BEA WebLogic Administration Portal でのアクセシビリティに関する注意点

 

概要

BEA WebLogic Administration Portal では、現在さまざまなアクセシビリティ機能が利用できます。ページが確実に補助的なテクノロジで表示されるように、アプリケーション自体が適切な情報を提供します。ユーザは、Web ブラウザで提供されるアクセシビリティ機能を利用して、キーボードからアプリケーションを制御したり、アプリケーションのルック アンド フィールをカスタマイズしたりできます。

BEA Systems Inc. は、障害を持つ方々が利用できる高品質の情報技術の提供に力を入れています。その中でも特に、アクセシビリティ標準の第 508 条に完全に準拠できるよう全力を注いでいます。そのために、BEA は、BEA WebLogic Platform 8.1TM 全体のアクセシビリティを確保するための重要なプロジェクトに着手しています。BEA では、これらの拡張機能を実装している最中であり、課題となるアクセシビリティ問題すべてに取り組んでいく予定です。

 

アクセシビリティ機能

キーボード アクセス

BEA WebLogic Administration Portal のすべての機能は、キーボードから使用できます。アプリケーションでは Web ブラウザが提供する標準的なキーボード コントロールをサポートしますので、オペレーティング システムの標準的なキーボード コントロールを妨害することはありません。

カスタマイズ可能な外観

BEA WebLogic Administration Portal では、ユーザがカスタム スタイル シートを定義および使用できる機能をサポートしています。これにより、ユーザはブラウザでのアプリケーションの表示方法を制御できます。ユーザは、独自のカスタム スタイル シートを使用することも、単に適切なブラウザ コマンドを使用してページをデフォルトのフォーマットに戻すこともできます。

 

推奨される補助的なテクノロジのコンフィグレーション

BEA では、業界でトップ レベルの補助的なテクノロジを使用する際に選択できる、推奨コンフィグレーションのオプションを提供してます。これらのコンフィグレーション オプションを使用することで、補助的なテクノロジのユーザが確実にアプリケーションで提供されているアクセシビリティ拡張機能を利用できます。現在は、Freedom Scientific, Inc. 製 JAWSTM スクリーン リーダー向けのコンフィグレーションが用意されています。その他の補助的なテクノロジ用のコンフィグレーションについては、BEA にご請求ください。

JAWS でのリンクに対する冗長性

ユーザは、リンクが出現した際に JAWS が確実に各リンクのテキストすべてを読み上げるようにする必要があります。これには、次の手順を行います。

  1. JAWS を開いて、[Utilities｜Configuration Manager] メニュー オプションを選択します。
  2. コンフィグレーション マネージャが開いたら、[Set options｜HTML options] を選択します。
  3. JAWS 4.02 の場合は、[Text Link Verbosity] セクションで [Speak Alt Tag or Title] を選択します。
  4. JAWS 4.51 の場合は、[Text Link Options] セクションで [Use Title] を選択します。
  5. [OK] を選択して、コンフィグレーションを保存します。

JAWS の句読法

BEA WebLogic Portal Administration では、特定のフィールドが必要なことを示す場合にアスタリスク記号「*」を使用します。デフォルトでは、JAWS はこの記号を「star」と読み上げます。フォーム フィールドのラベルの一部として「star」が読み上げられた場合、そのフィールドが必要であることを意味しているとは限りません。

 

アクセシビリティのサポート

BEA Products のアクセシビリティに関する問題のサポートは、BEA の Web サイト (www.bea.com) から入手するか、888-232-7878 までご連絡ください。BEA Products のアクセシビリティ固有の問題については、メール アドレス accessibility@bea.com で対応しています (連絡先は米国のものです)。

 

別形式のドキュメントの請求

請求すれば、別形式で提供されている製品ドキュメントを入手することができます。別形式で作成された製品ドキュメントを請求するには、accessibility@bea.com までご連絡ください (連絡先は米国のものです)。

 

周知の問題

BEA WebLogic Administration Portal では、現在、第 508 条への準拠に関連したいくつかの問題が提示されています。これらの問題については、ツールの将来的なバージョンで対処する予定です。問題の詳細を以下に示します。

Web ページ ダイアログ

アプリケーションで処理を続行するために入力が必要なフォームを表示するために、BEA アプリケーションではモダル Web ページ ダイアログを使用しています。このようなダイアログの例は、システムに新規ユーザを追加するときに表示されます。これらのダイアログは、JAWS の現在のバージョンでサポートされていますが、WindowEyes ではサポートされていません。

ナビゲーションを起動するドロップ ダウン メニュー

特定のドロップ ダウン メニュー (選択リスト) は、ユーザがリストの別の要素を選択すると自動ナビゲーションを起動します。この動作を避けるには、コンテンツを参照する前に、各ドロップ ダウン メニューを開く必要があります。メニューを開くには、〔ALT〕と下向き矢印を同時に押します。

日付選択コントロール

BEA WebLogic Administration Portal で用意されている日付選択コントロールは、現在キーボードから利用できません。ユーザは、このコントロールの代わりに適切なコマンドライン インタフェースを使用して、手動でシステムに日付を入力する必要があります。