Solaris SystemsへのTimesTenのインストール
この項では、Solaris Systemsへのインストールと、それに関連するトピックについて説明します。
TimesTenのインストール
Solaris SystemにTimesTenをインストールするには、次の手順を実行します。
- 次の手順を実行して、CD-ROMをCDドライブにロードします。
- システムにボリューム・マネージャをインストールしている場合は、CDを明示的にマウントする必要はありません。CDは、次の場所に自動的にマウントできます。
/cdrom/tt7.0
- これ以外の場合は、次のように
cdromディレクトリを作成して、マウントする必要があります。
# mkdir /cdrom
# /etc/mount -r -F hsfs /dev/sr0 /cdrom
- 次のように入力して、setupスクリプトを実行します。
# cd mount_dir
# ./setup.sh
mount_dir は、CDがマウントされているディレクトリ(例: /cdrom)です。
- setupスクリプトは、
-installまたは-uninstallオプション(デフォルトは-install)を指定して実行できます。-uninstallオプションを使用すると、スクリプトによって実行中のデーモンが停止され、インストール済のすべてのファイルが削除されます。 - 既存のTimesTenインストールにCache Connect to Oracleオプションを追加するには、setupスクリプトで
-installCacheオプションを使用します。 - 既存のTimesTenインストールからCache Connect to Oracleのみを削除するには、setupスクリプトで
-removeCacheオプションを使用します。
| 注意: | インスタンスをインストールまたは変更するには、インストール・メディアからsetup.shを実行します。インスタンスを削除するには、setup.sh -uninstallを実行します。 |
setup.shスクリプトは次のオプションを使用します。
| オプション | 説明 |
|
-install
| TimesTenをインストールします。 |
|
-uninstall
| TimesTenを削除します。 |
|
-batch filename
| TimesTenのインストール中または削除中に、プロンプトに応答する必要がなくなります。filenameを指定した場合、インストールでは、インストール時のすべてのプロンプトでそのファイルが参照されます。バッチ・ファイルのfilenameはオプションです。ただし、バッチ・ファイルを作成して、インストールのインスタンス名を明確に指定することをお薦めします。 バッチ・ファイルを指定しない場合、またはバッチ・ファイルにインスタンス名が含まれていない場合は、インスタンス名として「tt70」が使用され、デフォルトのインスタンスがインストールされます。インストールするマシン上に同じ名前のインスタンスがある場合、インストール手順は失敗します。 |
| -installDoc | TimesTenのドキュメントをインストールします。 |
|
-installCache
| Cache Connect to Oracleオプションをインストールします。 |
|
-removeCache
| Cache Connect to Oracleオプションを追加で削除します。
|
| -help | ヘルプ・メッセージを表示します。 |
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-record filename
| TimesTenをインストールまたは削除して、filenameに記述されたプロンプトへの応答を記録します。その後、このファイルは、-batch オプションに対するパラメータとして使用できます。 |
| -verbose | その他のインストール情報を表示します。 |
CDには、TimesTenのtarファイルが収録されています。setupスクリプトが抽出元のtarファイルを検索できない場合、ユーザーはその場所の指定を求められます。
- setupスクリプトのプロンプトへの応答を入力します。
| 注意: | インスタンスをインストールまたは変更するには、インストール・メディアからsetup.shを実行します。インスタンスを削除するには、setup.sh -uninstallを実行します。以前のリリースのTimesTenのバッチ・ファイルを使用して、今回のリリースをインストールすることはできません。今回のリリースでは、インストール・スクリプトのすべての新しいプロンプトにデフォルトの応答が割り当てられるため、異なるバージョンのバッチ・ファイルを使用すると、予期しない結果が発生する可能性があります。
|
setupスクリプトによって、次の処理が実行されます(ユーザーの応答が原因で、インストール処理が終了した場合を除きます)。
- 64-bitのシステムでは、次のいずれかのリリースのインストールが求められます。
- 次の操作を実行するように求められます。
- 新しいインスタンスのインストール
- 既存のインスタンスのアップグレード(このオプションでは、Cache Connectオプションを追加でインストールできます。TimesTenのメジャー・リリース番号およびマイナー・リリース番号が正確に一致している必要があります。)
- 既存のインスタンスに関する情報の表示
- インストールの終了
- デフォルトのインスタンス名の選択またはTimesTenインスタンスの名前の選択を行うように求められます。詳細は、「インスタンスのインストール」を参照してください。
- rootユーザーまたはroot以外のユーザーとしてインストールするように求められます。
- TimesTenをインストールするように求められます。
- Oracle TimesTen In-Memory Database
- Oracle TimesTen In-Memory Database(Cache Connect to Oracle付き)
- 次のいずれかのコンポーネントをインストールするように求められます。
- TimesTenのインストール場所および特定のファイルとディレクトリの場所を指定するように求められます。
- デーモンのポート番号を指定するように求められます。マシンにTimesTenのインスタンスがインストールされていない場合、またはデフォルトのポート番号(32-bitのアプリケーションのインストールでは17000、64-bitでは17001)を使用しているインスタンスがない場合は、デフォルトのポート番号を使用するように求められます。デフォルトのポート番号がすでに使用されている場合は、一意のポート番号を入力するように求められます。
- クライアントのみをインストールする場合を除き、アクセス制御を有効にするかどうか指定するよう求められます。デフォルトの応答は、「No」です。この場合、TimesTenをインストールまたは使用する際に、他に必要な変更はありません。アクセス制御の詳細は、このマニュアルの「アクセス制御」を参照してください。
- TimesTen Serverのポート番号を入力するように求められます。
- アップグレードをインストールする場合、今回のリリースのTimesTenの以前のインストールはすべて削除されます。
- インストールするコンポーネントの適切なtarファイルをインストール・ディレクトリ(デフォルトは
/opt/TimesTen/tt70)に解凍します。 - デーモン・スクリプトを適切なディレクトリにコピーします。
rootユーザーでインストールしている場合は、システムの起動時にデーモンが起動するようにシステムを構成します。 - TimesTenデモ・アプリケーションによって作成されるデータ・ストアが格納されるディレクトリを作成します。デフォルトでは、
rootとしてインストールしている場合は/var/TimesTen/TTinstance/DemoDataStoreに、root以外のユーザーとしてインストールしている場合はinstall_dir/info/DemoDataStoresに格納されます。 - デーモンを起動します。
- TimesTenの同じパッチ・リリースの他のインスタンスが同じマシンにインストールされている場合、TimesTenデーモンが使用する一意のポートを指定するように求められます。
- TimesTen Serverをインストールしている場合は、サーバー名、ポート番号、ロギング・オプションなど、サーバーを構成するように求められます。
- TimesTenドキュメントをインストールするように求められます。
デーモンによって、 timestend.pidファイルがディレクトリに書き込まれます。デーモンは、rootユーザーでインストールしている場合は/var/TimesTen/TTinstance/ から、root以外のユーザーでインストールしている場合はinstall_dir/infoから起動されています。
このファイルには、デーモンのプロセスIDが含まれています。デーモンを停止するスクリプトが実行されると、このIDに基づいて停止するプロセスが決定されます。プロセスが停止すると、timestendファイルは削除されます。
デーモンおよびサーバーの使用
TimesTenメイン・デーモン(timestend)は、インスタンス起動スクリプトが/etc/init.d/にインストールされている場合、オペレーティング・システムの起動時に自動的に起動され、常にバックグラウンドで稼働します。アプリケーション開発者が、デーモンと直接やりとりを行うことはありません。デーモンではアプリケーション・コードは実行されないため、通常、アプリケーション開発者はデーモンを意識する必要はありません。TimesTenデータ・ストアを使用するアプリケーション・プログラムは、TimesTen内部ルーチンを使用して透過的にデーモンとの通信を行います。
ただし、TimesTenメイン・デーモンの起動スクリプトを使用して、デーモンを手動で起動および停止する必要がある場合があります。この項では、デーモンを起動および停止する方法について説明します。TimesTen Serverをインストールしている場合、TimesTen Serverは、TimesTenデーモンの起動時に自動的に起動され、TimesTenデーモンの停止時に自動的に停止されます。
デーモンを手動で停止するには、ttDaemonAdmin -stopというユーティリティ・コマンドを使用します。
デーモンを手動で起動するには、次のユーティリティ・コマンドを使用します。
ttDaemonAdmin -start
TimesTenの削除
TimesTenのすべてのコンポーネントを削除するには、次の手順を実行します。
- TimesTenのsetupスクリプトは、install_dir
/binディレクトリにあります。インストールを削除または変更するには、インストール・メディアから-uninstallオプションを指定してスクリプトを実行します。
システムを削除すると、TimesTenのすべてのライブラリおよび実行可能ファイルが削除され、デーモンも停止および削除されます。psを実行すると、TimesTenのすべてのプロセスが停止されていることを確認できます。TimesTenが正常に削除されたことを確認するには、install_dirが存在しないことを確認します。
- 既存のTimesTenインストールからCache Connect to Oracleオプションのみを削除するには、インストール・メディアから次のコマンドを使用します。
# ./setup.sh -removeCache