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Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド
リリース6.0
B25765-02
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データ・ストアのインプレース・アップグレードの実行

既存のデータ・ストアを、外部形式にエクスポートせずにアップグレードするには、インプレース・アップグレードを実行します。インプレース・アップグレードを実行するには、すべてのアプリケーションをデータ・ストアから切断し、データ・ストアを共有メモリーからアンロードする必要があります。

データ・ストアのアンロード

TimesTenデータ・ストアは、アプリケーションが接続している間は共有メモリーにロードされたままです。ttAdminユーティリティを使用してデータ・ストアのRAMポリシーを変更した場合は、アプリケーションが接続していなくてもデータ・ストアは共有メモリーに保持されます(TimesTenのリファレンス・ガイドのttAdminに関する項を参照)。ttAdminの-repStartオプションを使用してレプリケーション・エージェントを起動した場合、データ・ストアはメモリーに格納されます。データ・ストアをアンロードするには、次の手順を実行します。

  1. すべてのアプリケーションをデータ・ストアから切断します。
  2. この例では、Original DSNという名前は、以前のリリースからのDSNです。Upgrade DSNは、新しいリリースのDSNです。レプリケーションを開始している場合、OriginalおよびUpgrade DSNでのレプリケーションを中断し、次のコマンドを使用して、メモリーからアンロードするデータ・ストアのレプリケーションを停止します。
  3. %ttRepAdmin -dsn Original receiver -name Upgrade
     -state pause 
    %ttRepAdmin -dsn Upgrade receiver -name Original
     -state pause 
    %ttAdmin -repStop Upgrade 
    
  4. RAMポリシーがデータ・ストアのアンロードを許可するかを確認します。RAMポリシーがmanualに設定されている場合は、次のコマンドを使用してデータ・ストアをアンロードします。
  5. % ttAdmin -ramUnload DSN 
     

    RAMポリシーがalwaysまたはinUseに設定されている場合は、manualに変更します。RAMポリシーがinUseであり、猶予期間が設定されている場合は、猶予期間に0(ゼロ)を設定するか、または猶予期間に設定した時間が経過するまで待機します。

  6. ttStatusユーティリティを使用して、データ・ストアがメモリーからアンロードされたことを確認します(TimesTenのリファレンス・ガイドのttStatusに関する項を参照)。

TimesTenの新しいパッチ・リリースへの移行

データ・ストアに同時接続されるすべてのアプリケーションは、同じメジャー・リリースのTimesTen ODBCドライバと直接リンクする必要があります。パッチ・リリースが異なるTimesTenデータ・ストアは、構造的には同等または同じです。たとえば、リリース6.0.10から6.0.20へのアップグレードでは、既存のデータ・ストアを移行する必要はありません。ただし、新しいメジャー・リリースまたはマイナー・リリースのインストール時には、アプリケーションを切断し、TimesTenデーモンを停止する必要があります。これらの手順を明示的に実行していない場合は、以前のリリースのTimesTenデーモン・プロセスが停止され、事実上すべてのアプリケーションがデータ・ストアから切断されます。アップグレードの準備として、TimesTenをアップグレードする前に、すべてのデータ・ストアがメモリーからアンロードされていることを確認します。

データ・ストアをメモリーからアンロードする手順については、「データ・ストアのアンロード」を参照してください。