TimesTen 6.0は、以前のリリースのTimesTenで作成したデータ・ストアを読み取ることができません。TimesTen 6.0には、ttMigrateとttBulkCpの2つの移行ユーティリティが含まれています。これらのユーティリティを使用すると、以前のリリースのTimesTenのデータ・ストアをTimesTenリリース6.0に移行できます。
これらのユーティリティについては、TimesTenのリファレンス・ガイドのTimesTenユーティリティに関する章を参照してください。
Windowsでは、ttMigrateはODBC Driver Managerを使用します。
UNIX Platformsでは、ttMigrateユーティリティはTimesTen Data Manager ODBCドライバに直接リンクしています。
ttMigrateユーティリティは、TimesTenデータ・ストアに対する表の保存およびリストアをバイナリ・データで行います。ttMigrateを使用すると、データ・ストア全体を単一のデータ・ファイルに保存することができます。データ・ファイルには、表の行、列および索引定義が含まれます。TimesTenは、新しいデータ・ストアに表をリストアする際に、表の索引もリストアします。
ttMigrateの構文と使用方法については、TimesTenのリファレンス・ガイドのTimesTenユーティリティに関する章を参照してください。
異なるバージョンのデータ・ストアを移行するには、次の手順を実行します。
たとえば、次のような場合を想定します。
Windowsでは、次のように指定します。
C:\ > "C:\TimesTen\TimesTen45\bin\ttMigrate" -c DSN=Sales450 sales.datUNIXでは、次のように指定します。
% /opt/TimesTen45/32/bin/ttMigrate -c DSN=Sales450 sales.dat
たとえば、次のような場合を想定します。
Windowsでは、次のように指定します。
ttBulkCpユーティリティは、TimesTenデータ・ストアとASCIIファイル間で表データのコピーを実行します。ttBulkCpが使用するデータ・ファイルには、単一の表の行のみを含めることができます。また、表の列および索引定義は格納されません。このため、ttBulkCpを使用して、あるTimesTenデータ・ストアから別のデータ・ストアに移行する場合は、まず新しいデータ・ストアに表と索引を手動で作成する必要があります。その後で、ttBulkCpを使用して、元のデータ・ストアから新しいデータ・ストアに行をコピーします。ttBulkCpの構文と使用方法については、TimesTenのリファレンス・ガイドのTimesTenユーティリティに関する章を参照してください。
TimesTen4.5で作成したデータ・ストアからデータをインポートするには、次の手順を実行します。
このような場合に、表をディスク・ファイルにコピーするには、次のコマンドを実行します。
% /opt/TimesTen45/32/bin/ttBulkCp -o DSN=source450 able able.save % /opt/TimesTen45/32/bin/ttBulkCp -o DSN=source450 baker baker.save次に、TimesTen 6.0データ・ストア用にsource_tt60という新しいデータ・ソース名を作成して、次のコマンドを実行します。
% /opt/TimesTen/tt60/bin/ttIsql -connStr DSN=source_tt60 -f create.sql % /opt/TimesTen/tt60/bin/ttBulkCp -i DSN=source_tt60 able able.save % /opt/TimesTen/tt60/bin/ttBulkCp -i DSN=source_tt60 baker baker.save