既存のデータ・ストアを、外部形式にエクスポートせずにアップグレードするには、インプレース・アップグレードを実行します。インプレース・アップグレードを実行するには、すべてのアプリケーションをデータ・ストアから切断し、データ・ストアを共有メモリーからアンロードする必要があります。
TimesTenデータ・ストアは、アプリケーションが接続している間は共有メモリーにロードされたままです。ttAdminユーティリティを使用してデータ・ストアのRAMポリシーを変更した場合は、アプリケーションが接続していなくてもデータ・ストアは共有メモリーに保持されます(TimesTenのリファレンス・ガイドのttAdminに関する項を参照)。ttAdminの-repStartオプションを使用してレプリケーション・エージェントを起動した場合、データ・ストアはメモリーに格納されます。データ・ストアをアンロードするには、次の手順を実行します。
%ttRepAdmin -dsn Original receiver -name Upgrade -state pause %ttRepAdmin -dsn Upgrade receiver -name Original -state pause %ttAdmin -repStop Upgrade
% ttAdmin -ramUnload DSNRAMポリシーがalwaysまたはinUseに設定されている場合は、manualに変更します。RAMポリシーがinUseであり、猶予期間が設定されている場合は、猶予期間に0(ゼロ)を設定するか、または猶予期間に設定した時間が経過するまで待機します。
データ・ストアに同時接続されるすべてのアプリケーションは、同じメジャー・リリースのTimesTen ODBCドライバと直接リンクする必要があります。パッチ・リリースが異なるTimesTenデータ・ストアは、構造的には同等または同じです。たとえば、リリース6.0.10から6.0.20へのアップグレードでは、既存のデータ・ストアを移行する必要はありません。ただし、新しいメジャー・リリースまたはマイナー・リリースのインストール時には、アプリケーションを切断し、TimesTenデーモンを停止する必要があります。これらの手順を明示的に実行していない場合は、以前のリリースのTimesTenデーモン・プロセスが停止され、事実上すべてのアプリケーションがデータ・ストアから切断されます。アップグレードの準備として、TimesTenをアップグレードする前に、すべてのデータ・ストアがメモリーからアンロードされていることを確認します。
データ・ストアをメモリーからアンロードする手順については、「データ・ストアのアンロード」を参照してください。