リリース5.0以上のTimesTen Client ODBCドライバにリンクするユーザー・アプリケーションは、新しいメジャー・リリースのTimesTenのサーバーDSNに接続できます。たとえば、5.0.20のクライアントは、5.1のサーバーDSNに接続できます。
5.0のクライアントが5.1以上のサーバーDSNに接続していても、この接続に関連するsyslog(または指定したファイル)内のログ・メッセージのソースは5.0のままです。これは、5.0のサーバー・バイナリがロギングを実行するためです。
以前のクライアント・アプリケーションを新しいTimesTen ServerのDSNに接続する場合は、次の例に示す手順を使用します。
ここでは、サーバー・マシンのホスト名をmy_serverとします。
TimesTen 5.0.20は、my_ serverのinstall_dir_5020にインストールされています。TimesTenデーモンのポート番号は、15000です。TimesTen Serverのポート番号は、15002です。
TimesTen 5.1は、my_serverのinstall_dir_51にインストールされています。TimesTenデーモンのポート番号は、15100です。TimesTen Serverのポート番号は、15102です。
my_serverのsys.odbc.iniファイルの内容は、次のとおりです。
[my_server_dsn50] Driver=<install_dir_5020>/lib/libtten.so DataStore=/tmp/ds_50 [my_server_dsn51] Driver=<install_dir_51>/lib/libtten.so DataStore=/tmp/ds_51TimesTen 5.0.xのクライアント・マシンのTTCONNECTINIファイルの内容は、次のとおりです。
[my_server_50] Network_Address=my_server TCP_PORT=15002TCP_PORTはTimesTen 5.0 Serverのポート番号に設定されているため、5.0はサーバーDSNに適切なドライバを動的にロードします。
TimesTen 5.0.20のクライアント・マシンの.odbc.iniファイルの内容は、次のとおりです。
[client_dsn_50] Description=Access to my_server_dsn50 on host "server" TTC_SERVER= my_server_50 TTC_SERVER_DSN= my_server_dsn50 [client_dsn_51] Description= Access to my_server_dsn51 on host "server" TTC_SERVER= my_server_50 TTC_SERVER_DSN= my_server_dsn51 DRIVER=install_dir_51/lib/libtten.so