JwsContext.getLogger(String) メソッド

コードからログ ファイルへのメッセージの送信に使用できる Logger クラスのインスタンスを取得します。

構文

public Logger getLogger(String categoryName)

パラメータ

categoryName

ログ メッセージのグループ化の基準になるカテゴリの名前。

戻り値

アプリケーション ログへのメッセージの送信に使用できる Logger クラス。

例外

なし。

備考

getLogger を使用すると、Web サービスの Java コードからテキスト ファイルにメッセージを記録できます。WebLogic Workshop Web サービスの開発およびデバッグを行うドメインの場合、デフォルトでは、このテキスト ファイルは WebLogic Workshop のインストール先の次のパスにあります。

BEA_HOME/weblogic700/samples/workshop/jws.log

categoryName パラメータを使用して、ログ エントリと共に含まれる特定のテキストを指定します。たとえば、JWS ファイルの名前を指定すると、ログ ファイルのスキャン時に、より簡単に関連するメッセージを検索できます。categoryName が「MyService」のエントリでは、ログ メッセージは次のように表示されます。

16:18:11 ERROR MyService    : My log message.

 

注意 : アプリケーション ログ ファイルの名前、サイズ制限などのロギング コンフィグレーションをカスタマイズできます。workshopLogCfg.xml ファイルを使用してロギングをコンフィグレーションします。詳細については、workshopLogCfg.xml コンフィグレーション ファイルを参照してください。

getLogger メソッドによって返される Logger クラスには、ログ エントリのテキスト ファイルへの出力に使用できる 4 つのメソッドが含まれます。各メソッドの使用方法は 2 通りあります。1 つはメッセージを単純に送信する使用方法、もう 1 つはメッセージと例外またはエラーの内容(実際には Throwable から継承する任意のクラス)を送信する使用方法です。

debug メソッド
void debug(String)
void debug(String, Throwable)

文字どおり、デバッグ メッセージをログに記録する場合に debug メソッドを使用します。これらは、System.out.println() を使用してコマンド コンソールに書き込まれることもあるデバッグ メッセージです。ログを使用したデバッグの利点は、ログ メッセージを保存できることです。コンソールでは、メッセージを保存するにはメッセージをコピーしてテキスト ファイルに貼り付ける必要があります。

ただし、Web サービスをデプロイする前に、デバッグ コードを削除するか、またはプロダクション サービスがデバッグ メッセージをログに記録しないようにコンフィグレーションされていることを確認する必要があります。デバッグ メッセージをログに記録すると、メッセージ ログが不必要に大きくなる場合があります。

info メソッド
void info(String)
void info(String, Throwable)

info メソッドを使用すると、Web サービスの進行状況を示す情報メッセージをログに記録できます。

warn メソッド
void warn(String)
void warn(String, Throwable)

warn メソッドを使用すると、危険性の高い状況に関するメッセージをログに記録できます。

error メソッド
void error(String)
void error(String, Throwable)

error メソッドを使用すると、サービスを引き続き実行できる可能性のあるエラー イベントをログに記録できます。

注意 : getLogger メソッドによって返される Logger クラスは、Jakarta プロジェクトから入手できる log4j パッケージの一部です。log4j に関する一般的な情報については、log4j プロジェクトのページを参照してください。log4j アプリケーション プログラミング インタフェース(API)については、Short Introduction to log4j を参照してください。

関連トピック

workshopLogCfg.xml コンフィグレーション ファイル