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Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド
リリース6.0
B25765-02
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HP-UX SystemsへのTimesTenのインストール

この項では、HP-UX Systemsへのインストールと、それに関連するトピックについて説明します。

注意: インストールを開始する前に、「インストールの前提条件」に示す前提条件が満たされていることを確認する必要があります。

TimesTenのインストール

TimesTen Data Managerをシステムにインストールするには、次の手順を実行します。

  1. root以外としてインストールする場合は、TimesTenインスタンス管理者としてログインします。それ以外の場合は、シェル・プロンプトでrootとしてログインします。
  2. % su - 
    
  3. 次の手順を実行して、CD-ROMをCDドライブにロードします。cdromディレクトリがない場合は作成します。
  4. # mkdir /cdrom 
    
  5. CD-ROMを、次のようにマウントします。
    • CD-ROMを/cdromにマウントするようにシステムが構成されている場合は、次のように入力します。
    • # /etc/mount /cdrom 
      
    • これ以外の場合は、次のように/cdromディレクトリに、CD-ROMデバイス名をマウントする必要があります。
    • # /etc/mount -r cdfs CD-ROM_device_name /cdrom 
       

      CD-ROM_device_nameは、CD-ROMデバイスの名前です。

  6. 次のように入力して、setupスクリプトを実行します。
  7. # cd mount_dir 
    # ./SETUP.SH; 
     

    mount_dir は、CDがマウントされるディレクトリ(例: /cdrom)です。

    setupスクリプトは、-installまたは-uninstallオプション(デフォルトは-install)を指定して実行できます。-uninstallオプションを使用すると、スクリプトによって実行中のデーモンおよびサーバーが停止され、インストール済のすべてのファイルが削除されます。

注意: TimesTenを削除するには、削除するインストール・インスタンス以外のディレクトリで、setup.sh -uninstallを実行する必要があります。たとえば、デフォルトのインスタンスを削除するには、/opt/TimesTen/tt60/bin/setup.sh -uninstallを実行します。

オプションは末尾の引用符の外に指定します。setup.shには、次のオプションを指定することもできます。

-batch
filename 
TimesTen製品のインストール中に、プロンプトに応答する必要がなくなります。filenameを指定した場合、インストールでは、インストール時のすべてのプロンプトでそのファイルが参照されます。バッチ・ファイルのfilenameはオプションです。ただし、バッチ・ファイルを作成して、インストールのインスタンス名を明確に指定することをお薦めします。
バッチ・ファイルを指定しないか、またはバッチ・ファイルにインスタンス名が含まれていない場合は、インスタンス名として「tt60」が使用され、デフォルトのインスタンスがインストールされます。インストールするマシン上に同じ名前のインスタンスがある場合、インストール手順は失敗します。
64-bitのプラットフォームでは、インストールするTimesTenが32-bit版であるか、または64-bit版であるかも、バッチ・ファイルに指定する必要があります。バッチ・ファイルを指定しない場合、またはバッチ・ファイルにプラットフォームが指定されていない場合は、デフォルトのインスタンスに32-bit版がインストールされます。
-record
filename 
TimesTen製品をインストールして、filenameに記述されたプロンプトへの応答を記録します。このオプションは、TimesTenのアンインストーラとともに使用することはできません。
-doc
ドキュメントをインストールします。
-help
ヘルプ・メッセージを表示します。
-verbose
その他のインストール情報を表示します。

CDには、TimesTenのtarファイルが収録されています。setupスクリプトが抽出元のtarファイルを検索できない場合、ユーザーはその場所の指定を求められます。

  1. setupスクリプトのプロンプトへの応答を入力します。
注意: プロンプトに応答せずにTimesTenをインストールするには、setup.shスクリプトで-batchフラグを使用します。TimesTenリリース5.1より前のバッチ・ファイルを使用して、今回のリリースをインストールしないでください。今回のリリースのインストール・スクリプトのすべての新しいプロンプトにデフォルトの応答が割り当てられ、予期しない結果が発生する可能性があります。

スクリプトによって、次の処理が実行されます(ユーザーの応答が原因で、インストール処理が終了した場合を除きます)。

注意: コンパイルを行う場合は、ANSI Cコンパイラを使用してください。

TimesTenデーモンおよびサーバーの使用

TimesTenデーモンは、オペレーティング・システムの起動時に自動的に起動され、常にバックグラウンドで稼働します。アプリケーション開発者が、デーモン(timestend)と直接やりとりを行うことはありません。デーモンではアプリケーション・コードは実行されないため、通常、アプリケーション開発者はデーモンを意識する必要はありません。TimesTenデータ・ストアを使用するアプリケーション・プログラムは、TimesTen内部ルーチンを使用して透過的にデーモンとの通信を行います。

ただし、TimesTenメイン・デーモンの起動スクリプトを使用して、デーモンを手動で起動および停止する必要がある場合があります。この項では、デーモンを起動および停止する方法について説明します。TimesTen Serverをインストールしている場合、TimesTen Serverは、TimesTenデーモンの起動時に自動的に起動され、TimesTenデーモンの停止時に自動的に停止されます。

注意: TimesTenデーモンとやりとりを行うには、ユーザーはroot権限を所有しているか、またはTimesTenインスタンス管理者である必要があります。

HP-UXでは、rootとしてTimesTenをインストールした場合、デーモン起動ファイルは次のようになります。

/etc/rc.config.d/tt_TTinstance 
 

root以外のユーザーとしてTimesTenをインストールした場合は、次のようになります。

install_dir/startup
デーモンを手動で停止するには、次のコマンドを入力します。
# /sbin/init.d/tt_TTinstance stop 
 

または、ユーティリティ・コマンドttDaemonAdmin -stopを使用します。

デーモンを手動で起動するには、次のコマンドを入力します。
# /sbin/init.d/tt_TTinstance start 
 

または、ユーティリティ・コマンドttDaemonAdmin -startを使用します。

TimesTenの削除

TimesTenを削除するには、次の手順を実行します。

  1. root以外としてインストールする場合は、TimesTenインスタンス管理者としてログインします。それ以外の場合は、シェル・プロンプトでrootとしてログインします。
  2. % su - 
    
  3. TimesTenのsetupスクリプトは、install_dir/binディレクトリにあります。このスクリプトは、インストール・インスタンス以外のディレクトリから、-uninstallフラグを指定して実行します。
  4. # install_dir/bin/setup.sh -uninstall 
     

    システムを削除すると、TimesTenのすべてのライブラリおよび実行可能ファイルが削除され、デーモンとサーバーも停止および削除されます。psを実行すると、TimesTenのすべてのプロセスが停止されていることを確認できます。TimesTenが正常に削除されたことを確認するには、install_dirが存在しないことを確認します。