デモ・アプリケーションの作成と実行
いくつかのデモ・アプリケーションのソース・コードは、UNIXおよびWindows SystemsへのTimesTen Data Managerのインストールの一部としてdemoディレクトリに格納されています。これらのデモに関する説明は、install_dir/demo/README.TXT(UNIXの場合)、またはinstall_dir\demo\README.TXT(Windowsの場合)に納められています。
ディレクトリinstall_dir/demo/tutorialには、TimesTenドキュメントでの例を提供するデモが含まれています。これらのデモの説明は、このディレクトリの最上位にあるREADME.txtファイルを参照してください。
注意: デフォルトでは、TimesTenデモ・アプリケーションのデータ・ストア・ファイルの保存先は、UNIXでは/var/TimesTen/TTinstance/demo/DemoDataStore、Windowsではインストール時に指定したデータ・ストア・ディレクトリになります。デモを実行する前に、一時ディレクトリに少なくとも100MBの使用可能な領域を確保しておく必要があります。
デモ・アプリケーションのデータ・ソースの定義
デモ・アプリケーションを実行する前に、デモ・アプリケーションが使用するデータ・ソース名(DSN)を作成する必要があります。
WindowsのTimesTenインストール・プログラムでは、データ・ソース名がシステムDSNとして自動的に作成されます。これらの構成は、コントロール パネルのODBCプログラムを使用して表示または変更することができます。
TimesTenデモ・アプリケーションに必要なDSNの定義が含まれているサンプル・ファイルは、rootとしてインストールした場合は、/var/TimesTen/sys.odbc.iniに格納されています。root以外のユーザーとしてインストールした場合は、install_dir/info/sys.odbc.iniにこのファイルが格納されています。
デモ・アプリケーションの作成
すべてのデモ・アプリケーションには、ソース・コードとMakeファイルが提供されています。demoディレクトリの詳細は、install_dir/demo内のREADMEファイルを参照してください。デモ・アプリケーションを作成する手順は、オペレーティング・システムによって異なります。
Windows | |
Windows クライアント/サーバー | |
UNIX | |
UNIXクライアント/サーバー | |
Cデモ・プログラム実行時の問題
デモ・プログラムに関する問題を回避するには、デモのREADMEファイルに説明するとおり、環境変数およびインストールを確認します。
UNIXでのCデモ・プログラム実行時の問題
UNIXでは、デモ・プログラムの実行時に次の項目を確認します。
デフォルトのインストール・ディレクトリは、次のとおりです。
- Solaris、HP-UXおよびLinux: /opt/TimesTen/TTinstance/
- AIX: /usr/lpp/TimesTen/TTinstance/
- TimesTenデーモン(timestend)は実行中か。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database APIおよびSQLリファレンス・ガイド』のUNIXでのデーモンの起動と停止に関する項を参照してください。
WindowsでのCデモ・プログラム実行時の問題
Windowsでは、デモ・プログラムの実行時に、次の項目を確認します。
- 適切なTimesTenドライバがインストールされているか。コントロール パネルの「ODBC」をダブルクリックし、インストールされているODBCドライバのリストを確認します。
- DSNが適切にインストールされているか。「ODBC Data Source」ウィンドウでシステムDSNを確認します。TimesTenを使用するために設定するいくつかのDSNが存在する必要があります。
- データ・ストアが存在するディレクトリの書込み権限を所有しているか。
- TimesTenサービスを実行中か。サービスを開始するには、「コントロール パネル」→「管理ツール」→「サービス」をダブルクリックし、TimesTen Data Managerサービスを選択して、「開始」をクリックします。
- デバッグ・バージョンのドライバを使用している場合、Microsoft Visual C++ 5.0または6.0をインストールしているか。
JDBCデモ・アプリケーションの作成と実行
デモ・アプリケーションのソース・コードは、TimesTen Data Managerのインストールの一部としてinstall_dir//demoディレクトリに格納されています。これらのデモの情報は、demoディレクトリにあるREADMEファイルに含まれています。
デモを実行するには、次の手順を実行します。
- Solarisの場合、LD_LIBRARY_PATH環境変数にinstall_dir/libを追加します。
- WindowsおよびUNIXの場合、CLASSPATH環境変数にinstall_dir/demoおよびinstall_dir/lib/classesjdk_ver.jarを追加します。
注意: jdk_verは、JDKのバージョンを表す2桁の数字です。たとえば、14はJDK 1.4を表します。CLASSPATH環境変数には、クラスのフルパス名を設定する必要があります。これらの環境変数は、demoディレクトリにあるttdemoenv.shまたはttdemoenv.cshを使用して設定できます。sh、ksh、bash、zshまたは類似するシェルを使用する場合は、次のように入力します。
% . install_dir/demo/ttdemoenv.sh
csh、tcshまたは類似するシェルを使用する場合は、次のように入力します。
% source install_dir/demo/ttdemoenv.csh
- アプリケーションが使用するデータ・ソース名(DSN)を作成します。詳細は、「デモ・アプリケーションのデータ・ソースの定義」を参照してください。TimesTenの既存のデモ・データ・ソースを使用することができます。デモの実行方法については、install_dir/demoディレクトリにあるREADMEファイルを参照してください。