Y
年の下3桁、下2桁または下1桁。

ROUNDおよびTRUNC日付関数の書式モデル

次の表に、ROUNDおよびTRUNC日付関数に使用可能な書式モデルと、日付が丸められる場合や切り捨てられる場合の単位を示します。デフォルトのモデル'DD'では、時刻部分が午前0時に丸められるか切り捨てられた日付が戻されます。

書式モデル
丸め単位または切捨て単位
CC
SCC
4桁の年の上2桁より1つ多い
SYYYY
YYYY
YEAR
SYEAR
YYY
YY
Y
IYYY
IY
IY
I
ISO年
Q
四半期
MONTH
MON
MM
RM
WW
対象となる年の最初の日と同じ曜日
IW
対象となるISO年の最初の日と同じ曜日
W
対象となる月の最初の日と同じ曜日
DDD
DD
J
DAY
DY
D
対象となる週の開始曜日
HH
HH12
HH24
MI

TimesTen型TO_CHARの書式モデル

この書式モデルは、TO_CHAR関数を呼び出してTT_TIMESTAMPまたはTT_DATEの日時値を変換する場合に使用します。また、TO_CHAR関数を呼び出してNUMBERまたはORA_FLOAT以外の任意の数値を変換する場合にも使用します。

書式
説明
DD     
日付(1から31)
MM     
月(1から12)
MON    
月(3文字の接頭辞)
MONTH
月(空白が埋め込まれた9文字の正式名)
YYYY
年(4桁)
Y,YYY
年(カンマ付き)
YYY
年(末尾3桁)
YY
年(末尾2桁)
Y
年(末尾1桁)
Q
四半期
HH     
時刻(1から12)
HH12   
時刻(1から12)
HH24   
時刻(0から23)
MI     
分(0から59)
SS     
秒(0から59)
FF
6桁の精度の秒の小数部
FFn
nで指定される精度の秒の小数部
AM     
正午標識
A.M.   
正午標識
PM     
正午標識
P.M.   
正午標識
- /  ,  . ; :
出力される記号
"text"
出力されるテキスト
9
数字
0
先行/後続0(ゼロ)
.
小数点
,
カンマ
EEEE
科学表記法
S
符号モード
B
空白モード。数字がない場合、文字列は空白で埋められます。
FM
非空白モード(埋込みモード)。この要素が使用される場合、後続または先行の空白は削除されます。
$
先行ドル記号