このチュートリアルでは、Java 永続性 API (JPA) を使用する Web アプリケーションを、BEA Kodo で作成する手順について説明します。
Kodo は、EJB 3.0 永続性標準の実装を使用して、リレーショナル データベースへのアクセスを提供します。Java 開発者は、Kodo を使用することで、リレーショナル データベースの設計に関する専門知識がなくてもリレーショナル データベース テクノロジを利用できます。
このチュートリアルで構築する Web アプリケーションは、製品と顧客注文のリストを管理します。このチュートリアルでは、Web アプリケーションのうち「顧客の追加」および「注文の表示」の 2 つのモジュールを開発します。「顧客の追加」モジュールでは、データベースに顧客を追加します。「注文の表示」モジュールでは、注文を出した顧客の一覧と、各注文の概要を表示します。
ここでは、サンプル Web アプリケーションのソフトウェア コンポーネントについて説明します。
SalesDB データベース用の Hypersonic データベース ファイル。
CustomerDAO は、顧客の詳細情報を取得するメソッドを定義するインタフェースです。
CustomerDAO_Kodo クラスは CustomerDAO インタフェースを実装し、Kodo JPA を使用して顧客の詳細情報を取得します。
OrderDAO は、注文の詳細情報を取得するメソッドを定義するインタフェースです。
OrderDAO_Kodo クラスは OrderDAO インタフェースを実装し、Kodo JPA を使用して注文の詳細情報を取得します。
DAOHelper クラスは、永続コンフィグレーション ファイル persistence.xml に基づいて、JPA EntityManagerFactory クラスを作成します。また、指定した EntityManagerFactory を閉じるメソッドも提供します。
DAOFactory は、Kodo で永続性に使用する DAO インスタンスを作成するためのファクトリ クラスです。
新しい顧客を追加するためのフォームを提供します。Customer Bean の addCustomer( ) メソッドにリクエストを送信します。
顧客の完全なリストを表示します。また、特定の顧客による注文を表示する機能を提供します。
特定の顧客からの注文を一覧で表示します。
JSP ページの外観をカスタマイズするための CSS ファイルです。
ローカライズされたメッセージをアプリケーションのリソース ファイルから取得するためのファクトリ クラス。
一連のキーワードと値を記述したリソース バンドル。
JSF コンポーネントを定義するコンフィグレーション ファイル。