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Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド
リリース6.0
B25765-02
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UNIX Systemsの情報メッセージ

TimesTenデーモンが実行されていると、TimesTenのシステム管理用およびアプリケーションのデバッグ用に、エラー、警告、情報およびデバック・メッセージが生成されます。

デフォルトでは、TimesTenはsyslogに定義されたLOG_USER機能を使用してデーモン・メッセージをログに記録します。

syslog機能を使用してTimesTenデーモンおよびサブデーモンのメッセージを記録するには、ttendaemon.optionsファイルの別の行に、次の行を追加します。

-facility name 
 

nameに指定できる値は、auth、cron、daemon、local0-local7、lpr、mail、news、userまたはuucpです。

syslog機能によって、メッセージをファイルに記録するなど、様々な方法でメッセージを記録できます。メッセージの処理は、構成ファイル/etc/syslog.confで制御します。

syslog.confファイルのエントリには、2つの列が含まれています。1つ目の列には、特定のファイルに記録するメッセージ・タイプのリストが含まれています。2つ目の列には、ログ・ファイルの名前が含まれています。メッセージ・タイプとファイル名の間にタブが表示されます。syslog.confファイルのエントリの書式は、次のとおりです。
message_type file_name.
メッセージ・タイプは、2つの部分で構成されています。

subsystem-facility.severity-level

このファイルに指定されている構成に基づいて、様々なファイルにメッセージを記録することができます。TimesTenデーモンのメッセージ・タイプには、user.debug、user.info、user.warnおよびuser.errを指定します。ワイルドカード文字(*)を使用して、サブシステム機能を表すこともできます。デバッグ・メッセージは最優先されるため、デーモン・ログのファイルの指定には、*.debugまたはuser.debugを使用しても効率的です。メッセージ・タイプのリスト内の項目は、次のようにセミコロンで区切ります。

*.debug /var/adm/syslog/syslog.log user.err; user.warn; user.info /var/adm/messages

/etc/syslog.confを変更するには、root権限を所有しているか、TimesTenインスタンス管理者である必要があります。変更した内容が有効になるのは、コマンドkill -1を使用して、syslogデーモン(syslogd)プロセスを停止し、再起動した後です。

このファイルの構成については、オペレーティング・システムのドキュメントで、syslog.confまたはsyslogdの説明を参照してください。

注意: システム上に/etc/syslog.confファイルがない場合は、syslog.confの説明に従って作成し、デーモンがsyslog機能にデータを記録できるようにします。

構成ファイルが正しく設定されているかを確認するには、TimesTenのttSyslogCheckユーティリティを実行します。最終的に、syslogdが正しく設定されていれば、TimesTenのttDaemonLogユーティリティを使用して、システム・ログ・ファイルの中からTimesTenが記録したメッセージだけを表示することができます。