サポートされるメッセージ フォーマット
HTTP または JMS のいずれかのプロトコルを選択したら、そのプロトコル上で送受信するメッセージに対してサポートするフォーマットを選択できます。メッセージ フォーマットは、そのプロトコルを介してメッセージを送信準備する方法を示します。たとえば、ユーザの Web サービスは、HTTP または JMS のいずれかを介して送信するために、データを最も一般的なフォーマットである SOAP メッセージとしてフォーマットできます。また、未処理の XML でデータをフォーマットし、HTTP または JMS を介して送信することもできます。
Web サービス、および Web サービス上のメソッドまたはコールバックは、複数のプロトコルとメッセージ フォーマットをサポートできます。サービス、または個々のメソッドやコールバックでどのプロトコルおよびメッセージ フォーマットをサポートするかを指定するには、デザイン ビューでサービス、メソッド、またはコールバックを選択し、protocol プロパティの属性を設定します。以下に、protocol プロパティの属性について説明します。
以下に、WebLogic Workshop で使用可能なプロトコルおよびメッセージ フォーマットのさまざまな組み合わせについて説明します。
http-soap: メッセージは SOAP 形式にフォーマットされ、HTTP を介して配信されます。これは、Web サービスで最も一般的なプロトコルおよびメッセージ フォーマットです。Web サービスがこのプロトコルをサポートする場合、soap-style を document に設定するか、RPC に設定するかを指定することもできます。デフォルトでは、http-soap は true に設定されています。
form-post: Web ブラウザのフォームからデータを受信するには、Web サービスは HTTP を介した POST 形式をサポートできます。POST 形式では、フォーム データを名前 - 値のペアでエンコードし、HTTP POST リクエストの本文の形式でデータを転送します。HTTP POST リクエストは MIME エンコード形式です。MIME タイプは「application/x-url-formencoded」です。SOAP ヘッダは、form-post で送信されません。デフォルトでは、form-post は true に設定されています。
form-get: Web ブラウザのフォームからデータを受信するには、Web サービスは HTTP を介した GET 形式をサポートできます。GET 形式は、送信されたフォーム データを、URL で転送される名前 - 値のペアでエンコードします。SOAP ヘッダは、form-get で送信されません。デフォルトでは、form-get は true に設定されています。
http-xml: メッセージは、SOAP ヘッダなしに HTTP を介した未加工 XML で送信されます。XML は HTTP POST を介して転送されますが、この場合、エンコーディング タイプは、フォーム互換ではない「text/xml」に設定されます。デフォルトでは、http-xml は false に設定されています。
jms-soap: メッセージは SOAP 形式にフォーマットされ、JMS キューを介して配信されます。soap-style を document に設定するか、RPC に設定するかを指定できます。デフォルトでは、jms-soap は false に設定されています。
jms-xml: メッセージは、SOAP ヘッダなしに JMS キューを介した未加工 XML で送信されます。MIME タイプは「text/xml」に設定されます。デフォルトでは、jms-xml は false に設定されています。
soap-style: SOAP フォーマットのメッセージを、document か rpc のいずれかのエンコーディング スタイルに従ってフォーマットできます。document スタイルのエンコーディングは、XML データの形式 および Java データ構造へのマップ方法を指定できるので、より柔軟なスタイルです。RPC スタイルのエンコーディングはより厳密なスタイルで、XML データをコンフィグレーションすることはできません。デフォルトでは、soap-style は document に設定されています。
注意:
テスト ビューを使用して Web サービス、および個々のメソッドとコールバックをテストおよびデバッグするために、サービス、メソッド、またはコールバックは HTTP GET をサポートする必要があります。つまり、form-get 属性を true に設定する必要があります。
Web サービスが未加工 XML プロトコル、http-xml と jms-xml のいずれかを介してメッセージを送受信する場合、WebLogic Workshop は、これらのプロトコルを使用した会話を管理できません。したがって、コールバックおよび継続/終了メソッドは自動的に機能しません。
jms-soap プロトコルを使用するメソッドが会話に参加した場合、以降にその会話に参加するコールバックは、同じプロトコルを使用するように明示的にコンフィグレーションする必要があります。
jms-soap プロトコルをサポートするサービスまたはメソッドは、SOAP メッセージを本文に含む TextMessage オブジェクトを受信できます。TextMessage オブジェクトは、「URI」というアプリケーション定義のプロパティを持つ必要があります。このプロパティは、対象サービスの URI を指定します。たとえば、http://myserver:portnumber/myapp/myjws.jws にあるサービスにメッセージを送信するには、URI プロパティを「/myapp/myjws.jws」に設定します。