WebLogic Workshop Web サービスをプロダクション サーバにデプロイするには

WebLogic Workshop で構築した Web サービスを WebLogic Server がインストールされたプロダクション コンピュータにデプロイするには、次の手順に従います。このタスクは、Web アプリケーションを EAR ファイルとしてコンパイルするステップと、その EAR ファイルをプロダクション サーバにデプロイするステップの 2 つに分かれます。

Web アプリケーションを EAR ファイルとしてコンパイルするには

  1. プロジェクトの WEB-INF ディレクトリ内の weblogic-jws-config.xml ファイルを修正します。このファイルに指定されている <hostname> は、サービスのデプロイ対象であるプロダクション マシンの名前と一致している必要があります。<config> タグの直下にあるグローバルな <protocol> タグは、アプリケーション全体を公開するためのプロトコルです。<jws> タグの直下にある <protocol> タグは、個々の Web サービスを公開するためのプロトコルです。グローバルおよび jws 固有の <protocol> タグの有効値は、http または https です。
    次に、2 つの Web サービスが含まれている Web アプリケーションのコンフィグレーション例を示します。一方の Web サービス HelloWorld は http プロトコルで公開され、もう一方の HelloWorldSecure は https プロトコルで公開されます。

<config> <protocol>http</protocol> <hostname>myProductionMachine</hostname> <http-port>7001</http-port> <https-port>7002</https-port> <jws>   <class-name>HelloWorld</class-name>   <protocol>http</protocol> </jws> <jws>   <class-name>HelloWorldSecure</class-name>   <protocol>https</class-name> </jws> </config>

 

  1. Web アプリケーションを EAR ファイルとしてコンパイルします。アプリケーションを EAR としてコンパイルするには、WebLogic Workshop に用意されているコマンド ライン ツール jwsCompile を使用します。たとえば、Hello というプロジェクトに HelloWorld という 1 つのWeb サービスが含まれているとします。次のコマンドを実行すると、プロジェクトが EAR ファイルとしてコンパイルされます。この際、jwsCompile は Hello プロジェクトのプロジェクト ディレクトリ C:\bea\weblogic700\samples\workshop\applications\Hello\ から実行するものとします。

jwsCompile -a -p . -ear HelloWorld.ear

EAR ファイルをプロダクション サーバにデプロイするには

  1. EAR ファイルの生成元のアプリケーションと同名のアプリケーションがプロダクション マシンに存在しないことを確認します。同名のアプリケーションが存在しないことを確認するには、プロダクション マシンの WebLogic Server コンソールを使用します。デプロイするアプリケーションと同名のアプリケーションをすべてアンデプロイします。
    同じマシンで開発とデプロイを行っている場合、WebLogic Workshop を開発モードで実行している間に生成された EJB が削除されていることも確認します。EJB を削除するには、config.xml(BEA_HOME/weblogic700/samples/workshop/ に存在する)を手動で編集して、該当する EJB のすべての参照を削除します。EJB がすでに存在している場合、デプロイ時に既存インスタンス例外が生成されます。

  1. WebLogic Server をプロダクション モードで起動します。WebLogic Server をプロダクション モードで起動するには、以下を実行します。
    BEA_HOME\weblogic700\samples\workshop\startWeblogic.cmd production nodebug

  2. 開発用マシンで、WebLogic Server ツールの weblogic.Deployer を使用して EAR ファイルをプロダクション マシンにデプロイします。 weblogic.Deployer ツールを使用するには、weblogic.jar がクラスパスに存在する必要があります。たとえば、次のコマンドを実行すると、EAR ファイル HelloWorld.ear がプロダクション サーバ myProductionServer にデプロイされます。
    C:\>java weblogic.Deployer -adminurl http://myProductionServer:7001 -password installadministrator -source C:\EARS\HelloWorld.ear -targets cgServer -name HelloWorld -activate -upload
     

代わりに、次のようにプロダクション マシンのコンソールを使用して EAR ファイルをデプロイすることもできます。

  1. WebLogic Server をプロダクション モードで起動します。WebLogic Server をプロダクション モードで起動するには、以下を実行します。BEA_HOME\weblogic700\samples\workshop\startWeblogic.cmd production nodebug

  2. Web ブラウザで、コンソール ページ
    http://localhost:7001/console にアクセスします。

  3. パスワードを要求されたら、installadministrator と入力します。

  4. 画面の左側に表示されるディレクトリで [デプロイメント|アプリケーション] に移動し、[アプリケーション] ディレクトリを右クリックします。次に、[新しい Application のコンフィグレーション...] を選択します。

  5. [ステップ 1] で、 [ブラウザからアップロード] リンクをクリックします。

  6. [参照] ボタンをクリックし、デプロイする EAR ファイルを検索して、[Upload] をクリックします。

  7. [ステップ 2] で、デプロイするアプリケーションを選択します。

  8. [ステップ 3] で、使用可能なサーバから対象サーバを選択します。

  9. [ステップ 4] で、アプリケーションの名前を確認します。

  10. [ステップ 5] で、[コンフィグレーションとデプロイ] をクリックします。

  11. 最後に、[アプリケーションをデプロイ] をクリックします。