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Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド
リリース6.0
B25765-02
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UNIXでのクライアント/サーバーのオンライン・アップグレードの実行

概要

リリース5.0以上のTimesTen Client ODBCドライバにリンクするユーザー・アプリケーションは、新しいメジャー・リリースのTimesTenのサーバーDSNに接続できます。たとえば、5.0.20のクライアントは、5.1のサーバーDSNに接続できます。

注意: 新しいTimesTenのクライアントにリンクするアプリケーションは、以前のリリースのサーバーDSNには接続できません。たとえば、5.1のクライアントは、5.0.20のサーバーDSNには接続できません。

制限事項

5.0のクライアントが5.1以上のサーバーDSNに接続していても、この接続に関連するsyslog(または指定したファイル)内のログ・メッセージのソースは5.0のままです。これは、5.0のサーバー・バイナリがロギングを実行するためです。

クライアント/サーバーのオンライン・アップグレードの例

以前のクライアント・アプリケーションを新しいTimesTen ServerのDSNに接続する場合は、次の例に示す手順を使用します。

ここでは、サーバー・マシンのホスト名をmy_serverとします。

TimesTen 5.0.20は、my_ serverのinstall_dir_5020にインストールされています。TimesTenデーモンのポート番号は、15000です。TimesTen Serverのポート番号は、15002です。

TimesTen 5.1は、my_serverのinstall_dir_51にインストールされています。TimesTenデーモンのポート番号は、15100です。TimesTen Serverのポート番号は、15102です。

my_serverのsys.odbc.iniファイルの内容は、次のとおりです。

[my_server_dsn50] 
Driver=<install_dir_5020>/lib/libtten.so 
DataStore=/tmp/ds_50 
[my_server_dsn51] 
Driver=<install_dir_51>/lib/libtten.so 
DataStore=/tmp/ds_51 
 

TimesTen 5.0.xのクライアント・マシンのTTCONNECTINIファイルの内容は、次のとおりです。

[my_server_50] Network_Address=my_server TCP_PORT=15002

TCP_PORTはTimesTen 5.0 Serverのポート番号に設定されているため、5.0はサーバーDSNに適切なドライバを動的にロードします。

TimesTen 5.0.20のクライアント・マシンの.odbc.iniファイルの内容は、次のとおりです。

[client_dsn_50] Description=Access to my_server_dsn50 on host "server" TTC_SERVER= my_server_50 TTC_SERVER_DSN= my_server_dsn50 [client_dsn_51] Description= Access to my_server_dsn51 on host "server" TTC_SERVER= my_server_50 TTC_SERVER_DSN= my_server_dsn51 DRIVER=install_dir_51/lib/libtten.so
注意: 5.1ドライバへのフルパスを指定する必要があります。指定しない場合、サーバーはデフォルトのドライバをロードします。

手順
クライアント・マシン
サーバー・マシン
1.

 

通常のstartスクリプトを使用し、my_serverで5.0.20および5.1の両方のインストールのTimesTenデーモンを起動します。

2.

クライアント・マシンで、次のようにttIsqlCSユーティリティを使用し、5.0.20のサーバーDSN(my_server_dsn50)に接続します。

ttIsqlCS -connStr
   "dsn=client_dsn_50"

 
3.

次のようにttIsqlCSユーティリティを使用し、5.1のサーバーDSN(server_dsn51)に接続します。

ttIsqlCS -connStr
   "dsn=client_dsn_51