TimesTenのインストール用にマシンを準備するために、いくつかの手順を実行する必要があります。これらの手順は、マシンごとに行う必要があり、root権限が必要です。以前のリリースと同様に、カーネル・パラメータを調整する必要があります。詳細は、「インストールの前提条件」を参照してください。今回のリリースのTimesTenでは、アクセス制御を有効にする場合、またはroot以外でインストールする場合に、インストール前に実行する必要がある追加の手順があります。
ユーザーがTimesTenインスタンスをインストールおよび管理できるように、オペレーティング・システム・グループを定義する必要があります。これは既存のグループでも可能ですが、この目的のために特別にtimestenという名前のグループを作成することをお薦めします。詳細は、「TimesTenインスタンス管理者グループの作成」を参照してください。TimesTenをインストールしたTimesTen管理者グループのメンバーがTimesTenインスタンス管理者になります。
指定したマシンにインストールされたすべてのTimesTenインスタンスのレジストリの保守は、TimesTenによって行われます。インスタンス・レジストリそのものに対する操作は必要ありません。レジストリは、インストール時および削除時のみにアクセスされます。TimesTenは、そこに含まれている情報を、インスタンスのライブラリと実行可能ファイルに適用します。これは、操作の不可欠な部分となります。レジストリには、TimesTenのインストール・スクリプトによってのみアクセスできます。TimesTenユーザーまたはTimesTenをインストールした個々のユーザーはアクセスできません。
UNIX Platformsの場合、インスタンス・レジストリは/etc/TimesTenにあります。/etc/TimesTenディレクトリを最初に作成する場合は、rootアクセスが必要です。このディレクトリの作成は、インストール前の手順で、マシンごとに行う必要があります。詳細は、「TimesTenレジストリの作成」を参照してください。このディレクトリでファイル用に必要なディスク領域は、2KB未満です。
Windowsの場合、インスタンス・レジストリはオペレーティング・システムのレジストリに含まれます。ユーザーまたはTimesTenをインストールした個々のユーザーによる操作は必要ありません。