BEA WebLogic Workshop でのアクセシビリティに関する注意点

 


概要

BEA WebLogic Workshop では、アクセシビリティを確実にするためにトップレベルの補助的なテクノロジをサポートし、そのための拡張機能を組み込んでいます。BEA WebLogic Workshop では、すべてのユーザがアプリケーションにアクセスして使用できるように、さまざまなアクセシビリティ機能を用意しています。

WebLogic Workshop では、フル キーボード アクセス、Workshop の外観のカスタマイズ、およびアプリケーションで作成されたすべてのソース コードへの直接アクセスに対応しています。JAWS などの補助的なテクノロジのユーザは、このドキュメントの節「Java Access Bridge」で、Java Access Bridge のコンフィグレーションに関する情報を参照してください。

BEA Systems Inc. は、障害を持つ方々が利用できる高品質の情報技術の提供に力を入れています。その中でも特に、アクセシビリティ標準の第 508 条に完全に準拠できるよう全力を注いでいます。そのために、BEA は、BEA WebLogic Platform 8.1TM 全体のアクセシビリティを確保するための重要なプロジェクトに着手しています。BEA では、これらの拡張機能を実装している最中であり、課題となるアクセシビリティ問題すべてに取り組んでいく予定です。

 


アクセシビリティ機能

キーボード アクセス

BEA WebLogic Workshop の重要な機能はすべてキーボードから利用できます。ソース ビュー、およびデザイン ビューのマテリアル機能には、フル キーボード コントロールが組み込まれており、キーボードのみを使用するユーザのためのユーザビリティ テストも実施済みです。両方のビューで提供されている主要機能すべてに対して、ニモニック キーとショートカット キーが使用できます。

ソース ビュー

BEA WebLogic Workshop には、アプリケーション内で作成されたすべてのソース コードにユーザが直接アクセスできるソース ビューが用意されています。ソース ビューでは、ユーザが Workshop で開発されたアプリケーションのすべての側面を制御できます。ユーザビリティ テストでは、スクリーン リーダーを使用するユーザがソース ビューでの作業を好む傾向が見られたので、BEA はスクリーン リーダー ユーザに対してはこのモードを推奨しています。

ユーザのカスタマイズ

BEA WebLogic Workshop は、ユーザがプログラムの外観を編集できる機能を備えています。ユーザは、WebLogic Workshop で表示される各種コンポーネントの前景の色、フォント ファミリ、およびフォント サイズを編集できます。この機能を使用するには、メイン メニュー バーの [ツール] メニューを開きます。[ツール] メニューでは [IDE プロパティ] を選択します。[IDE プロパティ] には、[エディタ] と [表示] フォント表示プロパティ両方の領域が用意されています。

 


推奨される補助的なテクノロジのコンフィグレーション

BEA では、業界でトップ レベルの補助的なテクノロジを使用する際に選択できる、推奨コンフィグレーションのオプションを提供しています。これらのコンフィグレーション オプションを使用することで、補助的なテクノロジのユーザが確実にアプリケーションで提供されているアクセシビリティ拡張機能を利用できます。現在は、Freedom Scientific, Inc. 製 JAWSTM スクリーン リーダー向けのコンフィグレーションが用意されています。その他の補助的なテクノロジ用のコンフィグレーションについては、BEA にご請求ください。

JAWS のバージョンに関する考慮事項

最高レベルのアクセシビリティを確保するには、3.7 より新しいバージョンの JAWS をインストールする必要があります。3.7U より古いバージョンの JAWS は、WebLogic Workshop の記述言語である Java をサポートしていません。JAWS の以降のバージョンでは、Java に対するさまざまなレベルのサポートが行われていますので、ユーザは入手できる範囲で最新の JAWS バージョンを利用する必要があります。

Java Access Bridge

補助的なテクノロジの使用時に WebLogic Workshop を正常に機能させるためには、Java Access Bridge をインストールする必要があります。Java Access Bridge は Sun Microsystems から無償で提供されており、補助的なテクノロジと Java プログラムとを通信可能にするフレームワークを提供します。Java Access Bridge のダウンロード方法については、Sun Microsystems の Web サイト (www.sun.com) を参照してください。

 


アクセシビリティのサポート

BEA Products のアクセシビリティに関する問題のサポートは、BEA の Web サイト (www.bea.com) から入手するか、または 888-232-7878 までご連絡ください。BEA Products のアクセシビリティ固有の問題については、メール アドレス accessibility@bea.com で対応しています (連絡先は米国のものです)。

 


別形式のドキュメントの請求

請求すれば、別形式で提供されている製品ドキュメントを入手することができます。別形式で作成された製品ドキュメントを請求するには、accessibility@bea.com までご連絡ください (連絡先は米国のものです)。

 


周知の問題

BEA WebLogic Workshop では、現在、第 508 条への準拠に関連したいくつかの問題が提示されています。これらの問題についてはツールの将来的なバージョンで対処する予定です。問題の詳細を以下に示します。

キーボード コントロール

WebLogic Workshop のデザイン ビュー内の特定の機能を、キーボードから直接使用することができません。ソース ビューからは、これらの機能を使用できます。

フォーカス不可能なテキスト

WebLogic Workshop 内の特定のテキスト プロンプトを、キーボード フォーカスがある状態にできません。BEA では、現在このようなプロンプトすべてを補助的なテクノロジで読み込めるように改良している最中で、これらのプロンプトがキーボード フォーカスを受け取ることができるようにします。

カラー コントラストの設定

WebLogic Workshop は、Windows オペレーティング システム上の実行中に、[ハイコントラスト] プロパティを継承しません。WebLogic Workshop では、ユーザがプログラムの機能としてカラーとコントラストの設定を指定できます。