Java EE 5 の互換性
WebLogic Server 10g リリース 3 (10.3) は JEE5 と互換性があります。この互換性があるため、あるオペレーティング システム プラットフォームで Java EE 5 に準拠したアプリケーションを開発し、そのアプリケーションを別のプラットフォームにプロダクション環境としてデプロイできます。その際、Java EE 5 アプリケーションのコードを変更する必要はありません。Oracle はこのような Java EE 5 アプリケーションの移植に関する互換性を WebLogic Server の 1 つのリリース レベルの範囲内で保証しています。
生成されるクラスの互換性
1 つの例外を除き、WebLogic Server 10g リリース 3 (10.3) にアップグレードする場合、アプリケーションを再コンパイルしてクラスを新しく生成する必要はありません。
10g リリース 3 バージョンの EJBGen ユーティリティは、JDK 5.0 メタデータ アノテーションスタイルの EJBGen タグのみを認識し、以前の Javadoc スタイルによるタグは認識しません。つまり、Javadoc スタイルのタグを使用するソース ファイルは、同等のアノテーションを使用するようにアップグレードしてから、10g リリース 3 (10.3) バージョンの EJBGen を使用して再コンパイルする必要があります。
ドメイン内での互換性
- 同一の管理ドメイン内の WebLogic Server インスタンスはすべて、メジャーおよびマイナー バージョンが同じである必要があります。1 つのドメイン内でサーバのバージョンを混在させることはできません。
- 管理サーバが管理対象サーバと同じまたはそれ以上のサービス パック レベルであれば、管理ドメイン内のサーバが異なるサービス パック レベルでも構いません。
- クラスタ内のすべてのサーバは、同じサービス パック レベルである必要があります。
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永続的データの互換性
WebLogic Server 10g リリース 3 (10.3) にアップグレードする場合、コンフィグレーション ファイル、デプロイメント記述子、トランザクション ログ、および JMS メッセージなどの WebLogic Server 8.1、9.0、9.1、9.2、10.0 の永続データ ストレージを変更する必要はありません。
API の互換性
WebLogic Server 10g リリース 3 (10.3) にデプロイされる WebLogic Server 8.1、9.x、および 10.0 のアプリケーションは変更しなくても動作します。ただし、仕様への準拠や不具合の修正を目的として API の動作が変更されている場合があります。特定の状況では、これらの変更によってアプリケーションの動作が変わる可能性があります。
プロトコルの互換性
WebLogic Server 10g リリース 3 と WebLogic Server 7.0、8.1、9.x、および 10.0 の間の相互運用性は、以下のシナリオでサポートされています。
- WebLogic Server 8.1、9.x、または 10.0 クライアントは、IIOP、T3、T3S、HTTP、および HTTPS を使用して WebLogic Server 10g リリース 3 (10.3) サーバがホストする RMI ベースのアプリケーションを呼び出すことができます。JMS アプリケーションは、T3、T3S、HTTP、および HTTPS を使用して呼び出すことができます。
- WebLogic Server 10g リリース 3 (10.3) クライアントは、IIOP、T3、T3S、HTTP、および HTTPS を使用して WebLogic Server 8.1、9.x、または 10.0 サーバがホストする RMI ベースのアプリケーションを呼び出すことができます。JMS アプリケーションは、T3、T3S、HTTP、および HTTPS を使用して呼び出すことができます。
- WebLogic Server 10g リリース 3 (10.3) Web サーバ プラグインは、8.1、9.x、または 10.0 の最新のサービス パック リリースのサーバにプロキシできます。
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