この項では、AIX Systemsへのインストールと、それに関連するトピックについて説明します。
TimesTenソフトウェアをインストールする前に、CD-ROMファイル・システムを追加してマウントしておく必要があります。CD-ROMを設定し、TimesTenをインストールするには、次の手順を実行します。
# cd mount_dir # ./setup.shmount_dirは、CDがマウントされているディレクトリ(例: /usr/cdrom/TimesTen6.0)です。
setupスクリプトは、-installまたは-uninstallオプション(デフォルトは-install)を指定して実行できます。-uninstallオプションを使用すると、スクリプトによって実行中のデーモンが停止され、インストール済のすべてのファイルが削除されます。setup.shには、次のオプションを指定することもできます。
CDには、TimesTenのtarファイルが収録されています。setupスクリプトが抽出元のtarファイルを検索できない場合、ユーザーはその場所の指定を求められます。
スクリプトによって、次の処理が実行されます(ユーザーの応答が原因で、インストール処理が終了した場合を除きます)。
デーモンによって、timestend.pidファイルがディレクトリに書き込まれます。デーモンは、rootユーザーでインストールしている場合は/var/TimesTen/TTinstance/から、root以外のユーザーでインストールしている場合はinstall_dir/infoから起動されています。
このファイルには、デーモンのプロセスIDが含まれています。デーモンを停止するスクリプトが実行されると、このIDに基づいて停止するプロセスが決定されます。プロセスが停止すると、timestend.pidファイルは削除されます。
TimesTenデーモンは、オペレーティング・システムの起動時に自動的に起動され、常にバックグラウンドで稼働します。アプリケーション開発者が、timestendと直接やりとりを行うことはありません。デーモンではアプリケーション・コードは実行されないため、通常、アプリケーション開発者はデーモンを意識する必要はありません。TimesTenデータ・ストアを使用するアプリケーション・プログラムは、TimesTen内部ルーチンを使用して透過的にデーモンとの通信を行います。
ただし、TimesTenメイン・デーモンの起動スクリプトを使用して、デーモンを手動で起動および停止する必要がある場合があります。この項では、デーモンを起動および停止する方法について説明します。TimesTen Serverをインストールしている場合、TimesTen Serverは、TimesTenデーモンの起動時に自動的に起動され、TimesTenデーモンの停止時に自動的に停止されます。
デーモンを手動で停止するには、次のコマンドを入力します。
# stopsrc -s tt_TTinstanceまたは、ユーティリティ・コマンドttDaemonAdmin -stopを使用します。
デーモンを手動で起動するには、次のコマンドを入力します。
# startsrc -s tt_TTinstanceまたは、ユーティリティ・コマンドttDaemonAdmin -startを使用します。
デーモンのステータスを確認するには、次のコマンドを入力します。
# lssrc -s tt_TTinstance
TimesTenを削除するには、次の手順を実行します。
システムを削除すると、TimesTenのすべてのライブラリおよび実行可能ファイルが削除され、デーモンも停止および削除されます。psを実行すると、TimesTenのすべてのプロセスが停止されていることを確認できます。TimesTenが正常に削除されたことを確認するには、install_dir が存在しないことを確認します。