Windows SystemsへのTimesTenのインストール
この項では、Windows Systemsへのインストールと、それに関連する問題について説明します。TimesTenでサポートされるWindows Platformsのリストは、「プラットフォームおよび構成」を参照してください。
TimesTenのインストール
インストール・プログラムを使用してWindows SystemsにTimesTen製品をインストールします。TimesTenのインストール・メディアは自動再生するように構成されています。CD-ROMドライブにインストール・メディアを挿入すると、インストール・プログラムが自動的に起動します。
TimesTenを手動でインストールするには、メディアを挿入して次のコマンドを実行します。
注意: SETUP.EXEを実行するたびに、インストール・プログラムは以前のインストールを確認します。TimesTen製品の以前のバージョンが存在すると、セットアップ・プログラムはメンテナンス・モードで開始されます。完全な再インストールを実行するには、メンテナンス・モードでTimesTen製品を削除してから、再度SETUP.EXEを実行する必要があります。
Windowsでは、TimesTen Data Managerのインストール時に「Typical」セットアップを選択している場合、デバッグ・ライブラリおよびデバッグODBCドライバはインストールされません。デバッグ・ライブラリおよびデバッグODBCドライバをインストールするには、「Custom」セットアップを選択します。
Microsoft Visual C++ 6.0をインストールしていない場合、TimesTenではデバッグ・ライブラリはインストールされません。
また、「Custom」セットアップでは、他のカスタム・オプションも選択できます。
インストール・プログラムによって、TimesTenディレクトリが、システム環境変数LIBおよびINCLUDEに追加されます。
また、インストール時に、システム環境変数PATHにディレクトリを追加するように求められます。インストール時に、PATH環境変数を設定しない場合は、インストール後にいつでもスクリプトinstall_dir\bin\ttenv.batを実行して、セッション単位でPATH環境変数を設定できます。
サイレント・モードでのTimesTenのインストール
TimesTenでは、インストール・オプションをバッチ・ファイルに保存しておき、後でダイアログ・ボックスの個々のオプションには応答せずにTimesTenをインストールできます。このようなサイレント・モードを設定する手順は、次のとおりです。
C:> setup.exe -r
このオプションでは、すべてのダイアログ・ボックスを使用する通常のセットアップ処理を実行できます。応答の内容はC:\WINDOWS\setup.issファイルに保存されます。
サイレント・モードでインストールを実行する手順は、次のとおりです。
C:> setup.exe -s -f1C:\WINDOWS\setup.iss
レスポンス・ファイルから、インストール・オプションが取得されます。ダイアログ・ボックスは表示されませんが、サービスの開始を通知する情報ポップアップ・ダイアログなど、いくつかの情報ポップアップ・ダイアログは表示されます。
注意: TimesTenリリース5.1より前のバッチ・ファイルを使用して、このリリースをインストールしないでください。今回のリリースのインストール・スクリプトの新しいプロンプトにデフォルトの応答が割り当てられ、予期しない結果が発生する可能性があります。
インストールの確認
TimesTenが正常にインストールされたことを確認するには、ドライバ・ファイルが使用可能であり、サービスが実行中であることを確認します。
- TimesTen 6.0のスタート・メニューのショートカットが、Windowsのデスクトップの「スタート」→「プログラム」メニューに追加されていることを確認します。
- Windowsのデスクトップで、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」→「管理ツール」→「データ ソース(ODBC)」を選択します。これによって、「ODBC データソース アドミニストレータ」が表示されます。
- 「ドライバ」をクリックします。適切なドライバがインストールされていることを確認します。TimesTen Data Managerのドライバが表示されます。デバッグ・ライブラリをインストールした場合、TimesTen Data Managerのデバッグ・ドライバも表示されます。TimesTen Clientをインストールした場合、TimesTen Client 6.0ドライバが表示されます。「OK」をクリックします。
- Windowsのデスクトップで、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」→「管理ツール」→「サービス」を選択し、TimesTen Data Manager 6.0サービスの「状態」フィールドが「開始」であることを確認します。この段階で、「回復」オプションを指定して、障害の発生後にサービスを再起動するようにすることができます。
前述の手順で、システムが正常にインストールされていることを確認します。
TimesTen ClientおよびServerのインストールの確認
クライアントとサーバーが正常にインストールされたことを確認するには、次の手順を実行します。
- Windowsのデスクトップで、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」→「管理ツール」→「データ ソース(ODBC)」を選択します。これによって、「ODBC データソース アドミニストレータ」が表示されます。
- 「システム DSN」をクリックします。
- 「RunDataCStt60」または「ShmRunDataCStt60」サンプル・データ・ソースを選択して、「構成」をクリックします。
注意: RunDataCStt60 DSNは、TimesTen Serverとの通信にTCP/IP通信を使用するクライアント・アプリケーションで使用されます。ShmRunDataCStt60 DSNは、共有メモリー・セグメントを使用して同じマシン上のTimesTen Serverと通信するクライアント・アプリケーションで使用されます。
「TimesTen Client Data Source Setup」ダイアログ・ボックスが表示されます。
- 「Test TimesTen Server Connection」をクリックして、サーバーとの接続を試行します。
ODBC アドミニストレータはTimesTen Serverに接続し、成功するとメッセージを表示します。このボタンをクリックすると、TimesTen Clientによって、検証が行われます。
- ODBC、Windows sockets、TimesTen Clientがマシンにインストールされます。
- 選択したTimesTen Serverが定義されます。
- TimesTen Serverのホスト・マシンが実行されます。
- TimesTen Serverが実行されます。
- 「Test Data Source Connection」をクリックして、TimesTen Serverのデータソースに接続します。
ODBC データソース アドミニストレータはTimesTenのデータソースに接続し、成功するとメッセージを表示します。「Test Data Source Connection」をクリックすると、TimesTen Clientによって、検証が行われます。
- 選択したデータソースがサーバーに定義されます。
- TimesTen Clientはデータソースに接続できます。
Data Managerのサービスおよびサーバーの使用
TimesTen Data Managerをインストールすると、TimesTen Data Managerのサービスが自動的に開始されます。また、TimesTen Serverをインストールしている場合、TimesTen Data Managerのサービスを開始すると、TimesTen Serverが自動的に起動されます。TimesTen Data Managerのスタートアップ・モードを手動に変更することもできます。
注意: スタートアップ・モードの設定や、TimesTen Data Managerのサービスの開始と終了には管理権限が必要です。
スタートアップ・モードを変更するには、次の手順を実行します。
- Windowsのデスクトップで、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。現在使用可能なサービスがすべて表示されます。
- 「TimesTen Data Manager 6.0」を選択します。
- 「スタートアップの種類」のリストから、「手動」または「自動」のいずれかを選択します。「OK」をクリックします。
TimesTen Data Managerのスタートアップ・モードが「手動」の場合、サービスの開始と停止を行うには、次の手順を実行します。
- Windowsのデスクトップで、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」→「管理ツール」→「サービス」を選択します。現在使用可能なサービスがすべて表示されます。
- 「TimesTen Data Manager 6.0」を選択します。
- サービスを開始するには、「開始」をクリックします。サービスがすでに実行中で、そのサービスを停止するには、「停止」をクリックします。
注意: TimesTenはEvent Logファイルにイベントを書き込みます。WindowsアプリケーションのEvent Logは一杯になることがあります。これを回避するには、Event Viewerでログ設定を確認します。Event Logのサイズを変更したり、既存のイベントを上書きするように設定することができます。
TimesTenの削除
TimesTen for Windowsを削除するには、次の手順を実行します。
- Windowsのデスクトップで、「スタート」→「設定」→「コントロール パネル」→「アプリケーションの追加と削除」を選択します。
正常に削除されたことを確認するには、次の内容を確認します。
- 「スタート」→「プログラム」メニューから、TimesTen 6.0のスタート・メニューのショートカットが削除されている。
- 「サービス」リストから、TimesTen Data Manager 6.0が削除されている。
- 「ODBC」コントロール パネルにあるODBCの「ドライバ」タブから、TimesTen 6.0ドライバが削除されている。
注意: TimesTenのインストール時に生成されたDSNは、TimesTenの削除により削除されます。ユーザーが作成したDSNについては、TimesTenを削除しても削除されません。