Hibernate エンティティの関係の管理

Workshop のもっとも重要な機能の 1 つは、Hibernate エンティティの関係を表示、作成、管理する機能です。[エンティティ エディタ] では、すべてのエンティティ関係を一元的に表示してエンティティ プロパティを変更したり、オブジェクト モデル、Hibernate マッピング、データベース スキーマ レイヤの間を簡単に移動したりできます。

Web アプリケーションではページやビジネス ロジック クラスを更新していく必要があるため、エンティティの関係も新しい仕様に合わせて更新しなければなりません。この更新は、アプリケーションでエラーが発生する大きな原因でもあります。しかし、Workshop では、AppXRay によって ORM レベルを含むさまざまな変更が検証されるため、これらの依存関係の整合性が確実に維持されます。

[エンティティ エディタ] によるエンティティ関係の管理

[エンティティ エディタ] を使用すると、プロジェクト内に定義されたエンティティ関係を表示および管理したり、エンティティ関係内を移動したりできます。

  1. [AppXplorer] で [Hibernate コンフィグレーション] ブランチを展開します。[エンティティ] ブランチの下には、Hibernate コンフィグレーションで指定されているすべてのエンティティが表示されます。すべてのエンティティとそのプロパティにアクセスするには、[エンティティ エディタ] をダブルクリックします。
  2. [Hibernate エンティティ エディタ] に、Web アプリケーションで定義されているすべてのエンティティ関係が表示されます。各ボックスには、特定のエンティティ、そのプロパティ、および関係の性質を表すアイコンが表示されます。エンティティを選択すると、Hibernate マッピング ファイルに定義されているプロパティが [スマート エディタ] に表示されます。[スマート エディタ] を使用すると、Hibernate マッピング ファイルのプロパティの変更、関連付けられている Java Bean の更新、データベース スキーマ情報へのアクセスといった操作を簡単に行えます。
  3. プロパティを選択すると、そのプロパティと他の OR マッピングとの関係が強調表示され、そのプロパティのツールチップ情報が表示されます。このように、[スマート エディタ] は、Hibernate マッピング ファイルおよび関連付けられたオブジェクト モデルを管理するための便利なインタフェースを提供します。
  4. [エンティティ エディタ] は、現在の Hibernate エンティティを管理できるだけでなく、スキーマのリバース エンジニアリング (ボトム アップ) やオブジェクト モデル マッピング (トップ ダウン) によって、Workshop の他の機能 ([OR Mapping] ウィザードなど) にもリンクしています。また、Workshop では、[エンティティ エディタ] で描画したエンティティ関係に基づいて、SQL DDL ファイルを生成することもできます。

既存のエンティティへの新しいプロパティの追加

[Hibernate エンティティ エディタ] は、プロジェクトのエンティティ関係の表示機能や、既存のエンティティのコンフィグレーションを更新するためのシンプルなメカニズムだけでなく、特定のエンティティの新しいプロパティを定義するためのウィザードも提供します。

  1. 既存のエンティティの新しいプロパティを定義するには、そのエンティティを右クリックして [新しいプロパティ] を選択します。
  2. [プロパティ タグ] ダイアログで、新しいマッピング プロパティをコンフィグレーションして [OK] をクリックします。マッピング ファイルに新しいコードが追加され、[エンティティ エディタ] に新しいコンテンツが反映されます。データベースへの接続が確立されている場合は、データベース アーティファクト (カラム名など) のコード補完機能を利用できます。

Hibernate マッピング ソースへの移動

[Hibernate エンティティ エディタ] では、特定のマッピング定義に簡単に移動できます。

  1. エンティティの Hibernate マッピング ファイルに移動するには、そのエンティティを右クリックして [マッピング ソースを開く] を選択します。
  2. Workshop は、Hibernate マッピング コンフィグレーション ファイルのフォーム エディタを備えています。このエディタを使用すると、マッピング プロパティを整理したり、現在のプロパティをフォーム形式で管理したりできます。また、新しいコンテンツを作成するためのウィザードも用意されています。次の例では、マッピング クラスに Java Bean とデータベース スキーマ ([DbXaminer]) へのハイパー リンクが含まれています。
  3. エンティティの関係の管理においては、関連付けられている ORM レイヤ間の依存関係が AppXRay によって分析され、検証機能とコード補完機能 (〔Ctrl〕+ スペース キー) が提供されます。次の例では、カーソルを column 属性に配置してコード補完機能を起動した結果、データベース スキーマの定義に基づいて選択可能なカラムが表示されています。

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