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Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド
リリース7.0
E05165-03
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アップグレード・モード

TimesTenでは、次のアップグレードを実行できます。

インプレース・アップグレード

バージョン7.0.1.0.0(7.0の最初のパッチ・リリース)からバージョン7.0.2.0.0(7.0の2番目のパッチ・リリース)へ移行する場合など、TimesTenの新しいパッチ・リリースに移行するために、インプレース・アップグレードを使用することができます。TimesTenデータ・ストアをTimesTenインストール・ディレクトリに格納していないかぎり、以前のリリースのTimesTenを削除した後、TimesTenの新しいパッチ・リリースをインストールして、新しいリリースの既存のデータ・ストアに接続することができます。既存のデータ・ストアに対しては、特別な処理は不要です。

インプレース・アップグレード: アップグレード処理中、すべてのアプリケーションをデータ・ストアから切断する必要があります。インプレース・アップグレードでは、TimesTenのバックアップおよび移行ユーティリティを使用しなくても、既存のデータ・ストアを維持できます。

オフライン・アップグレード

オフライン・アップグレードの実行中、アプリケーションはデータ・ストアを使用できません。通常、オフライン・アップグレード処理には、アップグレードしたデータ・ストアをコピーするための十分なディスク領域が必要となります。

オフライン・アップグレードは、次の目的に使用します。

アプリケーションによるデータ・ストアへの継続的なアクセスが不要であれば、オフライン・アップグレードを実行します。たとえば、週末に保守作業が予定されている場合は、その時にアップグレードを実行します。

オフライン・アップグレードでは、アップグレード処理中、すべてのアプリケーションをデータ・ストアから切断する必要があります。また、共有メモリーのデータ・ストアをアンロードする必要もあります。オフライン・アップグレードでは、TimesTenのttMigrateまたはttBackupユーティリティを使用する必要があります。(『Oracle TimesTen In-Memory Database APIリファレンス・ガイド』のttMigrateおよびttBackupに関する項を参照してください。)

レプリケーションを使用したオンライン・アップグレード

TimesTenの新しいメジャー・リリースにアップグレードする場合、連続してアプリケーションを使用可能な状態にする必要があるミッション・クリティカルなデータ・ストアがある場合があります。データ・ストアが異なるバージョンのTimesTenで構成されている場合でも、TimesTenレプリケーションを使用して、データ・ストアの2つのコピーの同期をとることができます。これによって、データ・アプリケーションの一方のコピーをアップグレードしている間に、もう一方のコピーにアプリケーションを接続したままにできます。アップグレードが完了すると、アクティブなデータ・ストアに対して行われたすべての更新は、アップグレードされたデータ・ストアに即時に送信されるため、アプリケーションは、データの損失や停止時間なしでアップグレードされたデータ・ストアに切り替えることができます。詳細は、「レプリケーションを使用したオンライン・アップグレードの実行」を参照してください。

オンライン・アップグレード処理は、アップグレード実行中のユーザー表の更新のみをサポートします。CREATE TABLEやCREATE INDEXなどのデータ定義への変更はレプリケートされません。また、レプリケートする表には、PRIMARY KEYまたは一意索引(NULLを指定できない列)が含まれている必要があります。さらに、アップグレードするデータ・ストアの2つのコピーが必要なため、アップグレードを1つのシステムで実行する場合は、データ・ストアが通常必要とする量の2倍のメモリーとディスク領域が必要です。


注意: 32-bitと64-bitのデータ・ストア間でのレプリケーションはサポートされていません。また、ttMigrate -inlineコマンドを使用して移行した表は、このオプションがサポートされていない表を使用してレプリケートできません。これは、インライン列は、インライン以外の列を使用してレプリケートすることはできないためです。

クライアント/サーバーを使用したオンライン・アップグレード

TimesTen Client/Serverインストールを新しいメジャー・リリースにアップグレードする場合は、クライアント/サーバー・オンライン・アップグレードを実行することによって、停止時間を最小限に抑えることができます。この処理の実行中に、以前のバージョンのTimesTenクライアントは、新しいバージョンにアップグレードされたデータ・ストアと通信し続けることができます。これを行うには2つの方法があります。

簡単なクライアント/サーバー・オンライン・アップグレード処理は、アップグレードするデータ・ストアへのクライアント・アプリケーションのアクセスが中断するのを最小限に抑えますが、排除することはできません。すべてのクライアントに対するデータ・ストアの、ほぼ連続した可用性を維持するには、「レプリケーションを使用したオンライン・アップグレード」に示す方法によって、データ・ストアの1つ目のコピーを新しいバージョンにアップグレードしている間、同一のコピーを以前のバージョンのTimesTen Serverに対して使用可能にし続ける場合があります。データ・ストアのアップグレードしたコピーが新しいバージョンのTimesTen Serverに対して使用可能になった後、同じポートをリスニングしたまま以前のバージョンを停止し、新しいバージョンを起動します。この方法で可用性が途切れるのは、以前のサーバーが停止し新しいサーバーが起動するまでの非常に短い期間だけです。

Windowsの場合、複数のバージョンのTimesTenを同時にインストールすることはできません。したがって、バージョン6.0より前のTimesTenからアップグレードする場合、Windowsでは、クライアント/サーバーを使用したオンライン・アップグレードは実行できません。また、2台の異なるマシン(アップグレードする各バージョンのデータ・ストアごとに1台)を使用しないかぎり、クライアント/サーバー・オンライン・アップグレードの手順と、レプリケーションを使用したオンライン・アップグレードを実行するための手順を組み合せることはできません。