再利用可能な XML マップを開始するには

XML マップコードは、JWS ファイルまたは CTRL ファイルとは別のファイルに格納できます。このようにすると、複数のサービスでコードからマップを呼び出し、複数のプロジェクトでマップを使用できます。XML マップファイルを作成する場合、プロジェクトに新しいファイルを追加し、拡張子.xmlmap を付け、コードを追加して独立型のマップファイルを作成します。XMLMAP ファイル内のマップを使用するには、<xm:use> マップタグを使用して parameter-xml または return-xml マップ内からそれを参照します。

注意 : XML マップの作成とデバッグは、できる限り [マップおよびインタフェースの編集] ダイアログで行ってください。このダイアログでは、コード完成とエラーチェックの機能を使用できます。完成したマップは、別のファイルに切り離し、タグで囲んで独立型にできます。[マップおよびインタフェースの編集] ダイアログの詳細については、[マップおよびインタフェースの編集] ダイアログで XML マップを追加または編集するにはを参照してください。

XML マップファイルの内容の詳細については、再利用可能な XML マップを作成するを参照してください。

XMLMAP ファイルを作成するには

デザインビューで、[ファイル｜新しいファイル] を選択します。[新しいファイルの作成] ダイアログが表示されます。
[テキスト] をクリックします。
[ファイル名] フィールドに新しい XMLMAP ファイルの名前を入力します。

注意 : このマップファイルに複数のマップが含まれている場合、それらのマップの総体的な意味を表す名前（購買注文を処理するマップの場合は POMaps など）を付けてください。

[ファイル拡張子] フィールドに xmlmap と入力します。これはすべての XMLMAP ファイルに使用される拡張子です。
[OK] をクリックします。ソースビューに新しいマップファイルが開きます。

新しく作成された空のマップファイルの先頭に、次のように入力します。

<xm:map-file xmlns:xm="http://www.bea.com/2002/04/xmlmap/">

これにより、このファイルがマップファイルとして識別されます。

この行に続いて、次のようなコードで新しいマップを開始し、以下に説明するとおりテキストを置き換えます。

    <xm:xml-map signature="mapName(datatype parameter)">
        ...text of the XML map...
   </xm:xml-map>
</xm:map-file>

mapName ― このファイルのコンテキストで固有なマップファイル名を入力する。ファイルに複数のマップが存在する場合、それぞれに異なる名前を指定します。
datatype parameter ― このマップのシグネチャのパラメータを入力する。マップのシグネチャ属性で指定したパラメータ名はマップに関連付けられるメソッドのパラメータ名と一致する必要はありません。ただし、マップシグネチャおよびマップの呼び出し中のパラメータは、タイプと順序が一致している必要があります。つまり、メソッド呼び出しを行うときと同じルールが適用されます。

XML マップのテキスト作成については、XML マップの仕組みとXML 形式のマッチングを参照してください。

必要に応じて追加のマップを入力し、上の手順のとおり各マップを <xm:xml-map> タグで囲みます。
</xm:map-file> タグでマップファイルを終了します。

次に、この手順で作成するコードの例を示します。

    <xm:map-file xmlns:xm="http://www.bea.com/2002/04/xmlmap/">
        <xm:xml-map signature="placeOrder(String partID, int quantity)">
            ... text of the XML map...
        </xm:xml-map>
    </xm:map-file>

XMLMAP ファイルのマップを XML マップから参照するには

マップファイルに格納されている XML マップを使用するメソッドまたはコールバックのソースコードを見つけます。
メソッドの宣言の直前にある属性を含む Javadoc コメントに、次の行を入力します。サンプルテキストは以下のように置き換えます。

/*
 * @jws:mode-xml xml-map::
 *   <methodName>
 *     <xm:use call="MapFileName.mapName(datatype parameter)"/>
 *   </methodName>
 * ::
 */

mode ― これはマップの種類によって「parameter」または「return」のいずれか。
methodName ― このマップ呼び出しが適用されるメソッドまたはコールバックの名前。たとえば、このアノテーションに続くメソッド宣言が public String reportRequest(String applicantSSN) の場合、 methodName は reportRequest です。
MapFileName ― 作成した XMLMAP ファイルの名前。先頭にパス情報を付加する必要が生じる場合があります。再利用可能な XML マップを作成するを参照してください。
mapName ― 使用するマップの名前。この名前は、前述の手順の mapName に対応します。
datatype parameter ― これが parameter-xml マップの場合、メソッドまたはコールバックの宣言からのパラメータ。これが return-xml マップの場合は、このパラメータの形式は datatype return です（「return」はリテラル）。

次に、parameter-xml マップを呼び出すコードの例を示します。

    /*
     * @jws:parameter-xml xml-map::
     *   <methodName>
     *     <xm:use call="CustomerRequests.placeOrder(String)"/>
     *   </methodName>
     * ::
     */