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Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド
リリース6.0
B25765-02
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Webサーバーの構成

TimesTenデーモンには、Cache Administratorが使用する組込み型のWebサーバーが含まれています。インストール時にWebサーバーを有効にする場合、TimesTenはttendaemon.optionsファイルに-webserverオプションを設定することによりWebサーバーを有効にします。

このファイルが格納されているデーモンの起動ディレクトリは、次のとおりです。

UNIXでrootとしてインストールした場合:

/var/TimesTen/TTinstance/  
 

root以外のユーザーとしてインストールした場合:

install_dir/info

Windowsの場合:

install_dir\srv\info

Webサーバーをインストールしていない場合に、後でそれを有効にする手順は、次のとおりです。

  1. TimesTenデーモンを停止します。
  2. ttendaemon.optionsファイルにオプション-webserverを含めた行を追加します。
  3. TimesTenデーモンを起動します。
  4. 詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のOracle TimesTen Data Managerデーモンの使用に関する章を参照してください。

    Webサーバーの様々なオプションは、webserver.configファイルおよびデーモンの起動ディレクトリに格納されています。これらのオプションは、最初にTimesTenのインストール・スクリプトによって設定されます。オプションの変更は、オラクル社カスタマ・サポート・センターから依頼があった場合にのみ行うものがほとんどです。

    ユーザーがオラクル社カスタマ・サポート・センターからの依頼がなくても変更できるオプションは、HOSTSALLOWおよびHOSTSDENYです。値を変更するには、テキスト・エディタでwebserver.configファイルの値を変更してファイルを保存し、TimesTenデーモンを再起動します。

    webserver.configファイルには、次のオプションがあります。

    PORT: Webサーバーがリスニングするポートです。これを変更した場合、Cache Administratorを起動するスクリプトや、保存済のリンクをすべて変更する必要があります。

    WEBROOT: Webファイルのルート・ディレクトリです。

    DOCROOT: HTMLファイルが格納されるWEBROOTのサブディレクトリです。使用しているプラットフォームに関係なく、パスの前後には「/」を指定します。デフォルトは、/docs/です。DOCROOTはパスに付加されるため、URLを指定した場合、Webサーバーは指定されたパスでファイルを検索します。

    CGIROOT: CGIスクリプトが格納されるWEBROOTのサブディレクトリです。使用しているプラットフォームに関係なく、パスの前後には「/」を指定します。デフォルトは、/cgi-bin/です。

    PERL: Perlインタプリタへのパスです。このパスは、TimesTenインストール・スクリプトによって設定されます。パスがTimesTenと互換性のあるPerlバージョンのものであり、必要なライブラリがすべて含まれていることがわかっている場合を除き、デフォルトのパスは変更しないでください。パスは、Perlディレクトリではなく、Perlバイナリを指す必要があります。

    PERLLIB: perlモジュールを含むディレクトリのパスです。perl CGIプログラムの実行時に、Perl検索パスに追加されます。

    LOG: ロギングの冗長度を指定します。それぞれの接続を記録する場合は、verboseを設定します。

    HOSTSALLOW: 特定のホストからのアクセスを許可する場合に使用します(後述のHOSTSDENYも参照してください)。アクセスを制限しない場合は、allを設定します。単一のホストからのアクセスのみを許可する場合は、そのホストのIPアドレスを設定します。複数のホストからのアクセスを許可する場合は、許可するIPアドレスの接頭辞と、その後にピリオドを指定します。たとえばHOSTSALLOW = 192.232.と指定した場合、IPアドレスが192.232.で始まるすべてのホストからのアクセスを許可します。ホストがHOSTSALLOWとHOSTSDENYの両方に一致した場合、アクセスは許可されます。たとえば、次のように指定します。

    HOSTSALLOW = 192.232.3. 
    HOSTSDENY = all 
     

    IPアドレスが192.232.3.から始まるホストにかぎりアクセスが許可されます。

    HOSTSDENY: 特定のホストへのアクセスを拒否するために使用します。書式は、前述のHOSTSALLOWと同じです。

    PASSWORD_FILE: ユーザー名およびパスワードを含むファイルの名前です。この構成変数を設定した場合、すべてのリクエストが認証対象になります。パスワード・ファイルには、username:passwordという書式の行が含まれています(コロンの前後にスペースは挿入しません。先頭と末尾のスペースおよび注釈は有効です)。パスワード・ファイル内のパスワードは暗号化されず、base64方式のエンコードによってのみブラウザからサーバーに送信されます。

    MIME: MIMEタイプの一部もここに指定します。書式はすべてMIMETYPE:.{extension} = {mime type}となります。text/htmlの定義は削除しないでください。