TimesTenインストールの所有者が「TimesTenインスタンス管理者」になります。TimesTenをインストールおよび管理できるのは、TimesTen管理者グループのメンバーのみです。インスタンスをインストールしたユーザーが、自動的にインスタンス管理者になります。このユーザーのみが、このインスタンスを起動または停止することができ、また、このインスタンス内のユーザーを管理することができます。アクセス制御を使用する場合、インスタンス内のすべてのデータ・ストアに対してGroupRestrict属性を使用する必要があります。このため、インスタンス管理者は、対応するグループ・メンバーシップを所有する必要があります。
個別のユーザー名は必要ありませんが、timestenという名前の使用をお薦めします。TimesTenのドキュメント内のすべての例では、timestenという名前を使用してインスタンス管理者を表しています。
TimesTenインスタンス管理者グループの作成の詳細は、「TimesTenインスタンス管理者グループの作成」を参照してください。
Windows Systemsの場合、インストール時にアクセス制御が選択されると、Systemユーザーが自動的にTimesTenインスタンス管理者になります。
UNIX Systemsの場合、インストール時にアクセス制御が選択され、インストールがrootユーザーによって実行されると、rootユーザーがTimesTenインスタンス管理者になります。
TimesTenインスタンス・ユーザーは、インスタンスに認識されているユーザー名です。これらのユーザーはインスタンス・レベルで定義され、インスタンス内のすべてのデータ・ストアに適用されます。最初は1つのユーザー名(インスタンス管理者)のみがインスタンスに認識されます。
ユーザーを作成または削除する権限を所有しているのは、インスタンス管理者のみです。それぞれのユーザーには、自身のパスワードを変更する権限があります。
インスタンス・ユーザーは、内部ユーザー名または外部ユーザー名を所有できます。
TimesTenインスタンス内で定義されているユーザー名は、「内部ユーザー」と呼ばれます。それが定義されているTimesTenの特定のインスタンスの外部では、意味を持ちません。内部ユーザーは、TimesTenインスタンスによって認証されます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database APIおよびSQLリファレンス・ガイド』のCREATE USERに関する項を参照してください。TimesTenユーザー名(ODBC UID属性)は、自動的に大文字に変換されます(大/小文字は区別されません)。
オペレーティング・システムまたはその他の外部メカニズムによって識別されるユーザー名は、「外部ユーザー」と呼ばれます。今回のリリースでは、オペレーティング・システムのユーザー名のみが外部ユーザーとして認識されます。外部ユーザーは、その固有のメカニズムによって認証済であると想定されます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database APIおよびSQLリファレンス・ガイド』のCREATE USERに関する項を参照してください。このユーザーは、ログイン時にオペレーティング・システムによって認証されるため、TimesTenではパスワードは必要ありません。
UNIXの外部ユーザー名の場合、大/小文字は区別されます。Windowsの外部ユーザー名の場合、大/小文字は区別されません。UNIX Platformsから接続すると、TimesTenによって外部ユーザー名が自動的に大文字に変換され、大/小文字は区別されなくなります。
PWDCrypt属性を使用すると、パスワードで使用される特殊文字および大/小文字の区別の処理が可能になります。これによって、クリアテキストのPWD属性に指定する場合に、複雑なものを指定できるようになります。