TimesTenデータ・ストアが共有メモリー上にある場合、そのサイズ、ロギング・オプション、TimesTenソフトウェアのリリース番号、チェックポイントとディスク上のログ・ファイルの位置など、その属性の多くは固定です。この章では、新しいバージョンのTimesTenをインストールする際のそれらの属性の変更、およびTimesTenデータ・ストアのアップグレードの手順について説明します。
TimesTenバージョン7.0.0.0.0以降、TimesTenのバージョン番号は5つの部分で構成されています。以前のバージョンのTimesTenでは、5.1.35など、バージョンを示すのに3つの数字だけを使用していました。最初の2つの数字は、5.1.xや7.0.x.y.zなど、TimesTenのメジャー・リリースを示します。3つ目の数字は、メジャー・リリースのパッチ・リリースを示していました。たとえば、バージョン5.1.35は、TimesTenバージョン5.1の35番目のパッチ・リリースであることを示します。
TimesTenデータ・ストアは、メジャー・リリース間では互換性はありませんが、パッチ・リリース間では常に互換性があります。たとえば、TimesTenバージョン5.1.35で作成したデータ・ストアは、TimesTenバージョン7.0.0.0.0アプリケーションと互換性はありませんが、TimesTen7.0.0.0.0で作成したデータ・ストアは、TimesTenバージョン7.0.1.0.0アプリケーションと互換性があります。
TimesTenのバージョンを指す場合、バージョン番号はメジャー・バージョン番号に省略されることがよくあります。たとえば、バージョン7.0.0.0.0は7.0に省略される場合があります。
TimesTenバージョン7.0以降、TimesTenでは、下位互換性のために保持されている元のTimesTenデータ型に加えて、Oracleデータ型を選択できます。新しいデータ型と下位互換性のあるデータ型の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database SQLリファレンス・ガイド』のデータ型の仕様に関する項を参照してください。いくつかの新しいOracleデータ型の名前は、下位互換用のTimesTenデータ型と同じであるため、データ型を示すのに一連の別名が追加されました。別名がどのデータ型を表すかは、データ・ストアに設定したTypeModeによって異なります。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド』のTypeModeに関する項を参照してください。
TimesTenバージョン7.0の下位互換用のデータ型は、バージョン7.0より前のTimesTenデータ型とレプリケーション互換があります。ただし、TimesTenの下位互換用のデータ型は、TimesTen Cache Connect to Oracleと互換性がなく、Cache Connect to Oracleで使用できるのは、新しいOracleデータ型のみです。Cache Connect to Oracleを使用する場合は、ttMigrateを使用してデータ・ストアのアップグレードを実行する際に、元のTimesTenデータ型を新しいOracleデータ型に変換する必要があります。詳細は、「Oracleデータ型へのデータ型の変換」を参照してください。
Oracleデータ型は、バージョン7.0より前のTimesTenとレプリケーション互換がありません。7.0より前のTimesTenとのレプリケーションが必要なアップグレードを実行する場合は、元のデータ型をTimesTenデータ型に変換する必要があります。詳細は、「TimesTenデータ型としてのデータ型のアップグレード」を参照してください。
TimesTen 7.0以降、TimesTenでは、データ・ストアの作成時に特定のキャラクタ・セットをサポートするようにデータ・ストアを構成する必要があります。データ・ストアのキャラクタ・セットは、データ・ストア属性DatabaseCharacterSetを使用して指定します。この属性の値は、キャラクタ・フィールドに対して入出力されるキャラクタと、キャラクタ・データの格納およびソート方法を決定するために使用されます。詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseオペレーション・ガイド』のデータベース・キャラクタ・セットの選択に関する項を参照してください。
データ・ストアをTimesTen 7.0にアップグレードする前に、DatabaseCharacterSet属性をデータ・ストアのDSNに追加して、データ・ストア・キャラクタ・セットを指定する必要があります。バージョン7.0より前のTimesTenでは、この属性は無視されます。ほとんどの場合、現在の地域で意味をなすものであり、ご使用のデータ・ストアにすでに存在するキャラクタ・データと一致するデータ・ストア・キャラクタ・セットを選択します。ただし、次の3つの重要な制限を考慮する必要があります。
| 注意: | TIMESTEN8データ・ストア・キャラクタ・セットは、バージョン7.0より前のTimesTenから移行する場合のみ使用します。データ・ストアをバージョン7.0より前のTimesTenにレプリケートしたり、7.0より前のクライアント・アプリケーションに接続する必要がない場合は、ttMigrateを使用して、データ・ストアをTIMESTEN8以外のデータ・ストア・キャラクタ・セットに変換する必要があります。詳細は、「データ・ストア・キャラクタ・セットの変換」 を参照してください。 |