アプリケーションの依存関係のマッピング

Workshop の製品ラインでは、あらゆる Web アプリケーションの依存関係について詳細で綿密なビューが提供されます。こうした相互関係をグラフィカルに表示することで、欠落したリソースや切断されているリンクがすぐに明らかになり、アプリケーションの複数のレイヤを掘り下げて確認することによって、アプリケーション構造のダイアグラムを作成できます。

[AppXaminer] でのリソース依存関係のマッピング

  1. 特定のリソースに対するアプリケーションの依存関係を表示するには、次のようにします。
    1. [AppXplorer] で Web アプリケーションのファイルを右クリックして、[AppXRay の依存関係の表示] を選択します。
    2. [AppXaminer] により、指定したリソースを中心として、その直接の依存関係が表示されます。
    3. 任意の依存関係をダブルクリックすると、そのソース コードがソース ビューアにロードされます。[AppXaminer] によって、ページ、アクション、クラス、および他の多数の依存関係タイプが分析されます。初期状態ではすべての依存関係タイプがアクティブになっていますが、これは簡単に減らすこともできます。
  2. アプリケーションの一連の依存関係を表示するには、次のようにします。
    1. [AppXaminer] で、依存関係の横にあるプラス記号をクリックすると、プロジェクト内が掘り下げて表示され、アプリケーションのページ構造が明らかになります。
    2. [AppXaminer] の右上隅にある [フィルタ] プル ダウン メニューをクリックすると、追跡できる依存関係タイプが一覧表示されます。依存関係タイプのチェックをはずすと、ダイアグラムに表示される依存関係の数を減らせます。

欠落しているリソースと切断されているリンクの検索

    AppXRay によってアプリケーションの依存関係が分析され、その相互の関係性が [AppXaminer] にグラフィカルに表示されます。アプリケーションの検証中にリソースが欠落していた場合、[AppXaminer] では切断されているリンクが赤いボックスで表示されます。これにより、アプリケーション リソースのリンクの視覚的なデバッギングが可能になります。

特定のリソースに対する参照の検索

  1. プロジェクト内の特定のファイルに対するすべての参照を検索するには、次のようにします。
    1. [AppXaminer] または [AppXplorer] でファイルを右クリックして、[AppXRay 参照の検索] を選択します。[問題] タブの横に新しいビューが開き、このリソースの検索結果が表示されます。
    2. 検索結果をダブルクリックすると、指定した行の参照にファイルがロードされます。
  2. ファイルとその依存関係の間の参照を表示するには、次のようにします。
    1. [AppXaminer] で、ファイルの依存関係の横にある上付きの数字をクリックします。指定したページ内に、この依存関係に対するすべての参照が一覧表示されます。
    2. このリストから参照を選択すると、ページのソース コード内における特定の参照に移動できます。[AppXaminer] では、依存関係に対する最初の 3 つの参照のみが表示されます。参照のリスト全体を確認するには、ファイルの依存関係の横にある上付きの数字を選択して、[Show All References] を選択します。

未解決の外部変数の処理

Workshop の製品グループでは、JSP ページで使用できる変数が自動的に検出されます。こうした変数は JSP ページ自体の内部でも宣言できます。たとえば、jsp:useBean タグを使用して宣言したり、外部的に宣言したりすることが可能で、ページの表示前に実行される Struts アクション Java クラスに、リクエスト スコープの属性を設定しても宣言できます。

状況によっては、外部変数の一部が検出されず、そうした変数が JSP ページで使用されると警告が示されることがあります。このような状況の例として、変数が Struts プラグインに設定されている場合があります。

たとえば、lastLoginDate セッション変数は、実行時に JSP ページからアクセス可能とされている変数ですが、検出されません。IDE では、これによるエラー メッセージが表示されないように指定できます。これには、ページ内で外部変数を最初に使用する前に次の JSP コメントを追加します。
<%-- <nitrox:var name="lastLoginDate" type="java.util.Date"/> --%>
このコメントを宣言すると、外部変数の使用に関する警告が表示されなくなり、変数が [デザイン パレット] ビューの [JSP 変数] セクションに追加されます。
この JSP コメント内の type 属性は省略可能です。

JSP ページの抑制機能を使用して、外部変数を自動的に抑制するには、[デザイン パレット] ビューに移動してプル ダウン メニューをクリックします。[新しい外部変数] を選択して、新しい外部変数のダイアログに適切な情報を追加します。その結果、変数は変数ビューに追加され、JSP ソースに抑制コメントが自動的に追加されます。


さらにヘルプが必要ですか。質問は Workshop ニュース グループまでお寄せください。