トラブルシューティング

このトピックでは、問題を回避する方法や、エラーが発生したときの解決方法について説明します。

問題を回避するための注意事項

  1. Workshop は、Eclipse プラットフォームをベースとしたオープン ソース環境に実装されており、BEA 以外によって開発されたさまざまなソフトウェアと共存しています。そのため、Eclipse のコマンドや機能の中には、対応する Workshop コマンドのサブセットになっていたり、Workshop プロジェクトでは使用できないものが数多くあります。コマンドや機能が想定どおりに動作しない場合は、Workshop のドキュメントを参照して、そのタスクを実現するための適切な方法を判断してください。
  2. サーバ ベースのアプリケーションをテストしたりデバッグしたりするには、サーバにデプロイされているファイルを適切に管理できている必要があります。サーバを正しく管理してください
  3. プロジェクトが正しくビルドまたはデプロイされていないと、エンタープライズ アプリケーション (EAR) プロジェクト上の依存関係が正しく設定されなかったり、ビルド パスやクラス パスが正しく設定されなかったりするおそれがあります。プロジェクト依存関係が正しく設定されていることを確認してください
  4. 同じドメインで 2 つのサーバを実行した場合、実質的には 1 つのサーバとして認識され、衝突や予期しない動作が発生するおそれがあります。2 つのサーバを同時に実行する場合は、別個のドメインを使用してください
  5. ある Web サービスが別の Web サービスにアクセスする場合は、それらの Web サービスを同じプロジェクトに含めないようにしてください。
  6. WebLogic プロジェクト タイプを使用してください。 また、EAR プロジェクトを作成する際は、[新規モジュール] ボタンを使用しないでください。このボタンを使用すると、Workshop 機能をサポートしない Eclipse プロジェクトが作成されてしまいます。
  7. ファイルやプロジェクトをアーカイブするときは [ファイル|インポート] を使用してください。また、WebLogic Workshop 8.1 で作成したプロジェクトをインポートする場合は、アップグレード ウィザードを使用してください。
  8. アーカイブ ファイルを作成するには、[ファイル|エクスポート] を使用します。
  9. 動的 web アプリケーションは、スタンドアロン プロジェクトまたは WAR としてデプロイメントおよびテストできます。しかし、それ以外のすべてのプロジェクト (Web サービス プロジェクト、EJB プロジェクト、およびユーティリティ プロジェクト) は、必ず エンタープライズ アプリケーション (EAR) プロジェクトを使用してデプロイする必要があります。

Workshop で Eclipse コマンドを使用する場合の問題

Workshop では、一部の Eclipse 標準コマンドは使用できません。

トラブルシューティングの一般的な手順

トラブルシューティングを行う際は、次の手順に従って問題を診断します。

  1. リリース ノートで、当該バージョンの Workshop の確認済みの問題を確認します。
  2. Beehive、WTP 2.0.3、および Eclipse 3.3.2 のリリース ノートを確認します。
  3. workshop ニュース グループおよび workshop product wiki で、一般的な問題に関する提案を確認します。
  4. 付属のサンプル コードやチュートリアルを見直して、より優れた方法がないか確認します。その際には、ヘルプをスタンドアロン モードで起動して、再起動の影響を受けないようにすると便利です。
  5. [問題] ビューで、アプリケーションが Workshop で正常にビルドされているかどうか確認します。[クイック・フィックス] 機能を使用してエラーを解決します。
  6. ドキュメントを参照して、アプリケーションが正しくデプロイされているかどうかを確認します。
  7. 別のアプリケーションからではなく、テスト クライアントを使用して Web サービスを直接テストします。

プロジェクト構造の問題 (ビルド エラー)

IDE ではプロジェクトが正しくコンパイルされるのに、サーバで実行するとクラスが見つからない例外が生成される場合は、[プロジェクト・エクスプローラ] ビューでプロジェクト名を右クリックして [プロパティ] を選択し、モジュールの依存関係を設定する必要があります。[J2EE モジュール依存関係] をクリックし、EJB プロジェクトまたはユーティリティ プロジェクトのリンクを設定します。詳細については、「標準のプロジェクト依存関係のコンフィグレーション」を参照してください。

プロジェクトを、EAR プロジェクトに正しくリンクさせるようにしてください。詳細については、「標準のプロジェクト依存関係のコンフィグレーション」を参照してください。

[プロジェクト|クリーン] コマンドを使用すると、古いビルド アーティファクトを削除できます。これらの古いアーティファクトが、現在のビルドが失敗する原因になっている可能性もあります。

デプロイメントの問題

2 つのサーバを同時に実行すると、それらのサーバが同じポートを使用することになり、サーバ間の衝突と競合が発生します。2 つのサーバを同時に実行する場合は、それぞれのサーバが別々のドメインに定義されているようにしてください。

「xx というモジュールをデプロイできませんでした。」というエラーでプロジェクトをデプロイできない場合は、すでに同じ名前のプロジェクトがサーバにロードされている可能性があります。このエラーは、チュートリアルを複数回実施した場合や、標準化されたモジュールを複数のアプリケーションで使用している場合に発生します。詳細については、サーバの管理を参照してください。

デプロイメントに長い時間がかかる場合は、ワーキング セットを使用してデプロイメント内容を管理できます。現在のワークスペース内のプロジェクトを閉じる ([プロジェクト|プロジェクトを閉じる]) と、そのプロジェクトはデプロイされなくなります。場合によっては、以前のプロジェクトをアンデプロイするとよいこともあります。


さらにヘルプが必要ですか。質問は workshop ニュース グループまでお寄せください。